Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragonの実機レビュー

当サイトは広告、アフィリエイトを含みます

Copilot+PCのLenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragonのレビューです。

AIコアを搭載した機種で今までできなかったこともできるようになり、よりAIを活用して作業ができます。コクリエイターとか使ってて、すごく楽しいですしね。

全体的にハイスペックですが、プロセッサーにはSnapdragonを採用しており、OSは通常のWindowsじゃなくWindowsのArm版になります。

いろんなアプリとかドライバってIntelとかAMDに合わせて作られているので、タブレットやスマホに搭載されるSnapdragon(Qualcomm社)じゃ使えないものがあったり、ドライバを入れ替えたりなど普段必要ない作業が出てくることがあります。

また、アプリを使えてもエミュレーションされてて本来の性能が発揮できないなどがあるので、パソコンに詳しい人におすすめします。

ただし、Officeなど一般的に使われるようなものは普通に使えるので、ディープなことをしない場合は使えないアプリも少ないと思います。

ちなみに当サイトのライターは、同じCPUを搭載したIdeaPad Slim 5x 2-in-1 Gen 9を2024年9月からメイン機種として使い続けているので、スナドラ搭載のPCに関してはどこよりも詳しいと思います。

メーカーからレビュー機をお借りしており、スペックはSnapdragon X Plus X1P-42-100、メモリLPDDR5X-8448 16GB、SSD 512GBとなっています。

 

Lenovoでは3/31まで春の2大応援フェアを開催中で、PCなどが安~くなっています。詳しくは↓をどうぞ。

・4/3までLenovo新生活×大決算セール

セール新着記事

週末セール(土日開催)

新着セール情報

ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragonのスペック

SoC Snapdragon X Plus X1P-42-100
メモリ LPDDR5X-8448 16GB/32GB
ストレージ SSD 512GB/1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(16型) WUXGA/WQXGA IPS、光沢なし
OS Windows 11 Home Arm版
無線 Wi-Fi 7
生体認証 指紋センサー
WEBカメラ FHD
寸法(幅×奥行×高さ) 356 × 248.4 × 16.7mm
重さ 1.82㎏
バッテリー(JEITA3.0) 最大約21.8時間
標準保証 1年間
カラー クラウドグレー
価格 11.8万円~

<性能評価>

 

最大45 TOPSのNPUパフォーマンスを持つSnapdragon X Plus X1P-42-100を搭載しており、Cinebench 2024のマルチコアスコアはApple M1に近いスコアで、なかなかの性能です。NPU搭載なのでローカルでもAI機能が使え、飛行機などWi-Fiがない時でもAIを使って作業ができます。

メモリはLPDDR5X-8448MHzのオンボード16GBで、32GBモデルもあります。オンボードで増設ができないので、余裕があれば32GBを選んだほうが良いです。

ストレージはSSD PCIe 4.0で512GBか1TBと十分な容量です。

いつものThinkBookであればメモリやストレージの増設ができるのですが、本機は16インチと大きいのにもかかわらず増設はできません。

ディスプレイは16インチの画面比が16:10で、一般的な17インチ以上の表示量があります。解像度はWUXGA(1920×1200ドット)でIPS液晶を採用しています。色域は狭いのでクリエイティブワークには向きません。

その他のスペックはOSはWindows 11 Homeで、高画質FHD Webカメラに指紋センサーも搭載、無線は最新のWi-Fi 7に対応です。

筐体は16インチではそこそこコンパクトですが、1.82㎏もあります。ただし、84Whrの大容量バッテリーを搭載しているためで、重たいですが外出先でも最大約21.8時間と長時間使えるようにしたスペックになっています。

 

 

公式サイト

 

Copilot +PC

Copilot+PC(コパイロットプラスピーシー)と言うのは、Microsoftが「Microsoft Build 2024」で発表した新しいカテゴリのPCで、AI技術を活用するための機種と位置付けられています。

主な特徴です。

・NPU搭載
・16GB以上のDDR5/LPDDR5メモリ
・256GB以上のストレージ
・40+TOPS(1秒当たり40兆回の演算)
・終日のバッテリー寿命
・最先端のAIモデルへのアクセス
・RecallでPCで見たものを簡単に検索
・CocreatorでほぼリアルタイムにAI画像の生成及び調整
・Live Captionで40以上の言語の音声を英語に翻訳
・薄型軽量、美しいデバイス

現時点ではNPUを使い以下のアプリが使えます。

・コクリエイター
・イメージクリエイター
・Windows Studio Effect
・ライブキャプション
・リコール(近日利用可能)

