Lenovo IdeaPad 5 2-in-1 Gen 10(14型 AMD)のレビューです。
本機は最新のRyzen AI 5 340を搭載し、Copilot+ PC要件を満たす高性能な2-in-1ノートPCです。ペン付属で手書き入力にも対応し、Wi-Fi 7や高速SSD(PCIe 4.0)など先進機能も充実。4K動画編集や画像処理も快適にこなせる処理性能を備えつつ、顔認証や高画質FHDカメラなど、日常利用にも配慮された万能モデルです。
まずは本機の良い点、残念な点です。
| 良い点 | 残念な点 |
| 2 in 1 PCでどこででも使いやすい、しかもペンが付属 | 14インチにしては重たい |
| CPU性能がすごく高い | – |
| Copilot+PCで便利 | – |
| 画面比16:10の14インチだが15インチ並みの表示が可能 | – |
| 高画質FHD Webカメラ | – |
| Wi-Fi 7にも対応 | – |
| データ転送速度が速いUSB-Cがあり、USB-Aも2つと使いやすいインターフェイス | – |
| キーが大きく、そして均等な大きさで使いやすい | – |
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはRyzen AI 5 340、LPDDR5X-7500MHz 16GB、SSD PCIe 4.0 512GBになります。
・週末セール(土日開催)
・新着セール情報
Contents
IdeaPad 5 2-in-1 Gen 10(14型 AMD)のスペックと特徴
| CPU | Ryzen AI 5 340 Ryzen AI 7 350 |
|---|---|
| メモリ | LPDDR5X-7500MHz 16GB |
| ストレージ | SSD 最大1TB |
| グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
| ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS タッチ |
| OS | Windows 11 Home/Pro |
| 無線 | Wi-Fi 6/Wi-Fi 7 |
| 生体認証 | 顔認証 |
| Webカメラ | FHD+IRカメラ |
| オーディオ | 2W×2基 |
| 寸法(幅×奥行×高さ) | 313 × 227 × 17.5mm |
| 重さ | 1.6㎏ |
| バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約13.8時間 |
| 標準保証 | 1年間 |
| 価格 | 10.9万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはRyzen AI 300シリーズが搭載で、最大50 TOPSのNPUが搭載です。Ryzen 5は6コア12スレッド、Ryzen 7は8コア16スレッドと多コア多スレッドで、マルチコア性能もシングルコア性能も高めでした。
メモリはLPDDR5X-7500MHzでオンボード16GB、ストレージはSSD PCIe 4.0で最大1TBとどちらも高性能で大容量です。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長い14インチで、15インチ並みの情報が表示できます。
解像度はWUXGA(1920×1200ドット)でIPS液晶を採用し、光沢があるタッチパネルになります。
その他のスペックはWindows 11 HomeかProを選択でき、無線はWi-Fi 6かWi-Fi 7が選べ、WebカメラはFHD画質で顔認証のIRカメラ付きになります。
実測1627gと14インチとしてはすごく重いですが、バッテリー駆動時間は長めの最大約13.8時間になります。
インターフェイスはUSB 3.2 Gen 2 Type-Cが2つ、USB 3.2 Gen 1も2つあり、HDMIや3.5ミリジャック、そしてmicroSDカードリーダーもあります。
そして本機はCopilot+PCで、最先端のAI機能が使えます。
FAQ:よくある質問と回答
ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| 納期が変わりました。こういうことは良くありますか? | 時期によりますが、大きなセールがある12月、1月、そして新年度に向けての買い替え需要が高い3月4月、サマーセールがある7~8月は納期がずれることがあるようです |
| 出荷からどのくらいで届きますか? | 経験からみると、出荷から通常2~3日以内に届くと思います(購入日からじゃなく出荷されてから) |
| 画像・動画編集に使えますか? | 性能的には使えますが、向いていません。 |
| ファンはうるさいですか? | ベンチマーク計測時は66dBとちょっとうるさいですが、一般的な使用をしているときは静かです |
| PD充電できますか? | USB Type-Cが対応しているのでできます |
| PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? | USB Type-Cが対応しているのでできます |
| オンラインレッスンに合いますか? | カメラの解像度はFHD画素と高いので、オンラインレッスンやミーティングなどに合います |
| メモリ/ストレージの増設はできますか? | いいえ、できません |
| 持ち運びに向いていますか? | コンパクトですが実測1627gと16インチ並みの重さで重たいですが、バッテリー駆動時間は長めなので外出先でも長時間作業がしやすいです |
| ディスプレイは明るいですか? | 最大300ニットと屋内では十分です |
| Officeの使い心地は? | 快適に使えます |
| PCを快適に使う目安のスペックは? | どのモデルを選んでも快適に使えます |
| バッテリー駆動時間は長いですか? | JEITA 3.0計測で13.8時間と長めです |
| リフレッシュレートはいくつですか? | 最大60Hzです |
以下にて本機の特徴をご紹介します。
Copilot+PCとは?AI対応の新基準PC
Copilot+PC(コパイロットプラスピーシー)と言うのは、Microsoftが「Microsoft Build 2024」で発表した新しいカテゴリのPCで、AI技術を活用するための機種と位置付けられています。
主な特徴です。
・NPU搭載
・16GB以上のDDR5/LPDDR5メモリ
・256GB以上のストレージ
・40+TOPS(1秒当たり40兆回の演算)
・終日のバッテリー寿命
・最先端のAIモデルへのアクセス
・RecallでPCで見たものを簡単に検索
・CocreatorでほぼリアルタイムにAI画像の生成及び調整
・Live Captionで40以上の言語の音声を英語に翻訳
・薄型軽量、美しいデバイス
すごく簡単に言うと、AIがいろいろなサポートをしてくれて作業効率が上がる(便利になる)、と考えていたら問題ないです。
