Lenovo IdeaPad Slim 5i Gen 10 (14型 Intel)のレビューです。
普段使い用PCとしては上位モデルのスペックで、10万円以下でOLEDディスプレイを採用しています。これだけじゃなくCPUやメモリ、SSDの性能も高く、全体的にしっかりとしていました。
レビュー機はメーカからお借りしており、スペックはCore i5-13420H、DDR5-5600MHz 16GB、SSD 512GBになります。
まずは本機の良い点、残念な点です。
良い点 | 残念な点 |
メモリとSSDの増設が可能 | Wi-Fi 6 |
この価格でOLED搭載 | 全てのUSBのデータ転送速度が5Gbps |
ディスプレイのスペックが高い | 旧モデルのGen 9より全体的に性能が下がった(が、価格も下がった) |
顔認証対応 | – |
シーケンシャル速度が速い | – |
起動時間は歴代No.1の速さ | – |
アルミニウム筐体でかっこいい | – |
メモリとSSDの増設が可能 | – |
・新着セール情報
Contents
IdeaPad Slim 5i Gen 10 (14型 Intel)のスペック
CPU | Core i5-13420H Core i7-13620H |
---|---|
メモリ | DDR5-5600 16/32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(14型) | WUXGA OLED DCI-P3 100% 400nit 光沢あり |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6 |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | FHD 1080p+IR |
寸法(幅×奥行×高さ) | 313.4 × 222.0 × 16.9mm |
重さ | 1.39㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約9.2時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 9.9万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは13世代のHシリーズで、ハイパフォーマンスモデルが搭載です。Ryzen 5は8コア12スレッド、Ryzen 7は10コア16スレッドと多コア多スレッドです。
メモリはDDR5-5600で最大32GB、ストレージはSSD PCIe 4.0が搭載で最大1TBになります。もう1つM.2スロットがあるので、増設もできます。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長い14インチで、15インチ並みの情報量があります。
解像度はWUXGAで1920×1200ドットで、なんとOLEDディスプレイを採用です。これだけのスペックがあり10万円以下でOLEDはすごいですね。
HDR500に対応し、デジタルシネマ規格のDCI-P3 100%と色域が広く、10bit 10.74億色の発色があります。しかも、輝度は400ニトと高く、ハイエンドビジネスモデル並みです。10万円以下のIdeaPadでこれはやりすぎじゃないかと思うほどの機種です。
その他のスペックはWindows 11 Homeに、無線はWi-Fi 6に対応、Webカメラは高画質FHD 1080pで、顔認証のIRカメラ付きになります。
14インチで1.39㎏と平均(1.4㎏)より若干軽く、バッテリー駆動時間は最大約9.2時間で持ち運びが多い人に向いています。
インターフェイスはUSB-AもCも2つずつあり、HDMIにMicroSDカードリーダー、そして3.5ミリジャックと数と種類は十分ですが、USBのデータ転送速度はすべて5Gbpsになります。
旧モデルとの比較
<左・本機/右Slim 5i Gen 9 14型>
旧モデルのGen 9との比較です。Gen 9は公式サイトでは発売されずに、量販店で販売されていました。
旧モデルGen 9 | 本機 | |
CPU | Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H |
Core i5-13420H Core i7-13620H |
メモリ | LPDDR5X-7467 32GB | DDR5 16GB |
ストレージ | SSD PCIe 4.0 | SSD PCIe 4.0 最大2枚 |
ディスプレイ | WUXGA IPS/OLED | WUXGA OLED |
無線 | Wi-Fi 6/6E | Wi-Fi 6 |
バッテリー | 19.6時間(JEITA 2.0) | 14.3時間(JEITA 2.0) |
重量 | 1.46㎏~ | 1.39㎏~ |
実はですね、Gen 10はGen 9よりも性能が下がったんです。Gen 9はCore Ultraシリーズ1を採用しておりNPUがあるので、Windowsスタジオエフェクトも使えたし、NPUを使って遊ぶこともできました。
本機Gen 10は13世代のCPUで1つ前の世代ですが、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズになっているのでそこそこ高い性能です。
スペックが下がったとは言え、本機はメモリとSSDの増設ができるし軽くなり、何といっても10万円以下でOLEDディスプレイを搭載している希少な機種です。(旧モデルはIPS液晶モデルが12万円ほどでした)
よくある質問と回答
ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。
質問 | 回答 |
---|---|
納期が変わりました。こういうことは良くありますか? | 時期によりますが、大きなセールがある12月、1月、そして新年度に向けての買い替え需要が高い3月4月は納期がずれることがあるようです。 |
出荷からどのくらいで届きますか? | 経験からみると、出荷から通常2~3日以内に届くと思います。 |
画像・動画編集に使えますか? | 簡単な切り貼りや字幕・音声を付けるという動画編集であれば問題ありません |
