2 in 1 PCの本機種は、そこそこ性能が高く、そこそこ軽い、そこそこバッテリー駆動時間があったりと、全体的に標準よりちょっと上のスペックになっています。
ただし、付属のデジタルペンを筐体内部に収納出来たり、アウトカメラを搭載出来たりと、面白い機種だなと思います。
ThinkPad Lシリーズは量販店向けの機種が多く、公式サイトで販売されていないことが多いですが、本機は執筆時現在、公式サイトでも販売されています。
まずはレビューのまとめをどうぞ。
良い点
・高性能Ryzen PRO 5000シリーズ搭載
・メモリが32GBと大きい
・SSDがPCIe 4.0
・2 in 1 PCで使い勝手が高い
・画面アスペクト比が16:10でより多くの情報が表示される
・Wi-Fi 6Eに対応、LTE搭載可能
・高画質のFHD 1080p Webカメラが搭載可能
・旧モデルよりも小さくなった
・sRGB 100%あり
・ThinkPadでは珍しい13.3インチ
・付属のペンを筐体の中に入れることができるので、ペンをなくしにくい
残念な点
・CPUとメモリが旧モデル
・USB4がない
ThinkPad L13 Yoga Gen3(AMD)のスペックレビュー
CPU | Ryzen 3 5425U Ryzen 5 PRO 5675U Ryzen 7 PRO 5875U |
---|---|
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(13.3型) | WUXGA IPS液晶 光沢なし タッチ Privacy Guardあり |
OS | Windows 11 Home/Pro |
通信 | Wi-Fi 6E、4G LTEあり、Bluetooth 5.2 |
オーディオ | Dolby Audio、Dolby Voice |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証搭載可能 |
Webカメラ | 720p/1080p & IRカメラ 500万画素アウトカメラ搭載可能 |
セキュリティ | パワーオン パスワード、スーパーバイザー パスワード、システム マネジメント パスワード、ハードディスク パスワード(NVMe パスワード)、セキュリティ キーホールなど |
寸法(幅×奥行×高さ) | 305 × 218 × 17.1㎜ |
重さ | 1.32㎏ |
バッテリー 電源 |
最大11.7時間 45W/65W |
保証 | 1年間 引き取り修理 |
付属 | Lenovo内蔵ペン |
価格 | 16.4万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは、Ryzen 5000シリーズの上位モデルになります。性能は高く、Ryzen 3でもビジネス用途でもがっつり使えるほどです。
メモリはオンボード、DDR4-3200MHzが搭載で、最大32GBと大きめです。
ストレージは最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、パソコンの起動もデータ移動もサクサク快適です。また、最大1TBと大容量です。
ディスプレイは画面アスペクト比が縦に長い16:10で、コントラスト比が高く視野角も広いIPS液晶になります。色域も広いsRGB 100%かNTSC 72%なので、画像編集などのクリエイティブワークをする人にも合います。
その他のスペックは、Windows 11 HomeかProが搭載でき、最新のWi-Fi 6Eに対応、4G LTEも搭載可能、指紋センサー搭載で顔認証も搭載できます。
カメラは一般的なHD画質720pか、高画質のFHD 1080pが選べ、なんと、アウトカメラも搭載できます。2 in 1 PCなので、よりタブレットっぽくなりますね。
セキュリティも豊富で、DASH(Desktop and Mobile Architecture for System Hardware)という保護されたアウトバンド管理やリモート管理が可能なので、企業にとっても使いやすいと思います。
13.3インチで1.32㎏と標準的な重量で、バッテリー駆動時間はこのクラスのPCにしては短めの最大11.7時間となっています。
価格やスペックを総合的に見ると、最新パーツを使用していませんが全体的に平均的なスペックよりもちょっと上の機種になっています。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/ThinkPad L13 Yoga Gen 2>
旧モデルのThinkPad L13 Yoga Gen 2との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)
L13 Yoga Gen 3 AMD | L13 Yoga Gen 2 AMD | |
CPU | Ryzen 3 5425U Ryzen 5 PRO 5675U Ryzen 7 PRO 5875U |
Ryzen 3 5400U Ryzen 5 Pro 5650U |
メモリ | 32GB | 8GB |
