Legion 750iは値段も高いですが、ディスプレイもHDR対応、リフレッシュレートは最大240Hz、CPUやメモリも高性能・大容量となり、本気のゲーマーの為に作られた機種になります。
「とにかくプロ並みにゲームを楽しみたい人」におすすめした機種です。
Contents
Legion 750iのレビュー
CPU | Intel core i7-10750H |
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コア | 6コア12スレッド |
クロック数 | 2.6GHz(ターボブースト時5.0GHz) |
メモリ | 16GB、32GB DDR4 2933MHz |
ストレージ | SSD 1TB |
ディスプレイ | FHD IPS 光沢なし Dolby Vision HDR(ThinkShutter付き) |
リフレッシュレート | 240Hz |
外部ディスプレイ出力 | 最大4096x2304(HDMI) 最大5120x3200(Type-CからDP) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 2060 NVIDIA GeForce RTX 2070 Super Max-Q NVIDIA GeForce RTX 2080 Super Max-Q |
WiFi6 | 対応 |
電源 | 230W |
オーディオ | Dolby Atmos For Gaming PC |
サイズ | 359.3x259x19.9mm |
重さ | 2.25㎏ |
バッテリー | 最大9.0時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 16.5万円~ |
パソコンの頭脳であるCPUはハイパフォーマンスモデルのCore i7-10750Hで、「ハイパフォーマンス」と言うだけあって6コア12スレッドの高い性能です。
メモリはスロットが2つあり最大32GBと大きめ、ストレージは高速モデルのM.2 PCIe NVMe SSDなので、パソコンの起動もゲームのロードも高速です。
グラボはミドルクラスのRTX 2060、ミドルハイクラスのRTX 2070 SuperかRTX 2080 Superが選べるので、ヘビーユーザーでも満足です。
ディスプレイはFHD IPS液晶で、HDR(ハイダイナミックレンジ)対応なので色彩が豊かに描写され、没頭感も増しますね。
リフレッシュレートは最大240Hzと「ぬるぬる」プレイできます!ただし、重たいゲームは100fps前後になると思うので、Apex LegendsやFortnite、Rainbow Six Siegeなどの軽めのタイトルをやる人は大きく恩恵を受けます。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/Legion Y740>
旧モデルのLegion Y740との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | Legion Y740 | |
CPU | Core i7-10750H | Core i7-9750H |
メモリ | 32GB | 32GB |
ストレージ | SSD | SSD +HDD |
グラフィックス | RTX 2060 RTX 2070S, 2080S |
RTX 2060 RTX 2070S, 2080S |
ディスプレイ | 15.6型)FHD 240Hz | 17型)FHD 144Hz |
無線 | WiFi6 | WiFi5 |
電源 | 230W | 230W |
価格 | 16.5万円~ | 24万円~ |
旧モデルからCPUが10世代に上がりWiFi6に対応しましたが、グラフィックボードや電源は同じです。
プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。
CPUの性能差は10%ほどで、スペック的にそこまで変化はないですね。
ライバル機種
<左から本機種・Legion Slim 750i・Legion 560i>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | Legion Slim 750i | Legion 560i | |
CPU | Core i7-10750H | Core i7-10750H | Core i5-11400H Core i7-11800H |
メモリ | 32GB | 32GB | 32GB |
ストレージ | SSD | SSD | SSD |
グラフィックス | RTX 2060 RTX 2070S, 2080S |
GTX 1660Ti RTX 2060 |
GTX 1650 RTX 3060/3070 |
ディスプレイ | FHD 240Hz | FHD 144Hz、UHD 60Hz | FHD 60/165Hz |
無線 | WiFi6 | WiFi6 | WiFi6 |
バッテリ― | 9時間 | 8時間 | 8時間 |
電源 | 230W | 230W | 230/300W |
重量 | 2.25㎏ | 1.86㎏ | 2.4㎏ |
価格 | 16.5万円~ | 19.7万円~ | 10.8万円~ |
それぞれの機種は大きな特徴があり、選びやすいと言えば選びやすいと思います。本機種などLegion 700番台の機種はアルミニウムボディですが、500番台の機種は基本的に樹脂素材(プラスチック)です。
- 本機種・・・リフレッシュレート240Hzを活かしたCall of DutyなどのFPSゲームをする人に合います
- Slim 750i・・・クリエイター向けのゲーミングPCで、UHDディスプレイも搭載可能。持ち運びがある人におすすめ
