機動性と性能を重視した機種で、ミドルスペックの持ち運びがしやすいワークステーションをお探しの人に合う機種です。
Wi-Fi 6Eに対応でLTEも搭載でき、16インチで重さは2.2㎏からとなっています。
据え置き用ノートパソコンと持ち運び用ノートパソコンの中間と言った機種で、全体的にそこそこ高性能で、そこそこの機動性もあります。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.6] |
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コスパ | [usr 4.6] |
総合評価 | [usr 4.5] |
Contents
ThinkPad P16v Gen 1 AMDのスペック
CPU | Ryzen 5 PRO 7640HS Ryzen 7 7840HS Ryzen 7 PRO 7840HS Ryzen 9 PRO 7940HS |
---|---|
メモリ | 最大64GB |
ストレージ | SSD×2 |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス RTX A500 RTX A1000 RTX 2000 Ada |
ディスプレイ(16型) | WUXGA IPS WQUXGA IPS |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E、LTE |
生体認証 | 指紋センサー(標準)、顔認証(オプション) |
WEBカメラ | 1080P/500万画素 |
オーディオ | 2W×2 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 365 × 262 × 24.66mm |
重さ | 約2.2㎏~ |
バッテリー 電源 |
最大約20.5時間 135/170W |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 17.7万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはRyzen 7040シリーズで、ハイエンドモデルのHSになります。Ryzen 9は約3万ほどのCPU Markスコアがあり、デスクトップ並みの性能です。
また、1モデルのみ通常版がありますが、CPUはPROモデルになり、よりセキュリティが強化されたCPUで、DASH(Desktop and Mobile Architecture for System Hardware)という保護されたアウトバンド管理やリモート管理が可能なので、企業にとっても使いやすいです。
ちなみに、PROと通常版は性能は変わりません。
メモリはDDR5-5600MHzで、メモリスロット2つ・最大64GBに対応しています。また、本機はミドルクラスのワークステーションですが、ECCメモリはないようです。
ストレージは最新のSSD PCIe 4.0で、最大で2つのSSDを搭載できます。インテルモデルは公式サイトでRAID設定ができるのですが、本機はカスタマイズからRAID設定はできないようです。
グラフィックボードは旧モデルのRTX A500かA1000、そして最新Ada世代のRTX 2000も搭載可能です。標準では内蔵グラフィックスのモデルもありますが、ローエンド、ミドルクラス、そしてミドルハイクラスのGPUが選べるので、ハイエンドを求めていない人には十分です。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16インチでも17インチ並みの情報が表示されます。大画面がさらに多くの情報を表示できるので、生産性も上がります。
ディスプレイはWUXGA(1920×1200) NTSC 45%が標準搭載で、その次はWQUXGA(3840×2400) DCI-P3 100% 輝度800ニトと超ハイエンドです。個人的にこの中間があればすごくうれしかったのですが、それはないので、屋外でも使いやすいディスプレイが欲しい人は、+5.3万円必要です(泣)。
その他のスペックは、OSはWindows 11 HomeかProがあり、Wi-Fi 6EにLTEも搭載可能、指紋センサーは標準搭載でIRカメラは500万画素を選択したらついてきます。
電源は135Wか170Wで、バッテリーは大容量90Whr、最大バッテリー駆動時間は約20.5時間と長いです。
Thunderbolt 4が2つありますが、USB-Aは2つとも5Gbpsのデータ転送速度で、20万円以上するワークステーションとしては残念です。インターフェイスも多くないですが、必要十分なくらいです。
本機は持ち運びもするけど、屋内でも据え置き用としても使うような人に向けた構成になっています。
2023年のトレンドと比較
2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
Ryzen 7000 | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | △ | 〇 | 〇 |
USB4 | 生体認証 | バッテリー14時間以上 | |
〇 | 〇 | 〇 |
最新のワークステーションなので、1項目を除きすべて満たしていますね。色域はカスタマイズからDCI-P3 100%が選べます。
旧モデルとの比較
旧モデルのThinkPad P15v Gen 3 AMDとの比較です。旧モデルは、量販店モデルとして販売されていたようです。公式サイトでは販売が終了となっているので、詳しいスペックは分かりません(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 旧モデル | |
CPU | Ryzen 7000HSシリーズ | Ryzen 6000Hシリーズ |
メモリ | DDR5-5600 64GB | DDR5-4800 64GB |
