IdeaPad Slim 350iは、2020年6月にリリースされたIdeaPad最新機種です。
CPUには高性能タイプのGシリーズが使われ、バラエティに富んだモデルを揃えているので標準的な性能のパソコンが欲しい人から、がっつり使う人にも合うようになっています。
ただし、標準アプリだと問題ないですが、画像・動画編集など本格的にする人にはちょっとメモリが足りないので、特殊な事をしないユーザー向けの機種になります。
Contents
IdeaPad Slim 350iの特徴
CPU | Intel core i3-1005G1 Intel core i5-1035G1 Intel core i7-1065G7 |
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コア/スレッド | i3)2/4、i5)4/8、i7)4/8 |
メモリ | 4GB、8GB |
ストレージ | 128GB~512GB |
ディスプレイ | 14型 FHD TN液晶 光沢なし |
OS | Windows 10 Home |
Office | 搭載機種有り |
グラフィックス | インテルUHD グラフィックス、Iris Plus |
セキュリティ | Windows Defender、プライバシーシャッター |
サイズ | 327.1x241x19.9㎜ |
重さ | 1.5㎏ |
バッテリー | 8.3時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 約4.5万円~ |
一番重要なパーツであるCPUは、スペックが高いものが使われています。また、ライトユーザー向けのCore i3から鉄板スペックであるi5、そしてIris Plusという高性能内蔵GPU搭載のCore i7とバラエティが豊富なので多くの人に合うスペックが選べますね。
メモリは標準サイズの4GBと、少し大きめの8GBが選べ、まず問題がないと思います。8GBを選んだ場合は、4GBオンボード4GBスロットなのでメモリ増設は可能ですね。
ストレージには超高速タイプのM.2 PCle-NVMeが搭載されているので、パソコンもサクサク動きます。
バッテリーが最大8.3時間で、一日出先で使う場合は充電アダプターが必要になるかもといった長さですね。
IdeaPad Slim 350iの特徴
Slim 350iの性能や特徴を紹介します。
見た目はいつものアイデアパッドと言った感じで、おしゃれですね。ディスプレイもフルHDなのできれいですね。
14型は大きめのボディなのにテンキー(数字のキー)が付いていないので、キーボードが広く使いやすいんですよね。
天板のロゴが、以前のものと比べてかっこよくなりましたね。320sの時は違ったタイプのロゴでかっこよくなかったのですが、いまはタグが付いている感じになり、おしゃれです。
重さはたったの1.5㎏なので移動もしやすいし、サイズは327.1x241x19.9㎜と、大学ノートA4サイズ(297×210㎜)より横3.2㎝、縦3.1㎝大きいくらいなので、カバンにも収まりやすいですね。
バッテリーも8.3時間と標準的な長さなので、外出時に充電アダプターがいらない人がほとんどだと思います。
CPU
安いパソコンには安いCPUが使われることが多いのですが、Slim 350iには場違いなくらい性能が良いものが搭載されています。
- Intel core i3-1005G1
- Intel core i5-1035G1
- Intel core i7-1065G7
通常は末尾がUという超低消費電力タイプが使われることが多いのですが、本機種にはGという性能が高いものが使われています。
下のグラフは本機種搭載のCPUと、その他のPassMarkスコアの比較です。
[visualizer id=”9427″]本機種搭載のCPUはどのタイプもUモデルのCPUより性能が高く、Intel core i5-1035G1に至っては結構性能が高いCore i7-10610Uよりも良いベンチマークスコアが出ました。
ちなみにこのi7-10610Uって、高いモデルのパソコンにも使われているくらいの性能なんですよ。
コアとスレッド
コアとスレッドは数値が大きければ大きいほど、同一時間内で処理できるデータ量が大きくなります。
Slim 350iのCPUは、
- Core i3・・・2コア4スレッド
- Core i5、i7・・・4コア8スレッド
になっています。
道路に例えると、2コア4スレッドは「2本の2車線道路に4台の車(データ)が同時に通行(処理)できる」、4コア8スレッドは「4本の2車線道路に8台の車(データ)が同時に通行(処理)できる」ようになります。