まだまだ機能は少ないですが、今後どんどん増えていきます。

 

 

Arm版Windows 11でできること、できないこと

Arm版のOSって、通常のWindowsと違いできないこともあります。

以前ARM版Windows 10で使えないものとして、Google日本語入力やプリンター用ドライバーが有名でしたが、Windows 11では対応ソフトが増えました。

先述したように2024年9月から同じCPUが搭載したPCをメインPCとして1日12時間近く使い続けているのでわかるのですが、他のサイトで言及されるように「そこまで使えないアプリやドライバが多いわけじゃない」です。

ただし、実際に使えないものもあり、ドライバを更新したり代替方法を探したりと手間がかかるのも事実です。

今回はいくつか一般的なソフトやデバイスと筆者が頻繁に使うソフトを検証しました。

Microsoft Office
Google日本語入力
Canon製プリンターのドライバー ×
Bambu Studio (3Dプリンタソフト)
Bluetoothアクセサリ
(キーボード、マウス、イヤホン)
Xbox △ 一部対応
Photoshop
Lightroom
VirtualBox ×
Blender 動作が重たい
Parsec 動作が重たい

依然としてプリンターなどのドライバーには非対応なようで、Canonのプリンターは使えませんでしたが、メーカーがARM版ドライバーを出していれば使うことができます。

ソフト全般についてはARM版Windows 11からx64エミュレーションをサポートしているため、ARMにネイティブで対応しているソフトよりは効率が落ちますが動作可能です。

Xboxについては、クラウドゲーミングのみ表示され、他のデバイスで購入済みのゲームなどは表示されませんでした。ただし、MinecraftなどMicrosoft Storeからダウンロードできる一部のゲームはARM上でもプレイ可能です。

このことから、スナドラ搭載PCを使う人はパソコンに詳しい人が良いと思いますが、別のライターの用途(Photoshop、Lightroom、Davinci Resolve、Wordpress、Office)だと全然問題なく使えています。

 

 

バッテリー駆動時間が激長!

ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon バッテリー駆動時間

4セル84Whrの大型バッテリーを搭載し、動画再生時間は約21.8時間とかなり長いです。スナドラはバッテリー効率が高いので駆動時間が伸びる傾向にありますが、それに加え大きなバッテリーが搭載なので、外出先で長時間作業をする人にも合います。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragonの重さ計測

ただし、本機は16インチと大きく1836gラムもあるので持ち運び向きではありません。外出先でも絶対に大画面じゃないといけないという場合以外は、14インチなどの小さなサイズをお勧めします。

 

 

メタル筐体で高い質感

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon 質感の高いメタル筐体

筐体はサンドブラスト加工を施したアルミニウム素材で、触るとわかるほどの質感があります。

 

ベゼルは左右6ミリ、上は7.5ミリと細く、シャープな見た目になっています。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon 背面

デュアルトーンの天板です。ミリタリーグレードのMIL-STD-810Hのテストをクリアした堅牢性があり、持ち運びも安心です。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon 底面カバー

底面カバーもメタルで、どこから見ても高級感があります。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon 筐体横

ラウンドエッジですが、ビジネスPCらしくちょっと角ばった感じでかっこよさがあります。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon 横

寸法は横356ミリ、縦248.4ミリ高さ16.7ミリとコンパクトですが、先述したように重さは1836グラムと重たいです。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon 片手で開けるディスプレイ

ディスプレイは180度開くので床に座って作業をすることがあるSEや大学生に合います。また、指一本でディスプレイを開くことができるので、片手に飲み物や書類を持っていても楽々起動ができます。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon キーボード

フルサイズの107キーで、テンキーやCopilotキー、バックライト付き、そして電源ボタンには指紋センサーが搭載しています。

主要キーはすべて同じ大きさなのでミスタイプしにくく、カーソルキーも大きいので個人的に好きなキーボードでした。テンキーも統一された大きさで見た目も良く使いやすいです。

ただし、左上の半角/全角キーとEnterキー周辺の「む」と「ろ」キーは小さくなっているので、ひらがな入力をする人は慣れるまでミスするかもしれません。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon キー

ここ最近のThinkBookのキーはThinkPadの様に湾曲しているので、ちょっとくらい中心を外しても気持ちよく中心を叩けます。

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は18.5×18.3mmでそこそここの間隔があり、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.1mmと浅く、打鍵感はあまりないですがタイピングしやすいキーボードでした。

タッチパッドは約135.5×79.2mmと大きく、操作しやすいです。

もちろんCopilotキーもあり、私は主にメールの返信やCSS、HTMLを使うときに作ってもらったりしていますが、ファイル内容の要約などいろいろな場面で役に立ちます。