ストレージ | SSD PCIe 4.0 ×2 | SSD PCIe 4.0 ×2 |
GPU | RTX A500 RTX A1000 RTX 2000 Ada |
NVIDIA T600 NVIDIA T1200 RTX A2000 |
ディスプレイ | 16インチ WUXGA、WQUXGA |
15.6インチ FHD、UHD |
無線 | Wi-Fi 6E、4G LTE | Wi-Fi 6E |
バッテリー | 20.5時間 | 12.9時間 |
重量 | 2.2㎏ | 2.26㎏ |
寸法 | 365 × 262 × 24.66㎜ | 366.5 × 250 × 22.7㎜ |
主な変更点です。筐体が15.6インチから16インチに変わり、画面比も縦に長くなったので奥行きが長くなっています。
・CPUが最新のRyzen 7000シリーズに
・メモリがDDR-5600MHzに
・GPUに最新ADA世代が追加
・画面アスペクトが16:10になった
・LTEが搭載
・バッテリー駆動時間が8時間近く伸びた
・Thunderbolt 4が2つになったが、イーサネットコネクタ(RJ45)がなくなった
16インチのワークステーションに、イーサネットコネクタがないんです機動性を高めるために削ったんだと思います。
ThinkPad V16 Gen 1 AMDの特徴
ワークステーションにしてはベゼル(画面の黒い枠)も細く、どでかい筐体じゃないです。ここ最近のワークステーションは小型化が進んでいますね。とは言え、16インチなので大きいことは大きいです。
寸法は
・幅 365㎜
・奥行 262㎜
・高さ 24.66㎜
となっており、幅は一般的な16インチと同じですが、高さ(厚さ)は24.66㎜と大きめです。まぁ、ワークステーションなので排熱性能が高くないと困るので、これはOKだと思います。
背面には2つの排気口があり、グラフィックボードは全機種35Wと低めのTGPなので、熱もこもりにくいと思います。
左右側面には通気孔はありませんが、インターフェイスは少なく必要最低限の数になっています。
天板も底面も樹脂素材を使用し、この価格にしてはコストカットを頑張り過ぎている感もあります。
本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。
キーボード
キーボードはJISキーか英語キーが選べ、どちらもバックライト付きです。テンキーもあるし、カーソルキーが下に出っ張っていてちょっと大きなサイズです。
また、タッチパッドは115㎜×67.6㎜と、そこそこ大きなサイズです。
トラックポイントもあるし、ThinkPadのキーボードは打鍵感が高くタイピングしやすいので、生産性も高くなります。
また、電源と統合された指紋センサーが搭載で、サインインは一瞬で完了です。
Webカメラ周り
Webカメラは1080p FHDか、2.8K相当の500万画素になり、500万画素を選んだ場合は顔認証用のIRカメラも搭載します。ただし、IRカメラはハイブリットカメラなので、Webカメラと兼用になります。
どちらも高解像度なので、WEBカメラ経由で現場の状況を見せたり、Web会議で自分の映りが良くなったりと、ワンランク上のカメラですね。
スピーカーはドルビーオーディオプレミアムで2Wが2つ、遠距離デュアルマイクが搭載し、Dolby Voiceに対応しています。ドルビーボイスとは、周囲の騒音があるときや、複数人で会議をしているときに、自動的に音量を調整する機能で、騒音が多い現場で会議をするときなどに重宝します。
ISV認証
ISV(独立系ソフトウェアベンダー)により、アプリケーションとの互換性や安定稼働、高い運用性をテストされてISV認証を取得しているので、安心して使えます。
英語版のみですが、Lenovoのサイトでどのベンダーのどのソフトと互換性があるか確認が出来ます。
P16v Gen 1 AMDは新しい機種なのでまだリストに載っていませんでしたが、同じグラボを搭載できるインテルモデルは載っていたので、すぐに掲載されると思います。
CPU
Ryzen 5 PRO 7640HS | Ryzen 7 PRO 7840HS | Ryzen 9 PRO 7940HS | |
製造プロセス | 4nm | ||
アーキテクチャ | Zen 4 | ||
コア | 6 | 8 | 8 |
スレッド | 12 | 16 | 16 |
L3キャッシュ | 16MB | 16MB | 16MB |
ベースクロック | 4.3GHz | 3.8GHz | 4.0GHz |
ブーストクロック | 5.0GHz | 5.1GHz | 5.2GHz |
GPUコア | 8 | 12 | 12 |
TDP | 54W | 54W | 54W |
※)Ryzen 7のみ通常版の「Ryzen 7 7840HS」と「Ryzen 7 PRO 7840HS」がありますが、スペックは同じです。
CPUは上位モデルの7040Uシリーズで、最新アーキテクチャのアーキテクチャはZen 4になり、主な特徴はこちらです。
・Zen 3の改良版
・L2キャッシュ増量
・ディープラーニング性能の向上
・Zen 3に比べIPCが約14%アップ
Zen 4はレイテンシの短縮とスルートップの向上を目的に作られており、順当に性能アップしています。
また、本機搭載CPUはRDNA3を採用し、USB4にも対応しています。製造プロセスも4nmと微細化が進んでおり、インテルの10nmが時代遅れ感満載に見えますね。
また、PROモデルはセキュリティが強固になったモデルですが、PROも通常版も同じスペックです。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCやワークステーションなど専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 7745HX | |
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Ryzen 9 PRO 7940HS | |
