ソフトバンクから5G対応のAndroidタブレット「Lenovo TAB6」が発表されました。2019年に発売した「Lenovo TAB5」の後継機種ですね。
10.3インチの大画面なので見やすいのはもちろん、約500gと軽量で持ち運びがしやすい機種です。
Contents
Lenovo TAB6のスペックレビュー
SoC | Snapdragon 690 5G |
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メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB(最大2TBのmicroSDXCカード対応) |
ディスプレイ(10.3型) | WUXGA TFT |
OS | Android 11 |
無線 | WiFi5、4G/5G LTE、Bluetooth 5.1 |
生体認証 | 顔認証 |
カメラ | イン・アウトカメラ 800万画素 |
カラー | アビスブルー、ムーンホワイト |
寸法(幅x奥行きx高さ) | 158 x 244 x 8.3㎜ |
重さ | 498g |
連続待受時間 | 最大約737時間(約30.7日) |
価格 | 3万6720円 |
その他機能です。
おサイフケータイ | 世界対応ケータイ | 赤外線通信 | ハイレゾ |
× | 〇 | × | 〇 |
緊急速報メール | テザリング | 防水 | 防塵 |
× | 16台 | IPX3 | IP5X |
耐衝撃 | フルセグ | ワンセグ | eSIM |
× | × | × | 非対応 |
タブレットの頭脳であるSoCは比較的性能が高いSnapdragon 690 5Gで、ミドルハイスペックになります。メモリも4GBあるので、動画編集や重たいゲームをしない限り快適に使えるほどです。
ストレージは小さめの64GBですが、最大2TBのmicroSDXCカードを搭載できるので、心配無いですね。
ディスプレイは10.3インチと比較的大きいが持ち運びがしやすいサイズで、目も疲れにくいと思います。液晶はワイドUXGA(WUXGA)でフルHD相当ですが、タブレットの形状が3:2(テレビやパソコンは16:9)なのでこの名称になっています。
最大の特徴は、5Gに対応した点ですね。最大通信速度が1.8Gbpsと、現在主流の4G LTE(最大695Mbps)の2.5倍以上の速度になるので、大きなデータをやり取りする人はかなり使いやすくなりますね。
ただし、WiFiは最新のWiFi6でなく、WiFi5となっています。
カメラは意外にハイスペックで、フロント・リアどちらも800万画素になります。フロントカメラはビデオ通話やオンライン授業・会議などで使う部分で、標準的なノートパソコンのWebカメラは92万画素なので、8倍以上の画素数になります。
バッテリーは大容量で、最大連続待受時間は約1か月です!!待ちすぎですね(笑)
価格はこのスペックにしては安い3万6720円ですが、「トクするサポート+」を利用すると最大で1万8360円と半額になります。(ただし、購入機種を返却しないといけない)
旧モデルとの比較
旧モデルのLenovo TAB5との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | TAB5 | |
SoC | Snapdragon 690 5G | Snapdragon 450 |
メモリ | 4GB | 3GB |
ストレージ | 64GB | 32GB |
ディスプレイ | WUXGA | WUXGA |
無線 | WiFi5、4G/5G LTE | WiFi5、3G/4G LTE |
最大速度(上/下) | 1800/110Mbps | 112.5/37.5Mbps |
最大待受時間 | 約737時間 | 約820時間 |
重量 | 498g | 494g |
価格 | 3.6万円 | 2.5万円 |
プロセッサーも高性能になり、メモリとストレージも増量、特に通信速度がかなり速くなっていますね。
こちらはGeekbench5のスコアで、マルチコア性能は総合性能ですが、シングルコア性能が高いとゲームやクリエイティブワークもしやすくなります。
Geekbench5 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 690 5G Lenovo TAB6 |
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Snapdragon 450 Lenovo TAB5 |
Geekbench5 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 690 5G Lenovo TAB6 |
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Snapdragon 450 Lenovo TAB5 |
Lenovo TAB6の特徴
カラーはアビスブルーとムーンホワイトの2種類があり、一般的なブラックやグレー/シルバーはないようです。ちょっと好みが分かれそうな2種類ですが、特徴的な色ですね。
ベゼル(画面の黒い枠)幅も細すぎないので、手で持った時に指で画面が隠れることもなさそうです。
重さは498gと軽く、バッテリーは7500mAhと大容量なので、持ち運びが多い人にも使いやすいですね。連続待ち受け時間は約1か月(約737時間)とかなり長いので、あまり使用しない人は充電もほとんどしなくてよさそうです。ちなみに、3時間で満充電になります。
薄さは8.3㎜と、カバー付きのスマホくらいになります。
背面はシンプルで、カメラとLenovoのロゴがあるだけです。高級感がある見た目ですね。
本機はIPX3という防水規格に準拠し、IP5Xという防塵性能があります。
IPX3は0~7まである等級の下から4番目で(0は無保護)、「60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない」というものになります。感覚としては、ちょっとした雨でも大丈夫かな?くらいになると思います。
IP5Xは0~6まである防塵規格の上から2番目で、「完全な防塵ではないものの、電子機器が故障するほどの有害な影響が出ることはない」というものになります。
SoftBankではこのように定義しています。
IPX3とは、鉛直から両側60度の範囲から水を噴霧しても本商品としての機能を有することです。
IP5Xとは、直径75µm以下の塵埃(じんあい)が入った装置に本商品を8時間入れて攪拌(かくはん)させ、取り出したときに電話機の機能を有し、かつ安全に維持することを意味します。
カメラはスマホを使うことが多いかもしれませんが、背面カメラは800万画素と、そこそこ良いスペックですね。
