先日Lenovo ThinkCentre M75s Small Gen2を購入してメモリやストレージの増設などをしたのですが、プロセッサーがRyzen 3 Pro 4350Gなので、ヘビーユーザーの筆者としては物足りない部分があるんですね(主にグラフィック性能)。
なので、Ryzen 5 5600Gを購入して増設したので、手順をご紹介します。
CPU交換時の注意点
Intel製でもAMD製でも同じですが、どのCPUにでも交換できるわけではありません。なので、今現在使っているCPU規格を確認し、同じものや互換性があれば交換できます。
新しいCPUを買う前に、CPU-Zで今のパソコンに搭載されている規格を確認しましょう。
筆者の機種はRyzen 3 Pro 4350Gで、ソケットはAM4になります。通常、同じ規格/同じソケットであれば対応します。
筆者が購入したのはRyzen 5 5600Gでアマゾンで購入したのですが、アマゾンから任意のAPUを選び下の詳細情報でソケットの規格を確認します。
<アマゾンの商品ページ下部>
CPUは何でも増設できるわけじゃないので、対応しているものを選ぶ必要があります。また、BIOSが対応しているかもチェックします。
本機の様な既製品はCPUの交換を想定していないため、ソケットの規格が合っていても動作しない場合があります。
プロセッサー交換方法
私が購入したのはRyzen 5 5600Gで、ソケットの規格は同じなので動作するはずです。ファンはサイズが違ったので搭載できませんでした。
まずはササっとカバーを空けます。
次に前面カバーを外します。1つずつ赤いマークのストッパーを上に上げて外し、カバーを取り外します。
カバー裏に赤いテープが張ってあるストッパーがあるので、これを上に引いてDVDドライブがある部分を外します。これ、外さなくてもいいのですが、作業スペースを確保するためです。
次にこのファン部分を取り外します。
4つのねじがあるので、全部緩めて、ファンを軽くひねりながら真上に持ち上げると外れます。CPUグリスがくっついてて取れにくい時があるので、ひねった方がいいですが、ひねらなくても取れます。
片手で下に抑えながらやると、ネジを外しやすいです。
ファンのケーブルは取り外した方が良いのですが、個人的にやる時は面倒なので外しません。
でも、今回は撮影のため外しました。次に、APUを取り外します。
横にある留め金を右に押して外します。
手を離すとこのくらいの角度で止まりますが、下の写真の様に90度まで立てて、小さな穴にはめ込みます。
ここまで上げたら、カチャっと音がして動くので、APUは簡単に指で挟んで取れます。インテル製の様に固くないので、簡単です。
下には多くのピンがあり、真ん中に大きな穴と左右に2つずつ穴があるので、方向を間違えずにはめ込みます。
通常、↓この方向で挟まっていますが、取り外すときに向きを確認していた方がいいです。
ちなみに、もちろんCPUグリスを豆粒サイズ載せてパテで広げていきますが、写真撮り忘れました。
私が購入したCPUグリスはSYYのもので、1300円くらいでした。
後は、今取り外したように各パーツを取り付けていけば完了です。
プロセッサーの交換って、取り付け・取り外しだけ超簡単なんですよね。
何が難しいかって、ここからです・・・。
Windowsが起動しない!!
電源を入れても、この画面で止まり先に進まないんです。
BIOSに入ったらプロセッサーはRyzen 5 5600Gになっており、CPUファンも稼働中でしたが、チップセットが同じでも使えないんですね。
とりあえず使えるはずなのにと思いつつ、Lenovoのサポートセンターにメール連絡したら、2日後現在もまだ連絡なし。Lenovoのテクニカルチャットサポートを利用したら、本機はオンサイト修理保証なのでここじゃなく別の番号に電話するように言われました。
とりあえずすぐに解決したかったので、Lenovo en(イギリス)のチャットサポートを使って質問しました。Lenovoはグローバルワランティがあるので、(ほぼ)どこの国にいてもサポートを受けることができるんですね。(シリアル番号が必要)
会話内容は
「ThinkCentre M75s Small Gen 2のプロセッサーをRyzen 5 5600Gに変えたいけど可能?乗せ換えたけど動作しないんだ」
「ちょっと調べるね。」
「今使ってるパソコンは対応しているよ。なんで使えないか説明するのは難しいけど・・・」
と言った感じでいろいろやり取りしていて、結局
「BIOSアップデートした?」
「してない」
「やってみて。これで動くはずだから。動かなかったら、工場で検査するから送ってね」
ってな感じで会話を終了しました。
結論からすると、サポートの人曰く「動くはず」とのことです。
では次に、BIOSのアップデートをしました。今回は旧CPUに乗せ換えてBIOSをアップデートし、その後新CPUにします。
注意!BIOSのアップデートは間違ったり、電源が落ちたりなど不具合があったらパソコンが動かなくなるので、注意して自己責任でやってください。
まずは、Lenovo公式サイト(筆者と同じ機種の場合はここから)からシリアル番号を入れ、ドライバーとソフトウェアに行き、BIOSアップデート(オペレーティングシステム版)をダウンロードします。
ダウンロードしたものを「管理者権限で実行」します。この際、セキュリティソフトは切っておかないと正常にダウンロードできないことがあります。
Installを選びます。
次にこういった画面になり
「Would you like to update the Serial Number?」と聞かれるので「n 」つぎに「Enter」を押します。意味はN(No)で、シリアル番号は変えないという意味です。
次に「Would you like to update the Machine Type and Model?」と聞かれるので、同じく「N」「Enterボタン」
するとBIOSがアップデートされ、再起動が始まります。
が、です。
筆者の場合はいくらアップデートしてもアップデートされないんです。
何度試しても、無理でした。
現在、2日かかって原因究明中ですが、なんか、正直面倒くさくなってきたんですけどね(笑)
進展があれば、追記します。
まとめ
と言うことで、通常はBIOSを更新したら大丈夫そうなのですが、できないので筆者は一時休止中です。
サポートの言うことを信じたら、Ryzen 5 5600Gは使えるはずなのですが、既製品は自作PCと違って難しいですね(自作PCも難しいですが)。
よく言われるように、既製品はチップセットが合っていても対応していないことがあるので、こういったことが起こりやすいですね。
進展があり次第、またお伝えします。