コアは大きいに越したことがないですね。
メモリ
メモリは4GBと、8GBから選べます。
4GBは標準ユーザーであれば特に困ることは無いと思います。
8GBは大きめのファイルを扱ったり、ヘビーに使う人はコレですね。ちなみに8GBを選んだ場合は、4GBがオンボード(基盤に直接取り付けられたもの)で、4GBがスロットに入っているので、知識があればメモリ増設が可能ですね。
ストレージ
ストレージは、なんとM.2 PCle-NVMeという高速データ転送が出来るものが搭載されています。
よく使われるSSDには、SATAと言うタイプと本機種搭載のPCle-NVMeというタイプがあるのですが、SATAは「速い」タイプで、PCle-NVMeは「超速い」タイプです。
- SATA・・・データ転送速度の理論値が6Gbps
- PCle-NVMe・・・データ転送速度の理論値が40Gbps
PCle-NVMeは、SATAの約7倍の転送速度(理論値)があります。
パソコンが快適に動きますよ。
ディスプレイ
ディスプレイは、FHD TN液晶 光沢なしになっています。
FHD | フル・ハイディフィニション、解像度1920x1080 |
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TN液晶 | 視野角が狭いタイプ。 |
光沢なし | 映り込みが軽減された液晶 |
フルハイディフィニションのディスプレイなので、きれいに見えるし目が疲れにくいです。光沢なしモデルなので、画面に自分や背景が写り込みにくいので気が散ることもないので、集中してパソコンを使えます。
TN液晶は画面の角度を変えたりすると見にくい事があるかもしれませんが、普通に座って使う分には問題ないと思います。
でも、数人でパソコンで映画を見たりするときに、横から見る人は画面が薄暗く見える可能性があります。
グラフィックス
グラフィックスは、動画編集や3Dゲームなどの3Dグラフィックスが必要な事をする人は確認が必要ですね。
下のグラフは、本機種i3、i5に搭載されている「UHD 620」、Core i7に搭載されているIris Plusをその他よく使われるものと比較したベンチマークスコアです。
[visualizer id=”9435″]Intel UHD 620は性能は高くないですが、標準アプリを使った事であれば問題なく使えます。Iris PlusはCPU内蔵グラフィックスでは高性能で、軽い3Dゲームや軽い外部ソフトの動画・画像編集も大丈夫です。
GTX 1050Tiというのは、画像・動画編集ソフトの最低スペックに記載されることが多いので一緒に紹介しましたが、もし本格的な編集作業をしたい人はIdeaPad S540(15型)をおすすめします。
こちらではより高性能のグラフィックスボードの搭載が可能です。
OS(オペレーティングシステム)
OSには、最新Windows 10 Homeが搭載されています。
このOSの特徴として、Windows Defenderというセキュリティが搭載されていることです。
マルウェアやフィッシングなどのウイルスから、パソコンを守ってくれます。設定は特になしで、電源を入れたらすでにセキュリティがONになっています。
プライバシーシャッター
プライバシーシャッターという、前面カメラのカバーが搭載されています。
これはカメラを使わない時は閉じておけば、万が一何かウイルスに感染してもこちら側が撮影されることがありません。
変な世の中なので、必須アイテムですね。
保証
1年間の引き取り修理保証が付いています。
万が一何かあった場合は、Lenovoが修理してくれます。
インターフェイス
- 電源ジャック
- HDMI
- USB2.0
- USB3.0
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
- 4-in-1メディアカードリーダー
インターフェイスには、外部ディスプレイに接続できるHDMIポートや、デジカメなどのSDカードを読み込むメディアカードリーダーもあり、当然スマホなどの充電も出来るUSBケーブルポートがあります。
困る事はないでしょうね。
まとめ
正直言うと、新製品なのでもっとハイスペックになったのかと思いきや、一般的なIdeaPadのパソコンと言った感じになります。
CPUは最新世代のGモデルで性能も良い機種なので悪い意味ではないですが、ちょっと期待を下回った感じもしますね。
それでもさすがIdeaPadなので、見た目もおしゃれで快適に使える機種です。
今現在Lenovoでは大型セールをやっているので、公式ページをチェックしてみて下さい。