現行最高峰の機種で、これに勝る機種は、今年は出ないんじゃないかな?と思うくらいハイスペックです。
手放しでお勧めしたいところですが、ストレージが高い!!常識外れの価格設定で、間違いであってほしいと思うくらい高いです。
なので、当サイトの総合評価はかなり下がりました。
スペック | [usr 4.9] |
---|---|
コスパ | [usr 3.8] |
総合評価 | [usr 4.2] |
※以下に紹介しているSSDの価格は発売当初のものなので、もしかしたら安くなるかもしれません。
Contents
ThinkPad P16 Gen 2のスペック
CPU | Core i5-13600HX Core i7-13700HX Core i7-13850HX Core i9-13980HX Core i9-13950HX |
---|---|
メモリ | 最大192GB |
ストレージ | SSD ×2 |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス Intel Arc Pro A30M RTX A1000 RTX 2000/3500/4000/5000 ada |
ディスプレイ(16型) | WUXGA/WQXGA IPS 光沢なし WQUXGA OLED 光沢なし |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E、LTE |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
WEBカメラ | 1080p FHD、IRカメラ搭載モデルあり |
寸法(幅×奥行×高さ) | 364 × 266 × 30.23mm |
重さ | 約2.95㎏~ |
バッテリー 電源 |
最大約21.75時間 170W/230W |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 30.4万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第13世代で、最高性能のHXシリーズになります。Core i5からCore i9まで選択肢があり、はっきり言って、すべてモンスターCPUです。
メモリはDDR5-5600MHzで、通常のメモリとECCメモリの2種類があります。ECCメモリは「データの破損」が絶対に許されないような金融機関、科学技術計算、サーバー業務などに使用する機種に搭載されます。
ストレージも最新のSSD PCIe 4.0で、最大2枚(最大8TB)搭載可能です。ただし、例えば4TBのSSD PCIe 4.0は3~4万円ほどで販売されていますが、Lenovo公式サイトだと40万円ほどもするので(笑)、自分で購入して増設した方が良いです。
ただし、その場合は公式サイトでワンクリックでできるRAID設定が使えないので、これをする人はちょっと面倒になります。RAIDは0か1を設定できます。
グラフィックボードはDirectX(3Dゲーム)に最適化されたGeForceじゃなく、高度な技術計算(OpenGL)に最適化されたRTX Aシリーズとada世代の最新モデルが搭載です。発色が良く、CAD等を使う設計・建築、メディアクリエイターなどの業務用グラフィックボードです。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16インチでも17インチ並みの情報が表示されます。解像度はフルHD相当のWUXGA、2.5KのWQXGA、そして4K相当のWQUXGAがあります。
sRGB 100%やDCI-P3 100%の色域があり、リフレッシュレートは最大165Hz、超高輝度の800ニトもあります。
その他のスペックは、Wi-Fi 6EにLTE搭載可能、WEBカメラは高解像度のFHD、そして指紋センサー(標準搭載)や顔認証(オプション)もあります。
Thunderbolt 4が2つあり、SDカードリーダーなどインターフェイスは豊富ですが、イーサネットコネクタがありません。有線接続をするときはアダプタが必要です。
大きな筐体で重量も約3㎏程と重たいですが、イーサネットがなく、LTE搭載可能なので、持ち運びを意識した機種ですね。
2023年のトレンドと比較
2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
13世代CPU | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | ||
〇 | 〇 |
当たり前ですが、全項目を満たしています。
旧モデルとの比較
<本機種と旧モデルは同じ筐体を使用し、外観やポートに変化はありません>
旧モデルのThinkPad P16 Gen 1との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 旧モデル | |
CPU | Core i5-13600HX Core i7-13700HX Core i7-13850HX Core i9-13980HX Core i9-13950HX |
Core i5-12600HX Core i7-12800HX/12850HX Core i9-12900HX/12950HX |
メモリ | 192GB | 128GB |
ストレージ | SSD×2 | |
GPU | RTX A1000/2000 3500/ 4000/ 5000 |
RTX A1000/A2000/A3000 A4500/A5500 |
ディスプレイ | WUXGA/WQXGA/WQUXGA IPS WQUXGA OLED |
WUXGA/WQXGA/WQUXGA IPS WQUXGA OLED |
無線 | Wi-Fi 6E、4G LTE | |
バッテリー 電源 |
最大約21.75時間 170W/230W |
最大約23.5時間 170W/230W |
重量 | 2.95㎏ | |
寸法 | 364 × 266 × 30.23mm |
変更点です。
