Lenovo ThinkBook 16 Gen 7(AMD)の実機レビュー

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Gen 6からブラッシュアップされたThinkBook 14 Gen 7 AMDです。

本機はAPUにRyzen 7035シリーズを採用しており、メモリは最大64GBと大きくストレージも増設が可能、そしてイーサネットコネクタも搭載した16インチで、使い勝手が高い機種です。

レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはRyzen 7 7735HS、DDR5-4800 16GB、SSD PCIe 4.0 1TBになります。

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ThinkBook 16 Gen 7 AMDのスペック

CPU Ryzen 3 7335U
Ryzen 5 7535HS
Ryzen 7 7735HS
メモリ DDR5-4800 16GB(最大64GB)
ストレージ SSD 最大1TB(M.2スロット2つ)
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(16型) WUXGA IPS 光沢なし タッチあり
OS Windows 11 Home
LAN Wi-Fi 6/6E、ギガビットイーサネット
生体認証 指紋センサー、顔認証(オプション)
WEBカメラ 1080p FHD(IRカメラ搭載モデルあり)
スピーカー 2W×2
寸法(幅×奥行×高さ) 356 × 253.5 × 17.5mm
重量 1.7㎏
バッテリー(JEITA 2.0) 最大約10時間
標準保証 1年間
価格 9.9万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはRyzen 7000シリーズで、ミドルクラスの7035シリーズです。省電力モデルのUシリーズと、ハイパフォーマンスモデルのHSシリーズがあります。バッテリー重視ならUシリーズ、性能重視ならHSシリーズですね。

ただし、AI機能に利用するNPUはありません。

メモリはDDR5-4800MHzで、公式サイトでは最大32GBモデルが販売ですが、最大メモリ容量は64GB(32GB×2)なので、自分で増設できる人は安くスペックアップができます。

ストレージは最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、最大1TBと大きめです。M.2スロットがもう1つあり、SSDの増設も可能です。

ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、WUXGA(1920×1200ドット) IPS液晶、輝度は300ニトで、高色域のsRGB 100%もあります。

OSはWindows 11 HomeかProが選べ、Wi-Fi 6Eに対応しイーサネット(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T)もあり、無線でも有線でも安定した通信が可能です。電源ボタンに統合された指紋センサーがあるので、サインインも一瞬です。

WEBカメラは高画質FHDで、2Wスピーカーが2つ、ノイズキャンセリング機能付きのデュアルマイクが搭載しています。

16インチで1.7㎏と標準的な重量で、バッテリー駆動時間は最大約10時間(動画再生時)とまぁまぁの長さです。

インターフェイスは比較的豊富で、SDカードリーダーやUSB4もあり、ドックを使わなくても十分足りると思います。

 

 

公式サイト

 

 

旧モデルとの比較

旧モデルのThinkBook 16 Gen 6 AMDとの比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 旧モデル
CPU Ryzen 3 7335U
Ryzen 5 7535HS
Ryzen 7 7735HS
Ryzen 3 7330U
Ryzen 5 7530U
Ryzen 7 7730U
メモリ DDR5-4800 64GB DDR4-3200 64GB
ストレージ SSD×2
ディスプレイ WUXGA WUXGA
WQXGA
LAN Wi-Fi 6/6E、1Gbe Wi-Fi 6/6E、1Gbe
重量 1.7㎏ 1.71㎏
寸法 356 × 253.5 × 17.5mm

主な変更点です。

・APUがRyzen 7035シリーズになり、ハイエンドのHSシリーズが追加
・メモリがDDR5-4800MHzに
・WQXGAディスプレイがなくなった
・10g軽くなった

 

こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアの平均値です。

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル

Ryzen 7 7735HS  24243
Ryzen 7 7730U  19287
Ryzen 5 7535HS  18452
Ryzen 5 7530U  16139
Ryzen 3 7335U  12180
Ryzen 3 7330U  11013

それでは、以下にて本機の特徴をご紹介します。

 

 

メモリとSSDの増設が可能

本機はメモリスロットが2つと、M.2スロットが2つあり増設が可能です。ただし、保証が外れるので自己責任で行ってください。

 

