Lenovo IdeaPad Slim 5 Gen 10 (16型 AMD)のレビューです。
あれ?
そういえばハイエンドビジネスPCかと思ってレビューをしていたら、これ普段使い用のIdeaPadですね。
レビュー後の最初の感想は「コレ、完璧じゃない?」です。
こんなに満足した機種は久しぶりですね。
レビュー機はメーカからお借りしており、スペックはRyzen 7 8845HS、DDR5-5600MHz 32GB、SSD PCIe 4.0 1TBになります。
まずは本機の良い点、残念な点です。ぶっちゃけて言うと、「残念な点」はないと思うのですが、あえて言えばこちらになります。
良い点 | 残念な点 |
メモリとSSDの増設が可能 | 超高負荷なことをしているときにファンの音がちょっと気になるかも |
2.8K OLED | – |
ディスプレイのスペックが高い | – |
顔認証対応 | – |
高性能CPU搭載 | – |
Wi-Fi 7も搭載可能 | – |
アルミニウム筐体でかっこいい | – |
指1本でディスプレイを開けることができる | – |
・新着セール情報
Contents
IdeaPad Slim 5 Gen 10 (16型 AMD)のスペック
CPU | Ryzen 5 8645HS Ryzen 7 8845HS |
---|---|
メモリ | DDR5-5600 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(16型) | 2.8K OLED 光沢 DCI-P3 100% 500nit DCI-P3 100% |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6/Wi-Fi 7 |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | FHD+IR |
寸法(幅×奥行×高さ) | 356.5 × 250.0 × 16.9mm |
重さ | 1.69㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約8時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 11.3万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはRyzen 8000HSシリーズで、どちらも最大16 TOPS(1秒間に16兆回の演算処理が可能)のNPU性能を持つハイパフォーマンスモデルです。Ryzen 5は6コア12スレッド、Ryzen 7は8コア16スレッドと多コア多スレッドで、シングルコアもマルチコア性能も高かったです。
メモリはDDR5-5600で最大32GB、ストレージはSSD PCIe 4.0が搭載で最大1TBになります。メモリスロットは2つあり最大32GBまで、SSDのM.2スロットももう1つあるので、増設ができます。
2025年のIdeaPadは増設ができるのでうれしいですね。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長い16インチで、画面比が16:9の17インチ並みの情報量があります。
解像度は2.8KでOLEDディスプレイを採用、HDR600に対応し、デジタルシネマ規格のDCI-P3 100%と色域が広く、10bit 10.74億色の発色があります。しかも、輝度は500ニトと高く、10 bit・10.7億色の発色があり、プロ向けのスペックです。
リフレッシュレートは120Hzとぬるぬるで、高速スクロールをしても滑らかです。
OSはIdeaPadでは珍しくWindows 11 HomeかProが選べ、無線はWi-Fi 6か最新のWi-Fi 7に対応、Webカメラは高画質FHD 1080pで、顔認証のIRカメラ付きになります。
16インチで1.69㎏と平均よりちょっと軽いかなと言うくらいで、バッテリー駆動時間は最大約8時間とそこまで長くないですが、ちょっとした外出や社内移動には十分です。
インターフェイスはUSB-AもCも2つずつあり、HDMIにMicroSDカードリーダー、そして3.5ミリジャックと数と種類は十分です。
よくある質問と回答
ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。
質問 | 回答 |
---|---|
納期が変わりました。こういうことは良くありますか? | 時期によりますが、大きなセールがある12月、1月、そして新年度に向けての買い替え需要が高い3月4月は納期がずれることがあるようです。 |
出荷からどのくらいで届きますか? | 経験からみると、出荷から通常2~3日以内に届くと思います。 |
画像・動画編集に使えますか? | 簡単な切り貼りや字幕・音声を付けるという動画編集であれば問題ありません |
ファンはうるさいですか? | CPUパワーをフルで使うベンチマークの時は45dBとちょっとうるさいですが、そもそもCPUをフルパワーで使うことはほぼないので、うるさいと思うこと少ないと思います |
PD充電できますか? | USBType-CがPowerDeliveryに対応しているのでできます |
PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? | USBType-CがPowerDeliveryとDisplayPort機能に対応しているのでできます |
オンラインレッスンに合いますか? | 講師であればもっと解像度が高いものがおすすめですが、ビジネス用途に使えるFHD Webカメラなのでレッスンに合います。 |
メモリ/ストレージの増設はできますか? | はい、できます。メモリは最大32GBまで対応です |
持ち運びに向いていますか? | 16インチと大きいので毎日の持ち運びは大変ですが、時々であればOKだと思います |
ディスプレイは明るいですか? | 500ニトとハイエンドビジネスPC並みの明るさで、明るい方です |
Officeの使い心地は? | ハイパフォーマンスモデルのCPUを搭載しており、快適に使えます |
PCを快適に使う目安のスペックは? | 本機は性能が高いので、一番安いモデル(Ryzen 5+メモリ16GB+SSD 512GB)でも普段使い用としては高い性能です |
ディスプレイの色域の違いは何ですか? | 色域が広いとより正確な色を描写できます。広さはAdobe RGB(これはほとんどない) >DCI-P3 > sRGB > NTSC 45%になり、本機はDCI-P3 100%になります |
バッテリー駆動時間は長いですか? | JEITA 3.0測定で8時間とそんなに長くないです。 |
リフレッシュレートはいくつですか? | 120Hzです |
