2022年7月に旧モデルのFlex 570を購入したのですが、2023年2月にはすでにニューモデルが。。。
とは言っても、CPUやメモリが変わっただけで、大きな変化はありません。比較的完成されたモデルなので、これ以上変えれないんじゃないでしょうか?
当サイトの評価は、こうなりました。
スペック | [usr 4.0] |
---|---|
コスパ | [usr 4.2] |
総合評価 | [usr 4.0] |
Contents
IdeaPad Flex 5 Gen 8 14型(AMD)のスペック
CPU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
---|---|
メモリ | 8GB/16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS NTSC 45% 2.2K IPS sRGB 100% |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6 |
生体認証 | 指紋センサー |
WEBカメラ | HD/FHDカメラ |
スピーカー | 2W×2 ドルビーアトモスに最適化 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 313.1 × 224.9 × 17.8㎜ |
重さ | 1.55㎏ |
バッテリー | 最大約14.5時間 |
標準保証 | 1年間 |
付属 | Lenovoデジタルペン |
価格 | 7.7万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるプロセッサーはRyzen 7000シリーズで、出たばかりのAPUなのでRyzen 7の詳細が分かっていないですが、Ryzen 3のCPU Markスコアは約1.1万、Ryzen 5は1.7万と、かなり高い性能になっています。
ただし、プロセッサーは最新のメモリやSSDに対応していないので、1つ前の世代のものが搭載しています。前世代と言っても、ビジネス用途でも十分使えるほどの速度なので、普段使い用の本機としては十分以上の性能です。
そのメモリはLPDDR4Xが搭載で、最大16GBと大きめです。ストレージはM.2 SSDで、最新じゃないですがデータ転送速度が速いモデルが搭載で、パソコンの起動やデータ移動、アプリの立ち上げもサクッとできます。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、14インチでも15.6インチ並みの情報が表示されます。解像度は、FHD(1920×1080ドット)より縦に長いWUXGA(1920×1200ドット)か、2.2K(2240×1400ドット)があり、2.2Kは色域が広いsRGB 100%になっています
頻繁に映画を見る人や、画像編集などをする人は、sRGB 100%が合います。
また、視野角の広いIPS液晶で、タッチディスプレイになります。
その他のスペックは、珍しくWindows 11 HomeかProが選べ、無線は高速通信のWi-Fi 6、指紋センサーも搭載なので、素早くパソコンを使い始めることができます。
また、Webカメラは一般的なHD解像度か、高画質FHDが選べ、ドルビーアトモスに最適化された2Wスピーカーが2つ搭載です。
バッテリー駆動時間も長いので、持ち運びが多い人にも合いますが、14インチで1.55㎏と、このサイズにしては重たいです。
総合的に見ても性能が高く、それでいて7万円台と安いですが、1.55㎏という重さがネックかなと思います。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/Flex 570 14>
旧モデルはストームグレーで、今までのIdeaPadと違った色だったのですが、本機になり、またシルバー系の色に戻りました。
ちなみに、旧モデルはまだまだ販売されています。(当サイトは用意されたレビュー機を借りずに、皆さんと同じ様に公式サイトで購入しているので、あまり頻繁に中身をちょっとだけ変えて販売されると、経費が掛かりすぎて購入できないんです(怒笑))
下の表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値です。
本機種 | Flex 570 14 AMD | |
CPU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
メモリ | LPDDR4X 16GB | |
ストレージ | SSD 最大1TB | |
ディスプレイ | WUXGA IPS 2.2K IPS |
WUXGA IPS |
無線 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 |
バッテリー | 14.5時間 | 13時間 |
重量 | 1.55㎏ | 1.55㎏ |
変更点です。
・プロセッサーが変わった
・2.2Kディスプレイが追加
・やっとWi-Fi 6に対応
・カラーがアークティックグレーに変更
上記4点以外は、全く同じです。同じ筐体に、同じスペック、同じインターフェイスです。
プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアです。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 5 7530U | |
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Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 3 7330U | |
Ryzen 3 5300U |
プロセッサーの性能は、10%ほど上がっていますね。
IdeaPad Flex 5 Gen 8 14型(AMD)の特徴
先述したように、旧モデルと色違いですが全く同じ筐体なので、旧モデルの写真も使っています。
ベゼル(画面の黒い枠)が細く、ディスプレイの画面占有率は90%になっています。特に、下ベゼルが細いですね。
上のベゼルはノッチと言って、Webカメラ部分だけ飛び出したようにしているので、他の部分が細くなっています。
