全部こみこみのオールインワンPCで、ワイヤレスマウスとキーボードも付属しており、これ1台購入したら他に何も必要ありません。
全体的に「悪くない」スペックで、高負荷な作業をしなければ十分だと思います。
本機には27インチと21.5インチ2つのモデルがありますが、大きさが違うだけで、ほぼ同じスペックです。
当サイトの評価は、こうなりました。
スペック | [usr 4.0] |
---|---|
コスパ | [usr 4.2] |
総合評価 | [usr 3.8] |
全体的に普段使い用としては申し分ないのですが、USB Type-Cポートがなく、メモリが8GBのみという点が、大きく評価を下げました。
Contents
IdeaCentre AIO 370iのスペック
CPU | Core i5-1240P |
---|---|
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD 512GB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(27/21.5型) | FHD IPS 光沢なし |
OS | Windows 11 Home |
通信 | Wi-Fi 6、ギガビットイーサネット |
オーディオ | Harman Kardon 3Wスピーカー×2 |
生体認証 | ― |
WEBカメラ | 27型)500万画素 21.5型)92万画素 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
寸法(幅×奥行×高さ) | 27型)613 x 200 x 473㎜ 21.5型)490 x 185 x 405㎜ |
重さ | 27型)8.8㎏ 21.5型)6.1㎏ |
電源 | 90W |
保証 | 1年間 |
付属 | ワイヤレスレーザーマウス、ワイヤレスキーボード |
価格 | 10.3万円~(21.5インチ) 12.9万円~(27インチ) |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはノートパソコン用のCPUが搭載で、パワフルなCore i5-1240Pが搭載です。ノートパソコン用とは言えかなり性能が高いので、安心して使えます。
メモリはDDR4-3200MHzが搭載で、最大8GBです。普段使い用なら大丈夫ですが、サクサク使いたい人や、画像編集や動画編集をする人には物足りないです。
ストレージはSSD最大512GBと大容量で、HDDの増設も可能のようです。また、SSDは最新のPCI Express 4.0で、高速データ転送速度があります。
ディスプレイは一般的なフルHD IPS液晶で、広色域のNTSC 72%(sRGB 100%相当)です。映画を見るときなど、色鮮やかなので没入感が上がります。
通信はWi-Fi 6に対応し、有線接続も可能、DVDスーパーマルチドライブも搭載しています。
21.5インチは6.1㎏と軽く、27インチは8.8㎏ですが、移動も設置もしやすい重さです。
電源は若干小さな90Wですが、ノートパソコンと比べると50%ほど大きいので、高いパフォーマンスを発揮しやすいと思います。
公式サイトは、こちらから確認できます。
2022年のトレンドと比較
2022年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
12世代CPU | DDR5 | PCIe 4.0 | 生体認証 |
〇 | × | 〇 | × |
Wi-Fi 6 | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | × | △ |
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/AIO 360i>
21.5型の旧モデル・AIO 360iとの比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | AIO 360i | |
CPU | Core i5-1240P | Celeron 6305 Core i3-1115G4 Core i5-1135G7 |
メモリ | 8GB | 8GB |
ストレージ | SSD+HDD | SSD+HDD |
ディスプレイ | FHD IPS | FHD IPS |
無線 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 |
電源 | 90W | 90W |
重量 | 6.1㎏ | 6.07㎏ |
変更点です。
・11世代CPUが12世代になった
・Wi-Fi 5がWi-Fi 6に
あまり変更はないですが、CPU性能がすごく上がっています。
プロセッサーの性能を表すCPU markスコアです。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i5-1240P | |
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Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Celeron 6305 |
27インチと21.5インチの違い
もちろん、大きさが全然違いますが、スペック的にはほぼ同じで、違う点は27インチはWEBカメラが500万画素で、21.5インチは92万画素になります。
また、27インチは2画面分割にして作業がしやすいですが、21.5インチの場合は幅が狭くなるので、ウィンドウを重ねて作業をすることが多いかもしれません。
IdeaCentre AIO 370iの特徴
ベゼル(画面の黒い枠)がすっごく細く、おしゃれですね。下部分はスピーカーがあるのでちょっと太くなっていますが、それにしても細いです。
上から飛び出している部分はWebカメラで、使わないときは下に押し込めます。
重さは27インチが8.8㎏、21.5インチが6.1㎏と軽く、簡単に設置できると思います。
シンプルな外観で自室はもちろん、リビングや対面営業をする事務所にも合いますね。
奥行は18.5㎝~20㎝あるので、机の奥行きは60㎝くらいあると十分な距離があると思います。
モニターは-5°から+25°あるので、自分に合った角度に調整できます。
ケーブルクリップあるので、配線もきれいにまとまりますね。
Webカメラ周り
27インチモデルに搭載されているWebカメラは500万画素と高画質で、21.5インチモデルはHD 720p(92万画素)になります。
