Lenovo ThinkPad X1 Titaniumのレビュー・チタン素材のハイエンドノート

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最新のインテル第11世代CPU搭載モデルで、特に機能が高いノートパソコンに与えられるEvoプラットフォーム認証を受けた機種になります。

Thinkpad X1シリーズなので性能が高いのはもちろんですが、本機種はチタンを使った機種なんです。チタンって「レアメタル」と呼ばれ希少価値が高く高価なもので、軽くて丈夫なため飛行機の機体に使われたり、アレルギー反応が起こらないので医療用器具などにも使われています。

そんなチタンを使った本機種は重さたったの1.15㎏からで、厚さがたったの11.5㎜とThinkpad史上最薄機種になります。

WiFi6は搭載、LTEは搭載可能、Thunderbolt 4も搭載なので、快適に作業ができます。

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ThinkPad X1 Titaniumのスペックレビュー

Lenovo ThinkPad Titanium 正面

CPU Intel core i5-1130G7/1140G7
Intel core i7-1160G7/1180G7
メモリ 最大16GB
ストレージ SSD 最大1TB
ディスプレイ 13.5型 QHD(2K) IPS液晶 マルチタッチ 450nit sRGB 100%相当
グラフィックス Iris Xe
OS Windows 10 Home、Pro
無線 WiFi6、Bluetooth 5.1搭載
LTE搭載可能
生体認証 指紋センサー、顔認証
Office Office Home &Business 2019搭載可能
セキュリティ TPM、パワーオン パスワード、ハードディスク パスワード、スーパーバイザー パスワード、システム マネジメント パスワード、セキュリティ キーホール
寸法 297.5×232.7×11.5㎜
重さ 1.15kg~
バッテリー 最大16.8時間
保証 1年間引き取り修理
Lenovo Precision Pen カスタマイズより追加可能
価格 税込)22.9万円~

パソコンの頭脳であるCPUには最新のインテル第11世代CPUが搭載で、Evoプラットフォーム認証を受けた機種になります。詳細は後述していますが、Evo認証は11世代CPUを搭載した機種で、特に快適に使用できるものにのみ与えられる認証なんですね。

また、グラフィックスはIris Xeで、内蔵グラフィックスで最高峰の性能です。動画編集や画像編集が、やりやすくなっています。

メモリはオンボードで最大16GB、ストレージは最速モデルのM.2 PCIe NVMeで最大1TB搭載可能です。十分な容量ですね。

ディスプレイは13.5型のQHD(2.2K)で、輝度(ディスプレイの明るさ)がかなり高い450nit、色域もsRGB 100%相当と、Web用画像編集に向いているほど高い品質です。また、ディスプレイの縦横比が通常の16:9じゃなく3:2なので、縦に表示される情報が増えており、「13型は画面が小さいから作業がしにくい」と思っていた人でも満足に使えると思います。

本機種はかなり小さな筐体で、ThinkPad史上最薄の11.5㎜、重さはたったの1.15㎏からと持ち運びがしやすく、今まで以上に外出先での生産性が上がります。また、こんな小さな筐体で軽量なのに4セルバッテリー搭載なので、最大バッテリー駆動時間が16.8時間とかなり長いです。これ、重要ですよね。持ち運びしやすくてもバッテリー駆動時間が短かったら意味ないですもんね。

指紋センサーに顔認証、WiFi6にThunderbolt 4も搭載、LTEは搭載可能と、必要な機能はすべてあると思います。

快適に作業ができるというだけでなく、チタンを使った高級感のある外観なので、所有欲も同時に満たしてくれる機種ですね。

公式サイト

Evoプラットフォーム認証

インテルEVOプラットフォーム

最大の特徴は、これですね。Evoプラットフォームです。以前はEngineered For Mobile Performance(エンジニアのためのモバイルパフォーマンス)という認証だったのですが、インテル第11世代CPUから名称が変わりました。

11世代CPUを搭載していたらEvo認証を得るわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。

  • Iris Xeグラフィックス搭載の第11世代CPU搭載機種
  • アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
  • AI推論も高速で使える
  • 電源を問わずにレスポンスが良い事
  • 9時間以上のバッテリー駆動時間
  • フルHD以上
  • 1秒以内でスリープから復帰
  • 30分の充電で4時間駆動
  • WiFi6対応
  • Thunderbolt 4搭載
  • ノートパソコンであること

