ThinkBookらしくないThinkBook 13x Gen 4 インテルです。2023年にGen 2が発売されましたが、2024年はGen 4になりました。
これ、めちゃくちゃかっこよくて、ThinkPad Zシリーズを思わせるボディです。すごく高級感がありメタリックな外観で、特徴的な機種です。
PCを持ち運ぶことが多いビジネスパーソンやクリエイターに向いており、非の打ちどころがほとんどない機種だと思います。
動画も作成したので、こちらもどうぞ。
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore Ultra 5 125H、LPDDR5X-8400MHz 16GB、SSD 1TBになります。
・新着セール情報
Contents
ThinkBook 13x Gen 4 インテルのスペック
カラー | ルナグレー |
---|---|
CPU | Core Ultra 5 125H Core Ultra 9 185H |
メモリ | LPDDR5X 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(13.5型) | 2.8K(2880×1920) IPS液晶 タッチあり |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
WEBカメラ | FHD+IRカメラ |
オーディオ | Dolby Atmos |
寸法(幅×奥行×高さ) | 292.9 × 205 × 12.9㎜ |
重さ | 1.17㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約12.1時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 15.9万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテルCore Ultraシリーズ1で、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズになります。Core UltraシリーズAI関連の性能とグラフィック性能が上がっており、より高度な作業がグラボなしでしやすくなっています。
それにしても、Core Ultra 5か9というのも極端ですよね。Core Ultra 7はあえて搭載しなかったんでしょうか?不思議なスペックです。
メモリはLPDDR5X-8400MHzで、オンボード最大32GBになります。大容量だし、こんな周波数初めて見ました。ただし、ベンチマークを見る限りじゃ、そこまで高性能というわけではなかったです。ストレージも最新のSSD PCIe 4.0で、最大1TBになります。ストレージもメモリ同様、空きスロットはありません。
グラフィックスはCPU内蔵ですが、このCore Ultra HシリーズはIntel Arcベースのグラフィックスになっており、ベンチマークによってはGTX 1650 Max-Q並みの性能があります。今まで以上に、グラフィックパワーが必要な作業が快適にできます。
ディスプレイは画面アスペクト比が3:2となっており、一般的なディスプレイの16:9よりも縦に長く、13.5インチでも14インチ以上の情報が表示されます。
2.8Kの高精細ディスプレイでコントラスト比の高いIPS液晶を採用、クリエイティブワークにも向いているsRGB 100%の色域に輝度は500ニトとかなり高いです。リフレッシュレートは120Hzと高く、ゲームもぬるぬるです。
その他のスペックはOSにはWindows 11 HomeかProが選べ、高速安定通信が可能なWi-Fi 6Eに対応し、指紋センサーと顔認証付き、そしてWebカメラは高画質FHD 1080pになります。
オーディオはDolby Atmosで2Wツイーター×2、2Wウーファー×2とオーディオも高品質です。
すごくコンパクトな筐体でAmazon タブレットよりもおそらく薄い12.9㎜、そして13.5インチで約1.17㎏と軽量です。
ただし、薄型化の影響+ThinkPad Zシリーズのようにエッジ・トゥ・エッジデザインで、キーボードが筐体の端から端まで広がっているためインターフェイスが少なく、HDMIなどもありません。ただし、USB4(Thunderbolt 4対応)が3つも付いているので、ドックやハブを持っていたら屋内でも外でも使いやすいです。また、エッジ・トゥ・エッジデザインのおかげでキーボードも使いやすいです。
2024年のトレンドと比較
2023~24年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
14世代CPU以降 | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:9以上 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | 重量1.4㎏前後 | バッテリー7時間以上 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
パーフェクトです。
旧モデルとの比較
旧モデルのThinkBook 13x Gen 2との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 旧モデル | |