こちらにCopilot+PCでできることを紹介しているので、あわせてどうぞ。
2 in 1 PCで状況に合わせて形を変えることができる
2 in 1 PCとはヒンジが360度回転し、形状を変えることができるパソコンになります。
キーボードが邪魔な時や、画面をもっと近づけたいとき、ペンを使う時はスタンドモードにすると使いやすいです。
テントモードはソファやベッドの上に寝転がって使うとき、底面の吸気口をふさがないので、筐体が熱くなりにくいです。
タブレットのようにもできるので、パソコンの状態じゃ使いにくい時に役に立ちますが、さすがにタブレットの様に片手で持てないので置いて使うことになります。
付属のLenovoデジタルペンの使い心地と互換性
Lenovoデジタルペンが付属しており、4096段階の筆圧感知に対応し、絵や文字などの書き込みの際に自然な書き心地をユーザに提供します。パルムリジェクションにも対応しており、手のひらがパネルに触れた際には誤って検知しないための機能があります。
ペンは単6電池で動作し、約2328時間駆動するそうです。
使い心地はよく、しっかり書けるし反応も良かったです。
ペンは付属のペンホルダーをUSB-Aポートに入れて装着できます。この間は右側面ポートは使えませんが、移動時などペンをなくすことが減ります。
外観チェック
重さは実測1627gで、2 in 1 PCって重たくなりがちなのですが、それでも14インチの平均(約1.4㎏)に比べるとかなり重たいです。持ち運びが少ない人に向いています。
ルナグレーカラーのおしゃれなラウンドエッジ筐体です。
背面です。
ベゼルも細く、すっきりした見た目です。
ベゼル幅は左右5.5ミリ、上7.2ミリ、下は13.8ミリでした。2 in 1 PCなので下はちょっと太めですが、その他の部分は細いです。
寸法は幅313ミリ、奥行き227ミリ、厚さ17.5ミリとコンパクトです。
ディスプレイは普段使い用スペック
ディスプレイは画面比16:10のWUXGA(1920×1200ドット) IPS液晶で、輝度300ニット、コントラスト比は800:1、そしてリフレッシュレートは60Hzになり、色域もNTSC 45%の標準的な普段使い用PCのディスプレイです。
また、光沢のあるディスプレイなので、反射しやすいです。
本機は画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16:9の14インチディスプレイよりも多くの情報を表示できます。このおかげでスクロール回数も減るし、一目でより多くの情報を見て取れるので作業効率もアップします。
左は本機で、右はsRGB 100%のディスプレイで撮影したものです。本機の色域はNTSC 45%で、クリエイターPCに採用されることが多いsRGB 100%と比べると色が薄いですね。
こちらは黒をどれだけ描写できるかの比較で、ディスプレイ輝度がそんなに高くないので黒はしっかりと描写されています。ただし、コントラスト比は800:1と高くないので、そこまでシャープな描写はできていません。
とは言っても、普段使い用としては普通のディスプレイです。
視野角は上下左右85°と、どこから見ても暗くなる部分がなくしっかりと見えています。
輝度は300ニットで室内では十分明るいですが、明るい屋外ではちょっと見にくいです。
| 220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
|---|---|
| 250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
| 300ニト | 屋外の日陰でも見える |
| 400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
| 500ニト | 屋外向け |
| 600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
IRカメラ付きFHD Webカメラ
WebカメラはビジネスPC並みのFHD画質で、顔認証のIRカメラ付き、そしてプライバシーシャッターも搭載しています。電子式シャッターが多い中、本機は物理シャッターなので閉じているかどうかすぐにわかります。
上の画像は本機のWebカメラと、ビジネスPCに搭載されたFHDのWebカメラで撮影した同じ人形で、本機は画質も良くきれいに映っています。
Webミーティングをホストする人にも使える品質です。
アレイマイクが2つ搭載しており、スピーカーは2Wが2基になります。動画で紹介しますが、高音はしっかりと出ており、Web会議などの会話に合う音でした。
また、本機にはNPUが搭載しているのでWindowsスタジオエフェクトが使え、自動フレーミングやアイコンタクト、背景のぼかしなどの効果が簡単に使えます。
過不足ないインターフェイス
インターフェイスは普段使いPCとしては珍しく、データ転送速度が10Gbpsと速いUSB 3.2 Gen 2 Type-Cが2つ搭載しており、microSDカードリーダーもあるのでスマホなどのデータ移動も楽です。


全ての主要キーが均一で大きく使いやすいキーボード
キーボードは日本語で84キーのバックライト付きで、すべての主要キーが同じ大きさなのでタイプミスしにくかったです。
良く使う左右カーソルキーも大きいし、Copilotボタンもあるので、調べ物や疑問があるときもワンタッチで呼び出せるので快適です。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測18.7×18.1㎜とフルサイズで窮屈じゃなく、キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1.0㎜で軽い打鍵感でした。流れるようにタイピングする人に打ちやすいです。
タッチパッドは実測120.6ミリ×75.6ミリとそんなに大きくないですが、操作しやすいです。
バックライトは標準的な明るさでした。
最新のWi-Fi 7に対応
| 対応周波数 | 速度 | |
| IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
| IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
| IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
| IEEE802.11be (Wi-Fi 7) |
2.4/5/6GHz | 46Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 7にも対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。
6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。
ただし、デフォルトではWi-Fi 6に対応しているので、カスタマイズから選択する必要があります。
ベンチマーク