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD 筐体内部

筐体内部です。右上の黒のカバーで覆われてるところはメモリが入っており、2スロットあります。(カバー外した後に写真撮るの忘れてました)

公式サイトでは最大16GB×2枚が販売されていますが、最大64GBにできるのでより大きくしたい人や安くスペックアップしたい人にも向いています。

 

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD 筐体内部 M.2スロット

M.2スロットは右下にあり、Type-2280を入れることができます。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7(AMD)にSDを増設

当サイトでもSSDを増設したらしっかりと読み込まれました。

 

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アルミニウムボディで洗練されたボディ

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD 右斜め前から

アルミニウムボディを採用し、滑らかな手触りで、Ryzen 5モデルは10万円を切るのに高級感があります。

 

ThinkBook 16 Gen 7 AMD 底面カバー

ただし、底面カバーは樹脂素材で、見た目も若干安っぽさがあります。

 

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD 背面

MIL-STD 810Hと言う米軍の物資調達規格のテストをクリアしており、日常の衝撃や衝突に耐える高い堅牢性もあるので、安心して持ち運びができます。

 

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD 正面

ベゼル(画面の黒い枠)が細く、すっきりした見た目です。

 

上ベゼルは約9ミリ、左右のベゼルは約5.2ミリとなっています。

 

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD エッジ

エッジの効いたシャープな部分と優しい印象の丸い部分があり、デザイン性も高いですね。

 

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD 上から

寸法は幅356ミリ、奥行き253.5ミリ、厚さは17.5ミリと16インチとしてはコンパクトにまとまっていますが、大きな筐体です。

 

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD 質量計測

最軽量モデルは1.7㎏からで、レビュー機は1880gもありました。本機は71Whrのバッテリーが搭載しているので、公称値よりもだいぶ重たくなりましたが、持ち運びを考えている人は45Whrのバッテリーの方が良いです。

 

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD バッテリー

 

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD 横から

厚さは17.5ミリと、一般的なPCと同じくらいのサイズです。

 

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD 横から

横から見たらこんな感じです。

 

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD 180度開くディスプレイ

ディスプレイは最大でこのくらいまで開きます。重たい機種って片手でディスプレイを開けれるものがあるのですが、本機は無理でした。

 

 

WEBカメラ周り

Webカメラは高画質FHD 1080pが搭載です。ここ最近はFHD画質が一般的になってきましたね。

また、プライバシーシャッターを搭載しているので、WEBカメラを使わないときは、閉じておくと安心です。

 

ズームするとわかりやすいですが、もちろんFHD画質の方が映りがよく、Web会議やオンラインレッスン時に自分の映りが良くなり印象アップです。

また、先述しましたが顔認証のIRカメラも搭載可能です。

スマートノイズキャンセリング機能付きマイクが2つ搭載しており、ステレオスピーカー2Wが2つ搭載です。音は動画で紹介しますがミドルの抜けが良く、Web会議に合うと思います。

 

 

広色域sRGB 100%+画面比16:10の大型ディスプレイ

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD 正面

解像度 光沢 液晶 輝度
16型 WUXGA なし IPS 300nit
コントラスト比 色域 視野角 その他
1000:1/1200:1 sRGB 100% 178° ブルーライト軽減/Eye Safe

ディスプレイは16インチの大画面で、画面アスペクト比が16:10と縦に長いWUXGA(1920×1200ドット)にIPS液晶が搭載です。

一般的な画面比は16:9なので、本機は16インチでも17インチ並みの情報が表示されます。

 

レビュー機の色域はsRGB 100%と広く、左のNTSC 45%モデルもあります。色が全然違いますよね。sRGB 100%は画像編集や、SNS/Youtube用の動画編集にも合い、動画配信を見るときもきれいで見やすいです。

 

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD ディスプレイの色域

執筆時現在カスタマイズモデルでは選べませんでしたが、左のメモリ32GBモデルがsRGB 100%でした。

 

こちらは黒をどれだけ描写できるかの比較で、ズームするとわかりやすいですが左の本機は黒が結構明るい(黒が真っ黒じゃない)です。明るい色がぼんやりと滲んでいる感じもします。

