Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(14) AMDのレビュー

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普段使い用のIdeaPadでは特殊なモデルで、その名の通りプロ向けの仕様になっています。

普段使い用としてはもちろん、ビジネス用途でサクサク仕事をしたい人や、画像編集をするクリエイターに向いた機種です。

エントリ―クラスのグラフィックカードも搭載しているので、Officeワークもしやすいですね。

公式サイトで販売されているインテルモデルもありますが、本機種は量販店モデルで、街の電気屋さんや楽天などで販売されています。

Lenovoでは1/9まで年末年始セールを開催中で、PCなどが安~くなっています。

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IdeaPad Slim 560 Pro(14) AMDのスペックレビュー

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(15) AMD 正面

CPU Ryzen 5 5600U
Ryzen 7 5800U
メモリ 16GB
ストレージ SSD 512GB
グラフィックス NVIDIA GeForce MX450
ディスプレイ(14型) 2.2K IPS 光沢なし画面比16:10
OS Windows 11 Home
無線 WiFi6、Bluetooth v5.1
オーディオ Dolby Atmos
生体認証 顔認証
Microsoft Office Office Home &Business 2021
寸法(幅×奥行き×高さ) 312.2x221x15.99㎜
重さ 1.41g
バッテリー 最大15時間
保証 1年間
価格 16万円台~

※価格は12月9日現在の楽天を参照

各動作の快適度で、◎が一番です。

Web閲覧 Office 動画視聴 ビデオ電話
画像・動画編集

プロセッサーは、上位モデルでZen 3アーキテクチャのRyzen 5 5600UかRyzen 7 5800Uが搭載です。通常版のRyzen 5000シリーズよりも高性能で、バッテリー駆動時間も長めになります。かなり性能が高いプロセッサーです。

メモリは両モデルとも16GBもあり、ストレージは高速データ転送速度があるM.2 PCIe NVMe SSDです。大きなデータも扱いやすいです。

ディスプレイは2240×1400ドットの2.2K解像度で、視野角が広くコントラスト比も高いIPS液晶、色域はsRGB 100%となっています。クリエイター向けの品質です。

また、画面の縦横比が通常の16:9じゃなく縦に長い16:10なので、14型と言っても15型並みの表示情報があります。WordやExcelを使っていて確認するために上下にスクロールすることってあると思いますが、一度に見て取れる情報が多いので、そういったことも減りますね。

グラフィックカードはGeForce Mx450が搭載で、グラフィックカードとしてはローエンドモデルですが、複数画面を使った作業やOfficeワーク、編集作業もしやすくなっています。

無線通信は最新のWiFi6に対応、顔認証もあるのでパソコンを開けたらサインインは完了、2Wスピーカーが2つ搭載してオーディオはあのドルビーアトモスです。Netflixなどでもアトモス対応映画が増えてきたので、よりリアルな音響を楽しめます。

重量は1.41㎏と標準的ですが、バッテリー駆動時間が最大約15時間と長いので、丸1日持ち運んでも安心です。

総合的に見て、持ち運びがしやすく、それでいてパワフルな高品質ノートパソコンです。

 

楽天

公式サイト

兄弟モデルとの比較

Lenovo IdeaPad Slim 560 Proと560i Pro<左/本機種・右/インテルモデル>

 

兄弟モデルのIdeaPad Slim 560i Proとの比較で、ほぼすべての仕様は同じです。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 Slim 560i Pro
CPU Ryzen 5 5600U
Ryzen 7 5800U
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
メモリ 16GB
ストレージ SSD 512GB
ディスプレイ 2.2K IPS液晶 光沢なし sRGB 100%
画面縦横比 16:10
無線 WiFi6
バッテリー 15時間 17時間
重量 1.41㎏ 1.38㎏
価格 16.3万円~ 9.6万円~

メモリやストレージなど多くの仕様は同じですが、Intelモデルは最大バッテリー駆動時間が2時間長く、30g軽量、そして約7万円安いです。

スペック的に7万円の差があるとは思えませんが、総合的にRyzenモデルが高性能です。

プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・Intel

Ryzen 7 5800U  19960
Ryzen 5 5600U  15944
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098

 

グラフィック性能です。

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。Ryzen 5と7の内蔵グラフィック性能も記載していますが、基本的にMX450が動作するようになっています。

Video Card Benchmarks

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

MX450  3715
Core i7-1165G7  3681
Core i5-1135G7  2898
Ryzen 7 5800U  2416
Ryzen 5 5600U  2101

 