第11世代CPU搭載モデルは増えてきましたが、Evoプラットフォーム認証を受けた機種は数えるほどしかありません。 そのくらい特別な機種なんですね。

ライバル機種

チタン素材のノートパソコンなんて本機種くらいしかないので、比較対象があまりないのですが、似たようなスペックの競合機種をご紹介します。

本機種 ThinkPad X1 Carbon Gen 9 ThinkPad Nano
CPU Core i5-1130G7/1140G7
Core i7-1160G7/1180G7
Core i5-1135G7/1145G7
Core i7-1165G7/1185G7
Core i5-1130G7
Core i7-1160G7
メモリ 16GB 32GB 16GB
ストレージ SSD 1TB SSD 2TB SSD 1TB
グラフィックス Iris Xe Iris Xe Iris Xe
ディスプレイ QHD(2K)
13.5型画面比16:10
FHD、UHD相当
14型画面比16:10
2K
13型画面比16:10
無線 WiFi6、4G/5G LTE WiFi6、5G LTE WiFi6、4G/5G LTE
バッテリー 16.8時間 26時間 22.9時間
重量 1.15㎏ 1.13㎏ 907g
価格 22.9万円~ 17.2万円~ 18.6万円~

本機種はスペック的に他のハイエンドモデルと同じですが、素材がチタンを使っているという点が最大の違いですね。X1 Carbonはその名の通りカーボン素材、Nanoもカーボンを使用した機種です。

本機種は、「特別な機種を所持する所有欲」を満たしてくれる機種です。

ThinkPad X1 Titaniumの特徴

Lenovo ThinkPad Titanium 背面

もう一つの大きな特徴は、やっぱり、レアメタルのチタン製と言うことですよね。試してないですけど、落下や傷なんかにも強いんでしょうね。

Lenovo ThinkPad Titanium テントモード Lenovo ThinkPad Titanium タブレットモード

また、本機種は2 in 1 PCなので、状況に合わせて最適な形にすることができます。例えば、ソファやベッドに寝転がって使うときはテントモード(画像左)だと、底面部分の排気口をふさがないので熱くなりにくいし、メモを取ったりイラストを描くときはタブレットモード(画像右)にしたり、がっつり使うときは通常のデスクトップモードにしたりと、色々な形にできます。

Lenovo precision Pen

Lenovo Precision Penと言うペンがカスタマイズより購入でき、こちらは4096段階の筆圧感知に傾き検知機能付きなので、イラストも描きやすいし、メモやノート取りもしやすいです。また、電池1個で約400日のバッテリー駆動なので、バッテリーは気にする必要がないですね。

サイズ

Lenovo ThinkPad Titanium 左斜め前から

寸法は幅297.5㎜、奥行き232.7㎜、そして高さは11.5㎜となります。小さいですね。

大学ノートA4サイズ(297㎜x210㎜)と比べると、幅はほぼ同じの+0.5㎜、奥行きは+2.27㎝です。今お使いのバックにすっぽり入ると思います。

Lenovo ThinkPad Titanium 右側面から

厚さ(高さ)は11.5㎜とかなり薄く、1円玉(直径20㎜)の約半分サイズです。重さはWiFiモデルが1.15㎏から、LTEモデルが1.18㎏からとかなり軽いですね。

Lenovo ThinkPad Titanium 左側面から

横から見ると、薄さが際立ちますね。

Lenovo ThinkPad Titaniumの天板

本機種はThinkPadでは珍しいタイタニウムシルバーで、黒の筐体とは違った雰囲気ですね。

Lenovo ThinkPad Titaniumの底面

底面です。発熱が小さいCPU搭載なので、吸気口はそこまで大きくないですね。

オーディオ

Lenovo ThinkPad Titanium スピーカー

オーディオは映画館やNetflixなどでも対応映画が増えているDolby Atmos(ドルビーアトモス)です。最大9.1chのサラウンディングに対応しているので、音がここからもそこからも聞こえる感じです。