 

視野角は178度と広いですが、真横近くに行くと若干暗くなりました。

輝度は全モデル300ニトで、室内向けです。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える(見やすいわけじゃない)
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

豊富なインターフェイス

インターフェイスは豊富で、USB Type-Cが2つ(うち1つはUSB4)、USB Type-Aも2つ、そしてSDカードリーダーやHDMI、そしてイーサネットもあるので、ドックを使わなくても十分だと思います。

 

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD 右側面インターフェイス

右側面にはSDカードリーダー、USB 3.2 Gen 1(データ転送速度10Gbps)、RJ45、そしてケーブルロックスロットになります。画像・動画編集をする私としては、SDカードリーダーがあるのはうれしいですね。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7(AMD) microSDカードをSDカードリーダーに挿入

スマホのmicroSDカードからのデータ移動も楽になります(大きさを変えるアダプタ使用)。

 

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD 左側面インターフェイス

右側面はUSB Type-C 3.2 Gen 2(データ転送速度10Gbps/映像出力機能付き)、USB 3.2 Gen 1(データ転送速度10Gbps)、HDMI、USB4(データ転送速度40Gbps/映像出力機能付き、PowerDelivery対応)、マイク/ヘッドフォンジャックになります。

USB4があるので大きなデータ移動も楽々ですね。

 

 

2つの生体認証を搭載可能

ThinkBook 16 Gen 7 AMD 指紋センサー統合型電源ボタン<指紋センサー統合型電源ボタン>

ThinkBook 16 Gen 7 IRカメラ

本機には電源ボタン統合型の指紋センサーが標準搭載し、顔認証(IRカメラ)も追加できます。

通常は顔認証でサインインすると思いますが、顔認証が正常に動作しないときってあるので、そういう時に指紋センサーがあると便利です。

 

 

CPUは高性能Ryzen 7035HSシリーズ

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 AMD CPU-Z

Ryzen 5 7535HS Ryzen 7 7735HS
製造プロセス 6nm
アーキテクチャ Zen 3+
コア/スレッド 6/12 8/16
L3キャッシュ 16MB
GPUコア 6 12
基本クロック 3.3GHz 3.2GHz
ブーストクロック 4.55GHz 4.75GHz
TDP 35-54W 35-54W

カスタマイズできない固定モデルはRyzen 5 7535HSとRyzen 7 7735HSですが、カスタマイズモデルはRyzen 3 7335U(4コア8スレッド)が搭載できます。

アーキテクチャはZen 3+で、Zen 3と比べ以下の点が変わっています。

・前世代と比較して最大30%高速
・最大24時間のバッテリー
・内蔵GPUがRDNA2(レイトレーシング対応)
・統合型グラフィック性能はRyzen 5000シリーズの最大2倍
・DDR5/LPDDR5のメモリに対応
・USB4対応
・PCIe Gen 4対応
・Wi-Fi 6E対応

 

ちなみに、Ryzen 7000シリーズって5種類あり、それぞれ仕様や規格が全然違うんです。見分け方は下2桁の数字です。

20 30 35 40 45
プロセス 6nm 7nm 7nm 4nm 5nm
アーキテクチャ Zen 2 Zen 3 Zen 3+ Zen 4 Zen 4
最大温度 95° 95° 100° 100°
メモリ DDR4 DDR4 DDR5 DDR5 DDR5
PCIe 4.0 PCIe 3.0 PCIe 3.0 対応 対応 対応
USB4 × × 内蔵 内蔵 ×

本機搭載モデルは下2桁が「35」で、ちょうど真ん中のモデルです。

 

以下にてベンチマークの紹介です。本機はRyzen 7 7735HSになります。

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 AMD CPU Mark計測結果

CPUの性能を測るCPU Markのスコアは18927と高い性能でした。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Ryzen AI 9 HX 370  38025
Ryzen AI 9 HX 370  36217
Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  31399
Ryzen 7 8845H  30037
Core Ultra 7 165H  28719
Snapdragon X Elite X1E-78-100  28668
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Core Ultra 7 258V  21237
Core Ultra 5 125H  20071
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Core i5-1335U  18931
Ryzen 7 7735HS  18927
Core Ultra 5 135U  18742
Ryzen 5 7535HS/平均  18235
Core Ultra 5 125U  17921
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140
Ryzen 5 7535U  15855

