本機はWeb会議などの通話することに向けて作られた製品で、公式サイトでは「特にMicrosoft Teamsを使用したオンラン会議に最適なスピーカー」と記載されています。
まぁ、Teamsだと不在通知の表示をしてくれたり、最小化されたTeamsのアプリを前面に表示したりと使い勝手が高いですが、もちろん、ZoomやSkype、Chatworkなどはもちろん、LINEやWhatsappなどの通話にも使えます。
Lenovo Go USB Type-C スピーカーフォンのスペック
マイク | 360°全指向性マイク×2 |
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マイク集音範囲 | 最大半径1.5m |
ノイズキャンセル機能 | 環境ノイズキャンセル、アコースティック エコー キャンセレーション、自動ゲインコントロール、 |
接続 | USB Type-C/Type-A |
防滴加工 | IPX2 |
周波数範囲 | 140Hz~20kHz |
RMS値 | 3W |
音圧 | 85dB |
寸法(直径×高さ) | 90㎜×49㎜ |
重量 | 265g |
同梱 | スピーカー収納ポーチ、USB Type-C – USB Aケーブル(79㎝) |
保証 | 1年間 |
価格 | 1万4300円 |
Lenovo Go USB Type-C スピーカーフォンの特徴
初めての動画で納得のいくクオリティではないですが、わかりやすいと思うので、動画を作成しました。
箱の右上にしっかりと「Certified for Microsoft Teams」と書かれていますが・・・、まぁ、この辺は動画を見て頂いたらわかると思います。
箱の中には本体、ポーチ、そしてUSB Type-CをUSB Aに変換するアダプタです。
ポーチには変換アダプタを入れる穴があり、親切ですね。
ポーチはおしゃれで、Lenovo Go特有の赤いタグもあります。タグの横の黒い部分はゴム製で、持ち運びに便利です。
ただし、ポーチにはプロテクション的な緩衝材が上部のみで、周りや下は薄っぺらい作りです。ぶつけないように気を付けたいですね。
コンパクトなボディで、直径90㎜、高さ49㎜ですが、重さは449gとちょっと重たいです。
スピーカーは、基本的に重たい方が良い音が出るので重たくてもいいかなとは思います。また、本製品は持ち運んで使うことも少ないんじゃないかな?と思います。
ただし、本製品は高音、中低音はすごく良いですが、低音は全くと言っていいほどありません(音楽用のスピーカーじゃないので)。これだけ重いのであれば、低音ももうちょっと出るようになってたらよかったですね。
動画でも紹介しましたが、重さ200gほどのJBL Goスピーカーと音質を比較しましたが、音楽に限って言えばJBLの方が良い音でした。
一応、Lenovo Go Centralからオーディオの設定ができ、「音楽」も選んでみましたが、音楽向けのスピーカーではないです(当たり前ですね。会議用です)。なので、会議用と割り切って購入するのが良いかと思います。
音楽自体は聴けるし、言うほど悪くはないです。
ちなみに、初めて接続したときは、「設定」→「サウンド」から本機を選ばないと、音楽はPCのスピーカーから出ます。
Microsoft Teamsを使っている場合は、Teamsカレンダーで予定された会議が開始された場合やTeams通話の不在通知があった場合、Teamsボタン下部の紫LEDが点滅して知らせてくれるので、気づかなかった!と言うことが減りますね。また、Teamsボタンを押す事により、最小化されていたTeamsのアプリケーションをデスクトップ全面に呼び出したりする事もできます。
その他のボタンはミュート、通話応答/終了になります。ただし、動画でもお伝えしましたが、筆者購入の機種は不具合なのか、何かわかりませんが、応答も終了もできませんでした。
ドライバは必要ないので、ファームウェアのバージョンを最新に変更しましたが、やっぱり使えませんでした。解明次第、追記します。
