最新のRyzen 6000 PROシリーズを採用した、バッテリー駆動時間が長い軽量モデルです。
画面アスペクト比が16:10と縦に長く、それでいてコンパクトと、機動性と実用性が高い機種です。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.8] |
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コスパ | [usr 4.7] |
総合評価 | [usr 4.8] |
Contents
ThinkPad P14s Gen 3 AMDのスペック
CPU | Ryzen 5 PRO 6650U Ryzen 7 PRO 6850U |
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メモリ | LPDDR5 32GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(14型) | WUXGA/WQUXGA IPS タッチあり |
OS | Windows 11 Home/Pro Windows 10 Pro(11 Proからダウングレード) |
通信 | Wi-Fi 6E、LTEあり、ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
WEBカメラ | 720p、1080p+IRカメラ |
セキュリティ | ThinkShield |
寸法(幅×奥行×高さ) | 317.7 × 226.9 × 17.9㎜ |
重さ | 1.28㎏~ |
バッテリー | 最大21.7時間 |
保証 | 1年標準(最大5年) |
価格 | 15万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは、最新のRyzen 6000 PROシリーズが搭載で、上位モデルのRyzen 5か7が搭載できます。旧モデルに比べ、CPUの最大温度が下がったにもかかわらず、性能が上がっているので、より使いやすくなっています。
メモリはLPDDR5 6400MHz・最大32GBが搭載で、オンボードになります。旧モデルはメモリスロットがあったので増設も可能でしたが、本機は軽量化が進んだのでメモリスロットが犠牲になりました。まぁ、グラボがない本機は、32GBあれば十分だと思います。
ストレージは最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、データ転送速度がかなり速くなっています。PCIe 3.0でも十分な速度がありましたが、PCIe 4.0は驚くくらい速いです。
ディスプレイは画面アスペクト比が縦に長い16:10になり、14インチでも15.6インチ並みの情報が表示可能です。据え置き用でも外出用でも、使いやすくなっています。
また、最高で4K WQUXGA解像度が選べ、色域は最大でDCI-P3 100%です!画像・動画編集にも使いやすい色域です。
名前にスリムの「s」と付くだけあって筐体は小さく、旧モデルから幅が11.3㎜小さくなり、190gも軽量化された1.28㎏からになります。無線は最新のWi-Fi 6Eに対応し、4G LTEも搭載可能、バッテリー駆動時間は最大21.7時間と、機動性は抜群です。
また、ギガビットイーサネットにも対応しているので、社内や自宅でも使いやすいです。
もちろん、指紋センサーや顔認証も搭載可能で、WebカメラはFHD 1080p(IRカメラとのハイブリット)も選択可能です。
あえてお伝えするとすれば、マイクとスピーカーやオーディオが「普通」なので、この点にもハイスペックを求める人はX1シリーズがおすすめです。
2022年のトレンドと比較
2022年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
Ryzen 6000 | LPDDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | △ | 〇 | △ |
USB4 | 生体認証 | 重量1.2㎏前後 | バッテリー14時間以上 |
〇 | 〇 | × | 〇 |
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/Gen 2>
旧モデルのThinkPad P14s Gen 2との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | P14s Gen 2 | |
APU | Ryzen 5 PRO 6650U Ryzen 7 PRO 6850U |
Ryzen 5 Pro 5650U Ryzen 7 Pro 5850U |
メモリ | LPDDR5-6400 32GB | DDR4-3200 48GB |
ストレージ | SSD 2TB | SSD PCIe 3.0 |
ディスプレイ | WUXGA/WQUXGA | FHD、UHD |
無線 | Wi-Fi 6E、4G LTE | Wi-Fi 6、4G LTE |
バッテリー | 21.7時間 | 15.2時間 |
重量 | 1.28㎏ | 1.47㎏ |
寸法 | 317.7 × 226.9 × 17.9㎜ | 329 × 227 × 17.9㎜ |
価格 | 15万円~ | 12.7万円~ |
主な変更点です。
・APUがRyzen 5000 PROから6000 PROに
・メモリが最新のLPDDR5 6400MHzに
・以前はメモリスロットが1つ+オンボードだったので増設できたが、本機はオンボードのみ
・SSDが最新のPCI Express 4.0に
・画面比が16:9から、縦に長い16:10に
・Wi-Fi 6Eに対応
・最大バッテリー駆動時間が6.5時間伸びた
・190g軽くなった
・ディスプレイが大きくなったが、筐体は一回り小さくなった
プロセッサーの性能を表すCPU markスコアです。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル
Ryzen 7 Pro 6850U | |