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 AMD Cinebench 2024計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア607、シングルコア91とシングルコアが思ったより低いスコアでした。

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Ryzen AI 9 HX 370  1237
Snapdragon X Elite X1E-78-100  924
Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 7 7735HS  607
Ryzen 5 8640HS  557
Core Ultra 7 258V  556
Apple M1  509
Core i7-1280P  433

シングルコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Core Ultra 7 258V  119
Ryzen AI 9 HX 370  117
Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Snapdragon X Elite X1E-78-100  107
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Ryzen 5 8640HS  95
Ryzen 7 7735HS  91
Core i7-1280P  74

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 AMD Geekbench AI計測結果

Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。

Single Precision(単精度)は2987、Half Precision(半精度)は1296、Quantized(量子化スコア)は4409と全体的に高いスコアになりました。

単精度スコア半精度スコア量子化スコア

Single Precision Score/単精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  3624
Ryzen 7 7735HS  2987
Core Ultra 5 125H  2758
Core Ultra 5 125U  2458
Core i7-1260P  2405
Core Ultra 7 258V  2374
Ryzen 5 8640HS  2204
Snapdragon X Elite X1E-78-100  2115
Ryzen 5 7535U  1647
Ryzen 3 7335U  1133

Half Precision Score/半精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon X Elite X1E-78-100  3471
Ryzen AI 9 HX 370  1537
Ryzen 7 7735HS  1296
Core Ultra 7 258V  1255
Core Ultra 5 125H  1208
Ryzen 5 8640HS  1063
Core Ultra 5 125U  1042
Core i7-1260P  988
Ryzen 5 7535U  808
Ryzen 3 7335U  649

Quantized Score/量子化スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon X Elite X1E-78-100  6881
Ryzen AI 9 HX 370  6827
Core Ultra 7 258V  4815
Core Ultra 5 125H  4475
Ryzen 7 7735HS  4409
Core Ultra 5 125U  3972
Ryzen 5 8640HS  3923
Core i7-1260P  3424
Ryzen 5 7535U  2290
Ryzen 3 7335U  1629

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 AMD PCMARK10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

 

総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は6556→ギリギリミドルハイクラス
  • Essentialは10193→通常用途やビデオ会議などはすごく快適にでできる
  • Productivityは9093→すごく快適に使える
  • Digital content creationは8253→高い性能
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10915
Ryzen 5 8640HS  10622
Ryzen 5 7535U  10196
Ryzen 7 7735HS  10193
Core Ultra 5 125U  9782
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Core Ultra 7 155U  9682
Ryzen 5 7535U  9465
Core Ultra 7 258V  9361
Ryzen 5 5625U  9036
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 5425U  8743
Ryzen 3 7335U  8318
Ryzen 5 PRO 6650U  8130
Ryzen 5 5500U  7907

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10550
Ryzen 5 8640HS  9349
Core Ultra 7 155U  9282
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 7 7735HS  9093
Ryzen 5 7535U  8996
Core Ultra 7 258V  8492
Core Ultra 5 125U  8315
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 5 7535U  8176
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Ryzen 3 7335U  7499
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Core i5-1235U  5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  11536
Core Ultra 7 258V  9321
Ryzen 7 7735HS  8253
Core Ultra 5 125H  8250
Ryzen 5 8640HS  7777
Core Ultra 5 125U  7173
Ryzen 7 7735U  7159
Core Ultra 7 155U  7079
Core i7-1260P  6406
Core i5-1240P  5875
Ryzen 5 7535U  5851
Ryzen 5 PRO 6650U  5636
Ryzen 5 5625U  5372
Ryzen 7 5700U  5282
Ryzen 3 7335U  4872
Core i5-1235U  4716
Ryzen 3 5425U  4240

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 AMD 4K動画レンダリング時間計測結果

5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。

3回計測した平均は3分15秒となかなか速かったです。

 