ストレージ | SSD PCIe Gen 4 | SSD PCIe 3.0 |
ディスプレイ 画面比 |
WUXGA IPS 16:10 |
FHD IPS 16:9 |
無線 | Wi-Fi 6E、4G LTE | Wi-Fi 6 |
Webカメラ | 720p / 1080p | 720p |
バッテリー | 11.7時間 | 12.3時間 |
寸法 | 305 × 218 × 17.1㎜ | 311.5 × 219 × 17.6㎜ |
重量 | 1.32㎏~ | 1.44㎏~ |
旧モデルは量販店モデルで、公式サイトではほとんど販売されていませんでした。量販店モデルは公式サイトで買うように「カスタマイズ」ができないので、表の様な固定スペックでしたが、もしかしたらこれ以外のスペックも販売されていたかもしれません。
変更点です。
・CPUが上位モデルになった
・SSDがPCIe 3.0から4.0に
・画面アスペクト比が16:10に
・Wi-Fi 6がWi-Fi 6Eに
・LTEが追加
・WebカメラにFHD 1080pが追加
・筐体が若干小さくなった
・120g軽量化
こちらは、ちょっとマイナスな変更点です。
・バッテリー駆動時間が減った
・microSDカードリーダーが廃止
・イーサネット拡張コネクタが廃止
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 Pro 5875U | |
---|---|
Ryzen 5 Pro 5650U | |
Ryzen 3 5400U | |
Ryzen 3 5425U |
CPUは上位モデルに変わり、Ryzen 7が追加されたので、最大性能はかなり上がっていますね。
2022年のトレンドと比較
2022年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。
Ryzen 6000 | DDR5 | PCIe 4.0 | |
× | × | 〇 | |
アスペクト比16:10 | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | △ |
Wi-Fi 6E | メタル素材 | Dolby Atmos | 全方位360°マイクが4つ |
〇 | △ | × | × |
USB4 | 生体認証 | 18時間以上バッテリー | 重量1.2㎏前後 |
× | 指紋・IR | × | × |
三角マークが付いたWebカメラは、「カスタマイズしたら」1080p Webカメラが搭載で、素材は天板がアルミニウムで、底面カバーが強化繊維プラスチックになっています。
今年に入ってレビューしたThinkPadの中では、1、2を争うくらい「×」が多いです。ビジネス用途で快適に使えるほどの性能はありますが、2022年のThinkPadという事を考えると、ハイエンドモデルとは差がある機種になっています。
似た様なスペックでThinkPad E15 Gen 4やE14 Gen 4がありますが(ただし2 in 1 PCじゃなく、クラムシェル)、価格は8万円台くらいからなので本機よりコスパが高いです。
ThinkPad L13 Yoga Gen3(AMD)の特徴
画面アスペクト比が16:10と旧モデルより大きなディスプレイが搭載ですが、ボディは小さくなっています。
上左右のベゼル(画面の黒い枠)はやや細めで、下ベゼルはかなり細いです。
本機の寸法は
・幅305㎜(≒千円札2枚分/300㎜)
・奥行き218㎜(≒千円札1.5枚分/225㎜)
・高さ17.1㎜(≒一円玉の直径/20㎜)
になり、A4サイズ(210㎜×297㎜)とほぼ同じ大きさですね。コンパクトな方です。重さは1.32㎏と平均的な重さですが、2 in 1 PCは若干重たくなる傾向があるので、許容範囲だと思います。
左端の赤い部分には、Lenovoペンを入れる箇所があり、ペンをなくすこともないと思います。ペンを本体に収納すると充電もされるので、いざ使い始める時に「あっ、電池切れ・・・」なんて言う事もないですね。
また、ペンは4096段階の筆圧検知をするので、書きやすいと思います。
2 in 1 PC
2 in 1 PCとはヒンジが360度回転し、形状を変えることができるパソコンになります。
<テントモード>
テントモードはソファやベッドの上に寝転がって使うとき、底面の吸気口をふさがないので、筐体が熱くなりにくいです。
<スタンドモード>
キーボードが邪魔な時や、画面をもっと近づけたいとき、ペンを使う時はスタンドモードにすると使いやすいです。
<タブレットモード>
タブレットの様にもできるので、パソコンの状態じゃ使いにくい時に役に立ちます。重さが1.32㎏なので、片手で持ってペンを使うのは難しいです。
アルミニウムと強化繊維プラスチックを使用
天板はアルミニウムを使用しており、高級感があります。
底面カバーは、強化繊維プラスチックを使用しています。通気口もそこそこ大きいですね。
1080p Webカメラ搭載可能
WebカメラはHD画質 720pが標準搭載で、高画質FHD 1080p Webカメラ+顔認証用のIRカメラが選べます。
