久しぶりに、あの超人気だったChromebook Duetが帰ってきましたね。
↓これは2020年に発売されたChromebook Duetで筆者も使っていましたが、3年くらい売れ続けた記憶があります。
最後のモデルは2022年のDuet 570iだったと思いますが、これ以降日本では発売されませんでしたね。日本を売れ行きが良くなかったんでしょうか?
何はともあれ、久しぶりの新モデルが登場です。
Contents
Chromebook Duet Gen 9のスペック
SoC | MediaTek Kompanio 838 |
---|---|
メモリ | LPDDR4X-4266 4GB/8GB(amazonのみ) |
ストレージ | eMMC 5.1 128GB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(10.95型) | WUXGA IPS 光沢 NTSC 72% 400ニト |
OS | Chrome OS |
無線 | Wi-Fi 6 |
生体認証 | – |
WEBカメラ | フロント500万画素 リア800万画素 |
オーディオ | スピーカー1W×2 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 255.37 × 166.92 × 7.6 mm |
重さ | 510g(タブレット) 159g(フォリオスタンド) 432g(キーボード) |
バッテリー(Google power load test) | 29Wh 最大約12時間 |
標準保証 | 1年間 |
自動更新 | 10年間 |
価格 | 6.5万円~ |
<性能評価>
タブレットの頭脳であるSoCにはMediaTek Kompanio 838が搭載し、Chromebookとしては十分快適動作するほどの性能があります。
Geekbench 6のスコアがマルチコア2260、シングルコア1023なのでミドルクラスの性能ですね。
メモリはLPDDR4Xで4GB搭載し、amazon限定モデルは8GB(6.9万円)になります。約4000円でメモリが倍になるので、公式サイトで買うよりもAmazonで買った方がお得ですね。
ストレージはeMMC 5.1で128GBと、ぼちぼちの容量です。micoSDカードで増設はできないので、 Googleドライブなどのクラウドストレージを使うことをお勧めします。
ディスプレイは10.95インチと大きく、WUXGA(1920×1200ドット)とここ最近のPCと同じ画面アスペクト比でIPS液晶を採用、輝度は400ニトと高くコントラスト比は1500:1、色域はsRGB 100%相当のNTSC 72%になります。
この価格にしては、なかなかスペックですね。
OSはChrome OSで、自動更新は10年間と長いです。
無線はWi-Fi 6に対応し、カメラはフロント500万画素、リア800万画素とPCとしてみたらすごく良いです。
また、1Wスピーカーが2基搭載し、マイクも2つあります。
タブレットは510gで、キーボードとスタンドを合わせると約1.1㎏になります。キーボード付きでこれは軽いので、持ち運びも便利ですね。
インターフェイスはUSB 3.2 Gen 1 Type-Cが2つあるので、すごく便利になりました。
Chromebookとは?
Chrome | Windows | |
OS | Chrome OS | Windows |
ブラウザ | 基本的にGoogle Chrome | Edge(好きなものを選択可能) |
保存 | 基本的にGoogle Drive | 基本的に内蔵ストレージ |
ダウンロード | Google Play | Microsoft Store 各Webサイト |
Office | △ | 〇 |
セキュリティ | 完全自動 | 自分でも対処した方が良し |
Chromebookって何?って思う人も多いと思いますが、簡単に言うと「普通のノートパソコン」です。普通に使えます。
ただし、OSがChrome OSなので、Androidスマホのパソコン版と言った感じです。Windowsパソコンとの大きな違いは、好きなものをダウンロードできるかどうかですね。
Win PCは各Webサイトから好きなものをダウンロードできますが、ChromebookはGoogle Playからのみダウンロードができます。なので、「特殊なアプリやソフトをダウンロードしない」人は、特に気にならないと思います。
また、Chromebookはストレージが小さいので、パソコン本体にデータを保存せずに(保存してもOK)、クラウドにデータを保存するような仕様です。これは、いつでもどこでも、どのデバイスでも情報をシームレスに共有できるようにするためです。
セキュリティはGoogleが対処しており、基本的に自分で何かをすると言う必要はありません。検証済みのブートプロセスにより、起動するたびにシステムに悪意のある変更がされていないかを自動的に検出し、必要に応じてより安全なバージョンに戻します。
万が一変なサイトに飛んでしまっても、システムと切り離されているので、そのページを閉じればOKです。パソコンがウイルス感染したりすることはほぼ無いそうです。
ただし、ChromebookはMicrosoft Officeアプリが使用できない(オンライン版は使用可能)なので、どうしても仕事でMicrosoft Officeを使う人はWindowsパソコンが使いやすいかもしれません。
今回はWindows PCとの違いを開設しましたが、Androidタブレットとの違いは「ChromebookとAndroidの違い」を参考にどうぞ。
Chromebook Duet Gen 9の特徴
外観
本機はフォリオスタンドもキーボードも付属しており、完全なるPCですね。アルミニウムを使用したおしゃれな筐体で、かっこいいです。
フォリオカバーはこのようにスタンドとしても機能するので、PCモードでもタブレットモードでも使いやすいです。
以前のChromebook Duetでは縦置き時はスタンドとして機能しませんでしたが、本機は改良が加えられているようで縦向きでも使えます。
絵を描く時にも便利ですね。ペンはLenovo USIペン2が付属しているようで、4096段階の筆圧検知があります。
キーボードをつけっぱなしでも、タブレットのように使えます。
マグネットでカチャッとはまるキーボードは、取り外し可能です。
フロントカメラは500万画素とPCにしてはかなり高画質で、リアカメラは800万画素です。タブレット的に言うと、普通です。
1Wスピーカーが2つにマイクも2つ搭載しており、普通にWeb会議などできます。
また、PCのように電子式プライバシーシャッターがあるので、使わないときはOFFにすることによってプライバシーを守れます。
Copilotボタンはないよ
ここ最近のWindows PCにはCopilotボタンがついていますが、Chromebookなのでありません。
キーボードにはバックライトはないですが、日本語キーになります。タッチパッドは86.8㎜×48.8㎜と小さめです。
