AMD Ryzen 5 8640HSのベンチマーク

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Ryzen AIが搭載したRyzen 8000シリーズで、Ryzen 5 8640HSのベンチマークです。

さすが高性能でサクサク使え、グラフィックボードのGTX 1650 Max-Qに近い性能で、動画編集も余裕でした。

また、AIコアを搭載しており、今後対応アプリがどんどん増えてくるので楽しみな機種です。

 

レビュー機

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型 左側面

レビュー機はLenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型(AMD)で、スペックはRyzen 5 8640HS、メモリ16GB、SSD 512GBになります。

Ryzen 5 8640HS レビュー機のスペック

レビュー機のレビューはこちらからどうぞ。

 

 

Ryzen 5 8640HSのスペック

Ryzen 5 8640HS Ryzen 7 8840HS
製造プロセス 4nm
アーキテクチャ Zen 4
Ryzen AI
コア/スレッド 6/12 8/16
L3キャッシュ 16MB
ベースクロック 3.5Hz 3.3GHz
ブーストクロック 4.9GHz 5.1GHz
GPUコア 8 12
TDP 28W(20W~30W)

※右のRyzen 7は比較

アーキテクチャはZen 4になり、主な特徴はこちらです。

・Zen 3の改良版
・L2キャッシュ増量
・ディープラーニング性能の向上
・Zen 3に比べIPCが約14%アップ

マックスTDPは30Wと低いですが性能はかなり高く、ライバルCPUで似たような性能であるCore Ultra 5 125HのマックスTDPが115Wであることを考えると、かなり高い性能、そしてCPUの発熱が低いの長時間重たい作業もできます。

 

CPU Markスコア

まずはCPUの性能を測るCPU Markのスコアです。

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測したCPU Markスコア

スコアは21222と高いスコアでした。一般的な事務作業は軽々こなせるほどで、グラボがない機種としてはハイエンドモデルです。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 185H   33266
Core i9-13900H   29430
Core i7-13700H   27666
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 7 155H  24271
Core Ultra 5 125H  24203
Core i5-13500H  23206
Core i7-1370P  23042
Ryzen 5 8640HS  21222
Core i5-1340P   20922
Ryzen 7 7730U  19034
Core i7-1260P   18691
Ryzen 5 7530U  17704
Core i5-1240P   17318
Core i7-1355U   16378
Core i5-1335U   13220

 

 

Geekbench 6

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測したGeekbench 6 スコア

こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

本機はマルチコア9998、シングルコア2399とシングルコアもマルチコアも高いスコアです。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機 青・・・比較

Core Ultra 7 155H  12749
Core i9-13900H  12608
Core Ultra 7 165H  12545
Core i7-13700H  12410
Core i5-13500H  12215
Core Ultra 5 125H  10242
Core Ultra 5 135H  10239
Ryzen 5 8640HS  9998
Core Ultra 5 135U  9396
Core i5-1335U  8102
Ryzen 7 7735U  7692

シングルコア性能

オレンジ色・・・14世代 青・・・13世代

Core i9-13900H  2819
Core Ultra 9 185H  2522
Core Ultra 7 165H  2502
Core i7-13700H  2426
Ryzen 5 8640HS  2399
Core Ultra 7 155H  2294
Core Ultra 5 135H  2247
Core i5-1335U  2319
Core i5-13500H  2378
Core Ultra 5 125H  2184
Core Ultra 5 135U  2174

 

Cinebench R23

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測したCinebench R23 スコア

Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

本機のスコアはマルチコア10860、シングルコア1653ともうちょっと行くかなと思いましたが、ライバルCPUのCore Ultra 5 125Hと同じくらいの性能でした。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H  18874
Core Ultra 7 155H  16825
Core i7-13700H  16201
Core Ultra 5 125H  11000
Ryzen 5 8640HS  10860
Core i5-13420H  9948
Core i7-1355U  9033
Core i5-1235U  5545
Core i5-1340P  5251
Core i5-1335U  5104

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 155H  1761
Core i7-13700H  1704
Core i5-13420H  1661
Ryzen 5 8640HS  1653
Core Ultra 5 125H  1646
Core i5-1340P  1532
Core i5-1335U  1514
Core i5-1235U  1472

ちなみにCinebench 2024はマルチコア557、シングルコア95と悪くないスコアでした。Cinebench 2024はあまりデータがないので、集め次第追記します。

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測したCinebench 2024 スコア

 

PCMark10

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測したPCMark10 スコア

 

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

総合性能の目安は以下になります。
・5000以上・・・ハイスペック
・4000以上・・・ミドルハイ
・3000以上・・・ミドルクラス
・2000以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアはこちらで、ビジネス用途でもかなり快適に使えるほどでした。

  • 総合性能は6577
  • Essentialは10622→通常用途やビデオ会議などはかなり使いやすい
  • Productivityは9349→かなり高速に使える
  • Digital content creationは7777→外付けGPU無しではかなり高性能
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 5 8640HS  10622
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Core i3-12100  9297
Ryzen 5 5625U  9036
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 5425U  8743
Core i7-1065G7  8661
Core i5-1235U  8197
Ryzen 5 PRO 6650U  8130
Ryzen 5 5500U  7907