CPUには最大50 TOPSのNPUがあり、6コア12スレッドのRyzen AI 5 340か、8コア16スレッドのRyzen AI 7 350があります。
*TOPS・・・1秒間に何兆回演算を実行できるかの数値。50 TOPSは48兆回/秒
レビュー機にはRyzen AI 5 340が搭載しており、ベンチマークの結果を先に言うと、CPUの総合性は高く、各ベンチマークでも高いスコアを付けました。苦手な分野がないといった感じの性能です。
グラフィック性能はCPU内蔵としては高く動画編集などもできるほどの性能ですが、すごく高い性能と言うわけじゃありません。
普段使い用途にしてはオーバースペック気味の性能ですが、より快適にサクサク使いたいという人にすごく合います。
CPU Mark計測結果
CPUの性能を測るCPU Markのスコアは22266と良いスコアでした。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・普段使いならストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ビジネス用途でもがっつり使える
- 18000~・ゲーミングPCなどのハイスペックPCに搭載される
- 20000~・専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ/本機 青/その他
| Core Ultra 9 285H | |
|---|---|
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core Ultra 9 185H | |
| Ryzen AI 9 365 | |
| Ryzen 7 8845H | |
| Core Ultra 7 165H | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen 7 8840HS | |
| Core Ultra 5 135H | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Ryzen AI 5 340 | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
| Core i5-1335U | |
| Core Ultra 5 135U | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Core Ultra 7 165U | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 5 7535HS |
Cinebench 2024計測結果
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア663、シングルコア112とどちらも良いスコアでした。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
|---|---|
| Core Ultra 9 285H | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Ryzen 7 8845HS | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Apple M1 Max | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
| Ryzen AI 5 340 | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Ryzen 5 8640U | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core i5-13420H | |
| Apple M1 | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core i7-1280P |
シングルコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
| Core Ultra 9 285H | |
|---|---|
| Core Ultra 7 258V | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Apple M1 Max | |
| Ryzen AI 5 340 | |
| Apple M1 | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core i5-13420H | |
| Ryzen 3 8300GE | |
| Ryzen 7 8845HS | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen 5 8640U | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core i7-1280P |
Geekbench AI計測結果
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。
Single Precision(単精度)は3001、Half Precision(半精度)は1590、Quantized(量子化スコア)は6574とすべて高い性能でした。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Core Ultra 9 285H | |
|---|---|
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen AI 5 340 | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Core i7-1260P | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Ryzen 5 7535U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
|---|---|
| Core Ultra 9 285H | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen AI 5 340 | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Core i7-1260P | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Core Ultra 9 285H | |
|---|---|