CPU
MediaTek Companio 838 | |
製造プロセス | 6nm |
コア | 8コア(4x Arm Cortex-A78 2.6GHz 4x Arm Cortex-A55 2.0GHz) |
GPU | Arm Mali-G57 MC3 |
AIアクセレレーター | あり |
TOPS | 4TOPS |
CPUはbig.LITTLEで2つのコアが搭載しており、低負荷な作業時は省電力コアが動作するのでバッテリー駆動時間が長くなるという特徴があります。
また、AIアクセレレーターがあり、最大4TOPS(1秒間に4兆回の演算処理が可能)となっています。
MediaTekが公開しているKompanio 838のGeekbench 6のスコアで、マルチコア2260、シングルコア1023とミドル~ミドルハイクラスのタブレット並みの性能です。
Geekbench 6 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
---|---|
Snapdragon 870 | |
MediaTek Kompanio 1300T | |
MediaTek Dimensity 7050 | |
MediaTek Kompanio 838 | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 695 | |
Snapdragon 750G | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 690 5G | |
Snapdragon 7c Gen 2 | |
Snapdragon 730G | |
MediaTek Helio G90T | |
MediaTek Kompanio 520 | |
Snapdragon 680 | |
Helio G88 | |
Helio G85 | |
Snapdragon 662 | |
Unisoc T610 | |
Unisoc T606 | |
MediaTek Helio P90 | |
MediaTek Helio P22T | |
MediaTek Helio P60T | |
Helio G80 |
Geekbench 6 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
---|---|
Snapdragon 870 | |
MediaTek Kompanio 838 | |
MediaTek Dimensity 7050 | |
Snapdragon 695 | |
MediaTek Kompanio 1300T | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 750G | |
MediaTek Kompanio 520 | |
Snapdragon 690 5G | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 7c Gen 2 | |
Snapdragon 730G | |
MediaTek Helio G90T | |
Snapdragon 680 | |
Helio G85 | |
Unisoc T606 | |
Unisoc T610 | |
Snapdragon 662 | |
Helio G80 | |
MediaTek MT8183 | |
MediaTek Helio P60T | |
MediaTek Helio P90 |
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
10.95型 WUXGA | あり | IPS | 400nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
1500:1 | NTSC 72% | 170° | ブルーライト軽減 |
ディスプレイはここ最近のPCと同じ画面アスペクト比16:10で、1920×1200ドットのWUXGAになります。
視野角が広く色鮮やかなIPS液晶を採用し、輝度は高めの400ニト、コントラスト比は1500:1と高く、くっきりとした描写が可能です。
タブレットとしても使えるので、同じ価格帯のノートパソコンよりも良しディスプレイが搭載していますね。
こちらは5~6万円のノートパソコンのディスプレイと、タブレットで同じ色域のものですが、NTSC 72%は色彩豊かでより本来のものに近い色が描写されています。
映画を見たりするのにも合いますね。
輝度は400ニトで、こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
Wi-Fi 6に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
LTE
LTEや5Gはないので、外出先で無線につなぐときはスマホのテザリングや店舗のWi-Fiを使用することになります。
テザリング用の格安SIMなら、楽天最強プランがおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
インターフェイス
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
- USB3.2 Gen1 Type-C(DisplayPort出力機能付き、Powerdelivery対応)
- ボリュームボタン
- プライバシーシャッター
- USB3.2 Gen1 Type-C(DisplayPort出力機能付き、Powerdelivery対応)
USB 3.2 Gen 1 Type-Cが2つも搭載していますね。これはうれしい。
充電しながらモニターにつないだりと、よりPCのように使うことができます。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
修理は、引き取り修理になります。
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
まとめ
良い点
・USB 3.2 Gen 1 Type-Cが2つ搭載
・アマゾンモデルは_4000円で8GB
・フォリオカバー、キーボード、ペン付属
残念な点
・生体認証がない
・ストレージの増設ができない
総合評価
久しぶりのChromebook Duetで楽しみな機種ですね。
今までのChromebook Duetの欠点だったUSBポートが1つと言うのも改善されているので、よりPCっぽく使えるようになりました。
タブレットのようにmicroSDカードで増設ができたらよかったですが、Google Driveなどでやりくりするしかないですね。
公式サイトのモデルはメモリ4GBで65,780円ですが、amazon限定でメモリ8GBモデルが69,300円なので、どう考えても8GBモデルがおすすめです。