大画面の17型で、Core i7-10750H・RTX 2060搭載のミドルクラスPCになります。基本性能は高く全体的に高品質な機種で、ディスプレイもHDR対応、より豊かな色彩を描写できるsRGB 100%相当になっています。
また、執筆時現在ではLegion 550i 15型同等性能よりも価格が安くなっていいるので、お買い得です。
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Legion 550i 17のスペックレビュー
CPU | Intel core i7-10750H |
---|---|
コア/スレッド | 6/12 |
クロック数 | 2.6GHz(ブースト時5.0GHz) |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB+HDD 1TB SSD 1TB |
ディスプレイ | FHD IPS 光沢なし Dolby Vision sRGB 100%相当 |
リフレッシュレート | 144Hz |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX 2060 |
キーボード | 100%アンチゴースト |
無線 | WiFi6、Bluetooth v5.0 |
オーディオ | Dolby Atmos for Gaming PC |
サイズ | 398.6x290x24.3㎜ |
重さ | 2.98㎏ |
バッテリー | 最大10.6時間 |
電源 | 230W |
保証 | 1年間引き取り修理 |
価格 | 税込)12万9800円 |
パソコンの頭脳であるCPUには、超高性能CPUのIntel core i7-10750H搭載で、6コア12スレッド、ブーストクロックは5.0GHzと高いです。
メモリは8GBx2の16GBで、デュアルチャンネルなので16GBのメモリ1枚を使用するよりも処理が速いです。メモリスロットは2つあるので、最大32GBまで増設できますね。
ストレージはSSD PCIe NVMeで1TBです。パソコンの起動も速いし、データ移動も、ゲームのロードも高速ですね。
グラフィックボードはNVIDIA GeForce RTX 2060とミドルクラスの性能なので、ある程度の重量級ゲームもプレイができます。
ディスプレイはフルHD IPSで、Dolby Vision対応(HDR)でsRGB 100%相当(NTSC 72%)なので、豊かな色彩が描写されます。ゲームへの没入感が違いますね。また、リフレッシュレートは144Hzと高く、ぬるぬるゲームができます。
持ち運ぶことは少ないと思いますが、バッテリー駆動時間が10.6時間もあるので、気分転換に部屋を移動してプレイもできます。
有線接続も可能で次世代通信規格のWiFi6(9.6Gbps)にも対応しているので、現行のWiFi5(6.9Gbps)よりも約40%ほど高速のデータ通信が可能です。有線じゃなくても通信速度が速いですね。
オーディオにもこだわり、ハーマンカードンのスピーカーシステムが、オーディオにはDolby Atmos for Gamingが採用されています。ハーマンカードンと言えば、BMWやベンツなどの高級車に使用されるスピーカーですね。
電源も230Wと大きめなので、より高いパフォーマンスが発揮できます。
全体的にまとまった構成で、価格も税込み約13万円と安いと思います。
前モデルとの比較
旧モデルのLegion Y540 17との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | Y540 17 | |
CPU | Core i7-10750H | Core i7-9750HF Core i5-9300H |
メモリ | 32GB(2933MHz) | 32GB(2666MHz) |
ストレージ | SSD 512GB+HDD 1TB SSD 1TB |
SSD 1TB+HDD 2TTB |
ディスプレイ | FHD IPS 144Hz | FHD IPS 60~144Hz |
GPU | RTX 2060 | GTX 1650,1660 Ti RTX 2060 |
無線 | WiFi6 | WiFi5 |
バッテリー | 10.6時間 | 3.2時間 |
電力 | 230W | 170W |
価格 | 13万円~ | 12万円~ |
順当にスペックも上がり、電力も230Wと大きくなったので、パフォーマンスが大幅に上がっていますね。以前はグラボによってはリフレッシュレートが60Hzのディスプレイもありましたが、今回はRTX 2060なので144Hzのみになっています。
ライバル機種
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの方は表を右にスクロールできます)
本機種 | Legion 550Pi | Legion 750i | |
CPU | Core i7-10750H | Core i5-10300H Core i7-10750H |
Core i7-10750H |
メモリ | 32GB | 32GB | 32GB |
ストレージ | SSD 1TB SSD 512GB+HDD 1TB |
SSD 1TB | SSD 1TB |
グラフィックス | RTX 2060 | GTX 1650/1660 Ti RTX 2060 |