Webカメラを使うことが多い人は、別途高解像度カメラを購入していた人も多いと思いますが、本機であればカスタマイズからアップグレードできるので、助かりますね。
また、開閉式のプライバシーシャッターもあるので、WEBカメラを使っていないときは閉じておくと安心です。
また、面白いことに、500万画素のアウトカメラを搭載することもできます。タブレット型PCではアウトカメラはついていますが、本機の様な2 in 1 PCでアウトカメラを搭載できるのは、Lenovoでも初じゃないかな?と思います。
電源統合型指紋センサー
電源ボタンと統合した指紋センサーが付いているので、電源を入れたらサインインも完了です。
先ほど紹介した顔認証のIRカメラ(オプション)もあるので、どちらでもサッと使い始めることができます。
MILスペック
本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。
性能も耐久性も高い機種です。
キーボード
キーボードはフルサイズ88キーで、バックライトあり/なしの2種類、そしてJIS(日本語)キーかUS(英語)キーが選べます。
トラックパッドは115×56㎜で、3つの独立したキーがあるので縦は若干短いですが、幅はちょっと大きめです。
また、ThinkPadはキーストロークが約1.8㎜と深いので、タイピングがかなりしやすく、キートップも湾曲しているので指に吸い付くようにタイピングできます。ミスタイプも少なくなると思います。
CPU
Ryzen 3 5425U | Ryzen PRO 5 5675U | Ryzen 7 PRO 5875U | |
製造プロセス | 7nm | ||
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Zen 3 | ||
コア/スレッド | 4/8 | 6/12 | 8/16 |
L3キャッシュ | 8MB | 16MB | |
GPUコア | 6 | 7 | 8 |
基本クロック | 2.7GHz | 2.3GHz | 2.0GHz |
ブーストクロック | 4.1GHz | 4.3GHz | 4.5GHz |
TDP | 15W |
CPUはRyzen 5000シリーズのリフレッシュ版で、2022年4月頃から搭載され始めた新モデルです。アーキテクチャはZen 3になっており、Zen 2に比べ以下の様な特徴があります。
- コアからアクセスできるL3キャッシュが倍増(パフォーマンス向上)
- IPCが19%向上し、電力当たりのパフォーマンスが最大24%UP
- シングルスレッドの性能が最大23%UP
- マルチスレッドの性能が最大108%UP
- バッテリー効率が上がった
Ryzen 3以外はPROモデルになっているので、企業にも使いやすい機種になります。
こちらは、CPUの性能を測るPassmarkスコアです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ハイエンドPCに搭載される
- 17000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 5800H | |
---|---|
Ryzen 7 Pro 5875U | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 7 Pro 5850U | |
Ryzen 7 5825U | |
Ryzen 5 Pro 5675U | |
Ryzen 5 Pro 5650U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 3 PRO 5450U | |
Core i7-1165G7 | |
Ryzen 3 5425U | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 3 5300U |
こちらはCinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコアは8000以上で高性能、シングルコアは1500以上でかなり高性能です。
Cinebench R23 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 9 5900HX | |
---|---|
Ryzen 7 5800H | |
Core i9-11900H | |
Core i7-11800H | |
Ryzen 7 PRO 5875U | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5600H | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-11400H | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 7 4700U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 |