- Legion 560i・・・最新RTX 30シリーズ搭載可能で、がっつり本格ゲーマー向け
こちらはCPUの性能を表すPassmarkスコアです。
Legion 560iは11世代CPUなので、格段に性能が高いですね。
こちらはグラフィック性能を表す、Fire Strike Graphicsのスコアです。
当然、RTX 20シリーズよりRTX 30シリーズの方が高い性能ですね。
メリット・デメリット
良い点
・リフレッシュレートが高いので、fpsゲームに向いている
・アルミニウム筐体で耐久性が高い
残念な点
・リフレッシュレートは高いが、活かせるゲームが少ない
Legion 750i(15.6型)の特徴
ベゼル(画面の黒い枠)が狭いので、パソコンいっぱいに画面が広がっていますね。
本体の側部ところどころに青いライトが光るので、かっこいいですね。
ディスプレイはFHDながらDolby VisonのHDRなので、通常のディスプレイと比べると色彩が全然違います。また、最大リフレッシュレートは240Hzとプロ仕様ですね。144Hzでもすごいのに、240Hzとなるとかなりスムーズにプレイできますね。
排気口は底面と後部に計4つあり、レノボが開発した独自の特殊テクノロジーで冷却性能が大幅にアップしています。また、パソコンはスレートグレーというカラーで、濃灰色や石板色と訳されます。
Legion 700番台は最上位モデルで、筐体はアルミニウムになります。熱による変形や温度変化にも強い、耐久性の高い機種です。
サイズは359.3x259x19.9mmで、ゲーミングPCの15.6型なのに結構コンパクトです。重さは2.25㎏とちょっと軽めですね。
バッテリー性能が以前に比べ大幅に向上し、約9時間となっています。以前のモデルYシリーズは3~4時間だったので自室以外でプレイする時も充電ケーブルが絶対必要でしたが、9時間くらいあれば移動が楽ですね。充電時間も早く、約30分で50%の充電が可能です。
キーボードのバックライトはレインボーカラーです。これおしゃれですよね。また、カーソルキーがタッチパッド傍に出っ張る感じで付いているので、操作性が増しました。
また、キーボードはLegion TrueStrikeというゲームの為に設計された特別なもので、高精度・高い反応性です。
グラフィックス
グラボは以下の3種類になります。
- NVIDIA GeForce RTX 2060
- NVIDIA GeForce RTX 2070 Super Max-Q
- NVIDIA GeForce RTX 2080 Super Max-Q
RTX 2060 | RTX 2070 Super Max-Q | RTX 2080 Super Max-Q | |
アーキテクチャー | Turing | Turing | Turing |
CUDA コア | 1920 | 2560 | 3072 |
ベースクロック | 1365MHz | 930MHz | 975MHz |
ブーストクロック | 1680MHz | 1155MHz | 1230MHz |
レイトレーシング | 対応 | 対応 | 対応 |
フレームバッファ | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
メモリ帯域幅 | 336GB/秒 | 352GB/秒 | 352GB/秒 |
RTXシリーズは、レイトレーシング技術搭載のグラボです。
レイトレーシングとは、光の反射などの伝播を物理法則に従ってシュミレートし、表現する技術で、光の動きを追跡して描写する技術です。映画のような描写が出来るようになったんですね。
下のグラフは本機種搭載のグラボと、その他のベンチマークスコア性能比較です。(グラフをタップすると数値が見れます)
[visualizer id=”10062″]3種類ともハイエンドモデルのRTXなので、性能はかなり高いですね。
次は、同じくFire StrikeのスコアですがGraphicsのスコアです。このスコアはTechnical.city参照です。
[visualizer id=”10076″]ゲームベンチマークスコア
ゲームのベンチマークスコアです。数値の単位はfps(1秒間に切り替わるフレームの数)で、60fpsを下回ったら「快適」とは言い難い数値になります。
まずはRTX 2060です。
[visualizer id=”10073″]重量級のゲームであるFF15やモンスターハンター ワールドも難なく高画質でプレイできますね。ただし、めっちゃ重いRed dead redemption 2は50です。標準画質でのプレイになりますね。
次にRTX 2070 Max-Qです。
[visualizer id=”10080″]重量級のRed Dead Redemptionは、高画質だと60fpsを下回りました。標準画質が良いですね。
最後にRTX 2080 Super Max-Qです。
[visualizer id=”10084″]Red Dead Redemptionは高画質で66fpsと、ギリギリ快適にできるレベルです。こちらは重量級のFar Cry5は難なくプレイが出来るスコアです。
ディスプレイ
ディスプレイは、FHD IPS 光沢なし Dolby Vision HDR400 sRGB 100%で、リフレッシュレートは最大240Hzです。
FHD | フルハイディフィニション、1920x1080の解像度 |
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IPS液晶 | 視野角が広く画面の角度を変えても見やすく、コントラストも高い |
光沢なし | 映り込みが軽減された液晶 |
Dolby Vision | Dolby独自の規格。最大輝度を高め、より大きなコントラストに滑らかなグラデーション、そして高い色域を表現できる |