フロントカメラも800万画素と高く、一般的なノートパソコンのWebカメラ(92万画素)よりかなり高性能なので、ビデオ電話などで相手にクリアな映像が映し出されます。
2画面表示も可能、USB-CーHDMIケーブルがあれば、テレビなどの外部モニターに映像出力も可能です。パソコンみたいですね。
モード
本機には3つのモードがあり、子供でも使いやすいになっています。
- キッズスペース・・・未就学児でも一人で楽しめる「読む・遊ぶ・作る・見る」の、子供のひらめきや想像力を育むコンテンツが用意されている
- 学習モード・・・就学児向けに「オンライン授業などを見ながら、検索・スクリーンショット・メモ」を同時に使用できる
- PCモード・・・2種類のマルチ画面モードで、複数のアプリの立ち上げが可能
SoC
Snapdragon 690 5G | |
コア/スレッド | 6コア |
グラフィックス | Adreno 619L |
クロック | 最大2.0GHz |
こちらはGeekbench5のスコアで、マルチコア性能は総合性能ですが、シングルコア性能が高いとゲームやクリエイティブワークもしやすくなります。
Geekbench5 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 Yoga Tab 13 |
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Snapdragon 690 5G Lenovo TAB6 |
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Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
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MediaTek Helio G90T Yoga Tab 11 |
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Snapdragon 662 Tab P11 |
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MediaTek Helio P22T Tab M10 FHD Plus 2nd Gen |
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MediaTek Helio P60T IdeaPad Duet |
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Snapdragon 439 Yoga Smart Tab |
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Snapdragon 429 Tab B10 |
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MT8166 Tab 7 (3rd Gen) |
Geekbench5 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 Yoga Tab 13 |
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Snapdragon 690 5G Lenovo TAB6 |
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Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
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MediaTek Helio G90T Yoga Tab 11 |
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Snapdragon 662 Tab P11 |
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MediaTek Helio P60T IdeaPad Duet |
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Snapdragon 439 Yoga Smart Tab |
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Snapdragon 429 Tab B10 |
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MediaTek Helio P22T Tab 10 FHD Plus 2nd Gen |
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MT8166 Tab 7 (3rd Gen) |
他のLenovo機種と比較しても、高性能ですね。
ディスプレイ
<ケースはSoftbank Selectionで購入可能>
ディスプレイは10.3インチで、解像度はWUXGA・1920×1200ドットになります。先述したように、FHD相当ですが、画面比が3:2のためこの名称になっています。
一般的なタブレットのディスプレイですね。
LTE
LTEはnanoSIMを入れてインターネット通信をする機能で、最新の5Gと4G回線になります。ただし、5G回線は限定エリアのみで使用可能なので、その場合は4G回線での通信になります。
こちらは最大速度になりますが、めちゃくちゃ速いですね。どのくらい速いかというと、Web検索を快適にする目安は10Mbps、動画は30Mbps、ゲームや高画質動画は100Mbpsと言われているので、4G回線でもかなり速いです。
ちなみに、筆者の家のWiFiは最高300Mbpsなので、楽しみなタブレットですね。
SIMロックはかかっていないとのことなので、もちろんSoftbankのLINEMOや格安SIM大手のIIJmioなどもおすすめです。
サポート・保証
通常、Lenovo製品は1年の標準保証がついており、延長もできます。ただし、本機種はSoftbankから販売されるので、購入時にSoftBankにてご確認ください。
まとめ
良い点
・小型軽量で持ち運びがしやすい
・5G LTEが高速!
残念な点
・5G対応エリアはまだ少ない
5G LTE対応で3万6720円と低価格ですが、スペックは比較的高いので使いやすいタブレットですね。
5G LTEに対応している地域は限定的ですが、徐々に対象地域も広がっているし、まだ5Gが来ていなくても4Gでも高速通信が可能なので、先行投資的な意味合いで購入してもいいと思います。
また、生活防水や防塵にも対応しているので、子供から大人まで安心して使えると思います。