 

 

高性能Snapdragon X Plus搭載

Snapdragon X Plusシリーズ

Snapdragon X Plus X1P-42-100
コア 8
トータルキャッシュ 30MB
TFLOPS(GPU) 最大1.7 TFLOPS
TOPS(NPU) 最大45 TOPS

このSoCの最大の特徴は、AI専用のNPUコアですね。最大45TOPS(1秒間に45兆回の演算を実行可能)と高いNPU性能です。

また、多くのアプリからArm版Windows向けネイティブアプリケーションが提供されており、今まで以上に使えるアプリが多くなっています。

今回ベンチマークをとったのはCPU MarkとCinebench 2024、そしてGeekbench AIのみです。というのも、ほとんどのベンチマークがエミュレーターで動くので、本来の性能を測れないためです。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon CPU Mark計測結果

CPU Markの計測結果は19421と高い性能でした。

その他のCPUとの比較です。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Ryzen AI 9 HX 370  38025
Ryzen AI 9 HX 370  36217
Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  31399
Ryzen 7 8845H  30037
Core Ultra 7 165H  28719
Snapdragon X Elite X1E-78-100  28668
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Core Ultra 7 258V  21237
Core Ultra 5 125H  20071
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19421
Core i5-1335U  18931
Core Ultra 5 135U  18742
Core Ultra 5 125U  17921
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon Cinebench 2024計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア753、シングルコア108と良いスコアでした。

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Ryzen AI 9 HX 370  1237
Snapdragon X Elite X1E-78-100  883
Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Snapdragon X Plus X1P-42-100  753
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 5 8640HS  557
Core Ultra 7 258V  556
Apple M1  509
Core i7-1280P  433

シングルコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Core Ultra 7 258V  119
Ryzen AI 9 HX 370  117
Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Snapdragon X Plus X1P-42-100  108
Snapdragon X Elite X1E-78-100  106
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Ryzen 5 8640HS  95
Core i7-1280P  74

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon Geekbench AI計測結果

Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。

Single Precision(単精度)は1771、Half Precision(半精度)は1991、Quantized(量子化スコア)は5719と良いスコアでした。

 

単精度スコア半精度スコア量子化スコア

Single Precision Score/単精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  3624
Core Ultra 5 125H  2758
Core Ultra 5 125U  2458
Core i7-1260P  2405
Core Ultra 7 258V  2374
Ryzen 5 8640HS  2204
Snapdragon X Elite X1E-78-100  2058
Snapdragon X Plus X1P-42-100  1771
Ryzen 5 7535U  1647
Ryzen 3 7335U  1133

Half Precision Score/半精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon X Elite X1E-78-100  2631
Snapdragon X Plus X1P-42-100  1991
Ryzen AI 9 HX 370  1537
Core Ultra 7 258V  1255
Core Ultra 5 125H  1208
Ryzen 5 8640HS  1063
Core Ultra 5 125U  1042
Core i7-1260P  988
Ryzen 5 7535U  808
Ryzen 3 7335U  649

Quantized Score/量子化スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon X Elite X1E-78-100  6881
Ryzen AI 9 HX 370  6827
Snapdragon X Plus X1P-42-100  5719
Core Ultra 7 258V  4815
Core Ultra 5 125H  4475
Core Ultra 5 125U  3972
Ryzen 5 8640HS  3923
Core i7-1260P  3424
Ryzen 5 7535U  2290
Ryzen 3 7335U  1629

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon 4K動画レンダリング時間計測結果

5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。3回計測し平均は9分3秒でした。

8コア8スレッドなので、レンダリングは時間がかかりますね。

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Snapdragon X Plus X1P-42-100  9分3秒
Core Ultra 7 258V  6分2秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100  3分28秒
Ryzen AI 9 HX 370  2分9秒
Core i7-14700+RTX 4060  1分50秒
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060  1分38秒

 

 

Wi-Fi 7に対応

超高速無線・Wi-Fi 7に対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps
IEEE802.11be
(Wi-Fi 7)
2.4/5/6GHz 46Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 7に対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍、現在主流のWi-Fi 6/6Eの約5倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。

6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。

 

 

その他の特徴

 

16:10と縦に長いディスプレイ

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon ディスプレイ

ディスプレイは16インチのWUXGA(1920×1080ドット)と通常の画面アスペクト比の16:9よりも縦に長い16:10で、16インチでも17インチ並みの情報が表示されます。

表示量が多いと、持ち運び時でも生産性を落とすことなく作業ができます。

 

