Ryzen 5000シリーズの末尾が「H」のハイパフォーマンスモデルに、RTX 3070搭載と、かなり性能が高いゲーミングPCです。
ゾクゾクするようなスペックですね。
スペックもさることながら、ディスプレイが16型と大きく、画面の縦横比が16:10と縦が長いので、表示される情報量が上がっています。しかも2.5K解像度なのでピクセル密度が34%アップ、HDR(ハイダイナミックレンジ)をサポートと、クリエイター向けのPCとしても十分使えるほどの品質になっています。
動画編集や画像編集、そしてCADなども使うけど、ゲームもするという人にお勧めの機種です。
Contents
Legion 560 Proのスペックレビュー
CPU | Ryzen 7 5800H |
---|---|
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3070 |
ディスプレイ(16型) | WQXGA(2.5K) IPS液晶 Dolby Vision 500nit sRGB 100% |
リフレッシュレート | 165Hz |
画面比 | 16:10 |
OS | Windows 10 Home |
無線 | WiFi6、Bluetooth v5.2 |
有線 | あり(100BASE-TX/1000BASE-T) |
オーディオ | Nahimicオーディオ |
生体認証 | ― |
Microsoft Office | Office Home &Business 2019搭載モデルあり |
寸法 | 356x264x21.7㎜(~26.85㎜) |
重さ | 2.45㎏ |
バッテリー | 約3.9時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 約23万円前後 |
これ、本当にやばいスペックですね。パソコンの頭脳であるCPUはクラス最高性能のRyzen 7 5800Hですよ。8コア16スレッドのモンスターCPUです。
しかもグラフィックボードには、NVIDIA GeForce RTX 3070です!RTX 30シリーズはなかなか手に入らないし、争奪戦になってますね。ノートパソコン最高性能ですね。
メモリはDDR4-3200MHzで、2スロット・最大32GB、ストレージはSSD PCIe 3.0×4が最大1TB搭載可能です。
ディスプレイの品質がすごく高いですね。2.5KでsRGB 100%、リフレッシュレート165Hz、最大輝度500nit、視野角は178°です。Proと名が付くだけあって、ただのゲーミングPCじゃないですね。動画編集などをするクリエイターが使うスペックになっています。リフレッシュレートも高いので、ゲームもぬるぬるできます。
また、画面比が16:10と縦が長いので、表示される情報量が多く、RPGなどの世界観をより堪能できます。
もちろん有線接続可能で、WiFi6もあるので、部屋にLANケーブルが届かない人でも比較的安定した高速回線で通信できます。
本機種は量販店モデルのため、公式サイトでなく楽天で販売があっています。
前モデルとの比較
本機種は初めてのProシリーズで、旧モデルはLegion 550 AMDになります。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | Legion 550 | |
CPU | Ryzen 7 5800H | Ryzen 5 4600H |
メモリ | 32GB DDR4/3200MHz | 16GB DDR4-3200MHz |
ストレージ | SSD 最大1TB | SSD 512GB |
ディスプレイ | 2.5K IPS HDR sRGB 100% 16型・画面比16:10 |
FHD IPS 15.6型・画面比16:9 |
リフレッシュレート | 165Hz | 120Hz |
GPU | RTX 3070 | NVIDIA GeForce GTX 1650Ti |
WiFi | WiFi6 | WiFi6 |
電源 | 300W | 170W |
重量 | 2.45㎏ | 2.3㎏ |
価格 | 約23万円 | 約16万円~ |
全体的なスペックが上がっており、比べられるレベルじゃないですね。ただし、その分価格も上乗せされています。
ライバル機種
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホは表を右にスクロールできます)
本機種 | Legion 550Pi | Legion 760 Pro | |
CPU | Ryzen 7 5800H | Core i5-10300H Core i7-10750H |
Ryzen 7 5800H Ryzen 9 5900HX |
メモリ | 32GB(3200MHz) | 32GB(2933MHz) | 32GB(3200MHz) |
ストレージ | SSD 1TB | 左に同じ | 左に同じ |
グラフィックス | RTX 3070 | GeForce GTX 1650 GeForce GTX 1660Ti GeForce RTX 2060 |