ベゼルは左右約3.75㎜、下部約11.2㎜、上部約7.1㎜、Webカメラ部分は約8.7㎜で、狭額ベゼルです。
寸法は
・幅 313.1㎜(≒一万円札2枚分/320㎜)
・奥行き 224.9㎜(≒千円札1.5枚分≒225㎜)
・高さ 17.8㎜(≒一円玉の直径/20㎜)
で、A4サイズ(210㎜×297㎜)よりも一回り大きなサイズです。
面白い特徴で、ドロップダウン式ヒンジを採用しています。これはディスプレイが筐体の下に入り込むように設計されており、ディスプレイを開くとキーボードに傾斜がつき、タイピングしやすくなっています。
実際の角度はこのくらいです。
結構な傾斜が付くので、タイピングしやすいです。ちなみに、ディスプレイが机に当たる接地部分には、ディスプレイが傷つかないように一工夫されています。
天板はシンプルで、Lenovoのロゴがあるだけです。
底面の通気孔はおしゃれなデザインで、大きさも十分です。ちなみに、筐体は樹脂素材になります。
排気口は半分サイズですが、プロセッサーがAMDと言うこともあり、熱はこもりにくいと思います。
Webカメラ
<旧モデルのWebカメラ>
Webカメラのスペックも旧モデルと同じですが、本機は高画質FHDも選べます。Webカメラを使うことが多い人は、FHDにアップグレードしてもいいと思います。
Webカメラには物理シャッターのプライバシーシャッターが搭載で、カメラを使用していないときは閉じておくと安心です。
オーディオはDolby Audio、そしてキーボード左右に2Wスピーカーが1つずつあり、ドルビーアトモスに最適化されています。Dolby Atmosは一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できるので、映画鑑賞や音楽視聴に合います。
また、ノイズキャンセリング機能付きのマイクが2つ搭載で、Lenovo Voice Assistantもあります。
キーボード
タッチパッドは76㎜×120㎜と大きいので、操作もしやすく、キーストロークは約1.5㎜と、そこそこ押しごたえがあります。キーピッチは19.4㎜×18.2㎜と幅広いので、手が大きな人でも使いやすいと思います。
旧モデルと同じく、バックライト付きじゃないので、暗がりで作業をすることがある人はご注意を。
2 in 1 PC
2 in 1 PCはヒンジが360°回転する仕様で、いろいろなモードで使うことができます。
<テントモード>
テントモードはベッドに寝転んで使ったりするときに、底面にある吸気口を塞がないので筐体が熱くなりにくいです。動画を見る時によく使いますが、スピーカーがキーボード面にあるので、音が自分側じゃなく反対方向に向かっていきます。
また、4096段階の筆圧検知があるLenovoデジタルペンも付属しているので、メモ取りやイラスト描きに使えます。
<スタンドモード>
ペンや指で操作するときに使う人が多いですが、個人的にスタンドモードはあまり使いません。
<タブレットモード>
タブレットの様にして使えるので、メモを取ったり、イラストを描いたりしやすいです。ただし、本体を手で持ってメモやイラストをする場合は、筐体が重すぎるので手が疲れます。
他にも通常のデスクトップモードでがっつり作業をしたりと、自分がいる状況に合わせて使いやすい形状にできます。
ペンも付属しており、旧モデルは書き心地がかなり良く、グリップが効く感じでつるつる滑りにくかったです。
APU
Ryzen 7 7730U | Ryzen 5 7530U | Ryzen 3 7330U | |
製造プロセス | 7nm | ||
アーキテクチャ | Zen 3 | ||
コア/スレッド | 8/16 | 6/12 | 4/8 |
L3キャッシュ | 16MB | 8MB | |
ベースクロック | 2.0Hz | 2.3GHz | |
ブーストクロック | 4.5GHz | 4.3GHz | |
GPUコア | 8 | 7 | 6 |
TDP | 15W |
アーキテクチャはRyzen 5000シリーズと同じZen 3になり、TDPは省電力の15Wです。
こちらはCPUの性能を測るCPU markスコアです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 14000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
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Ryzen 5 7530U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i7-1255U | |
Ryzen 3 7330U | |
Core i7-1165G7 |
Ryzen 3でも11世代Core i7並の性能で、Ryzen 5に至っては、消費電力が高いCore i5-1240P以上の性能になっています。
IdeaPadは普段使い用の機種ですが、ここまで性能が高いと、ビジネス用途でも十分使えますね。しかも、Windows 11 Proが選べるので、性能的には問題ないですね。
グラフィックス
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。
グラフィック性能は、実機を入手次第追記します。
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
WUXGA 2.2K |
あり | IPS | 300nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
800:1 1500:1 |
NTSC 45% sRGB 100% |
170° | ブルーライトカット、タッチ |
解像度は2種類あり、FHD相当のWUXGA(1920×1200ドット)か、高精細2.2K(2240×1400ドット)になり、価格は1.1万円変わります。
WUXGAのディスプレイでもコントラスト比が若干高く、どちらも良いディスプレイです。
ただし、色域が全然違うので、見える色あいも全然違います。
左がsRGB 100%の色域で、右がNTSC 45%のものになります。描写できる色彩が、全然違うでしょ?よりリッチな色彩が欲しい人は、2.2Kディスプレイをお勧めします。
また、14インチでも画面アスペクト比が16:10なので、より多くの情報が表示されます。