左が本機で右はsRGB 100%のディスプレイです。こんなに良いPCなのに本機の色域はNTSC 45%と言う低価格モデルに採用されるものになっています。残念ですね。

一応仕様書には2.5K sRGB 100%のディスプレイをあるのでいつか販売されるかもしれません(販売されないかもしれません)。

 

次は視野角のチェックです。どこから見ても四隅が暗くなったりせずにしっかりと見えます。

 

輝度は300ニトで、こちらは輝度の目安です。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。
300ニト 屋外の日陰でも見える(見やすいわけじゃない)
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっと暗い
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

グラフィック性能

グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像編集や動画編集がしやすくなります。

色々なベンチマークがあるのですが、本機はエミュレーターで動いたので正確な性能を測れませんでしたが簡単な画像編集くらいはできる性能です。

いくつかのベンチマークのスクショを貼っておきます。

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon 3D Graphics Mark計測結果

3D Graphics Markのスコアは1639。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon Fire Strike計測結果

Fire Strikeのスコアは3614。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon FFXIV黄金のレガシー計測結果

FFXIV黄金のレガシーは4695で「普通」。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon ドラゴンクエスト10計測結果

ドラゴンクエスト10ベンチマークは5621で快適。

 

 

排熱性能

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon 底面カバー

底面カバーには大きな通気口があります。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon 筐体内部

筐体内部にはファンが一つとヒートパイプが二本で、なかなか良い排熱機構です。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon ベンチマーク実行時のCPU温度の推移図

Cinebench 2024というベンチマークソフトを実行中の様子です。スタート直後から338度(摂氏65度)を最高値に波を打ったように上下しながら333度(摂氏60度)近辺を移動してます。

一度急にクロックが落ちていますが、比較的安定して動作しています。Snapdragonはどのモデルも波を打ったような温度変化がありますね。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon ベンチマーク実行時のPC表面温度

この時のPC表面温度は、31.1°と低めでした。これを見ると、PCが熱すぎてクロックが落ちているわけじゃないようです。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon ベンチマーク実行時の騒音値

同じくこの時の騒音値は平均60dBと、結構うるさかったです。

 

ファンががっつり回っているので温度は低く抑えられましたが、その代わりにちょっとうるさいという結果でした。

 

FHD WEBカメラ搭載

<右はプライバシーシャッターを閉じた状態>

Webカメラは高画質のFHD画質でプライバシーシャッターもあります。

ここ最近FHD画質はのカメラは標準的になりましたね。Web会議やビデオ通話などで自分の映りが良くなるので、印象アップになるかもしれません。

 

ズームするとわかりやすいですが、本機は毛並みもしっかり見えるほど高画質です。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon Windowsスタジオエフェクト

Copilot+PCなのでで、自動フレーミングやポートレートライト、アイコンタクト、背景のぼかし、そしてクリエイティブフィルターなどが使え、面倒くさいWeb会議がほんの少し楽になります。

ノイズキャンセリング機能付きのデュアルマイクが搭載し、2Wスピーカーが2つあります。

音は予想していたよりも良く、ミドルの抜けもいいしハイも音割れせずに良い音、ベースもそこそこ効いています。

 

 

メモリ

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

最新のLPDDR5X-8448MHz搭載で、オンボード16GBになります。Memory Markで計測したら、3820とかなり良い性能でした。

ベンチマーク結果の中で上位94%という結果で、超高速メモリです。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

本機種  3820
LPDDR5X平均  3378
DDR5平均  2769
LPDDR5平均  2759
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

ストレージ性能

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSDで、512GBか1TBになります。レビュー機は512GBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は5989MB/秒、ライト(書き込み速度)は4737MB/秒と速いです。

 

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon SDカードリーダーのシーケンシャル速度計測結果

SDカードリーダーの速度はリード83MB/秒、ライト74MB/秒とちょっと遅いですが平均的です。

起動時間を計測しましたが、16.2秒と思ったほど早くありませんでした。遅いわけじゃないですがスナドラならもっと速いと思いました。

1回目 17秒
2回目 16秒
3回目 16秒
4回目 16秒
5回目 16秒
平均 16.2秒

 

 

インターフェイス

インターフェイスは必要十分あると思います。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon 左側面インターフェイス

左側面にはHDMI、USB Type-C 3.2 Gen 2が2つ、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになります。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon 右側面インターフェイス

右側面はSDカードリーダーと、USB 3.2 Gen 1(5Gbps)が2つ、ケーブルロックスロットになります。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついていて、電話やLINE、ツイッターでもサポートをしています。