ファンはうるさいですか? | CPUパワーをフルで使うベンチマークの時は46dBとちょっと音はしますが、そもそもCPUをフルパワーで使うことはほぼないので、うるさいと思うことはないと思います |
PD充電できますか? | USBType-CがPowerDeliveryに対応しているのでできます |
PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? | USBType-CがPowerDeliveryとDisplayPort機能に対応しているのでできます |
オンラインレッスンに合いますか? | 講師であればもっと解像度が高いものがおすすめですが、ビジネス用途に使えるFHD Webカメラなのでレッスンに合います。 |
メモリ/ストレージの増設はできますか? | はい、できます。メモリは最大32GBまで対応です |
持ち運びに向いていますか? | 14インチの平均より若干軽いので〇。ただし、バッテリー駆動時間は9.2時間とそんなに長いわけじゃない |
ディスプレイは明るいですか? | 400ニトとビジネスPC並みの明るさで、明るい方です |
Officeの使い心地は? | ハイパフォーマンスモデルのCPUを搭載しており、快適に使えます |
PCを快適に使う目安のスペックは? | 本機は性能が高いので、一番安いモデル(Core i5+メモリ16GB+SSD 512GB)でも普段使い用としては高い性能です |
ディスプレイの色域の違いは何ですか? | 色域が広いとより正確な色を描写できます。広さはAdobe RGB(これはほとんどない) >DCI-P3 > sRGB > NTSC 45%になり、本機はDCI-P3 100%になります |
バッテリー駆動時間は長いですか? | JEITA 3.0測定で9.2時間とそんなに長くないです。 |
リフレッシュレートはいくつですか? | 60Hzです |
以下にて本機の特徴をご紹介します。
10万円以下でOLEDディスプレイ採用のハイスペックディスプレイ
<光沢ありで反射が激しい>
ディスプレイはすごく高品質で特徴が多いです。
・14インチ
・画面比16:10で15インチ並みの情報量
・90%の画面占有率
・OLEDディスプレイ
・10nit 10.74億色の発色
・広色域DCI-P3 100%
・コントラスト比10万:1
・HDR500対応
・400ニト
・ブルーライト軽減
・光沢ありで反射が激しい
本機は画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16:9のディスプレイよりも多くの情報を表示できます。このおかげでスクロール回数も減るし、一目でより多くの情報を見て取れるので作業効率もアップします。
また、90%の画面占有率とベゼルが細いので、ディスプレイが大きく見えます。光沢のあるディスプレイなので反射がすごく、場所によっては画面が見にくいかもしれません。
色域はDCI-P3 100%と広く、一般的なクリエイターPCに採用されることが多いsRGB 100%よりもより正確に色を描写できます。動画・画像編集、2D/3DCADなどのクリエイティブワークや、動画視聴にすごく合います。
こちらは黒をどれだけ描写できるかの比較で、完全な黒を描写できるOLEDディスプレイなのでしっかりと黒を表現できています。またコントラスト比は10万対1と高いので、メリハリのある映像になっています。
視野角はどこから見ても暗くなる部分がなくしっかりと見えています。
輝度は400ニトと高く、こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
メモリとSSDの増設が可能
仕様書によると本機はメモリが2スロットあり、M.2スロットも2つあり増設が可能です。底面カバーを外して中を確認したかったのですが、めちゃくちゃ固くて外れませんでした。
アルミニウムのカバーなので壊れることはないですが、お借りしているレビュー機なので無理しませんでした。
メモリは最大32GBなので、今回16GBモデルを購入した人は先々スペック不足を感じた時に増設するとよいです。
アルミニウムを使用したかっこいい筐体
すごくかっこいい筐体で、アルミニウムを使用しているので質感が高いです。IdeaPadでは珍しいコズミックブルーと言う色です。
ベゼル幅は横5.5ミリ、上は9ミリと細めですっきりした見た目です。
ラウンドエッジでボディラインもYogaシリーズのように美しく、16.9ミリと薄いので、洗練されたデザインだと思います。表面にはサンドブラスト加工を施しており、手触りは良いです。
寸法は幅313.4ミリ、奥行き222ミリとコンパクトですが、旧モデルよりも各1ミリ大きくなっています。
ミリタリーグレードのMIL-STD-810H の耐久性を備えた設計で、日常の衝撃や衝突に耐える高い堅牢性もあるので、安心して持ち運びができます。
ディスプレイは最大でこのくらいまで開きます。160度くらいでしょうか。人と画面共有するときなんかに役に立ちます。
また、指一本でディスプレイを開けることができるので、片手にドリンクなど持っていてもすぐに開いて(顔認証もあるので)使うことができます。
爆速ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 4.0の512GBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は6582MB/秒、ライト(書き込み速度)は5511MB/秒とハイエンドビジネスPC並みの速さでした。もう、普段使い用PCのスペックじゃないですね。ビジネス用PCって感じです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
本機種 | |
---|---|
PCIe 4.0×4 | |
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
起動時間を計測しました。5回計測した平均は9.6秒と過去レビューをしたすべてのPCの中で最高速度でした。
1回目 | 10秒 |
---|---|
2回目 | 9秒 |
3回目 | 10秒 |
4回目 | 10秒 |
5回目 | 9秒 |
平均 | 9.6秒 |