CPU | Core Ultra 5 125H Core Ultra 9 185H |
Core i5-1235U |
メモリ | LPDDR5X-8400 32GB | LPDDR5-4800 16GB |
ストレージ | SSD 1TB | SSD 512GB |
ディスプレイ アスペクト比 |
13.5型 2.8K IPS 3:2 |
13.3型 WQXGA IPS 16:10 |
無線 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6E |
バッテリー | 12.1時間(JEITA3.0) | 20.3時間(JEITA 2.0) |
重量 | 1.17㎏ | 1.2㎏ |
寸法 | 292.9 × 205 × 12.9㎜ | 296 × 209 × 12.9㎜ |
変更点です。
・CPUが第Core Ultraシリーズ1に
・メモリがLPDDR5X-8400MHzに
・SSDが最大1TBに
・画面アスペクト比が3:2に
・バッテリー駆動時間が伸びた
・大きくなったが30g軽くなり、よりコンパクトに
こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアです。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 185H | |
---|---|
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-1235U |
Evo Editionプラットフォーム認証
本機は5世代めのEvo Editionプラットフォーム認証に準拠している特別な機種です。
EvoはハイエンドPCすべてが準拠しているわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。
Evo Editionプラットフォーム認証の主な要件は75を超え、Intel曰く「高性能、高速充電、長寿命バッテリー、即時起動、クラス最高の接続性、および最適なサイズと重量など、75 を超える項目について、妥協することない高い水準をクリアする必要がある」とのことです。
以下は要件の一部です。
- Core Ultra 5/7/9搭載
- Intel Arc、もしくはdGPU搭載
- アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
- 電源を問わずにレスポンスが良い事
- フルHDで実利用10時間以上のバッテリー駆動時間
- フルHD以上
- 1.5秒以内でスリープから復帰
- 生体認証付き
- 30分の充電で4時間駆動
- ~15㎜(iGPU)もしくは20㎜以下(dGPU)の厚さ
- Wi-Fi 6E実装
- Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
- フルHD以上のWebカメラを搭載
- 音声ノイズ抑制や背景ぼかしなどの機能
- Thunderbolt 4搭載
- EPEATR Silver以上などサステナブルであること
- Intel Unisonのサポート
高級感のある筐体
こんなに高級感のあるノートパソコン見たの初めてです。長年多くのPCをレビューしていますが、ここまで高級感が駄々洩れのPCはすごいですね。これで最安値モデルは16万円って、めちゃくちゃ安くないですか?
側面ピカピカですよ。これ、ほんとにかっこいいです。
ここ最近のノートパソコンって手前に行くにつれて細くなるタイプがほとんどですが、本機は均一になっています。こうしてみると、斬新なデザインで良いですね。
もしかすると、細くする必要がなかったのかもしれません(冗談ですが)。というのも、本機は厚さが12.9ミリとめちゃくちゃ薄いんですよ。横にiPhone 14を置いたのですが、同じ厚さです(笑)。
めちゃくちゃ薄いんですよ、これ。
また、ベゼル(画面の黒い枠)が細くて、ほとんどないですね。年々ベゼルが狭くなっていますが、ここまで上下左右のベゼルが細いのは初めて見ました。
左右のベゼルは3ミリ、上部も同じく3ミリ、下部は細すぎてうまく計測できませんがかなり細いです。こんなに細いベゼル見たの初めてです。
マグネシウムボディで見た目だけじゃなく手触りも良く、アーミーグレードのMIL-STD-810Hをパスした筐体で堅牢性も高いです。安心してどこにでも持ち運べます。
写真じゃわかりにくいですが天板はデュアルトーンで、ロゴの上と下では若干色とデザインが違います。
何と言うか、小さな三角がいっぱいあり、ざらついた感触です。この辺を持っていたら、ツルって落とすこともないですね。
LenovoのThinkPadにNanoという名前から小さそうハイエンドモデルがあるのですが、これもコンパクトなんですけど、13インチで293.2 × 208.0 × 14.4~14.8mmなんです。
本機は13.5インチ、しかも画面比が3:2で292.9 × 205 × 12.9mmと、ThinkPad Nanoよりも小さいんです。
ディスプレイは指一本で開くことができ、開ける最大角度は写真の通りで135°くらいです。
指一本でディスプレイを開けることができると、片手にドリンクや資料など何か持っていても、簡単に作業を始めることができます。
いや~、それにしてもこんなに高級感が高く、触り心地も良い機種は初めてと思います。
軽い!!
13.5インチで1085グラムです。
軽っ!