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Core Ultra 7 258V  6分2秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100  3分28秒
Ryzen 7 7735HS  3分15秒
Ryzen AI 9 HX 370  2分9秒
Core i7-14700+RTX 4060  1分50秒
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060  1分38秒

 

 

グラフィックス性能

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 AMD 3DMARK計測結果

グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。

3Dグラフィックス性能を測る3D Graphics Markのスコアは、5050と悪くない性能でした。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  9117
Ryzen 7 8845HS  9055
Ryzen 5 8640HS  6065
Core Ultra 5 125H  5507
Core Ultra 7 258V  5204
Ryzen 7 7735U  5098
Ryzen 7 7735HS  5050
Ryzen 5 7535U  4127
Core Ultra 5 125U  4045
Core Ultra 7 155U  3646
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1335U  2686
Ryzen 3 7335U  2609
Core i5-1340P  2542

 

 

次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 AMD Steel Nomad Light計測結果Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 AMD Wild Life計測結果Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 AMD Fire Strike計測結果 Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 AMD Night Raid計測結果

Steel Nomad Lightは2374、Wild Lifeは15230、Fire Stikeは6452、そしてNight Raidは23807と全体的に高めの性能で、Night RaidはGTX 1650 Max-Qよりも高かったです。

Steel Nomad LightWild LifeFire StrikeNight Raid

Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです

Steel Nomad

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  4902
Ryzen AI 9 HX 370  3507
Core Ultra 7 258V  3253
GTX 1650 Max-Q  2819
Core Ultra 5 125H  2472
Ryzen 7 7735HS  2374
Ryzen 7 7735U  1437
Wild Lifeはクロスプラットフォームのベンチマークで、レイトレーシングを使用しない軽めのゲームを想定したベンチマークで、PCやタブレット、スマホなどとスコアの比較ができます。

Wild Life

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050 Ti  29016
Core Ultra 7 258V  25716
GTX 1650 Ti  23752
Core Ultra 5 125H  23037
Ryzen AI 9 HX 370  22702
GTX 1650 Max-Q  16974
Ryzen 7 8845HS  16368
Ryzen 7 7735HS  15230
Ryzen 5 8640HS  13987
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアです。

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  10718
Ryzen AI 9 HX 370  9118
GTX 1650  8033
Core Ultra 5 125H  7904
Core Ultra 7 258V  7839
GTX 1650 Max-Q  6861
Arc A350M  6770
Ryzen 5 8640HS  6614
Ryzen 7 7735HS  6452
Ryzen 7 7735U  4645
Night RaidはDirectX 12のベンチマークで、グラフィックボードがない機種の性能を測ります。

Night Raid

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4050  43397
RTX 3050  39341
RTX 3050 Ti  34440
Ryzen AI 9 HX 370  33378
Core Ultra 7 258V  28829
GTX 1650 Ti  27333
Core Ultra 5 125H  26261
Ryzen 7 7735HS  23807
GTX 1650 Max-Q  20322
Ryzen 7 7735U  17539

 

次は2Dゲームのベンチマークで、軽めのゲームであるドラゴンクエスト10は9034で「とても快適」、重ためのFFXIV黄金のレガシーは5303で「普通」でした。

 

 

排熱性能はそこまで高いわけじゃない

ThinkBook 16 Gen 7 AMD 底面カバー

底面の通気口は幅広いですね。

 

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD 筐体内部

筐体内部はファン一つに、ヒートパイプが2本になっています。

 

ThinkBook 16 Gen 7 AMD ベンチマーク計測時のCPU温度の推移図

CPUの性能をフルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、CPUの温度とPCの表面温度、そして騒音値計測しました。

CPUの温度はベンチマークを始めると353度(摂氏80度)に上がり、その後はほぼ同じくらいの温度で推移していましたが、途中で10度ほど温度が下がって343度(摂氏70度)ほどに落ちつきました。

 

ThinkBook 16 Gen 7 AMD ベンチマーク計測時の騒音値

この時の騒音値は平均44dBと少し高く、静かなゲーミングPC並にファンが回っていました。うるさいわけじゃないですが、気になる音です。

 