ちなみに、microSDカードリーダーの速度はリード95MB/秒、ライト88MB/秒と普通です。
顔認証付きWEBカメラ周り
Webカメラは高画質FHD 1080pで、プライバシーシャッターが搭載しています(右画像がシャッターを閉じた状態)。一般的なIdeaPadのカメラはHD画質なので、本機であれば相手により鮮明な映像が映し出されます。
また、プライバシーシャッターを搭載しているので、WEBカメラを使わないときは、閉じておくと安心です。
ズームするとわかりやすいですが、左の本機は良い画質ですね。Web会議やオンラインレッスンなどでも十分に使えます。
また、顔認証のIRカメラもあり、サインインはゼロタッチでできます。
マイクは2つ搭載しており、ステレオスピーカー2Wが2つ搭載です。
低価格モデルは1Wスピーカーを搭載することが多いですが、本機は2Wと大きいので、音楽を聴いたりWeb会議をしたりと聞きやすいです。
その他の特徴
13世代ハイパフォーマンスモデルCPU搭載
CPUは13世代のHシリーズが搭載で、Core i5-13420HかCore i7-13620Hが搭載できます。
Core i5は8コア12スレッド、Core i7は10コア16スレッドと多コア多スレッドでマルチスレッディング性能も高いです。
以下にてベンチマークの紹介で、本機はCore i5-13420Hになります。全体的に性能が高く、うまく排熱できているんだろうと思います。
CPUの性能を測るCPU Markのスコアは20492と高いスコアでした。PassMark社公表の平均値が17616なので、平均よりも20%ほど高い性能でした。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 9 185H | |
Ryzen AI 9 365 | |
Ryzen 7 8845H | |
Core Ultra 7 165H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8840HS | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125H | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core i5-1335U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core i5-13420H/平均 | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 165U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS |
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア543、シングルコア103となかなか良いスコアでした。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Core Ultra 7 155H | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640U | |
Core i5-13420H | |
Apple M1 | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1280P |
シングルコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 7 155H | |
Core i5-13420H | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1280P |
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。
Single Precision(単精度)は2687、Half Precision(半精度)は1290、Quantized(量子化スコア)は5051と、計測ミスかなって思うくらい高い性能でした。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は5484→ミドルクラス
- Essentialは10601→通常用途やビデオ会議などはすごく快適にでできる
- Productivityは6979→そこそこ快適に使える
- Digital content creationは6051→普通の性能
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Core i5-13420H | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5500U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1260P | |
Core i5-13420H | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 3 5425U |
5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。
3回計測し平均は3分47秒と結構速かったです。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i5-13420H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i7-14700+RTX 4060 | |
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060 |
グラフィックス性能
グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。
3Dグラフィックス性能を測る3D Graphics Markのスコアは、2535と「えーっ!」って思うスコアでした。今までのCPU性能を見ていたらもっと良いはずですが。。。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1340P | |