購入時に詳しく書かれた「パソコン入門」もあるので、初めてパソコンを買う人でも設定から使い方まで、分かりやすいと思います。また、保証は最長3年まで延長でき、引き取り修理じゃなく出張修理もあります。

  • 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
  • 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料

 

セキュリティ

ThinkShield

ThinkPadは、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られており、堅牢性が高い機種になっています。

一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

 

 

ライバル機種

ライバル機種は、IntelかAMD搭載のCopilot+PCです。こちらであればOSはいつもと同じWindows 11なので、気にすることなく今まで使っていたソフトやアプリ、ドライバーが使えます。が、価格は50%増しです。

 

Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9最先端のAIソフトを詰め込んだ様な機種で、NPUは最大47TOPSとかなりハイスペックです。画面比が16:10の15.3インチで1.53㎏と軽く、バッテリー駆動時間は最大13.7時間と長時間作業ができます。筐体もコンパクトで薄い、そしてパワフルの機種です。ディスプレイはIPS液晶ですがPureSight Proディスプレイを採用しており、OLEDディスプレイとあまりそん色ないほど高品質です

CPU Core Ultra 7 258V
メモリ LPDDR5X 32GB
ストレージ SSD 最大1TB
ディスプレイ(15.3型) 2.8K IPS
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 7
生体認証 顔認証
WEBカメラ FHD
重さ 約1.53㎏
バッテリー 最大約13.7時間
価格 24.9万円~

レビュー
OmniBook Ultra Flip 14-fh

OmniBook Ultra Flip 14-fh 正面今話題のAI PCで、コンパクトボディでちょっと軽めの14インチになります。最高でCore Ultra 9も搭載でき、メモリは最大32GB、2.8K OLED、そしてWi-Fi 7に900万画素と言う外付けカメラでもあまり見ない高解像度カメラが搭載です。

CPU Core Ultra 5 226V
Core Ultra 7 258V
Core Ultra 9 288V
メモリ LPDDR5x 16/32GB
ストレージ SSD 1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) 2.8K OLED
無線 Wi-Fi 7
カメラ 900万画素+IRカメラ
生体認証 顔認証、指紋センサー
寸法(幅×奥行×高さ) 313 × 216 × 14.9㎜
重さ 1.34㎏
バッテリー 20時間
価格 19.9万円~

レビュー
OmniBook Ultra 14-fd

OmniBook Ultra 14-fd 正面今話題のAI PCで、Arm版のSnapdragonじゃなくAMD Ryzenが搭載になります。これ、待ってる人多かったんじゃないでしょうか?仕事で使うのにOSがArm版だと使いにくいですしね。メモリは最大32GBと大容量で、なんと900万画素のWebカメラです!!4K解像度が約829万画素なので、900万画素って4K以上ですね。また、最新のWi-Fi 7にも対応しています

CPU Ryzen AI 9 365
Ryzen AI 9 HX 375
メモリ LPDDR5x 32GB
ストレージ SSD 1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) 2.2K IPS タッチ
無線 Wi-Fi 7
カメラ 900万画素+IRカメラ
生体認証 顔認証
寸法(幅×奥行×高さ) 315 × 227 × 16.4㎜
重さ 1.57㎏
バッテリー 21時間
価格 18.9万円~

公式サイト

まとめ

良い点

・Copilot+PCでパソコンを楽しめる
・NPU搭載で今まで以上に便利に
・質感の高いボディ
・発熱が少ない
・画面比が16:10で縦に長い
・バッテリー駆動時間がめっちゃ長い
・最新規格Wi-Fi 7に対応
・指紋センサー統合型電源ボタンがあるのでサインインが楽

 

残念な点

・Windows 11になってある程度は改善したものの、ARM版であることは依然としてデメリットになっている
・ディスプレイの色域が狭い
・バッテリー駆動時間は長いが重いので外出には不便。社内移動や宅内移動であればOK

 

 

総合評価

Copilot+PCなのでAIを活用して今まで以上に便利になった機種で、作業時間を短縮できるし、今までできなかったことがNPUのおかげでできるようになり、より楽しくPCを使えると思います。

スペックは価格以上だと思いますが、ディスプレイの色域が狭いのでクリエイティブワークに使う人は別途モニターを使わないといけないのがデメリットかなと思います。

また、Arm版のOSなので使えないドライバがあったり、エミュレーターで動いて本来の性能を発揮できないということもあります。ドライバを入れ替えたり代替策を探したりすることがあるので、パソコンに詳しい人にならおすすめできます。

 

 

公式サイト

 

 

パソコンガイド運営者の写真