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Ryzen 7 Pro 5850U | |
Ryzen 5 Pro 6650U | |
Ryzen 5 Pro 5650U |
Ryzen 6000 PROになり、APUの最大温度が105°から95°になり、高負荷な作業がより長時間しやすくなっています。また、発熱が低いので、パソコンも長持ちしやすいと思います。
ISV認証
本機種はISV(独立系ソフトウェアベンダー)により、アプリケーションとの互換性や安定稼働、高い運用性をテストされてISV認証を得ています。
ISV認証はこちらから確認でき、例として、「Autodesk」-「Fusion 360 2022,2023」を選んでみました
赤文字のStatusに「Certified(認証済み)」と出ています。
ほとんどのソフトやアプリケーションは対応していますが、お使いのソフトが認証されているか確認できるので、やってみてください。
ThinkPad P14s Gen 3 AMDの特徴
旧モデルから横幅が約12㎜も小さくなり、画面の縦が長くなりましたが寸法はほぼ同じと、ベゼル(画面の黒い枠)が細くなっています。
寸法は、
・幅317.7㎜(≒一万円札2枚分/320㎜)
・奥行き226.9㎜(≒千円札1.5枚分/225㎜)
・高さ17.9㎜(一円玉の直径20㎜よりも小さい)
となっており、14インチにしてはコンパクトです。
厚さは17.9㎜と薄く、手で掴みやすいサイズです。
素材は樹脂を使用していますが、ここ最近のThinkPadは、樹脂でも安っぽさがないですね。ちなみにインテルモデルは、底面カバーがアルミニウムです。
本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。
ディスプレイはほぼ180°開くことができるので、フロアに座って作業をすることがあるエンジニアにも使いやすいです。
後ろ側にnanoSIMスロットがあるため、右側面に通気孔があり、使えるインターフェイスはUSB1つのみになっています。
Webカメラ周り&オーディオ
Webカメラは一般的なHD 720pか、顔認証用のIRカメラ+FHDのハイブリットカメラが選べます。
HD 720pカメラは一般的な品質のもので、FHD 1080pカメラは高画質になります。ただし、本機の場合はIRカメラとのハイブリットカメラで、簡単に言うと1つのレンズで2つの役割をしているので、あまり画質が良くありません。
オーディオは、一般的なDolby Audioでステレオスピーカーで、デュアルアレイ遠距離マイクが搭載し、周囲の騒音や複数人で会議をしているときに、自動的に音量を調整するDolby Voiceにも対応しています。
キーボード
キーボードはフルサイズ89キーで、バックライトあり/なし、英語キーか日本語キーが選べます。ThinkPadはキーストロークが1.8㎜前後と深いので、タイピングはかなりしやすいですね。
タッチパッドは61㎜×115㎜になり、クリックボタンがあるThinkPadでは比較的大きな方です。例えば、ThinkPad X1 Carbon Gen 10のタッチパッドは56㎜×110㎜なので、本機は5㎜ずつ大きいですね。
ちなみに、バックライト無しのキーボードは打鍵感が軽く、プラスチック感が強いので、バックライト付きを選んだほうが良いです。
高性能Ryzen 6000シリーズ
Ryzen 5 PRO 6650U | Ryzen 7 PRO 6850U | |
アーキテクチャ | Zen 3+ | Zen 3+ |
製造プロセス | 6nm | |
コア/スレッド | 6/12 | 8/16 |
キャッシュ | 16MB | |
基本クロック | 2.9GHz | 2.7GHz |
ブーストクロック | 4.5GHz | 4.7GHz |
GPUコア | 6 | 12 |
TDP | 15-28W |
Ryzen 6000シリーズはすべてがZen 3+のアーキテクチャで、以下の様な特徴があります。
・前世代と比較して最大30%高速
・最大24時間のバッテリー
・内蔵GPUがRDNA2(レイトレーシング対応)
・統合型グラフィック性能は最大約2倍に
・DDR5/LPDDR5のメモリに対応
・USB4対応(ただし、本機には非搭載)
・PCIe Gen 4対応
・Wi-Fi 6E対応
プロセッサーはかなり高い性能で、PROモデルというセキュリティが強化されたビジネスモデルです。
また、先述しましたが、プロセッサーの最大温度が95°と、旧モデルから10°も下がっているので、高負荷な作業が長時間しやすくなっています。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 14000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
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Core i7-1280P | |
Ryzen 7 Pro 6850U | |
Core i7-1270P | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 Pro 6650U | |
Core i7-1265U | |
Core i7-1165G7 |
こちらはCinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコアは6000ほどで高性能、8000以上でかなり高性能、シングルコアは1500以上でかなり高性能になります。
Cinebench R23 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 9 5900HX | |
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Core i9-11900H | |
Core i7-11800H | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 7 PRO 6850U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i7-1165G7 |