IdeaPad Slim 560 Pro(14) AMDの特徴

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(16) AMD 正面

まず一番に気が付くところは、このベゼル(画面の黒い枠)の細さだと思います。

画面占有率は90%以上で、上部8.5㎜、下部9.85㎜、左右が3.8㎜となっています。かなり細いベゼルです。

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(14) AMD 右側面

全体的にコンパクトな筐体ですね。旧モデルと比較してみます。

奥行き 高さ 重さ
Slim 560 Pro 312.2㎜(-9.4㎜) 221㎜(-0.6㎜) 15.99㎜(-1.91㎜) 1.41㎏(-40g)
Slim 550 321.6㎜ 211.6㎜ 17.9㎜ 1.45㎏

本機種は画面比が16:10なので奥行きが増えていますが、その他は小型化しています。重量も40g軽くなっています。

A4サイズ(297×210㎜)よりちょっと大きいくらいの寸法ですね。

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(14) AMD 閉じた状態

きらりと輝くエッジも美しく、こだわって作られているのが分かります。

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(14) AMD 天板

天板はすごくシンプルで、小さな「Lenovo」のロゴが入っているだけです。個人的に、こういったシンプルなのが好きです。また、全体的に丸みのある筐体です。

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(14) AMD 底面

底面の給気口は大きいですね。エアフローも良いと思います。こんな見えない天板の給気口までデザインが施してありますね。

 

素材はアルミニウムを使用

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(14) AMD 背面

さすがProモデルなので、いつものIdeaPadと違いオールメタルボディです。熱やたわみに強く、耐久性も高い素材です。

また、アルミニウムなので高級感がありますね。

 

 

顔認証でサインインは一瞬

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(14) AMD 正面

WebカメラにはIRカメラもあり、顔認証でサインインができます。コロナ以前はこれだけで十分でしたが、マスクをしていると認識しないことが多いので、指紋センサーもあったら嬉しかったですね。

また、Webカメラには物理シャッターはありません。

 

キーボード

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(14) AMD キーボード

キーボードは84キーのJIS配列で、バックライト付きです。上下カーソルキーが半分サイズなので押し間違いしやすいかもしれませんが、標準的なキーボードだと思います。

 

CPU

Ryzen 5 5600U Ryzen 7 5800U
アーキテクチャ Zen 3 Zen 3
コア/スレッド 6/12 8/16
キャッシュ 16MB 16MB
GPUコア 7 8
基本クロック 2.3GHz 1.9GHz
ブーストクロック 4.2GHz 4.4GHz
TDP 15W 15W

アーキテクチャが最新のZen 3になっており、キャッシュ容量が倍になったりとパフォーマンスが向上しています。

Zen 2とZen 3の変更点はいろいろありますが、大まかなものは以下になります。

  • コアからアクセスできるL3キャッシュが倍増(パフォーマンス向上)
  • IPCが19%向上し、電力当たりのパフォーマンスが最大24%UP
  • シングルスレッドの性能が最大23%UP
  • マルチスレッドの性能が最大108%UP
  • バッテリー効率が上がった

また、多くのRyzen 4000シリーズは1コア当たり1スレッドでしたが、Ryzen 5000シリーズは全てが「マルチスレッディング」に対応したため、1コア当たり2スレッドになっています。このおかげで、より多くのデータを同時に処理できるようになりました。

コアとスレッドの解説<アプリの数は例>

いくつものタブやアプリ、ソフトを開けて作業する人は、特に使いやすくなっています。

こちらはプロセッサーの性能を測る、Passmarkスコアです。

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 5800H  21767
Ryzen 7 5800U  19960
Ryzen 5 5600H  17768
Ryzen 7 5700U  16272
Ryzen 5 5600U  15944
Ryzen 5 5500U  13579
Ryzen 3 5400U  12110
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098
Ryzen 3 5300U  10092
Core i3-1115G4  6546
Athlon Silver 3050U  3198

 

Ryzen 5でもかなり性能が高いので、十分だと思います。

 

グラフィックス

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。

Video Card Benchmarks

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

MX450  3715
Core i7-1165G7  3681
Core i5-1135G7  2898
MX250  2582
Ryzen 7 5800U  2416
Ryzen 5 5500U  2326
Ryzen 7 5700U  2251
Core i3-1115G4  2118
Ryzen 5 5600U  2101
Iris Plus  1859
Ryzen 3 5400U  1734
Ryzen 3 4300U  1607

 

ディスプレイ

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(14) AMD ディスプレイ

解像度 光沢 液晶 輝度
2240×1400 あり IPS 300nit
コントラスト比 色域 視野角
1500:1 sRGB 100% 170°
光沢 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい
コントラスト比 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能
IPS液晶 コントラスト比が高く、視野角も広い
nit 明るさを表す単位。通常250nitが標準
色域 sRGB 100%は色域が広く、Web用画像編集向き

ディスプレイは文句なしだと思います。2.2K解像度でIPS液晶、何といてもコントラスト比が1500:1と高いです!標準的なディスプレイは700~800:1なので、倍くらいですね。輝度も300ニトあるので、屋外でも使いやすいです。

 

sRGB 100%のThinkbookとNTSC 45%のThinkbook<左NTSC 45%/右sRGB 100%>

色域はクリエイター向けのsRGB 100%で、上写真(右)の様により多くの色が描写可能です。色が全然違いますねよね?