RTX 3070 RTX 3080 |
ディスプレイ | 2.5K IPS HDR sRGB 100% 16型・画面比16:10 |
FHD IPS 15.6型・画面比16:9 |
2.5K IPS HDR sRGB 100% 16型・画面比16:10 |
リフレッシュレート | 165Hz | 60~144Hz | 165Hz |
電源 | 300W | 170W | 300W |
価格 | 約23万円(量販店モデルのみ) | 9.8万円~ | 20.4万円~ |
まだRTX 30シリーズ搭載のノートパソコンが少ないので比較しにくいですが、本機種は量販店モデルなので公式サイトで販売されているLegion 760 Proよりも割高です。
また、本機種はかなり高いスペックになっているので、「ミドルクラスでいいよ」と言う人は、Legion 550Piなんかが低価格で良いかと思います。
Legion 560 Proの特徴
ベゼル(画面の黒い枠)がすごく細く、おしゃれですね。Legionは他のゲーミングPCに比べ、ベゼルが細くおしゃれと言う特徴もありますね。
寸法は幅356㎜、奥行き264㎜、高さ21.7㎜で、大学ノートA4サイズ(297×210㎜)と比べると、幅+6.1㎝、奥行き5.4㎝で、厚さは1円玉(直径20㎜)より若干大きいくらいです。サイズは15型クラスですね。
ディスプレイは約180°まで倒せます。また、キーボードは4つの部分をRGBライトで色を変えることも可能で、白のLEDモデルもあるそうです。
カラーはストームグレーですが、ツートンカラーになっています。
冷却機能
吸気口が大きくとられており、排気口も左右と背面に合計4つあります。エアフローがいいので、クロック数も下がりにくくなっています。
<背面の排気口>
また、Lenovo Legion AIエンジンという、ゲームを最高フレームでプレイするためのAIソリューションが搭載で、2.5K解像度でもカクついたりしないです。
CPU
Ryzen 7 5800H | |
製造プロセス | 7nm FinFET |
コア/スレッド | 8/16 |
キャッシュ | 16MB |
GPUコア | 8 |
基本クロック | 3.2GHz |
ブーストクロック | 4.4GHz |
TDP | 45W |
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
[visualizer id=”19770″ lazy=”no” class=””]グラフを見てわかる通り、飛びぬけて性能が高いですね。Ryzen 7の下にあるCore i9-10900はデスクトップ用のハイエンドCPUなのですが、モバイル用の本CPUの方が高い性能になっています。最高の性能がありますね。
こちらはマルチコア性能とシングルコア性能を数値化した、CineBench R20です。
[visualizer id=”19776″ lazy=”no” class=””]シングルコアは11世代CPUのCore i7-1185G7の方が高いですが、マルチコア性能がかなり高いですね。
グラフィックス
RTX 3070 Laptop GPU | |
アーキテクチャ | Ampere |
プロセス | 8nm |
CUDAコア | 5120基 |
RTコア | 40(第2世代) |
Tensorコア | 160(第3世代) |
ブースト周波数 | 1290~1620MHz |
メモリタイプ | GDDR6 |
メモリ帯域 | 320Gbps |
メモリ容量 | 8GB |
TDP | 80~125W |
RTコアは第2世代に、Tensorコアは第3世代になり、レイトレーシング性能やDLSS性能が高くなっていますね。2.5K解像度のディスプレイで165Hzのリフレッシュレートになっているのは、安定して高いfpsが出るからでしょうね。
- レイトレーシングとは、光線(光)がどのように動くか追跡して表現する技術で、これを「リルタイム」でシュミレートし描写する機能
- DLSSは、fpsを落とさずに画質を上げることができる機能
こちらは3Dグラフィック性能を測る3Dmark Fire Strike Graphicsのスコアですが、飛びぬけて高い性能ですね。
もちろん、ゲームだけでなく、Adobe Premiere CCやPhotoshopなどで動画編集や画像編集もプロが使えるほどのスペックです。
ゲームベンチマークスコア
こちらは各ゲームのベンチマークスコアで、単位はfps(1秒間に更新されるコマ数)になります。通常、60fps以上が「快適」で、それ以下はカクツキがあったりします。また、ベンチマークはRTX 3070のFHDでのスコアで、状況やスペック、回線によって変わるので参考値としてみてください。
[visualizer id=”19797″ lazy=”no” class=””]注)The crew 2は60fps固定
ディスプレイ
解像度 | WQXGA 2560×1600 |
---|---|
液晶 | IPS |