軽いです。
持ち運びに便利ですね。
高品質ディスプレイ
2.8Kの高精細ディスプレイでIPS液晶を採用、コントラスト比は1500:1と高く、クリエイティブワークにも向いているsRGB 100%の色域に輝度は500ニトとかなり高いです。リフレッシュレートは120Hzと高く、ゲームもぬるぬるです。
レビュー機はタッチ非対応でしたが、タッチパネルモデルもあります。
13.5インチで画面比が3:2なので、14インチの16:10に近い表示量がありますね。大きなインチからサイズダウンする人でも、生産性を落とさずに使えます。
左の色域は低価格モデルに採用され、一番使われている色域だと思います。真ん中の本機はさすがに一番右のDCI-P3 100%にはかないませんが、sRGB 100%と広色域で、しっかりとした色を描写できます。
こちらは黒をしっかりと描写できるかのチェックで、本機はIPS液晶ですがすごくきれいに黒を表現できていますね。
高品質なディスプレイです。
最後は視野角のチェックです。ほぼ真横や上から見てもしっかりと見えます。視野角は178°なので問題ないですね。
エッジトゥエッジのキーボード
エッジトゥエッジは端から端までキーボードが広がっているキーボードで、13.5インチと小さな筐体ですが一番下のキーも主要キーと同じ大きさなので、ミスタイプがしにくくなります。
また、エンターキーや「半角/全角キー」も大きく、そして個人的にすごく重要な左右カーソルキーも大きいので、使いやすいです。
よ~く見ると、Copilotキーと左右カーソルキーは他のキーよりも大きいですね。
キーボードはバックライト付きで、キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は19×18㎜で、ほぼフルサイズ。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1㎜と浅いのですが、打鍵感もあり、悪くない押し心地です。
タッチパッドは125ミリ×75ミリと大きく、使いやすいです。
Core Ultraシリーズ1搭載
Core Ultra 9 185H | Core Ultra 5 125H |
|
製造プロセス | Intel 4(7nm) | |
P/E/LPコア | 6/8/2 | 4/8/2 |
スレッド | 22 | 18 |
キャッシュ | 24MB | 18 |
Pコア最大クロック | 5.1GHz | 4.5GHz |
Eコア最大クロック | 3.8GHz | 3.6GHz |
Xコア | 8 | 7 |
ベースパワー | 45W | 28W |
マックスパワー | 115W | 64/115W |
CPUは今までのようにPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)も搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、14世代からLP Eコアという低消費電力コアも搭載しており、よりバッテリーが長持ちしやすくなっています。
AI専用のプロセッサーであるNPUが搭載し、グラフィックスはIntel Arcベースになっています。
ここ最近PhotoshopなんかでもAI生成などAIを使うことが増えており、こういった作業をNPUがやるので全体的なパフォーマンスが上がりますね。また、グラフィック性能も大きく上がったので、グラボなしでも作業がしやすくなります。
内蔵グラフィックスとはいえかなり高い性能で、Intelによると最大でIris Xeの2倍ほどになるそうです。スコアを見ていたら、ベンチマークによってはGTX 1650ほどの性能でした。
それでは、こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアです。Core Ultra 5 125Hの計測結果は22268と若干ですが、同じCPUの平均よりも高いスコアでした。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 9 185H | |
Ryzen AI 9 365 | |
Ryzen 7 8845H | |
Core Ultra 7 165H | |
Ryzen 7 8840HS | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 155H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Core Ultra 5 125H/本機 | |
Core Ultra 5 125H/平均 | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 258V | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core i5-1335U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core 5 120U | |
Core 7 150U | |
Core Ultra 7 165U | |
Core Ultra 7 155U |
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。
Single Precision(単精度)は2705とかなり高く、Half Precision(半精度)も1132と良いスコア、Quantized(量子化スコア)は4459とかなり良いスコアでした。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
---|---|
Core Ultra 5 125H/本機種 | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Core Ultra 5 125H/本機種 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Core Ultra 5 125H/本機種 | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア550、シングルコア101とマルチコアが伸びませんでしたが、そこそこ良い性能です。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125H/本機 | |
Core Ultra 7 258V | |
Apple M1 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1280P |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H/本機 | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1280P |
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は6478→ミドルハイクラス
- Essentialは10162→通常用途やビデオ会議などはすごく快適にでできる
- Productivityは8267→すごく快適に使える
- Digital content creationは8783→すごく高めの性能