・CPUが最新の13世代に
・メモリ最大容量が192GBに
・WQUXGA IPS液晶がなくなった
・WQUXGA OLEDの色域がAdobe RGB 100%からDCI-P3 100%に下がった
・グラボが最新のAda世代が追加
こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアです。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13950HX | |
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Core i9-13900HX | |
Core i7-13850HX | |
Core i7-12800HX | |
Core i7-13700HX | |
Core i9-12900HX | |
Core i5-13600HX | |
Core i5-12600HX |
ThinkPad P16 Gen 2 インテルの特徴
ワークステーションとしてはベゼル(画面の黒い枠)も細めで、寸法は
・幅 364㎜
・奥行 266㎜
・高さ 30.23㎜
と、高さ以外は一般的な16インチの寸法です。
重さは2.95㎏とヘビー級ですが、スペックを見る限り持ち運び用として使うことを念頭に置いているのかなと思います。と言うのも、イーサネットコネクタがないけど、LTEが搭載可能で、無線は最新のWi-Fi 6Eに対応しています。
厚さは約3㎝と大きく、重厚感があります。これだけ高さがあるので、筐体内部に熱がこもりにくいです。
底面カバーには大きめの通気孔があります。
背面にも2つ排気口があります。
天板はアルミニウムやマグネシウムの合金を採用し、堅牢性と高級感もあります。
ディスプレイは約180°開くことができるので、床に座って使うことがある人にも使いやすいです。
電源ボタンに統合された指紋センサーが搭載しており、顔認証用のIRカメラ搭載モデルもあります。サインインは一瞬で完了ですね。
カメラ周り
WEBカメラは高画質FHD 1080pが搭載で、顔認証用のIRカメラも搭載できます。
ただし、IRカメラを付けた場合は、WEBカメラとIRカメラのハイブリットになり、あまり高画質には見えません。
マイクはデュアルアレイの遠距離マイクが搭載で、オーディオは、ドルビーアトモスに最適化された2Wスピーカーが2つついています。
Dolby Atmosは一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できるので、複数人でのWebミーティングや動画視聴などもよりしやすいです。
MILスペック
本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。
ISV認証
本機種はISV(独立系ソフトウェアベンダー)により、アプリケーションとの互換性や安定稼働、高い運用性をテストされてISV認証を得ています。
ISV認証はこちらから確認できますが、発売されたばかりなのでまだリストにのっていませんでした。
とは言え、ほとんどのソフトやアプリケーションは対応しているので、リストに載っていたら確認してみてください。
キーボード
キーボードはフルサイズ・110キーで、テンキーとバックライト付きです。
トラックパッドは115㎜×67.6㎜で、独立した3つのボタンがあるので、16インチにしては小さめです。
また、日本語キーか英語キーが選べます。
ThinkPadは打鍵感が良くサクサクタイピングできるので、作業効率も上がります。
CPU
Core i9-13980HX | Core i9-13950HX | |
製造プロセス | 10nm | |
Pコア | 8 | |
Eコア | 16 | |
スレッド | 32 | |
キャッシュ | 36MB | |
ターボブースト | 5.6GHz | 5.5GHz |
ターボブーストMax3.0 | 5.5GHz | 5.5GHz |
Pコア最大周波数 | 5.6GHz | 5.5GHz |
Eコア最大周波数 | 4.0GHz | 4.0GHz |
GPU実行ユニット | 32EU | |
ベースパワー | 55W | |
マックスパワー | 157W |
Core i7-13850HX | Core i7-13700HX | Core i5-13600HX | |
Pコア | 8 | 8 | 6 |
Eコア | 12 | 8 | 8 |
スレッド | 28 | 24 | 20 |
キャッシュ | 30MB | 30MB | 24MB |
ターボブースト/ターボブーストMax3.0 | 5.3GHz | 5.0GHz | 4.8GHz |
Pコア最大周波数 | 5.3GHz | 5.0GHz | 4.8GHz |
Eコア最大周波数 | 3.8GHz | 3.7GHz | 3.6GHz |
GPU実行ユニット | 32EU | 32EU | 32EU |
ベースパワー | 55W | ||
マックスパワー | 157W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
ターボブーストMax3.0対応で、プロセッサーの中の最もパフォーマンスの高いコアを識別し、電力と熱のヘッドルームを利用して、必要に応じてそれらのコアの周波数をあげることにより更なるパフォーマンスを提供します
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13980HX | |
---|---|
Core i9-13950HX | |
Core i9-13900HX | |
Core i7-13850HX | |
Core i7-13700HX | |
Ryzen 7 7745HX | |
Core i9-12900HX | |
Core i5-13600HX | |
Core i7-1370P | |
Core i7-1360P | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1340P |