Core i5-13420H |
次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。
Fire Stikeは3412と高いスコアじゃないですが、内蔵グラフィックスとしては悪く無いスコアです。
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアです。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i5-13420H |
次は2Dゲームのベンチマークで、軽めのゲームであるドラゴンクエスト10は9384で「とても快適」、重ためのFFXIV黄金のレガシーは4339で「普通」でした。
排熱性能
底面の通気口は大きく、そして幅広いです。フレッシュエアーをがっつり吸い込みます。
いつもなら底面カバーを開けてファンやヒートパイプを確認するのですが、カバーが硬くて開かなかったので、内部の撮影はできませんでした。
CPUの性能をフルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PC表面温度と騒音値を計測しました。
この時のPC表面温度は39.1度とまぁまぁ低く、騒音値は46dBとうるさくないですが音は聞こえます。うまく性能を引き出しつつ、熱くなりすぎないようにしっかりとセッティングされているようです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはDDR5-5600MHzの16GB(8GB×2)で、Memory Markで性能を計測したら3141と良いスコアでした。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
LPDDR5X平均 | |
---|---|
本機種DDR5 | |
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
そこそこ豊富なインターフェイス
インターフェイスはUSB Type-C 3.2 Gen 1(フル機能・データ転送速度5Gbps)が2つにUSB 3.2 Gen 1(同5Gbps)が2つ、HDMIにmicroSDカードリーダーもあり、持ち運び用普段使いPCとしては十分だと思います。
ただし、すべてのUSBのデータ転送速度は5Gbpsなので、もし毎日大きなデータを移動することが多い人は、10GbpsのGen 2やUSB4搭載モデルが良いと思います。
この2つのUSB Type-CはPowerdelivery対応し、DisplayPort出力機能付きでHDMIもあるので最大4画面作業ができます。
右側面にはUSB-Aが2つにmicroSDカードリーダー、そして電源ボタンです。
キーが大きく均一でミスしにくいキーボード
キーボードは84キーの日本語キーで、バックライト付きです。主要キーと下の列のキーはすべて同じ大きさなので、ミスタイプしにくいと思います。また、左右カーソルキーも大きいので、押しやすいです。
コパイロットボタンもあるので、調べ物や疑問があるときもワンタッチで呼び出せるので快適です。ただし、右端がちょっと窮屈ではあります。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測18.9×18.0㎜とフルサイズ並みで窮屈じゃなく、キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1.0㎜と浅く軽い打鍵感なので、軽めのタイピングが合います。
キーボードもちょっと湾曲しており、少しくらいずれてタイプしても中心を打てるようになっています。
タッチパッドは実測120.5ミリ×75.2ミリとワイドなので、操作しやすいです。使い心地は普通です。
Wi-Fi 6に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
旧モデルは6Eにも対応していましたが、本機はWi-Fi 6になります。とは言え、最大9.6Gbpsの速度なので十分早いと思います。
LTE
LTEや5Gはないので、外出先で無線につなぐときはスマホのテザリングや店舗のWi-Fiを使用することになります。
テザリング用の格安SIMなら、楽天最強プランがおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
バッテリー駆動時間
バッテリーは3セル60Whrで、最大約9.2時間の動画再生時間なります(JEITA 3.0測定)。そんなに長くないので、丸一日外出するような人はモバイルバッテリーやACアダプタがあると安心です。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、通常であればPremium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができますが、執筆時現在、まだこの保証はありません。こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
ライバル機種
この価格でOLEDディスプレイ搭載で、CPU性能も高いもの、そしてメモリとSSDの増設ができる・・・など見ていくと、ライバルになるような機種はほとんどないんじゃないかなと思います。
何かあれば追記しますが、あまり期待しないでください。この機種はコスパがすごく良いから。
まとめ
良い点
・この価格でOLEDディスプレイ
・ディスプレイのスペックが高い
・メモリとSSDの増設が可能
・顔認証
・アルミニウム採用のかっこいい筐体
・ストレージ速度が速い!起動時間は歴代N0.1
残念な点
・USBのデータ転送速度がすべて5Gbps
総合評価
10万円以下でOLEDを採用し、色域もDCI-P3 100%と広くすごく良いディスプレイです。
しかもDCI-P3 100%だけが良いわけじゃなく、CPU性能も高いしメモリとSSDの速度も速かったですね。
「Wi-Fi 6」だったりUSBが全部5Gbpsなどコストカットもされていますが、普段使い用PCとしては上位ランクだと思います。
動画を見たり簡単な動画・画像編集をしたりとクリエイティブワークにも使えるし、1.39㎏と重たくないので持ち運びもできます。