また、本機種にはマイクが4つ搭載されているので、Zoomなどでの会議でも音がクリアに相手に伝わります。

キーボード

Lenovo ThinkPad Titaniumのキーボード

キーボードはカーソルキーが若干下に出っ張っているので上下キーが大きく押しやすいですが、左右キーが小さくなっていますね。

真ん中にあるトラックポイント(赤いボタン)はカーソルを動かしたり、ズームしたりできるので、使い慣れたら手がホームポジションから離れずに作業ができます。

CPU

製造プロセス コア/スレッド
キャッシュ
グラフィックス ベースクロック
ターボブースト時
Core i7-1180G7 10nm
SuperFin
4/8
12MB
Iris Xe 2.2GHz
4.6GHz
Core i7-1160G7 10nm
SuperFin
4/8
12MB
Iris Xe 2.1GHz
4.4GHz
Core i5-1140G7 10nm
SuperFin
4/8
8MB
Iris Xe 1.8GHz
4.2GHz
Core i5-1130G7 10nm
SuperFin
4/8
8MB
Iris Xe 1.8GHz
4.0GHz

パソコンの頭脳であるCPUは省電力用CPUが搭載で、最大TDPは15Wですが、ターボブースト時のクロック数は高いですね。

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い

↓グラフをタップすると数値が表示されます↓

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注)他のCPUの情報がないので、分かり次第追記します。

Core i7-1160G7は10897とかなり高い性能で、通常版のCore i7-1165G7とそん色ないくらいですね。

グラフィックス

グラフィックスは最高峰の内蔵グラフィックスである、Iris Xeが搭載です。

趣味で画像編集や動画編集もしやすくなっていて、今まで以上に3Dエフェクトも使いやすくなっています。

こちらも細かいデータが揃い次第、情報を追加していきます。

ディスプレイ

Lenovo ThinkPad Titaniumのディスプレイ

右にスクロールできます↓

解像度 反射/汚れ防止 液晶 輝度 マルチタッチ 色域 画面縦横比
QHD
2256×1504
IPS 450nit NTSC 72%
(sRGB 100%相当)
3:2
QHD クアッド・ハイディフィニションの略。いわゆる2K画質
反射防止 自分や背景が映り込みしにくい
IPS液晶 コントラスト比が高く、視野角も広い
nit 明るさを表す単位。通常250~300nitなので450nitはかなり高輝度
色域 NTSC 72%はWeb用画像編集にも向いている高色域のsRGB 100%相当。より鮮やかな色が描写される
画面比 通常のノートパソコンは16:9だが、本機種は3:2と縦に表示される情報量が多い
Privacy Guard 背後からののぞき見を防止する機能。

2K画質のQHDに、コントラスト比が高く視野角も広いIPS液晶が搭載です。また、ディスプレイは通常の16:9じゃなく3:2なので縦の比率が高く、より多くの情報が表示されるため作業がしやすくなっています。

色域はNTSC 72%で、これはWeb用画像編集に向いているsRGB 100%相当。鮮やかな色合いが描写されます。

NTSC45%とsRGB 100%の比較<左・NTSC 45%/右・sRGB 100%>

この画像は一般的なノートパソコンの色域であるNTSC 45%と、sRGB 100%(NTSC 72 %相当)を一眼カメラで撮影し、並べたものです。リサイズと圧縮をしているのでオリジナルの色ではないですが、左と右を見比べると右の画像の方が色鮮やかに表示されていますね。

また、本機種はPrivacy Guardと言って「カフェなどの人がいる場所で使うときに、後ろから誰かがのぞき見されないように」視野角を狭くする機能があります。視野角を狭くすると正面以外からは、薄暗く見えます。

Privacy Alertという、のぞき見されたときに自動でPrivacy GuardをONにする機能もあります。

Lenovo ThinkPad Titaniumのディスプレイ Dolby Visionオン

Dolby VisionというDolby社のHDR(ハイダイナミックレンジ)規格なので、最大輝度を高め、より大きなコントラストに滑らかなグラデーション、そして高い色域を表現できます。

 

公式サイト

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する場所で、パソコンの作業台になります。メモリが大きいと、より大きなデータが扱え、より速く処理されます。

本機種にはLPDDR4X-4266MHzが搭載で、最大16GB、オンボードになります。通常8GBあれば困ることはないですが、より快適に作業をしたい場合は16GBがいいですね。