最新のCPUで最高峰のHXシリーズなので、そりゃ性能高いですよね。
こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13980HX | |
---|---|
Core i9-13950HX | |
Core i9-13900HX | |
Core i7-13700HX | |
Core i5-13600HX | |
Core i9-13900H | |
Core i7-13700H | |
Core i5-13500H | |
Core i5-1340P | |
Core i7-1370P | |
Core i5-1335U | |
Core i7-1365U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13980HX | |
---|---|
Core i9-13950HX | |
Core i9-13900HX | |
Core i9-13900H | |
Core i7-1370P | |
Core i7-13700HX | |
Core i7-13700H | |
Core i5-13600HX | |
Core i5-13500H | |
Core i7-1360P | |
Core i5-1345U | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1335U | |
Core i3-1315U | |
Core i5-1350P | |
Core i7-1365U |
マルチコアは1万以上あればかなり高性能で、シングルコアは1500を超えたらかなり高い数値なのですが、13世代になり、すごい性能になりましたね。
グラフィックス
RTX 5000 |
RTX 4000 |
RTX 3500 |
RTX 2000 |
RTX A1000 |
|
アーキテクチャ | Ada Lovelace | Ampere | |||
CUDAコア | 9728 | 7424 | 5120 | 3072 | 2560 |
RTコア | 76 | 58 | 40 | 24 | 16 |
Tensorコア | 304 | 232 | 160 | 96 | 20 |
単精度性能 (TFLOPS) |
42.6 | 33.6 | 23.0 | 14.5 | 9.3 |
メモリタイプ | GDDR6 | ||||
メモリ帯域 | 576GB/秒 | 432GB/秒 | 432GB/秒 | 256GB/秒 | 168GB/秒 |
メモリ容量 | 16GB | 12GB | 12GB | 8GB | 6GB |
TGP | 115W | 115W | 115W | 60W | 60W |
・RTコアは第3世代で、A1000のみ第2世代
・Tensorコアは第4世代で、A1000のみ第3世代
これらのNVIDIAのグラフィックスカードに加え、インテルArc Pro A30Mが選択可能です。ArcはGDDR6 4GBでメモリ帯域幅が112GB/秒、レイトレーシング対応、AIアクセラレーションもあり、TGPは35Wです。
まぁ、内蔵グラフィックス搭載モデルでも30万円するハイエンド機種なので、あえてArcは選ばなくても良さそうです。
ディスプレイ
ディスプレイは4種類あり、すべて光沢なしでブルーライト軽減パネルを搭載です。
・WUXGA(1920×1200) IPS液晶 300ニト sRGB 100% 60Hz(標準搭載)
・WQXGA(2560×1600)IPS液晶 500ニト sRGB 100% 165Hz(+1.1万円)
・WQUXGA(3840×2400)IPS液晶 800ニト DCI-P3 100% 60Hz HDR400(+3.3万円)
・WQUXGA(3840×2400)OLED液晶 400ニト DCI-P3 100% 60Hz HDR500 タッチパネル(執筆時未発売)
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16インチでも17インチ並みの情報が表示されます。今まで見えなかった部分も表示されるので、生産性が上がります。
標準搭載のディスプレイとWQXGAはsRGB 100%とWeb用画像編集に合う色域で、WQUXGAはデジタルシネマ規格のDCI-P3 100%です。
右からDCI-P3 100%、sRGB 100%、そして一般的なノートパソコンに採用されるNTSC 45%です。色域が広い方がより現実に近い色彩を描写できるので、思い通りの色に編集しやすいです。
輝度は、300ニト、500ニト、800ニトとあり、明るい屋外で使うことが多い人は800ニトか500ニトが断然おすすめで、300ニトは室内では明るいですが、屋外ではそこまで明るくありません。
価格とスペックを考えると、2.5KのWQXGAが良さそうですね。
また、ファクトリーカラーキャリブレーション(工場出荷時の発色データが保存されており、DLすることでいつでも工場出荷時の発色に戻すことができる)が標準搭載なので、手入れも楽ですね。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはDDR5-5600MHzで、メモリスロットが4つ・最大192GBにできます。48GBのメモリを搭載できるのも、珍しいですね。
また、ECCメモリも選択できるので、より専門的な使い方をする人や企業にも合います。「データの破損」が絶対に許されないような金融機関、科学技術計算、サーバー業務などに使用する方は、ECCメモリを検討しても良いと思います。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージは最新のSSD PCIe 4.0で、最大2枚搭載できます。ただし、公式サイトで容量を増やすとめちゃくちゃ高いので、悩ましいです。
512GBでも2.6万円、1TBにしたら8.3万円、そして2TBは19万円、4TBは何と驚愕の413,600円です!!