| Ryzen AI 7 350 | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Ryzen AI 5 340 | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core i7-1260P | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 3 7335U |
PCMark10は全体的にすごく高いスコア
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリークラス
本機種のスコアです。エッセンシャルは過去最高スコアでした。
- 総合性能は6974→ミドルハイスペック
- Essentialは11490→通常用途やビデオ会議などはすごく快適にできる
- Productivityは10162→ものすごく快適に使える
- Digital content creationは7885→高い性能
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Ryzen AI 5 340 | |
|---|---|
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core Ultra 9 285H | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core i7-1260P | |
| Core i5-1240P | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 5 5625U | |
| Ryzen 7 5700U | |
| Ryzen 3 5425U | |
| Ryzen 3 7335U | |
| Ryzen 5 PRO 6650U | |
| Ryzen 5 5500U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
|---|---|
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen AI 5 340 | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Ryzen 5 5625U | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Core Ultra 9 285H | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Ryzen 3 5425U | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 7 5700U | |
| Ryzen 5 PRO 6650U | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen 3 7335U | |
| Core i5-13420H | |
| Core i7-1260P | |
| Core i5-1240P | |
| Core i5-1235U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Core Ultra 9 285H | |
|---|---|
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen AI 5 340 | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Ryzen 7 7735U | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core i7-1260P | |
| Core i5-13420H | |
| Core i5-1240P | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 5 PRO 6650U |
4K動画レンダリング時間計測結果
5分の風景を撮影した4K動画の、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。
3回計測し平均は2分58秒と早い方でした。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Core i7-1260P | |
|---|---|
| Ryzen 5 7535U | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Core Ultra 9 285H | |
| Ryzen AI 5 340 | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core i7-14700+RTX 4060 | |
| Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060 |
3D Graphics Mark計測結果
グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。
3Dグラフィックス性能を測る3D Graphics Markのスコアは、4236とまずまずのスコアでした。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
|---|---|
| Ryzen 7 8845HS | |
| Core Ultra 9 285H | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Ryzen 7 7735U | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Ryzen AI 5 340 | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Ryzen 5 PRO 6650U | |
| Core i7-1260P | |
| Core i7-1355U | |
| Core i5-1335U | |
| Ryzen 3 7335U | |
| Core i5-1340P | |
| Core i5-13420H |
Fire Strike計測結果
次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。
Fire Strikeは5361となかなか良いスコアでした。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| RTX 3050 | |
|---|---|
| Core Ultra 9 285H | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core Ultra 7 258V | |
| GTX 1650 | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core Ultra 5 125H | |