Cinebench R23 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-11900H | |
---|---|
Core i7-1185G7 | |
Core i7-11850H | |
Ryzen 7 PRO 5875U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i7-11800H | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i5-11400H | |
Ryzen 5 5600U | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 5 5700U | |
Ryzen 5 5500U |
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
WUXGA | 反射/汚れ防止 | IPS | 300nit 500nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
1000:1 | sRGB 100% NTSC 72% |
170° | タッチ タッチ、Privacy Guard |
WUXGA | フル・ハイディフィニション相当で、解像度は1920×1200ドット |
---|---|
Privacy Guard | 横からのぞき見ができなくなる機能 |
ディスプレイアスペクト比は縦に長い16:10で、13.3インチとは言え14インチ以上の情報が表示されます。
<左・13.3インチ16:10/右・14インチ16:9>
解像度はフルHD相当のWUXGAで、視野角が広くコントラスト比も高いIPS液晶が搭載です。一般的なディスプレイのコントラスト比は700~800:1なので、よりくっきりとしたシャープな描写になります。
色域は2種類あり、Privacy Guard搭載モデルはNTSC 72%、Privacy GuardがないモデルはsRGB 100%となります。NTSC 72%はsRGB 100%相当ですが、みたところ若干赤が弱いかなと思います。
<左からNTSC 45%・sRGB 100%・NTSC 72%>
Privacy Guardは、ボタンを押すとディスプレイの輝度が下がり、横からみると画面が薄暗く見えるので、のぞき見されにくくなります。
輝度は300ニトと500ニト(Privacy Guard搭載モデル)になり、300ニト以上あれば明るい場所での作業もしやすいです。
大容量メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
本機にはDDR4-3200MHzが搭載で、最大32GBが搭載可能です。32GBと大容量なので、ヘビーユーザーにも使いやすいですね。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載SSDは最新のPCIe 4.0が搭載で、PCIe 3.0より帯域幅が倍になり、最大データ転送速度も倍の64Gbpsになっています。かなり速いです。
こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD SATA |
セキュリティ
ThinkPadは、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShield(詳しくは、公式サイトをどうぞ)によって守られており、堅牢性が高い機種です。
セキュリティは強固ですが、追加のセキュリティをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
Wi-Fi 6Eに対応
周波数 | 通信速度 | |
Intel Wi-Fi 6E AX211 | 2.4/5GHz/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWiFi6とWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一般的なWi-Fi 6の周波数に加え6GHzにも対応しているので、より速い通信が可能です。
ただし、執筆時現在、Wi-Fi 6Eの国内利用はまだ始まっていないので、5GHzまでになります。
LTE
LTEは標準ではなしで、オプションで4GのFibocom L860-GLが搭載できます。
通信速度はダウンロード最大1Gbps、アップロード最大75Mbpsとダウンロードがかなり速いですね。アップロードも十分な速度です。
バッテリー駆動時間
バッテリーは4セル・46Whで、最大バッテリー駆動時間は11.7時間となっています。
ちょっとした外出なら充電アダプターもいらないと思いますが、丸一日となると、アダプターも持ち運んだ方が良さそうです。
インターフェイス
左側面はHDMI、USB 3.2 Gen 1、USB Type-C 3.2 Gen 1、そしてセキュリティーキーホールになります。