Ryzen 7 7840HS | |
Ryzen 7 PRO 7840HS | |
Ryzen 7 PRO 7840U | |
Ryzen 5 PRO 7640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 PRO 7540U | |
Ryzen 7 5825U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 3 7330U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7520U |
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 9 PRO 7940HS | |
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Ryzen 7 7840HS | |
Ryzen 7 PRO 7840U | |
Ryzen 9 PRO 6950H | |
Ryzen 7 6800H | |
Ryzen 5 PRO 7640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7520U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 9 PRO 7940HS | |
---|---|
Ryzen 7 7840HS | |
Ryzen 5 PRO 7640HS | |
Ryzen 9 PRO 6950H | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 7 6800H | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7520U |
グラフィックス
グラフィックは高度な技術計算(OpenGL)に最適化された旧称Quadroで、業務用になります。
RTX2000 | RTX A1000 | RTX A500 | |
アーキテクチャ | Ada Lovelace | Ampere | |
CUDAコア | 3072基 | 2560基 | 2048基 |
RTコア | 24基(第3世代) | 16基(第2世代) | 16基 |
Tensorコア | 96(第4世代) | 80基(第3世代) | 64基(第3世代) |
メモリ | GDDR6 8GB | GDDR6 6GB | GDDR6 4GB |
メモリ帯域幅 | 256GB/秒 | 168GB/秒 | 112GB/s |
TFLOPS | 14.5 | 9.3 | 7.3 |
TGP | 45W | 45W | 35W |
ローエンドのRTX A500かミドルクラスのRTX A1000、そして最新のAda世代RTX 2000が選べるので、予算や用途によって購入しやすいです。
ディスプレイ
ディスプレイは3種類ありますが、このクラスのワークステーションに合うものは1つだけだと思います。
と言うのも、上の画像を見てわかる通り、2つのWUXGAディスプレイは色域がNTSC 45%なんです。
画像左はDCI-P3 100%、右はNTSC 45%です。全然色が違いますよね。NTSC 45%の液晶は低価格モデルに採用される色域で、画像編集や動画編集には向きません。
外付けディスプレイを常に使う場合なら問題ないですが、ノートパソコンのディスプレイを見て作業をするにはきついですね。全然色が違うから。
インテルモデルはsRGB 100%の液晶もあるので、本機にも追加されるかもしれません。
ディスプレイは全モデルIPS液晶、光沢なし、視野角170°で、画面アスペクト比は16:10と縦に長く、16インチでも17インチ並みの情報が表示されます。
・WQUXGA(3840×2400ドット) 800ニト DCI-P3 100% HDR 400 Dolby Vision
・WUXGA 300ニト NTSC 45%
・WUXGA 300ニト NTSC 45% マルチタッチ
WQUXGAはかなりハイスペックで、3.8Kと高精細でHDR400やDolby Vision(従来よりもより明るく(白はより白く、黒はより黒く描写できる)表現できる技術)に対応しています。完全なるクリエイター向けです。
また、WQUXGAのみファクトリーカラーキャリブレーションに対応しており、ワンクリックで工場出荷時の状態に戻すことができます。
輝度も800ニトと高いので、屋外の明るい場所でも作業ができます。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはDDR5-5600MHzで、メモリスロット2つ・最大64GBになります。動作周波数も高く、処理速度も速いです。
自信がある方は自分で増設してもいいですね。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載SSDは最新のSSD PCIe 4.0で、2枚搭載できます。データ転送速度も速く、パソコンの起動も10秒ちょっとと速いです。
公式サイトでSSDを2枚にしたらかなり価格が高いですが、できる方は自分でSSDを購入して増設した方がかなり安いくなります。SSDはType 2280です。
インテルモデルはRAID設定がカスタマイズからできますが、本機は公式サイトではできないようです。RAIDがどうしても必要な方は、自分でやるかインテルモデルを検討した方がいいです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
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PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