以下にて本機の特徴をご紹介します。
2.8 K OLEDディスプレイ採用のハイスペックディスプレイ
ディスプレイはすごく高品質で特徴が多いです。
・16インチの大画面
・画面比16:10で17インチ並みの情報量
・90%の画面占有率
・2.8K解像度で高精細
・OLEDディスプレイで完全な黒を描写できる
・10bit 10.74億色の発色、広色域DCI-P3 100%で鮮やかな色を描写
・コントラスト比10万:1と高く、くっきりはっきり見える
・HDR600対応で白はより白く、黒はより黒い
・500ニトと明るい
・ブルーライト軽減で目が疲れにくい
・光沢ありで反射しやすい
・リフレッシュレート120Hz
本機は画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16:9のディスプレイよりも多くの情報を表示できます。このおかげでスクロール回数も減るし、一目でより多くの情報を見て取れるので作業効率もアップします。
また、90%の画面占有率とベゼルが細いので、ディスプレイが大きく見えます。光沢のあるディスプレイですが、そこまで反射はひどくないです
色域はDCI-P3 100%と広く、一般的なクリエイターPCに採用されることが多いsRGB 100%よりもより正確に色を描写できます。動画・画像編集、2D/3DCADなどのクリエイティブワークや、動画視聴にすごく合います。
こちらは黒をどれだけ描写できるかの比較で、完全な黒を描写できるOLEDディスプレイなのでしっかりと黒を表現できています。またコントラスト比は10万対1と高いので、メリハリのある映像になっています。
視野角はどこから見ても暗くなる部分がなくしっかりと見えています。
輝度は500ニトとかなり高く、こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
メモリとSSDの増設が可能
本機はメモリが2スロット(画像赤枠内)あり、M.2スロットも2つありSSDの増設が可能です。画像青枠はもともと入っているSSDでType-2242です。赤枠下の黄緑の部分にType-2280を増設できます。
レビュー機はすでにマックスの32GB(16GB×2枚)だったのでこれ以上は増設できませんが、16GBモデルを購入した人は増設が可能です。
SSDも増設したかったのですが、お借りしているレビュー機は増設禁止なので試すことはできませんでした。
アルミニウムを使用したかっこいい筐体
すごくかっこいい筐体で、アルミニウムを使用しているので質感が高いです。なんかThinkPad上位モデルを触っているような感じで、剛性も高そうでした。
ベゼル幅は横6ミリ、上は9.5ミリ、下は10ミリと細めですっきりした見た目です。さすが画面占有率が90%もある機種ですね。
ラウンドエッジでボディラインもきれいで、16.9ミリと薄く洗練されたデザインだと思います。表面にはサンドブラスト加工を施しており、手触りは良いです。
寸法は幅356.5ミリ、奥行き250.6ミリと標準的なサイズです。
16.9ミリと薄く、手で掴みやすいです。
ミリタリーグレードのMIL-STD-810H の耐久性を備えた設計で、日常の衝撃や衝突に耐える高い堅牢性もあるので、安心して持ち運びができます。
ディスプレイは指一本で開くことができ、最大で約180度まで開きます。人と画面共有するときなんかに役に立ちます。
重さは実測1689グラムでした。16インチではちょっと軽い方です。
爆速ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 4.0の1TBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は6064MB/秒、ライト(書き込み速度)は5345MB/秒とハイエンドビジネスPC並みの速さでした。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
本機種 | |
---|---|
PCIe 4.0×4 | |
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
起動時間を計測しました。5回計測した平均は14.2秒と速かったです。
1回目 | 16秒 |
---|---|
2回目 | 15秒 |
3回目 | 14秒 |
4回目 | 14秒 |
5回目 | 12秒 |
平均 | 14.2秒 |
顔認証付きFHD WEBカメラ
Webカメラは高画質FHD 1080pで、プライバシーシャッターが搭載しています(右画像がシャッターを閉じた状態)。最近はよほどの低価格モデルじゃない限り、FHDカメラになってきましたね。
また、プライバシーシャッターを搭載しているので、WEBカメラを使わないときは、閉じておくと安心です。
ズームするとわかりやすいですが、左の本機は良い画質ですね。よりクリアな映像で、Web会議やオンラインレッスンなどでも十分に使えます。
また、顔認証のIRカメラもあり、サインインはゼロタッチでできます。
マイクは2つ搭載しており、ステレオスピーカー2Wが2つ搭載です。
IdeaPadは1Wスピーカーを搭載することが多いですが、本機は2Wと大きいので、音楽を聴いたりWeb会議をしたりと聞きやすいです。
動画で紹介しますが、音は普通です。
NPU搭載ハイパフォーマンスCPU搭載
Ryzen 5 8645HS | Ryzen 7 8845HS | |
製造プロセス | 4nm | |
アーキテクチャ | Zen 4 | |
コア/スレッド | 6/12 | 8/16 |
L3キャッシュ | 16MB | |
ベースクロック | 4.3Hz | 3.8GHz |
ブーストクロック | 5.0GHz | 5.1GHz |
GPUコア | 8 | 12 |
TDP | 45W(35W~54W) |
アーキテクチャはZen 4になり、主な特徴はこちらです。
・Zen 3の改良版
・L2キャッシュ増量
・ディープラーニング性能の向上
・Zen 3に比べIPCが約14%アップ
Zen 4はレイテンシの短縮とスルートップの向上を目的に作られており、順当に開発されていますね。
また、本機はRyzen AIという最大16 TOPSのNPUコアがあり、4nmプロセスルールで電力効率が高まっています。
それではベンチマークです。以下の計測結果はすべてRyzen 7 8845HSのものです。
CPUの性能を測るCPU Markのスコアは28768と高いスコアでした。PassMark社公表の平均値が28535なので、平均くらいになります。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 9 185H | |
Ryzen AI 9 365 | |
Ryzen 7 8845H/別機種 | |