 

楽天

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはDDR4-3200MHzで、両モデル共に16GB搭載しています。

メモリの動作周波数(MHz)は処理速度に影響するのですが、本機種は最大値の3200MHzなので、快適にサクサク使えます。

 

ストレージ

SSD(PCIe NVMe) HDD
最大データ転送速度 最大16Gbps~32Gbps 最大6Gbps(SATAの場合)
平均起動時間 10秒~15秒 30秒~2分
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

本機種にはPCIe 3.0×4が搭載で、かなり速いデータ転送速度になります。大きなデータも扱いやすいですね。

 

WiFi6

次世代通信規格のWiFi6に対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。今まで5GHzにしか対応していなかった周波数が、2.4GHzと5GHzと2バンドに対応しており、また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、カフェなどの混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは比較的大きめの3セル・56.5Whで、最大バッテリー駆動時間は約15時間となっています。

これだけあれば、十分だと思います。

また、満充電まで約3.5時間の充電になります。

 

インターフェイス

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(14) AMD 右側面インターフェース

右側面には、左からNovoボタン、SDカードリーダー、USB-A 3.1が2つあります。

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(14) AMD 左側面インターフェース

左側面は、4番6番はUSB-C 3.0(Power Delivery、Display Port映像出力機能付き)、5はHDMI、ヘッドフォン/イヤフォンジャックです。

SDカードリーダーもあるし、HDMIやDPに繋ぐことができるので悪くないと思います。

 

サポート・保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。

ただし本機種は量販店モデルなので、購入時にご確認ください。

 

ライバル機種

Lenovo IdeaPad Slim 560 Pro(14) AMDと比較機種<左から本機種・Slim 560 Pro 16型・Slim 560 Pro>

本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

本機種 Slim 560 Pro Slim 560i Pro 14型
CPU Ryzen 5 5600
Ryzen 7 5800
Ryzen 5 5600H
Ryzen 7 5800H
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
メモリ 16GB
ストレージ SSD 512GB
グラフィックス MX450 内蔵Radeonグラフィックス
GTX 1650
Iris Xe
ディスプレイ 14型 2,2K 16型 2.5K 14型 2,2K
無線 WiFi6
バッテリー 15時間 14時間 17時間
重量 1.41㎏ 1.89㎏ 1.38㎏
価格 16万円台~ 10.1万円~ 9.6万円~

性能が一番高いのは大きな筐体のSlim 560 Pro 16インチで、次に本機種、インテルモデルの560i Proとなります。

本機種は高い性能ですが、価格も飛びぬけて高いです。まぁ、これは量販店モデルなのでしょうがないですが。。。比較機種はどちらも公式サイトで購入できます。

 

各機種の特徴

本機種・・・性能は高いが、価格も高い。メリットは、電気屋さんで直接見て・触って購入できること

Slim 560 Pro 16型・・・16型と大きく、最大でGTX 1650も搭載できるので、本格的なクリエイターに向いています。持ち運びには不便なサイズですが、2-3年前の15インチ並みの重量なので、激重ではありません。

Slim 560i Pro 14・・・インテル製の兄弟モデルで、内蔵グラフィックスがIris Xeと高性能。一番軽いので、持ち運びが多い人におすすめ

 

まとめ

良い点

・高性能プロセッサー搭載
・アルミニウムボディ
・WiFi6対応
・バッテリー駆動時間が長い!

残念な点

・プライバシーシャッターが無い
・価格が高め
・指紋センサーがあったら良かった

 

総合評価

本機種は比較的コンパクトでバッテリー駆動時間が長く、そしてパワフルと3拍子揃った機種です。GeForce MX450も搭載なので、グラフィック性能も比較的ありますね。

ディスプレイの色域も高いので、クリエイターに向いた機種ですが、ビジネス用途でも快適に使えるほどなので、用途をあまり選ばない機種だと言えます。

スペック的にはすごくお勧めですが、価格が若干高めです。

量販店モデルはエクストラの人件費や固定費、輸送費などがかかるのでしょうがないです。店舗にあれば、実機を触ってみて購入の判断ができるというメリットもあります。また、楽天でも販売されているので、確認してみてください。

 

楽天

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