枠のリングを回すと、音量の上げ下げができます。ただし、スピーカーの音量じゃなく、PCの音量が変わります(結果的にスピーカーの音量が変わりますが・・・)。
スピーカーのみの音量は、変えることはできません。
音量はかなり大きく、最大音量で使うことはないと思います。
<赤丸がマイク>
2つの全指向マイクを搭載し、マイク集音範囲は最大半径1.5mです。生活音などのノイズを削減し、自動的に話している人を追従するビームフォーミング、そしてスピーカーフォンから離れた場所からしゃべっても音声を自動増幅するので、どこに座っても、もしくは歩きながら話しても相手が聞き取りやすいと思います。
マイクは2つで十分な品質ですが、この価格なのでマイクが4つあってもよかったですね。
インピーダンスは40Ωと高インピーダンスで、85dB、周波数は140Hz~20kHzとなっています。声を拾うためなので、十分なスペックだと思います。
インピーダンスが高いと雑音が入りにくいという特徴がありますが、音量が低インピーダンスの物よりも小さくなります。ただし、音楽を大音量で聞くわけじゃないので、問題ないと思います。
接続はUSB Type-Cになり、底面に巻き付けて収納します。また、底面は滑りにくい加工をしていますが、片手で音量調整をしていると、ちょっと動くときがありました。
ケーブルはフレキシブルな素材で、細くなっています。USB部分も、小さめですね。ケーブルを収納するときは、真ん中にカチッとはまるので、ケーブルが飛び出したりしにくいです。
ちなみに、Bluetooth接続はありません。あっても良さそうですけどね。
比較機種
比較的似た様なWeb会議用スピーカーの比較です。
本機 | Anker PowerConf S3 | オーディオテクニカ AT-CSP5 | |
接続 | USB | Bluetooth、USB | Bluetooth、USB |
マイク | 360°マイク×2、半径1.5m | 360°マイク×6 | 360°マイク×4、半径2m |
スピーカー | 85dB、140~20kHz、3W、40Ω | 20~20kHz、3W | 90dB±2、250~1.8kHz、3W、4Ω |
ビームフォーミング | 〇 | × | 〇 |
ノイズリダクション | 〇 | 〇 | 〇 |
音量調整 | 〇 | 〇 | 〇 |
エコーキャンセラー | 〇 | 〇 | 〇 |
価格 | 1万4300円 | 8980円 | 1万6500円 |
スピーカーは似たようなスペックですが、マイクの数が全然違いますね。Lenovoは2基、Ankerは6基、そしてマイクのブランドで有名なオーディオテクニカは4つになっています。
本機だけはTeamsに最適化されているので、Teamsをメインに使っている人には若干使いやすいですが、Zoomやチャットワークが多い人は、本機にこだわる必要もなさそうです。
最後に
良い点
・おしゃれ
・音声はクリアに聞こえ、エコーを拾うことも少ない
・360度どこから話しても音声を拾う
・ポーチ付き、USB-A変換アダプタ付き
・音量を上げ下げしても、ライトが付いて視覚的に見える
・IPX2対応(防滴加工)
残念な点
・持ち運びは少ないと思いますが、ちょっと重たい
・音楽向けではない
・Bluetooth接続はできない
・音楽を聴く場合は初期設定が必要
本製品オンライン会議用だということを考えたら、音声もクリアに聞こえるし、音抜けの良し、マイクは2つですが、ビームフォーミングマイクは360°自動的に話者を追従する設計なので、動きながら話しても大丈夫です。
会議用としては優秀で、個人的には、1人用というよりも複数人で使うときに、より真価を発揮すると思います。もしくは、お使いのPCのマイクやスピーカーの品質が良くないという場合ですね。
また、これだけの価格なので音楽も迫力ある音で聞けたらよかったですが、低音がほぼないので、音楽用としてはおすすめしません。
Lenovo Goシリーズはマウスやキーボードなど色々なものが販売されているので、こちらも確認してみてください。