HDR | ハイ・ダイナミック・レンジの略で、黒つぶれ、白飛びなどが無く、より本来の色を表現できる |
リフレッシュレート | 単位はfps。1秒間に切り替わる画面のフレームの数。244Hzはプロが使うクラス |
sRGB | 色域の規格。Web用画像編集するクリエイター向けの高色域 |
フルハイディフィニションのディスプレイで、HDR対応です。HDRは簡単に言うと、自分の目で見たような色彩を表現できるもので、現実っぽいと言ったらいいでしょうか、リアルな色が表現できます。
しかもsRGB100%なので、表現できる色域が広く、より鮮やかで鮮明な色になります。
リフレッシュレートはグラボのゲームベンチマークスコアでも紹介しましたが、60以下になると画像が荒く感じることがあります。20fpsとかだとちょっとカクカクした動きですね。
今までの機種では144Hzが最高だったのですが、Legion 750iでは240Hzです。最高ですね。滑らかな映像になります。
また、前面カメラを隠すためのカバー・ThinkShutterが搭載です。何かウイルスなどに感染してもカバーを閉じていたら、こちら側が録画されることはありません。
CPU
CPUは最新10世代の、Intel core i7-10750Hになります。Hはハイパフォーマンスと言う意味です。
かなり高性能なCPUなので、デスクトップのCPUも入れてPassMarkスコアの比較です。
[visualizer id=”10092″]デスクトップ用高性能CPUのi7-9700と、あまり変わらないスコアです。ノートパソコンのCPUで1万1000超えなので、まず困ることは無いと思います。
一番下のCore i7-10610Uはハイエンドモデルのノートパソコンに搭載されるCPUなのですが、こうしてみると、いかに本機種搭載のi7-10750Hが性能が高いか分かりますね。
しかも、コアは6コア12スレッドで、クロック数は2.6GHz(ブースト時5.0GHz)です。ノートパソコンで5.0GHzに達しましたね。
コアとスレッドとクロック数が大きいと、同時に処理できるデータ量が多くなるので性能が高いとなります。
通常ノートパソコンだったら4コア8スレッドで大きい方なのですが、ゲーミングPCなのでその上を行っています。
これだけ大きいとゲームもしやすいですね。
メモリ
メモリは16GBと32GBが選べます。16GBの場合は8GBx2のメモリ、32GBの場合は16GBx2となっています。
通常16GBあれば困る事は無いですが、4K動画編集をするかもって人は32GBがおすすめです。
メモリの種類はDDR4-2933MHzで、動作周波数も高いので処理速度が速いです。例えば一般的なノートに使われることが多いDDR4-2400MHzと比べると、20%以上処理速度が速いです。
ストレージ
ストレージは大容量1TBで、M.2 PCle-NVMeというタイプのSSDになります。
SSDにはSATAとPCle-NVMeがあるのですが、違いはこの様になります。
- SATA・・・データ転送速度の理論値が6Gbps
- PCle-NVMe・・・データ転送速度の理論値が40Gbps
SATAも速い方なのですが、PCle-NVMeはめちゃくちゃ速いです。
オーディオ
ゲームに欠かせない音響は、Dolby Atmos Gaming for PCです。
9.1chのサラウンディングなので、音があちこちから飛び交うように聞こえます。ちなみに一般的なのは、5.1chサラウンディングですね。
WiFi6
今まではゲームするならLANケーブルを使うのが当たり前でしたが、もしかすると今後は無線でもいいかもしれないですね。
今現在主流のWiFi5は通信速度が6.9Gbps(1秒間に6.9GB)ですが、WiFi6は9.6Gbpsと40%ほど速くなっています。
今後ますます普及するので、WiFi6対応というのは嬉しいですね。
高速通信なら「10ギガ対応のドコモ光はGMOとくとくBB」がおすすめですよ。
インターフェイス
1. マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック 2. USB3.0 Type-C 3. USB3.1 Type-C(Thunderbolt™3) |
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4. USB 3.0 | |
5. HDMI 6. USB 3.1 7. イーサネット・コネクター(RJ-45) 8. USB3.1 9. 電源コネクタ 10. セキュリティ キーホール |
インターフェイスは豊富でHDMIや電源、LANケーブルのコネクタなどは背面にあるので、コードがごちゃごちゃしなくていいですね。下位クラスには170Wが多いですが、電源が大きいとより大きなパフォーマンスを発揮できるので、使いやすさも上がります。
電源
電源は230Wでこのクラスとしては標準的ですね。
サポート・保証
サポートはLegion Ultimate Supportという「ゲーミングに特化した24時間サポート」もあり、このサポートの特徴は、パソコンの不具合の対処法や使い方の事だけじゃなく、最新ゲームの推奨環境やゲームを快適にプレイする上での知識・どうやったら勝てるかなども提供しています。
保証は1年間引き取り修理で、万が一の際にLenovo指定業者がPCを引き取りに来て、リペアセンターに配送、修理後、郵送してくれるサービスで、保証期間内は郵送費などは無料です。
最長4年まで延長できます。
まとめ
Legion 750iはかっこいいしスペックも高く、高リフレッシュレートで金額以外は文句の付け所がない機種です。
個人的にはディスプレイがHDRなのが一番うれしいです。画面がきれいだとのめり込みやすいし、目が疲れにくいですもんね。
詳しくは公式ページで確認をどうぞ。