ThinkBook 16 Gen 7 AMD ベンチマーク計測時のPCの表面温度

この時のPC表面温度は42.9度とちょっと高めでした。キーボードがほんのり温かく感じます。

今回の結果を見る限りじゃ、そこまで排熱性能が高いわけじゃなさそうですが、CPUを100%の力で長時間使うこともないと思うので、こう言った使い方をしなければ問題ないと思います。

 

 

メモリ性能

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 AMD Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはDDR5-4800MHzの16GB(8GB×2枚)で、Memory Markで性能を計測したら2811となかなか良いスコアでした。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

LPDDR5X平均  3288
本機種DDR5  2811
DDR5平均  2806
LPDDR5平均  2759
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

高速ストレージ

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 AMD シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD PCIe 4.0 1TBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は6185MB/秒、ライト(書き込み速度)は4774MB/秒とハイエンドビジネスPC並みの速さでした。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

本機種  6185MB/秒
 4774MB/秒
PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

起動時間を計測しました。4回計測した平均は18.3秒とまぁまぁ早い速度でした(速い機種は10~15秒で起動)

1回目 19秒
2回目 18秒
3回目 18秒
4回目 18秒
平均 18.3秒

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 AMD シーケンシャル速度計測結果 SDカードリーダー

SDカードリーダーの速度はリード96MB/秒、ライト88MB/秒と普通でした。

 

 

キーが大きく均一でミスしにくいキーボード

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 AMD キーボード

キーボードはフルサイズ107キーの日本語キーで、バックライト付きです。左上の半角/全角キーとEntreの横の「む」キーのみ若干小さくなっていますが、それ以外は均一な大きさで使いやすかったです。

また、矢印キーは4つすべて大きいし、テンキーも付いているのでExcelなどを使う人は特に使いやすいと思います。

コパイロットボタンもあるので、調べ物や疑問があるときもワンタッチで呼び出せるので快適です。

 

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 AMD キーボード

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測18.6×18.3㎜とほぼフルサイズ並みで、キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1.1㎜と浅く軽い打鍵感なので、軽めのタイピングが合います。

タッチパッドは実測120.3ミリ×75.5ミリとワイドなので、操作しやすいです。使い心地は普通です。

 

 

Wi-Fi 6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができます。

ただし、カスタマイズからWi-Fi 6も選べます。

また、1ギガビットイーサネットもあるので、無線でも有線でも使えます。

 

 

バッテリー駆動時間

Lenovo Thinkbook 16 Gen 7 AMD バッテリー

バッテリーは4セル45Whrか71Whrで、Ryzen 5モデルは最大10時間、Ryzen 7モデルは最大9.3時間の動画再生時間なります(JEITA 3.0測定)。

普通です。

 

 

セキュリティ

Lenovo セキュリティ

Windows Defenderと言うセキュリティ機能がありますが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、通常であればPremium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができますが、執筆時現在、まだこの保証はありません。こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

 

  • 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

 

 

まとめ

良い点

・このスペックで10万円切り
・メモリとストレージの増設が可能
・メタル素材でおしゃれ
・広色域sRGB 100%で画面比が16:10と縦に長いので見やすい
・2つの生体認証搭載可能
・インターフェイスが豊富でUSB4搭載
・キーが大きく、ほとんど均一のサイズで使いやすい

 

残念な点

・見ることは少ないが、底面カバーが樹脂素材
・排熱性能がそんなに高くないように見えた

 

総合評価

Ryzen 5 7535HSが搭載で10万円以下とコスパが高い機種で、しかもメモリとストレージの増設が可能なので、安くスペックアップができます。

個人的に、キーが大きく均一なサイズだったのでタイピングしやすかったのはポイントが高いです。

ディスプレイも画面比が16:10なので、16インチと言っても16:9の17インチ並みの情報が表示できるので大画面で作業がしやすいです。

また、sRGB 100%のディスプレイもあり、色彩豊かなので見やすいです。

ベンチマーク時の騒音とPC表面温度が若干高かったので、高負荷なことを長時間するような人には合わないかもしれません。

 

 

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