RTX 2060 RTX 2070S /2080S Max-Q |
ディスプレイ | 17型FHD IPS | 15型FHD IPS | 15型FHD IPS HDR |
リフレッシュレート | 144Hz | 最大144Hz | 240Hz |
無線 | WiFi6 | WiFi6 | WiFi6 |
バッテリー | 14.5時間 | 10.8時間 | 9時間 |
電源 | 230W | 170W | 230W |
価格 | 13万円~ | 9.8万円~ | 16.5万円~ |
ゲーミングPCのスペックは、どれも横並びですね。基本的にグラボ性能とCPU性能、電源の大きさで選ぶのですが、重量級ゲームをするならLegion 750iがいいですし、中~重量級ゲームならRTX 2060搭載の本機種が一番安いし、軽いゲームメインなら550Piがいいですね。
唯一、本機種は17型なので、大画面でもあります。
Legion 550i 17の特徴
高性能ゲーミングPCにしては、ベゼル(画面の黒い枠)が細いですね。ここ最近は年々ベゼルが細い機種が増えてきたので、スリムでおしゃれに見えますね。
スリムに見えると言っても本機種は17型なので、大きいです。
- 幅398.6㎜・・・500mlペットボトル2本分(424㎜)
- 奥行290㎜・・・千円札の長辺2枚分(300㎜)
- 高さ24.3㎜・・・10円玉(直径23.5㎜)
と、ほぼ同じになります。
重さは2.98㎏と、一般的な14インチノートパソコンの2倍くらいの重さです。持ち運びをすることは少ないと思うのであまり気にならないと思いますが、小さなデスクを使っている場合は寸法を確認しておいた方がよさそうですね。
冷却システム
冷却システムはLegion Coldfront 2.0で、67の液晶ポリマーコーティングされたファンブレードを備えた4チャンネル換気システムで、空気口は大きく取られており、エアフローは良い方です。
底面の吸気口はかなり大きく、1つ1つのドットも大きいです。
背面にも大きく2つ排気口があります。
右側面に1つの排気口。
左側面にも排気口があります。
キーボード
キーボードはLegion TruStrikeキーボードで、100%アンチゴーストです!アンチゴーストとは、複数のキーを同時に押した時に誤入力を防ぐ機能で、しかもキーピッチ(1つのキー中心から次のキー中心までの距離)はたったの1.5㎜なので、素早くキーを押せますね。
カーソルキーは若干下に出っ張っているので、押しやすくなっています。
オーディオ
底面にはスピーカーが2つあり、ハーマンカードンのスピーカーシステムが採用、オーディオにはDolby Atmos for Gamingが採用されています。
Dolby Atmosは映画館やNetflixでも採用されている規格で、最大9.1.6chのサラウンディングが可能になっています。言い換えると、音があちこちから聞こえるので、臨場感がたっぷりなんです!
CPU
パソコンの頭脳であるCPUは、超高性能のIntel core i7-10750Hで、6コア12スレッドのハイスペックCPUです。通常のノートパソコンに使用される末尾がUの省電力モデルじゃなく、H(ハイパフォーマンスモデル)になっています。
Intel core i7-10750H | |
開発コード | Comet Lake |
製造プロセス | 14nm |
コア/スレッド | 6/12 |
ベースクロック | 2.6GHz |
ターボブースト時 | 5.0GHz |
TDP | 45W |
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
[visualizer id=”18541″ lazy=”no” class=””]1万以上あれば専門的な機種に搭載されるハイスペックCPUですが、本機種は12900と高い数値になっています。
こちらはシングルコアとマルチコアの性能を示すスコア・Cinebench R20です。一番上が本機種搭載CPUです。
[visualizer id=”18543″ lazy=”no” class=””]シングル・マルチともに高い性能ですね。
また、本CPUは6コア12スレッドのマルチスレッディングなので、プレイしやすくなっていますね。
グラフィックボード
RTX 2060 mobile | |
GPUアーキテクチャ | Turing |
CUDAコア | 1920 |
ベースクロック | 960MHz |
ブーストクロック | 1200MHz |
Gigaレイ/秒 | 5 |
メモリタイプ | GDDR6 |
メモリ容量 | 6GB |
メモリ帯域 | 336Gbps |
TDP | 80W |
グラフィックボードは、ミドルクラスのNVIDIA GeForce RTX 2060になります。
[visualizer id=”18547″ lazy=”no” class=””]ミドルクラスとは言っても、ノートパソコンでは上位クラスにRTZ 2070とRTX 2080の2つのみなので、性能は高い方ですね。
NVIDIA GeForce RTXシリーズはリアルタイム レイトレーシングが可能で、3Dの描写が現実世界のように見えます。「レイトレーシング」とは、光線(Ray/レイ)がどのように動くか追跡して表現する技術で、これを「リルタイム」でシュミレートし描写する技術なんです。
水たまりに映る光の反射や、ガラスに反射して映る映像なんかも、かなり鮮明になっています。