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H/本機 | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 PRO 6650U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H/本機 | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i7-1260P |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H/本機 | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1235U |
5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。3回計測し、平均は4分15秒でした。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H/本機 | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen AI 9 HX 370 |
グラボ並みのグラフィック性能
第14世代以降のHシリーズのグラフィックスはArcベースになっており、13世代までのIris Xeに比べ最大2倍効率的になったとのことです。
グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。3D Graphics Markのスコアは6027と、結構高めの性能です。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125H/本機 | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 3 7335U |
次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。
Steel Nomad Lightは2493、Wild Lifeは18007、Fire Stikeは7667、そしてNight Raidは25016と、GTX 1650 Max-Q並みのスコアでした。
Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです
Steel Nomad
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 Max-Q | |
Core Ultra 5 125H/本機 | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 7735U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Wild Lifeはクロスプラットフォームのベンチマークで、レイトレーシングを使用しない軽めのゲームを想定したベンチマークで、PCやタブレット、スマホなどとスコアの比較ができます。
Wild Life
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 Ti | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 Ti | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 5 125H/本機 | |
GTX 1650 Max-Q | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Core Ultra 5 125H/本機 | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 5 125U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Night Raid
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4050 | |
---|---|
RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 Ti | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Core Ultra 5 125H/本機 | |
GTX 1650 Max-Q | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 7735U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
次はゲームのベンチマークで、ドラゴンクエスト10は14440で「すごく快適」、FFXIV黄金のレガシーは7451で「やや快適」でした。
ドラクエX FHD画質
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 5 125H/本機 | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5345U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 7 7735U | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U |
FFXIV 標準品質
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Core Ultra 5 125H/本機 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 8845HS | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 3 7335U |
排熱性能
底面の通気口は幅広いですね。
めっちゃきれいな内部ですね。すごくきれいにまとめられていますね。すごいなー。こだわり満載ですね。
どこから見てもまとまってます。すごいなー、これ(語彙力低くて「すごいなー」しか言えてない(笑))。
しかも、底面カバーになんかくっついてますね。
バッテリー(笑)。
そう言えば、バッテリーがあるべき所には別のものがありましたもんね。底面カバーにくっつけちゃってますよ。こんなに薄い筐体(12.9ミリ)なのに、よくこんなことできましたね。
というか、よくこんなアイデア思いつきましたね。すごいなー。
CPUの性能をフルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、CPU温度を計測して排熱できているかを計測したのですが、センサーの不具合で計測できませんでした。
ベンチマークを見る限り、排熱性能に問題はないと思いますが。
ただし、この時のPC表面温度と騒音値は計測できました。
この時の騒音値は平均36dBとファンの音は聞こえますが、不快に感じるほどじゃないです。PC表面温度は38.2°とほんのり温かいくらいでした。
生体認証が2つある
本機には顔認証と、電源ボタンに統合された指紋センサーがあります。PCを立ち上げるときは、もちろん電源を押すので指紋認証でサインインし、スリープからの復帰は顔認証でサインインできます。
顔認証ってなぜだか動作しない時があるので、2つあると便利です。