光沢 | なし |
リフレッシュレート | 165Hz |
輝度 | 500nit |
コントラスト比 | 1200:1 |
その他 | sRGB 100%, HDR, Free-Sync, G-Sync |
解説です。
WQXGA | WQHD(2.5K)相当の解像度だが、画面比が16:10なので、この名称 |
---|---|
リフレッシュレート | 1秒間に更新できるコマ数 |
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
nit | 明るさを表す単位。通常250nitが標準 |
コントラスト | 最少輝度(黒色)と最大輝度(白色)の差。差が大きいとより鮮やかで、力強い描写が可能 |
HDR | ハイ・ダイナミック・レンジの略で、黒つぶれ、白飛びなどが無く、より本来の色を表現できる |
AMD FreeSync/G-Sync | 動的リフレッシュレートの同期。画面のちらつきやティアリングが削減される |
グラフィックボードにRTX 3070が搭載なので、高解像度の2.5Kディスプレイです。FHDとは全然違うので没頭感も増しますね。また、画面の縦横比が通常の16:9でなく16:10なので、縦に表示される情報量が多く、解像度も高いので17型並みの情報量が表示されます。
輝度も500nitとかなり高く、HDR対応で高色域のsRGB 100%です。色鮮やかに描写されます。
画面も大きいので、動画編集などもやりやすいですね。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する場所で、大きなメモリは、より大きなデータをより速く処理できます。
本機種にはDDR4-3200MHzが搭載で、現行最高クラスのものです。メモリスロットが2つあり、最大32GBまで搭載できます。
ストレージ
SSD(PCIe) | SSD(SATA) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大32Gbps | 最大6Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 15秒前後 | 30秒~2分(新品の場合) |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
価格 | 高い | 中価格 | 安い |
ストレージはM.2 PCIe NVMe 3.0×4が搭載で、パソコンの起動も速く、データ移動も速いので、ゲームのロード時間も短いですね。最大1TBまで搭載できるので、結構大きなゲームをいくつも保存できます。
バッテリー駆動時間
バッテリーは大容量の4セル80Whですが、消費電力が高いので最大3.9時間のバッテリー駆動時間になります。外出先で使うときは、充電アダプターの持ち運びが必要です。
WiFi6
次世代通信規格のWiFi6に対応しており、混雑した回線でも安定した高速通信が可能なので、自宅やカフェなどのWiFiでも使いやすくなりますね。
WiFi6は旧規格のWiFi5よりも、同時により多くのデバイスに電波を飛ばすことができ、最大通信速度もWiFi5より約40%速くなっています。
- WiFi5の最大通信速度・・・6.9Gbps
- WiFi6の最大通信速度・・・9.6Gbps
部屋にLANケーブルが届かなと言う人でも比較的高速回線で使えますが、ゲームであれば有線接続がベターですね。動画編集などであれば問題なく作業できます。
インターフェイス
右側面インターフェイスには、電子式プライバシーシャッターとUSB 3.0があります。
左側面インターフェイスには、USB-C 3.1(Display Port出力機能付き)とマイク/ヘッドフォンジャックがあります。
背面には、イーサネット(RJ45)、USB-C 3.1(Display Port出力機能・給電機能付き)、USB-A 3.0、HDMI、Powered USB-A 3.0。そして電源ジャックになります。
動画や画像編集をするPro向けの機種にしては、SDカードリーダーがないのが不満ですが、その他は特にいうことは無いと思います。
サポート・保証
1年間引き取り修理保証と標準サポート(電話・チャット・メール・LINE)が付いており、サポートは朝9時から夕方6時までになります。引き取り修理とは、万が一の際にLenovo指定業者が引き取りに来て、リペアセンターに配送、修理後、郵送してくれるサービスで、保証期間内は郵送費などは無料です。
標準で1年間ですが、最長3年に延長できます。
また、アクシデントダメージプロテクションといった「通常保証ではカバーしない」水濡れや破損にも対応する保証があります。
まとめ
最高のCPUに最高のグラフィックボード搭載、そしてディスプレイも高品質なので、現時点で最高クラスのゲーミングノートです。重量級ゲームも比較的快適にできるし、動画・画像編集、もしくはCADなどを使う人にも対応できます。
また、画面が16:10なので、大きな16型画面がより大きく感じ、多くの情報が一度で見て取れるのも魅力的ですね。