また、fpsを落とさずに画質を上げることが出来るDLSSにも対応しているので、より鮮明な映像が楽しめます。
ゲームベンチマークスコア
下のグラフの単位はfps(リフレッシュレート・1秒間に更新されるコマ数)で、60fps以上は「快適」、それ以下は快適とは呼べないけどゲームによっては影響がないものも有ります。fpsが20とかになると、カクカクでゲームが出来たもんじゃありません。
[visualizer id=”9571″ lazy=”no” class=””]RTX 2060は重量級のRed Dear Redemption 2でも画質調整すれば120近いfpsでプレイでき、重ためのモンハンワールドやFF15でも高画質でプレイできますね。
メモリ
メモリはパソコンの作業台で、メモリが大きいとより大きなファイル・多くのデータが扱いやすくなります。
メモリはDDR4-2933MHzで、8GBx2の16GBになります。デュアルチャンネルなので16GB1枚のメモリよりも処理速度が速いし、動作周波数(MHz)も2933MHzと高いので、性能は高いです。
ストレージ
ストレージは高速タイプのSSD M.2 PCIe NVMeで、パソコンの起動も速く、ゲームのロード時間も短いです。
SSD PCIe NVMe | HDD | |
最大データ転送速度 | 16Gbps~32Gbps | 6Gbps(SATA) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分(新品の場合) |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
価格 | 高い | 安い |
仕様書によると、PCIe NVMe 3.0×4が搭載なので、最大データ転送速度は最速の32Gbpsになります。
ディスプレイ
右にスクロールできます↓
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 | 色域 | リフレッシュレート | HDR |
FHD | 無し | IPS | 300nit | NTSC 72% | 144Hz | Dolby Vision |
FHD | フル・ハイディフィニション、解像度1920x1080 |
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IPS液晶 | 視野角が広く色彩も鮮明です |
光沢なし | 自分や背景が映り込みがしにくい液晶なので、使いやすいです |
リフレッシュレート | 1秒間に更新されるコマ数 |
輝度 | 輝度(明るさ)を表す単位で、通常250前後が標準 |
NTSC | 色域の規格で、NTSC 72%はWeb用画像編集ができるほど高色域のsRGB 100%相当。通常のディスプレイはNTSC 45% |
Dolby Vision | Dolby社のHDR(ハイダイナミックレンジ)規格で、最大輝度を高め、より大きなコントラストに滑らかなグラデーション、そして高い色域を表現できる |
ディスプレイの質は高いですね。この価格でこの品質は最高クラスだと思います。
WiFi6
次世代通信規格のWiFi6に対応で、通信速度がかなり上がっているため無線でもゲームがやりやすくなっています。
- WiFi6・・・最大9.6Gbpsのデータ通信速度
- WiFi5・・・最大6.9Gbpsのデータ通信速度
また、WiFi6はこれまで以上に「同時に複数のデバイスに電波を飛ばす」ことができるので、例えば家族で使っているWiFiやカフェなどのWiFiでも安定した高速回線での通信が可能になっています。
ただし、有線接続も可能で、有線の方がより高速で安定した通信ができます。
保証・サポート
サポートはLegion Ultimate Support(最長4年まで延長可)という「ゲーミングに特化した24時間サポート」もあり、このサポートの特徴は、パソコンの不具合の対処法や使い方の事だけじゃなく、最新ゲームの推奨環境やゲームを快適にプレイする上での知識・どうやったら勝てるかなども提供しています。
保証は1年間引き取り修理で、万が一の際にLenovo指定業者がPCを引き取りに来て、リペアセンターに配送、修理後、郵送してくれるサービスで、保証期間内は郵送費などは無料です。
最長4年まで延長できます。
インターフェイス
背面インターフェイスは、セキュリティキーホール(持ち運びできないようワイヤーを設置する箇所)、RJ45(有線LANケーブルポート)、USB-C 3.0、USB-A 3.0x2、HDMIに電源コネクタがあります。
左側面インターフェイスには、USB-A 3.0とマイク/ヘッドフォンジャックがあります。
右側面インターフェイス のは、SDカードなどが読み込める4-in-1 メディアカードリーダーにUSB-A 3.0があります。
ここ最近USB-Cを使った機器が多いので、USB-Cがあるのは嬉しいですね。
まとめ
大画面の17.3型でRTX 2060・Core i7-10750H搭載、HDRにも対応してリフレッシュレートが144Hzと高く、困ることはないんじゃないかな?と言うくらい高い性能です。
超重量級ゲームを高画質でしない限り、普通に満足いく機種だと思います。
また、コスパが高いのでお買い得でもありますね。17型ってあまり数がないから高くなる傾向にあるのですが、本機種は15.6型モデルよりも安くなってますね。