その他の特徴
FHDカメラ&高品質オーディオ
Webカメラは高画質FHD(約207万画素)で、IRカメラとのハイブリットになります。ここ最近、ハイエンドモデルはほぼすべてFHD解像度のカメラが搭載していますね。低価格モデルのHD解像度(約92万画素)と比べると倍以上の解像度で、Web会議はもちろん、オンラインレッスンなど多くの用途で快適に使えます。
ズームするとわかりやすいですが、FHDだと毛並みもしっかりと見えて違いが判りますね。解像度が高いので、相手に与える印象も上がります。
また、ToFセンサーも搭載しており、早くて正確なズームを行えます。仮にWEBカメラ使用中に動いてもピントがずれにくく、ずれても早く修正されます。電子式プライバシーシャッターもあるので、カメラを使っていないときはOFFにしておくと安心です。
NPUを搭載しているのでWindowsスタジオエフェクトが使え、自動フレーミングやアイコンタクト、背景のぼかしなどの設定もできます。
<公式サイト画像ではコミュニケーションバーがあるが、レビュー機には無し>
カメラ部分を後ろから見ると、コミュニケーションバーがあるモデルもあるようです。これはThinkPad Zシリーズで初めて採用されたもので、より高品質なカメラやマイクをパソコンを大きくせずに搭載できます。
オーディオはドルビーアトモスで、ハーマンカードン製のスピーカー(2Wツイーター×2、2Wウーファー×2)が4つ搭載しています。
スピーカーは高品質高音質で、Dolby Atmosは一般的なオーディオの様な平面的じゃなく立体的な音を体感できます。
音はそこそこ良く、この小さな筐体にしては頑張っていると思います。
メモリがLPDDR5X-8400MHz
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリは、これ、2度見しました。8400MHzです。MHzは動作周波数で、この数値が高い方が処理速度が速くなります。
しかも、LPDDR5X-8400なので、サクサクですね。メモリはオンボードでスロットは1つなので増設はできません。16GBか32GBモデルがあるので、16GBじゃ足りないかも・・・というヘビーユーザーは、初めから32GBを選んでおいた方が良いです。
メモリマーク計測結果は2804と良いスコアですが、このメモリにしては期待はずれでした。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
LPDDR5X平均 | |
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本機種LPDDR5 | |
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 4.0の1TBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は5019MB/秒、ライト(書き込み速度)は4668MB/秒と、どちらも速いですが特にライトの速度が速いです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
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PCIe 3.0×4 | |
HDD |
起動時間を5回計測した平均は12.2秒でした。さすがに立ち上がるのも速いですね。
1回目 | 11秒 |
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2回目 | 12秒 |
3回目 | 12秒 |
4回目 | 13秒 |
5回目 | 13秒 |
平均 | 12.2秒 |
セキュリティ
ThinkPadと同じく全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られており、堅牢性が高い機種になっています。
一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は
も併せて読んでみてください。
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
LTEはなし
LTE用の格安SIMなら、現在であれば楽天最強プランがおすすめです。
筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
バッテリー駆動時間
<底面カバーに付けられたバッテリー>
バッテリーは4セル74Whrで、JEITA 3.0測定で最大12.1時間の動画再生時間があります。これだけバッテリーが長いので、丸一日持ち運んでも大丈夫だと思います。
また、急速充電にも対応しており、1時間で約80%の充電ができます。
インターフェイス
インターフェイスはかなりミニマムですが、すべてUSB4(Thunderbolt 4対応)なので品質は良いです。また、右利きでマウスを使う人は右側面真ん中にあるUSB4を使うとマウスが当たって邪魔なので、実質USBポートは2つになるかもしれません。
左側面にはUSB4とマイク/ヘッドフォンジャックになります。
右側面にはUSB4が2つ、電子式プライバシーシャッターのボタン、電源ボタンになり、Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
こちらは筆者愛用のThunderbolt 4対応ユニバーサルドックです。Lenovoではいろいろなハブやドックを販売しているので、こちらもどうぞ。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
- オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
- 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理
まとめ
良い点
・小型軽量で超薄型なので持ち運びがしやすい
・マグネシウム素材でおしゃれで高級感がある
・Evoプラットフォームで性能が高い
・CPU・グラフィック性能が高い
・画面比が3:2で、13.5インチでも14インチ以上の情報が表示される
・ディスプレイがハイスペック
・キーボードがエッジ トゥ エッジで幅広く使いやすい
・生体認証が2つある
・WEBカメラとオーディオが高品質
・バッテリー駆動時間が長い
残念な点
・インターフェイスが少ない
・Core Ultra 7 155Hがなく、Ultra 5かUltra 9のみ
総合評価
めっちゃくちゃかっこいい機種でした。もっと言うことあるんですが、これ、本当にかっこよくて所有欲を満たしてくれるし、みんなに見せたくなる筐体です。
本当にかっこいい。
しかも、コンパクトで軽量、そして高性能と非の打ち所がない機種です。キーボードのキーが大きいので、ミスしにくいのもポイントが高いですね。
とは言え、インターフェイスはミニマムなので、USB-Aを使う人はアダプタが必要だし、右利きでマウスを使う私は右側面にある1つのUSB4は使うことができません。どちらにしても、ドックを使った方が便利だと思います。
また、キーの大きさをそろえたり、13.5インチの画面比3:2にしたり、筐体内簿の仕様やバッテリーを底面カバーに付けたりなど、細かなところまで妥協することなく作られており、モバイルPC最高峰の機種になると思います。
そして、何度も言いますがめちゃくちゃかっこいい筐体です。