Cinebench R23 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
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Core i7-1260P | |
Core i9-11900H | |
Core i7-1165G7 | |
Ryzen 7 PRO 6850U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5700U |
Ryzen 5 PRO 6650Uの詳しい性能は、こちらをどうぞ。
グラフィックス
グラフィックは内蔵グラフィックスで、Ryzen 5 PRO 6650UがRadeon 660M、Ryzen 7 PRO 6850UがRadeon 680Mになります。
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。
VRAMもメインメモリと共有で最大4GBに設定でき、レイトレーシングやFSR2.0に対応しています。
Video Card Benchmarks
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
GTX 1650 mobile | |
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Ryzen 7 PRO 6850U | |
MX550 | |
MX450 | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 7 PRO 5850U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 7 5700U |
グラフィックスはCPU以外のスペックに左右されるのですが、それにしても高い性能です。
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
WUXGA 1920×1200 |
なし | IPS | 300nit 300nit 400nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
800:1 800:1 1000:1 |
NTSC 45% NTSC 45% sRGB 100% |
178° 170° 170° |
– マルチタッチ 省電力、ブルーライトカット |
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
WQUXGA 3840×2400 |
反射防止 傷防止 |
IPS | 500nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
1500:1 | DCI-P3 100% | 170° | Dolby Vision、HDR 400 カラーキャリブレーション、ローブルーライト |
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
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コントラスト比 | 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能 |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
nit | 明るさを表す単位。通常250~300nitが標準 |
HDR | ハイダイナミックレンジの略で、従来よりもより明るく(白はより白く、黒はより黒く描写できる)表現できる |
Dolby Vision | Dolby社のHDRの技術 |
ディスプレイの画面アスペクト比は縦に長い16:10で、14インチでも15.6インチ並みの情報が表示されます。
画像左は14インチ 16:10で、右が15.6インチ 16:9のディスプレイです(ズームは90%)。表示される情報量が多いので、作業効率が上がります。
ディスプレイは4種類あり、3つはFHD相当のWUXGA、1つは4K相当のWQUXGAです。すべて、視野角による色や輝度の変化が少ない、IPS液晶になります。
FHD相当のWUXGAは一般的な品質で、明るいオフィスでも使いやすい300ニトか、屋外でもそこそこ使いやすい400ニトになります。持ち運び用のPCなので、明るめの輝度になっています。
色域は2モデルがNTSC 45%と一般的な普段使い用色域で、1つは画像編集もしやすいsRGB 100%になります。
画像は左がsRGB 100%、右がNTSC 45%ですが、全然違う色ですね。
もう1つのモデルは4K相当のWQUXGAで、輝度が500ニトとかなり高く、明るい屋外でも使いやすいです。
また、色域はデジタルシネマ規格のDCI-P3 100%で、かなり色鮮やかです。
左がDCI-P3 100%で、右がsRGB 100%です。DCI-P3 100%の方が色が鮮やかですね。
ちなみに、WQUXGAはX-Rite Pantone ファクトリー・カラー・キャリブレーション対応で、Dolby VisionやHDR400にも対応しています。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR5-6400MHzで、オンボード・最大32GBになります。筆者のメイン機種(X1 Carbon Gen 10)も32GB搭載しており、PhotoshopやLightroomを使っています。Photoshopでは動画編集もしているので、32GBあるとヘビーユーザーでも使いやすいです。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載SSDは最新のPCI Express 4.0で、最大データ転送速度がかなり速いです。旧規格のPCI Express 3.0でも十分速かったですが、どこまで速くなるんだろう?というくらい、年々速度が上がっています。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