Ryzen 7 8845H/本機 | |
Core Ultra 7 165H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8840HS | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125H | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core i5-1335U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 165U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS |
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア844、シングルコア104とすごく良いスコアでした。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Core Ultra 7 155H | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640U | |
Core i5-13420H | |
Apple M1 | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1280P |
シングルコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 7 155H | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core i5-13420H | |
Ryzen 3 8300GE | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1280P |
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。
Single Precision(単精度)は3778、Half Precision(半精度)は1691、Quantized(量子化スコア)は6788と、めちゃくちゃ高い性能でした。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 8845HS | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は7077→ミドルハイクラス
- Essentialは10268→通常用途やビデオ会議などはすごく快適にでできる
- Productivityは10029→めちゃくちゃ快適に使える
- Digital content creationは9340→めちゃくちゃ高い性能
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Core i5-13420H | |
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5500U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1260P | |
Core i5-13420H | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 3 5425U |
5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。
3回計測し平均は2分38秒と結構速かったです。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i5-13420H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i7-14700+RTX 4060 | |
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060 |
グラフィックス性能
グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。
3Dグラフィックス性能を測る3D Graphics Markのスコアは、7450とすごく高い性能でした。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1340P | |
Core i5-13420H |
次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。
Fire Stikeは7743とすごく高く、外部グラフィックボードのGTX 1650 Max-Qよりも高いスコアでした。
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアです。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 8845HS | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i5-13420H |
次は2Dゲームのベンチマークで、軽めのゲームであるドラゴンクエスト10は11528で「すごく快適」、重ためのFFXIV黄金のレガシーは5178で「普通」でした。
排熱性能
底面の通気口は大きく、そして幅広いです。フレッシュエアーをがっつり吸い込みます。
ファンは1つ、ヒートパイプは2本と、IdeaPadにしては良い排熱機構です。そういえば、先日購入した19万円ほどのThinkPadはヒートパイプもファンも1つでかなり幻滅しました。。。
CPUの性能をフルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PC表面温度と騒音値を計測しました。
この時のPC表面温度は38.2度とまぁまぁ低く、膝の上に置いて使っていても全然気にならない程度です。騒音値は平均45dBとちょっとうるさいです。ファンが頑張って回り、温度を低く抑えている感じですね。
ちなみに、ベンチマーク以外でCPU性能を100%で使うことはほぼないので、ここまでの温度や音を聞くことはないかもしれません。
その他の特徴
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはDDR5-5600MHzの32GB(16GB×2)で、Memory Markで性能を計測したら3257とすごく良いスコアでした。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
LPDDR5X平均 | |
---|---|