また、動作周波数(MHz)が高いと処理速度が速くなるのですが、本機種搭載メモリの4266MHzは、現行最高周波数なのでサクサク快適に使えます。

ストレージ

ストレージはSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)で、最大1TB搭載できます。ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動にも関わる重要なパーツなんですね。

SSD PCIe NVMe HDD
最大データ転送速度 16Gbps~32Gbps 6Gbps
平均起動時間 10秒~15秒 30秒~2分(新品の場合)
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

 

LTE

LTEはカスタマイズのWWAN Selectionと言う項目から対応を選び、その下のWWANからFibocom L850-GL(4G回線)かQualcomm Snapdragon x55 5Gが選べます。

Lenovo ThinkPad Titaniumに搭載できるLTE

最大の違いは回線で、

・4G回線のL850-GLは下り最大450Mbps
・5G回線のSnapdragonは下り最大7Gbps(7000Mbps)

となります。やっぱり4Gと5Gじゃ、全然速度が違いますね。数字は最大値なのでここまでは出ませんが、それでも10数倍の違いなので快適度が違いますね。

対応バンドは以下になり、赤枠のバンドが大手3社の重要なバンドになります。重要なバンドは全てカバーしているので、問題なく使えると思います。

Fibocom L850-GLとQualcomm Snapdragon X55 5Gの対応バンド

LTE用なら格安SIMのIIJmio はデータ通信のみプランもあり、安いのでおすすめですよ。

セキュリティ

  • パワーオンパスワード・・・電源を入れた時のログインパスワード
  • ハードディスクパスワード・・・ハードウェアレベルでストレージにパスワードを設定
  • スーパーバイザーパスワード・・・BIOSなどの設定を見たり変更する時のパスワード
  • Windows Defender・・・Windows 10に標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
  • TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
  • セキュリティキーホール・・・ワイヤーを設置できる箇所

インターフェイス

Lenovo ThinkPad Titaniumのインターフェイス

1. Thunderbolt 4x2
2. 電源ボタン
3. マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック
4. セキュリティキーホール

ここ最近ノートパソコンの薄型化が進んできて、インターフェイスがめっきり減ってきましたね。ビジネス用途でパソコンを探す人は、Thunderbolt対応ドッキングステーションが必須になってきた感があります。

Thunderbolt対応ドッキングステーション

<Thunderbolt 3対応ドッキングステーション>

Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があるので、これだけあれば困ることもないですね。

  • Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
  • 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
  • PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
  • 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
  • 8K出力にも対応
  • USB4.0規格に準拠

あとは今まで主流だったUSB-Type Aのポートもないので、使っている機器を接続する場合はUSB-Cのケーブルが必要です。

USB-CとUSB-Aの違い<上がUSB-C、下がUSB-Aケーブル>

 

サポート・保証

Lenovo ThinkPad Titaniumの保証とサポート

本機種は1年間引き取り修理保証と、標準サポート(電話・チャット・メール・LINE)が付いており、サポートは朝9時から夕方6時までになります。引き取り修理とは、万が一の際にLenovo指定業者が引き取りに来て、リペアセンターに配送、修理後、郵送してくれるサービスで、保証期間内は郵送費などは無料です。

保証とサポートは以下のものにアップグレードできます。

  • オンサイト修理保証・・・エンジニアが指定住所に来て現地で修理
  • 翌営業日オンサイト修理・・・通常、翌営業日にエンジニアが指定住所に来て修理
  • プレミアサポート・・・専任エージェントが24時間365日対応。一般のコールセンターとは別のコールセンターで対応

また、アクシデントダメージプロテクションといった「通常保証ではカバーしない」水濡れや破損にも対応する保証があります。

ThinkPadのアクシデントダメージプロテクション 概要

まとめ

インテル11世代CPU搭載でEvoプラットフォーム認証があり、Thunderbolt 4も搭載しているので使い勝手が格段に良くなっています。

約1250gと軽いのにバッテリ駆動時間は最大16.8時間と長く、WiFi6にLTEも搭載可能なので、持ち運びが多い人は特に恩恵を受けると思います。

2 in 1 PCなので移動中でもメールの確認や資料作成もしやすく、プライベートで使う場合でも快適に使えます。

また、何といっても「チタン素材」なので高級感もあり、所有欲も満たされますね。

公式サイト

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