右側面はNanoSIMカードスロット、USB Type-C 3.2 Gen 2、USB 3.2 Gen 1、そしてマイク・ヘッドフォンジャックになります。
前面には、オプションで搭載できるスマートカードリーダースロットがあります。
USBのデータ転送最大速度はUSB 3.2 Gen 2が10Gbps、そして3.2 Gen 1が5Gbpsになります。
インターフェイスは13.3インチにしては、悪くないと思います。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
- オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
- 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理
修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。
ライバル機種
<左から本機種・ThinkPad X13 Gen 3・ThinkBook 13s Gen 4>
本機種と似たような最新機種で、メモリ・SSD・バッテリーは最大値、重量は最軽量モデルです。(スマホの人は表を右にスクロールできます)
ThinkPad X13 Gen 3 | 本機種 | ThinkBook 13s Gen 4 | |
CPU | Ryzen 5 PRO 6650U Ryzen 7 PRO 6850U |
Ryzen 3 5425U Ryzen 5 PRO 5675U Ryzen 7 PRO 5875U |
Ryzen 5 6600U Ryzen 7 6800U |
メモリ | LPDDR5 32GB | DDR4 32GB | LPDDR5 16GB |
SSD | SSD PCIe 4.0 | ||
ディスプレイ | WUXGA、WQXGA 画面比16:10 |
WUXGA 画面比16:10 |
WUXGA、WQXGA 画面比16:10 |
無線 | Wi-Fi 6E、LTE | Wi-Fi 6E、LTE | Wi-Fi 6E |
バッテリー | 16.2時間 | 11.7時間 | 14.1時間 |
重量 | 1.19㎏ | 1.32㎏ | 1.23㎏ |
2 in 1 PC USB4 |
× 〇 |
〇 × |
× 〇 |
価格 | 14.5万円~ | 16.4万円~ | 11.9万円~ |
本機種は13インチのThinkPadで唯一(インテルモデルもあり)の2 in 1 PCなので、比較機種は通常のノートパソコンですが、同じ時期に発売された比較機種と比べると、スペックが旧モデルの割に価格が一番高いですね。
ちなみに、本機種以外は最新のRyzen 6000シリーズと、最新のメモリであるLPDDR5が搭載です。
各機種の特徴です。
本機種・・・ThinkPadは主に14インチ、15.6インチ、16インチを販売しており、13インチは本機を含め数えるほどしかないので、貴重と言えば貴重な機種。この中では唯一の2 in 1 PCで、ビジネスでもがっつり使えるほどの性能があるが、主に前世代のパーツを使用
ThinkPad X13 Gen 3・・・同じく13.3インチのThinkPadで、上位モデルのXシリーズ。より小型で軽量、そして低価格。
ThinkBook 13s Gen 4・・・おしゃれな筐体で高性能、そして低価格。LTEはなく、MILスペックにも準拠していない。速度に関するスペックは本機よりも上で、低価格
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 PRO 6850U | |
---|---|
Ryzen 7 Pro 5875U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 3 5425U |
まとめ
良い点
・高性能Ryzen PRO 5000シリーズ搭載
・メモリが32GBと大きい
・SSDがPCIe 4.0
・2 in 1 PCで使い勝手が高い
・画面アスペクト比が16:10でより多くの情報が表示される
・Wi-Fi 6Eに対応、LTE搭載可能
・高画質のFHD 1080p Webカメラが搭載可能
・旧モデルよりも小さくなった
・sRGB 100%あり
・ThinkPadでは珍しい13.3インチ
・付属のペンを筐体の中に入れることができるので、ペンをなくしにくい
残念な点
・CPUとメモリが旧モデル
・USB4がない
総合評価
総合的に見ると、最新パーツじゃないですが性能が高いものが搭載されており、ハイスペックになります。
ディスプレイも画面アスペクト比が16:10で、より多くの情報が表示されるし、色域も広めのNTSC 72%かsRGB 100%があるので、画像編集をするクリエイターにも使いやすいです。
2 in 1 PCでアウトカメラが搭載できるというのも、面白いですね。付属ペンは本体に収納できるので、なくすこともないと思うし、充電切れも起きにくいと思います。
2022年のThinkPadとしてみたらハイエンドモデルとは差がありますが、普通クラスの機種だと思います。
比較的軽いので、持ち運びが多い人にも使いやすいです。