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 5 8640HS  9349
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Ryzen 3 Pro 4350G  7534
Core i3-12100  7214
Ryzen 5 5500U  7209
Core i3-1215U  6570
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Core i5-1235U  5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 5 125H  8250
Ryzen 5 8640HS  7777
Ryzen 7 7735U  7159
Core i7-1260P  6406
Core i5-1240P  5875
Ryzen 5 PRO 6650U  5636
Ryzen 5 5625U   5372
Ryzen 7 5700U  5282
Core i5-1235U  4716
Ryzen 3 Pro 4350G  4555
Ryzen 5 5500U  4445
Core i3-12100  4289
Ryzen 3 5425U  4240

 

 

高性能内蔵グラフィックス

グラフィック性能は高く、すべてのベンチマークでGTX 1650 Max-Qに近いスコアでした。これだけグラフィック性能が高いとPhotoshopやLightroomもサクサク使えます。

まずは3D Graphics Markのスコアで、本機Ryzen 5 8640HSは6065と高いスコアでした。

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測した3D Graphics Markスコア

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 5 8640HS  6065
Core Ultra 5 125H  5507
Ryzen 7 7735U  5098
Core i7-1165G7  3681
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1335U  2686
Core i5-1340P  2542
Ryzen 7 5800U  2416
Ryzen 7 PRO 5850U  2328
Core i5-1240P  2326
Ryzen 5 5500U  2326
Core i5-1235U  2319
Core i3-1215U  2258

 

Fire Strikeのベンチマーク

次はDirectX 11で動作するFire Strikeのスコアで、本機は6614でした。

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測したFire Strike スコア

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4060  23768
Radeon RX 6600M  19910
RTX 4050  18269
RTX 3060  17853
RTX 2070 Max-Q  15624
RTX 2060 Max-Q 13876
GTX 1660 Ti 13074
RTX 3050 Ti 11768
RTX 3050 10718
GTX 1650 8033
Core Ultra 5 125H 7888
GTX 1650 Max-Q 6861
Arc A350M 6770
Ryzen 5 8640HS 6614

 

Night Raidのベンチマーク

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測したNight Raid スコア

Night RaidはCPU内蔵グラフィックス向けのDirectX 12のベンチマークです。

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4050  43397
RTX 3050  39341
RTX 3050 Ti  34440
GTX 1650 Ti  27333
Core Ultra 5 125H  26261
Ryzen 5 8640HS  24814
GTX 1650 Max-Q  20322

 

Wild Lifeのベンチマーク

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型で計測したWild Life スコア

Wild Lifeはクロスプラットフォームのベンチマークで、PCやタブレット、スマホなどとスコアの比較ができます。

Wild Life

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4050  51293
RTX 3050  34590
RTX 3050  33448
RTX 3050 Ti  29016
GTX 1650 Ti  23752
Core Ultra 5 125H  23037
GTX 1650 Max-Q  16974
Ryzen 5 8640HS 13987

 

ゲームのベンチマーク

ドラゴンクエスト10とファイナルファンタジーXIV のベンチマークで、どちらも標準品質でプレイしています。

ファイナルファンタジーは今までの暁月のフィナーレがダウンロードできなくて、新バージョンの黄金のレガシーになっていたので比較ができませんが、「普通」とのことです。

ドラクエは「とても快適」でした。私の様にホビーとして時々やる分には問題ないスペックです。

ドラクエX FHD画質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 5 125H  17314
Ryzen 5 5625U  10747
Ryzen 7 5700U  10370
Ryzen 3 5345U  9348
Ryzen 7 7730U  9033
Ryzen 5 8640HS  8954
Ryzen 5 PRO 6650U  7949
Core i7-1260P  6272
Core i7-1355U  6213

 

動画編集もできる

こちらはRyzen 5 8640HS、メモリ16GB、SSD 512GBの機種で、LightRoomやPhotoshopなどを使用しYoutube動画を作成しているところです。

内蔵グラフィックスですがサクサク使えており、約10分のこの動画のレンダリング時間は14分8秒でした。

 

 

Ryzen AI

Ryzen AI搭載

Ryzen 5 8640HSはRyzen AIコアが搭載しています。

パフォーマンスは16 TOPS(1秒間に16兆回の演算を実行できる)、Total Processor Performanceは31 TOPS、そしてNPU Performance(AIコア)は16 TOPSとなっています。

執筆時現在、Ryzen AIはMCDM(Microsoft Compute Driver Model)ドライバで動作しているため、インテルのNPUコアのようにタスクマネージャーで確認はできませんが、近々タスクマネージャーで使用率など確認できるそうです。

また、現時点ではNPUコアに対応したアプリも少なく、標準アプリであればカメラのWindows Studioエフェクトで使うくらいですが、PhotoshopやLightRoomではAIコアを使う機能も実装されています。

 

 

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