| GTX 1650 Max-Q | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Arc A350M | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Ryzen AI 5 340 | |
| Ryzen 7 7735U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core i5-13420H |
次は2Dゲームのベンチマークで、軽めのゲームであるドラゴンクエスト10は13898で「すごく快適」、重ためのFFXIV黄金のレガシーは5058で「普通」でした。(画質はFHD)
Memory Mark計測結果
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR5X-7500MHzの16GBで、Memory Markで性能を計測したら2645と悪くないですが、当サイト計測の平均よりも下でした。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| LPDDR5X平均 | |
|---|---|
| DDR5平均 | |
| LPDDR5平均 | |
| 本機種LPDDR5X | |
| LPDDR4X-4266MHz平均 | |
| DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ性能計測結果
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 4.0の512GBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は6614MB/秒、ライト(書き込み速度)は5586MB/秒とビジネスPC並みに速いです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
| 本機種 | |
|---|---|
| PCIe 4.0×4 | |
| PCIe 3.0×4 | |
| HDD |
起動時間を計測しました。5回計測した平均は13秒とすごく速いです。
| 1回目 | 14秒 |
|---|---|
| 2回目 | 13秒 |
| 3回目 | 13秒 |
| 4回目 | 12秒 |
| 5回目 | 13秒 |
| 平均 | 13秒 |
排熱性能と騒音値の計測
底面にはメッシュの幅広い通気口があります。
底面カバー内側です。ちょうどファンの部分のみ開いており、他の部分はEMIシールドかエアフロー制御用の遮蔽板として黒いカバーが付いていますね。
ちなみに、通気口を開けすぎると重要な部分が冷えなかったり、キーボード周辺の剛性が下がるので、このように必要最小限にするようです。
筐体内部には大きなファン1つに2本のヒートパイプがあります。これ、上位モデルの仕様ですね。
CPUの性能を100%フルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PC表面温度と底面温度、そして騒音値を計測しました。
この時のPC表面温度は38.7度、底面温度は39.4度と低めの温度で、しっかりと排熱できています。底面温度が低いので膝の上で使っても問題ないと思いましたが、熱がこもって熱くなりました。高負荷な作業時はデスクに置いた方がよさそうです。
騒音値は平均約66dBとファンの音がしっかりと聞こえ、扇風機の中程度の音でした。
ちなみに普通に使っていてCPUを100%使うことはほぼないので、ここまでの音や温度を見ることはないと思います。
その他の特徴
バッテリー駆動時間
バッテリーは57Whrで、JEITA 3.0測定で最大約13.8時間と長めでした。重たいので持ち運びに向いているわけじゃないですが、ちょっとした移動が多い人でもがっつり使えると思います。
Lenovoのサポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、通常であればPremium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができますが、執筆時現在、まだこの保証はありません。こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
総評・まとめ
良い点
・2 in 1 PCでどこででも使いやすい、しかもペンが付属
・CPU性能がすごく高い
・Copilot+PCで便利
・画面比16:10の14インチだが15インチ並みの表示が可能
・高画質FHD Webカメラ
・Wi-Fi 7にも対応
・データ転送速度が速いUSB-Cがあり、USB-Aも2つと使いやすいインターフェイス
・キーが大きく、そして均等な大きさで使いやすい
残念な点
・14インチにしては重たい
総合評価
Lenovo IdeaPad 5 2-in-1 Gen 10(Ryzen AI 5 340搭載)は、Copilot+ PC要件を満たす高性能な2-in-1ノートPCです。
4K動画のレンダリングは平均2分58秒と高速で、グラフィック性能もFire Strike 5361、ドラクエのベンチマークは13898と十分な実力を示しました。
PCIe 4.0 SSDは読み込み6614MB/s、起動時間も平均13秒と快適。排熱設計も優秀で、Cinebench実行時でも表面温度38.7℃、騒音値66dBと許容範囲。Wi-Fi 7やCopilotボタン、ペン付属など使い勝手も良好で、重さ以外に大きな欠点は見当たりません。レビュー全体から見ても、性能・機能・実用性のバランスに優れた1台です。
このPCをおすすめしたいユーザー層
1. 学生・教育関係者(特に文系・教育系)
– ペン付属の2-in-1構造で、手書きノートやPDF注釈が快適
– CopilotボタンでAI支援がすぐ使えるため、レポート作成や調べ物に便利
– バッテリー最大13.8時間で、講義や自習にも十分対応
2. ビジネスユーザー・モバイルワーカー
– 高速SSD+起動13秒で、外出先でもストレスなく業務開始
– USB-C Gen2×2+USB-A×2+HDMI搭載で、プレゼンや外部接続も柔軟
– Web会議向けに高画質FHDカメラ+顔認証搭載
3. ライトなクリエイター・動画編集者(ただしディスプレイはクリエイティブワークに向いていない)
– 4K動画レンダリングが約3分と高速で、DaVinci Resolveなども実用レベル
– Fire Strike 5361/3D Graphics Mark 4236で、軽めの画像・動画編集に対応
– ペン入力+16:10画面比で、作業領域が広く使いやすい
4. AI・Copilot+ PCに興味がある先進ユーザー
– NPU搭載でCopilot+ PC要件を満たし、AI支援機能をフル活用可能
– 将来的なAIアプリケーションとの親和性も高い
購入先
