本機種DDR5 | |
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
そこそこ豊富なインターフェイス
インターフェイスはUSB Type-C 3.2 Gen 2(フル機能・データ転送速度5Gbps)が2つにUSB 3.2 Gen 1(同5Gbps)が2つ、HDMIにmicroSDカードリーダーもあり、必要十分だと思います。
この2つのUSB Type-CはPowerdelivery対応し、DisplayPort出力機能付きでHDMIもあるので最大4画面作業ができます。
右側面にはUSB-Aが2つにmicroSDカードリーダー、そして電源ボタンです。
均一な大きさのキー
キーボードは84キーの日本語キーで、バックライト付きです。主要キーと下の列のキーはすべて同じ大きさなので、ミスタイプしにくいと思います。また、左右カーソルキーも大きいので、押しやすいです。
コパイロットボタンもあるので、調べ物や疑問があるときもワンタッチで呼び出せるので快適です。ただし、右端がちょっと窮屈ではあります。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測18.6×18.0㎜と大きく、キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1.0㎜と浅く軽い打鍵感なので、軽めのタイピングが合います。
キーもちょっと湾曲しており、少しくらいずれてタイプしても中心を打てるようになっています。
タッチパッドは実測120.5ミリ×75.5ミリとワイドなので、操作しやすいです。使い心地は普通です。
Wi-Fi 6/Wi-Fi 7に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11be (Wi-Fi 7) |
2.4/5/6GHz | 46Gbps |
無線はWi-Fi 6か次世代通信規格のWi-Fi 7にも対応しており、たったの2200円でアップグレードできるのでお勧めします。Wi-Fi 7はWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があり、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。
6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。
LTE
LTEや5Gはないので、外出先で無線につなぐときはスマホのテザリングや店舗のWi-Fiを使用することになります。
テザリング用の格安SIMなら、楽天最強プランがおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
バッテリー駆動時間
バッテリーは3セル60Whrで、最大約8時間の動画再生時間なります(JEITA 3.0測定)。そんなに長くないですが、16インチなので主に据え置き用や時々持ち運ぶ人が使うと思うので問題ないと思います。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、通常であればPremium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができますが、執筆時現在、まだこの保証はありません。こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
ライバル機種
IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD)
同じIdeaPadで下位モデルのでSlim 3 Gen 10です。8万円台なのにハイパフォーマンスモデルのHSシリーズが搭載し、メモリ16GB、ストレージは最大1TBと大きめです。また、メモリはスロットが1つあるので増設も可能。昔のIdeaPadに戻った感じで嬉しいですね(昔のIdeaPadはメモリの増設ができた)。全体的に最新スペックじゃないですが、欠点もないようにうまく構成されている感じで、普段使い用としてはこれ持ってたら長く使えると思います。
CPU | Ryzen 5 7533HS Ryzen 7 7735HS |
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メモリ | 16GB(オンボード8GB+スロット8GB) |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS |
無線 | Wi-Fi 6 |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | FHD+IRカメラ |
重さ | 1.39㎏ |
バッテリー | 最大約9時間(動画再生時) |
価格 | 8.3万円~ |
IdeaPad Slim 5 Gen 10(14型 AMD)
本機種の14インチモデルで、本機より若干安いです。NPU搭載でハイパフォーマンスモデルのRyzen 8000HSが搭載し、10bit・10.74億色の発色があるOLEDディスプレイを採用して10万円以下の機種です。コスパが高い!持ち運びが多い人はこちらを検討した方が良いかもしれません
CPU | Ryzen 5 8645HS Ryzen 7 8845HS |
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メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(14型) | WUXGA OLED 10bit HDR |
無線 | Wi-Fi 6 |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
WEBカメラ | FHD、FHD+IRカメラ |
重さ | 1.39㎏ |
バッテリー | 最大約11.2時間(動画再生時) |
価格 | 9.9万円~ |
まとめ
良い点
・高精細2.8K OLEDディスプレイ
・ディスプレイのスペックが高い
・指一本でディスプレイを開けることができる
・高性能CPU搭載
・メモリとSSDの増設が可能
・顔認証
・アルミニウム採用のかっこいい筐体
・Wi-Fi 7も搭載可能
・高い排熱性能
残念な点
・超高負荷なことをしているときにファンの音がちょっと気になるかも
総合評価
これ、普段使い用PCとしては「完璧」なんじゃないでしょうか?
特に気になる点や残念な点がない機種で、これ以上何を望む?ってくらい言うことないと思います。
16インチなので据え置き用として合いますが、16インチではちょっと軽い方なので社内移動やちょっとした外出、もしくは外出先でも大画面が良いって人に合います。
すごい、完璧です!