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PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
ThinkPadは、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られており、堅牢性が高い機種になっています。
また、Secured Core Level 3が施されており、詳細は公表されていませんが、Windows OSのハードウェアやセキュリティ関連の設定条件が一番厳しい基準になっているとのことです。ちなみにこれはLenovoの設定・基準じゃなく、Windowsによるものです。
一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
WWAN
執筆時現在Quectel EM05-Gのみ選択できますが、Fibocom L860-GLも選べるようです。
・Fibocom L860-GL CAT 16・・・ダウンロードは最大1Gbps、アップロードは最大75Mbps
・Quectel EM05-G・・・ダウンロードは最大150Mbps、アップロードは最大50Mbps
Quectelはそこまで速くないですが、最大速度が出ればストレスも感じにくい速度ですね。
ちなみに、LTE用の格安SIMなら、大手のIIJmioがおすすめですよ。
バッテリー駆動時間
バッテリーは3セル39.3Whrか、4セル52.5Whrが選べ、4セルの場合は最大バッテリー駆動時間が約21.7時間とかなり長いです。ただし、その分、若干重たくなります。
また、ACアダプターも選択でき、45Wか65Wが選べます。性能的にはどちらも変わりませんが、充電が速いのは65Wになります。興味がある方は、「45Wアダプタと65Wアダプタでノートパソコンの性能に違いは出るのか?」も読んでみてください。
インターフェイス
右側面インターフェースはスマートカードリーダー(カスタマイズ)、USB 3.2 Gen 1、セキュリティキーホールになります。
左側面インターフェースはRJ45、USB 3.2 Gen 2 Type-Cが2つ、HDMI、USB 3.2 Gen 1、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになります。
そして背面には、LTE用のnanoSIMカードスロットがあります。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
- オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
- 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理
ライバル機種
ThinkPad X1 Carbon Gen 10
最小構成でもハイスペックなCore i5-1240P搭載で、メモリは最新のLPDDR5-5200MHz、SSDはPCIe NVMe 4.0×4と、最新スペック満載のハイエンドビジネスノートです。全体的な性能が上がっており、ディスプレイ、カメラ、マイクにスピーカーも一味違った機種です
CPU | Core i5-1240P/1250P Core i7-1260P/1270P/1280P |
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メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
グラフィックス | Iris Xe |
ディスプレイ(14型) | WUXGA(1920×1200)/WQUXGA(3840×2400) 光沢なし |
無線 | Wi-Fi 6E AX211、Bluetooth 5.2、LTE |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
重さ | 1.12kg |
バッテリー | 57wHr/最大24.9時間 |
価格 | 18.9万円~ |
ThinkPad T14 Gen 3 AMD
本機とほぼ同じ仕様ですが、5Gが選択可能、そしてより軽い1.21㎏からとなっています。本機より低価格で販売されているのも、魅力的です
CPU | Ryzen 5 PRO 6650U Ryzen 7 PRO 6850U |
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メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
ディスプレイ(14型) | WUXGA、2.2K、WQUXGA IPS 光沢なし マルチタッチあり |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 有線 |
Wi-Fi 6E、4G/5G 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー |
WEBカメラ | 720p/1080p |
重さ | 1.21㎏~ |
バッテリー | 39.3Whr/約14.4時間 52.5Whr/最大21.1時間 |
価格 | 13万円~ |
まとめ
良い点
・小型軽量で持ち運びがしやすい
・画面比が16:10で、14型でも15.6型以上の情報が表示される
・CPUやメモリなど、最新スペックを搭載
・LTEあり
・バッテリー駆動時間が長い
残念な点
・筐体が樹脂素材
・FHD Webカメラがハイブリット
・USB4がない
総合評価
14インチで1.28㎏と軽く、最大約21.7時間のバッテリー駆動時間があり、Wi-Fi 6EやLTEもあるので、機動性はかなり高い機種です。
軽量PCでは、カメラにハイブリットカメラを選べることが多いですが、画質が悪いのでちょっと考えものですね。
インターフェイスはほぼ問題ない程度にありますが、インテルモデルがThunderbolt 4搭載なので、本機もUSB4が搭載だと嬉しかったですね。
全体的にうまくまとまった構成で、価格を考えたら、文句の付け所がないかなと思います。