機種が安い分、ここで利益を出す作戦だと思いますが、それにしてもSSD PCIe 4.0の4TBの市場価格は3~4万円なので、10倍近い価格です。ちなみに、2ndストレージの4TBの価格は44万円です(笑)。
RAID設定をしないなら、1stストレージを標準搭載の256GBにし、2ndストレージを自分で増設したらよいです。
ただし、RAID設定をするなら、同じ要領のストレージが必要ですし、RAID設定も自分でやると面倒くさいし・・・。難しい選択です。。。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
ThinkPadは、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られており、堅牢性が高い機種になっています。
一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
LTE
WWANは標準でなしですが、Fibocom L860-GL 16 4Gが搭載可能で、ダウンロードは最大1Gbps、アップロードは最大75Mbpsになります。4GなのでARやVRはきついですが、一般的な作業なら問題なく使えると思います。
ちなみにLTE用の格安SIMなら、大手のIIJmioがおすすめですよ。
バッテリー駆動時間
バッテリーは大容量の6セル・94Whrで、最大バッテリー駆動時間は21.75時間になります。当然、グラフィックスカードを使った作業だとこんなに持ちませんが、長めのバッテリーがあるので外出先でも気兼ねなく使えます。
電源は170Wか230Wになりちょっと小さめです。
インターフェイス
インターフェイスは大きな筐体の割に、そこまで多くないですが、困らない程度にあります。個人的には、イーサネットコネクタがないのは不便だと思います。
左側面インターフェイスはUSB 3.2 Gen 1、USB 3.2 Gen 2 Type-C、マイク/ヘッドフォンジャック、SIMカードスロットになります。
右側面インターフェイスはスマートカードリーダー、SDカードリーダー、USB 3.2 Gen 1、そしてセキュリティキーホールです。
背面インターフェイスは電源コネクタ、USB4(Thunderolt 4対応)が2つ、HDMIになり、Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
- オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
- 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理
まとめ
良い点
・最新スペック満載
・画面比が16:10で、16型でも17型並みの情報が表示される
・ディスプレイが高品質
・ECCメモリが通常メモリと同じ価格で搭載可能
・RAID設定も可能
・Wi-Fi 6E搭載でLTEも追加可能
・FHD 1080p Webカメラ搭載
・USB4が2つ搭載
・バッテリー駆動時間が長い
残念な点
・イーサネットコネクタがない
・WWANに5Gがあればなお良かった
・ストレージの価格が非常識に高い
総合評価
イーサネットコネクタがないという点を除けば、文句の付け所がないんじゃないかなと思います。そのくらい、完成された機種です。
ただし、ストレージの価格は、ちょっとやりすぎですよね。4TB搭載するのに40万も払う人なんていないでしょ?512GBであれば+2.6万円なので許容範囲ですが(それでもめちゃくちゃ高いですけど)、1TBになると8.3万円ですからね。
RAIDを使わないなら2ndストレージを大きなものに自分で増設したらいいですが、RAIDを設定する場合は悩ましいです。