左は14インチ16:10で、右が15.6インチ16:9のディスプレイです。より多くの情報が表示され、スクロールする回数も減るので、作業効率も上がりますね。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR4X-4266MHzで、8GBか16GBが搭載可能です。16GBもあれば、ヘビーユーザーにも対応できるほどのメモリ容量です。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージはなぜだか最新のSSD PCIe 4.0が搭載ですが、CPUもパソコンのスロットもPCIe 3.0までしか対応していません。それでも、高速データ転送速度があるSSDなので、十分速いと思います。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
旧モデル | |
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PCIe 4.0×4 | |
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
Wi-Fi 6に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) | 2.4/5GHz | 1.7Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
ようやく次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、Wi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
バッテリー駆動時間
バッテリーは3セル・52.5Whrで、最大約14.5時間のバッテリー駆動時間があります。また、急速充電に対応しており、2時間で満充電、15分で約2時間分の充電が可能です。
実際の使用時間は、6~7時間ほどになると思います。
インターフェイス
インターフェイスは、USB-Aが2つ、USB Type-Cが1つあり、SDカードリーダーやイヤフォンジャックもあり、普段使い用としては十分だと思います。
右側面には電源ボタン、4 in 1 メディアカードリーダー、USB 3.2 Gen 1が2つになります。
左側面には電源コネクタ、HDMI、USB Type-C 3.2 Gen 2、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになります。
また、USB Type-Cのみデータ転送速度が10Gbpsと速く(USB-Aは5Gbps)、DisplayPort出力機能付き、Powerdelivery対応になります。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Care/Premium Care Plusと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
ライバル機種
IdeaPad Flex 570(16型 AMD)
Flexシリーズで初の16インチで、2 in 1 PCとしてはかなり大きく、持ち運びが多い人には重たいです。ただし、据え置き用として使う場合や、自宅内移動メインとしては使いやすいと思います。大画面なので映画やYoutubeは見やすいです。
CPU | Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
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メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大512GB |
ディスプレイ(14型) 画面比 |
WUXGA IPS 300nit 光沢あり タッチ 16:10 |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1 |
生体認証 | 指紋センサー |
重さ | 2.1㎏ |
バッテリー | 約14時間 |
同梱 | Lenovoデジタルペン |
価格 | 7.8万円~ |
IdeaPad Slim 570(14型 AMD)
上位モデルのRyzen 5000シリーズが搭載でかなり性能が高く、普段使い用としては十二分の性能があります。1.39㎏と軽く、Wi-Fi 6にも対応し、バッテリー駆動時間も長めと、持ち運びがしやすい機種です。2 in 1 PCじゃないですが、おすすめです
CPU | Ryzen 3 5425U Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U |
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メモリ | DDR4 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大512GB |
ディスプレイ(14型) | FHD IPS 光沢なし 300ニト |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6 |
生体認証 | 指紋センサー |
Webカメラ | HD 720p、FHD 1080p |
重さ | 1.39㎏ |
バッテリー | 最大15.1時間 |
価格 | 6.8万円~ |
まとめ
良い点
・2 in 1 PCなので、どこででも使いやすい
・最新プロセッサー搭載
・画面比が16:10で、14型でも15.6型以上の情報が表示される
・Wi-Fi 6対応
・FHDカメラ選択可能
・ドルビーアトモスに最適化されたスピーカー
・バッテリーがそこそこ長い
残念な点
・14インチにしては重い
・キーボードバックライトがない
総合評価
ちょっと重たい。でも、これ以外は、特に不満に思う点もなく、比較的完成された機種だと思います。
旧モデルもそうでしたが、2 in 1 PCって形を変えるときや、タブレットモードで使うときに持つことが多いので、軽いとすごく使いやすいのですが、1.55㎏って、片手で扱うには重たいんですよね。この点だけが、不満です。