一般的なノートパソコンには720p 92万画素のカメラが搭載で、2021年から少しずつ、ビジネスノートにはFHD 1080p カメラが搭載され始めました。
もしWeb会議が多い人は、27インチを検討してもいいかもしれません。
スピーカーはBMWやベンツなどの高級外車に搭載されるハーマンカードンで、3Wスピーカーが2つ搭載、マイクは2つになっています。
CPU
Core i5-1240P | |
Pコア | 4 |
Eコア | 8 |
スレッド | 16 |
キャッシュ | 12MB |
Pコア最大周波数 | 4.4GHz |
Pコア基本周波数 | 1.7GHz |
Eコア最大周波数 | 3.3GHz |
GPU実行ユニット | 80 |
ベースパワー | 28W |
最大パワー | 64W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
また、11世代までは4コア8スレッドでしたが、本機搭載モデルは12コア16スレッドとかなり多いので、マルチタスクもサクサクできます。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markのスコアです。
スコアの目安
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1280P | |
---|---|
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1265U | |
Core i7-1255U | |
Core i5-1245U | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1215U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Core i3-1115G4 |
Core i5-1240Pの詳しいベンチマークは、こちらをどうぞ。
グラフィックス
グラフィック性能が高いと、Officeが使いやすくなったり、画像編集などもしやすくなります。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1165G7 | |
---|---|
Core i7-1260P | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 7 5800U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i3-1215U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 5400U | |
Ryzen 3 5300U |
スコアが2000以上なので、普段使い用としては問題ない性能があります。
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
FHD | なし | IPS | 250nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
1000:1 | NTSC 72% | 178° | – |
ディスプレイは一般的なフルHD IPS液晶で、輝度が若干低めの250ニトになります。
一般的な室内であれば十分な明るさですが、太陽光が当たるような場所であれば、暗いと思うことがあると思います。
コントラスト比は高めの1000:1と高いので、シャープに見え、色域はsRGB 100%相当のNTSC 72%で、豊かな色彩が描写されます。
こちらは、左からNTSC 45%、sRGB 100%、そしてNTSC 72%のディスプレイで、sRGB 100%は赤がより強いですね。
一般的なディスプレイは一番左のNTSC 45%なので、NTSC 72%はより鮮やかです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはDDR4-3200MHzが搭載で、メモリスロット1つの最大8GBになります。普段使い用としては十分ですが、ヘビーユーザーにはちょっと物足りない容量です。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージは最新のSSD PCI Express 4.0が搭載で、データ転送速度がかなり速いです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
仮想環境を構築し、セキュリティソフトがフィッシングを防げるかどうかテストしました。
通信
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
有線LANもあるので、どちらででも使うことができます。
インターフェイス
インターフェイスは少なく、USB Type-Cもないのでとても残念ですが、一般的な使用であればほぼ問題ないと思います。USB Type-Cを使うには、こういった↓USB-C USB-A変換アダプターが必要です。
左から電源コネクタ、HDMI、USB 3.2 Gen 2が2つ、RJ45(有線LAN)、USB 2.0が2つになります。ディスプレイ下部にヘッドフォン/マイクジャック、そして左側面にDVDスーパーマルチドライブがあります。
USB 3.2 Gen 2のデータ転送速度は10Gbps、USB 2.0はマウスなどを接続するポートです。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
まとめ
良い点
・オールインワンで、簡単に使い始めることができる
・CPU性能が高い
・SSDが最新モデル
・ディスプレイの色域が広い
・光学ドライブがある
・Wi-Fi 6対応
・Webカメラが高画質(27インチのみ)
残念な点
・インターフェイスが乏しい
・メモリが小さい(ただし、多くの人には十分な容量)
総合評価
普段使い用のPCで、あまりスペックなどを気にしない人に合うと思います。
一番のメリットは、オールインワンPCでマウスもキーボードも付属なので、他に何も買わずとも使い始めることができる点です。
ほぼ標準並みの性能があり、一部は普段使い用としては高品質なので、「普通」に使えたらよいという人に合います。
USB Type-Cポートがない点が気になりますが、変換アダプタも安いので、これを購入したら問題なく使えますね。
公式サイトは、こちら↓です。