ThinkPadは、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られており、堅牢性が高い機種になっています。
一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
LTE
WWANはFibocom L860-GL CAT 16が搭載でき、ダウンロードは最大1Gbps、アップロードは最大75Mbpsになります。
LTE用の格安SIMなら大手のIIJmioか、楽天最強プランおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
バッテリー駆動時間
バッテリーは4セル90Whrで、最大バッテリー駆動時間は約20.5時間と長いです。また、電源はスペックによって変わり、135Wか170Wになります。
インターフェイス
インターフェイスは20万円以上するワークステーションにしては乏しく、もうちょっとどうにかできたんじゃないか?と思いますが、必要最低限ついています。
左側面にはHDMIとSDカードリーダー、そしてカスタマイズからスマートカードリーダーが搭載できます。
右側面にはUSB 3.2 Gen 1が2つと、SIMカードスロット、マイク/ヘッドフォンジャック、セキュリティスロットがあります。
背面にはThunderbolt 4が2つと電源コネクタで、Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
Lenovoではワークステーション用のドックも販売しているので、「Lenovoドック・ハブのレビュー」も参考までにどうぞ。
サポート・保証
標準で1年間の「プレミアサポート」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。こちらは、24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
修理保証は一番良い翌営業日オンサイト修理になります。
- 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理
ただし、後々出てくるモデルはプレミアサポートじゃない可能性もあるので、購入時にご確認ください。
ライバル機種
ThinkPad Pシリーズには機動性重視の機種や、スペック重視の機種もあり、選択肢が多いです。本機はちょっとした機動性と、そこそこのスペックになっています。
ThinkPad P1 Gen 6
機動性を高めつつ、性能も最高峰まで上げられる機種です。ワークステーションにしてはコンパクトで軽量なので、外出先でも高負荷な作業をする人に合います
CPU | Core i7-13700H/13800H Core i9-13900H |
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メモリ | 最大96GB |
ストレージ | SSD×2 |
グラフィックス | RTX A1000 RTX 2000/3500/4000/5000 ada Geforce RTX 4060/4080/4090 |
ディスプレイ(16型) | WUXGA IPS WQXGA IPS WQUXGA OLED |
LAN | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
WEBカメラ | なし/FHD/5MP |
バッテリー 電源 |
最大約19.5時間 170/230W |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 34.4万円~ |
ThinkPad P16 Gen 2
2023年のLenovoノートパソコン最高峰の機種で、これより高いスペックの機種は出ないんじゃないかなと思います。16インチで約3㎏と重たいですが、LTEも搭載可能で現場作業にも向いています。ただし、ストレージが異常に高く、購入する人も限られると思います
CPU | Core i5-13600HX Core i7-13700HX Core i7-13850HX Core i9-13980HX Core i9-13950HX |
---|---|
メモリ | 最大192GB |
ストレージ | SSD ×2 |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス Intel Arc Pro A30M RTX A1000 RTX 2000/3500/4000/5000 ada |
ディスプレイ(16型) | WUXGA/WQXGA IPS 光沢なし WQUXGA OLED 光沢なし |
無線 | Wi-Fi 6E、LTE |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
WEBカメラ | 1080p FHD、IRカメラ搭載モデルあり |
重さ | 約2.95㎏~ |
価格 | 30.4万円~ |
まとめ
良い点
・ちょっとした機動性があり、バッテリー駆動時間が長く、LTEも搭載可能
・最新スペック満載
・画面比が16:10で、16型でも17型以上の情報が表示される
・ミドルハイクラスのRTX 2000 Adaを搭載可能
・ディスプレイが高品質のものもある
・Webカメラが高画質
残念な点
・インターフェイスが豊富じゃない
・ディスプレイが極端にスペックが違い、中の上クラスがない
・筐体に使用されている素材がメタルじゃない
総合評価
持ち運びを意識した機種で、そこそこ持ち運びがしやすく、そこそこ性能が高い機種です。
Lenovoでは持ち運びに特化したP14sや、性能に重点を置いたP16、そして本機の様に性能と機動性に重点を置いたP1(価格は高いが・・・)などいろいろな機種があるのですが、本機はうまくいいとこどりをしている機種かなと思います。
個人的に一番引っかかったところは、色域が最低のものか最高峰の2種類しかない点です。この中間のsRGB 100%のディスプレイが出たら買いですね。