Intel Core Ultra 7 258Vのベンチマーク

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Intel Core Ultra 7 258Vのベンチマークです。

Intel Core Ultraシリーズ2で最大47TOPSのNPU性能を持ち、グラフィック性能が高いCPUです。

バッテリー駆動時間が長く、比較的負荷の高い作業を外出先でも行う人に向いています。

レビュー機はLenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9で、スペックはCore Ultra 7 258V、メモリLPDDR5X-8533 32GB、SSD PCIe 4.0になります。

また、CPUの設定はバランスモードです。

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9購入レビュー おしゃれで高機能、グラフィック性能も高い!

 

動画を作成したので、サクッと概要を知りたい方はこちらもどうぞ。

Core Ultra 7 258Vのスペック

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 CPU-Z

Core Ultra 7 258V
製造プロセス TSMC N3B
Pコア 4コア
LP Eコア 4コア
スレッド 8スレッド
キャッシュ 12MB
ターボブースト 4.8GHz
Pコア最大周波数 4.8GHz
Pコア基本周波数 2.2GHz
Eコア最大周波数 3.7GHz
Xコア 8コア
NPU 47 TOPS
ベースパワー 17W
マックスパワー 37W

CPUはPコア(Performance Core)とLP Eコア(低消費電力のEfficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

8コア8スレッドとスレッドが少なく、ハイパースレッディングが廃止されたためマルチコア性能は若干低め、シングルスレッド性能は高いです。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。

グラフィックはIntel Arcグラフィックス140Vで、Xコアは8個になります。

CPUのMax TDPは37Wですが、本機は最大17Wになっています。

 

CPU Markスコア

こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、21237と期待したほど高いスコアではありませんでした。

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 CPU Markスコア計測結果

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  31399
Ryzen 7 8845H  30037
Core Ultra 7 165H  28719
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Snapdragon X Elite X1E-78-100  22886
Core Ultra 7 258V  21237
Core Ultra 5 125H  20071
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Core i5-1335U  18931
Core Ultra 5 135U  18742
Core Ultra 5 125U  17921
Core 5 120U  17292
Core 7 150U  16900
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140
Core i7-1355U  15878
Core i3-1315U  12654
Core i3-N305  10090

 

Cinebench 2024

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 Cinebench 2024計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア556、シングルコア119と、シングルコアはかなり良いスコアでした。

マルチコアは8コア8スレッドなので、あまりスコアが伸びませんでした。

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較 

Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 5 8640HS  557
Core Ultra 7 258V  556
Apple M1  509
Core i7-1280P  433
Ryzen 3 8300GE  414

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  119
Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Ryzen 5 8640HS  95
Core i7-1280P  74

 

PCMark10

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 PCMark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は6507→ミドルハイクラス
  • Essentialは9421→通常用途やビデオ会議などは使いやすい
  • Productivityは8287→高速に使える
  • Digital content creationは9578→かなり高い性能で動画編集などにも向いている
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 5 8640HS  10622
Ryzen 5 7535U  10196
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Ryzen 5 7535U  9465
Core Ultra 7 258V  9421
Ryzen 5 5625U  9036
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 5425U  8743
Ryzen 3 7335U  8318
Ryzen 5 PRO 6650U  8130
Ryzen 5 5500U  7907
Snapdragon X Plus X1P-42-100  7615

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 5 8640HS  9349
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 5 7535U  8996
Core Ultra 7 258V  8287
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 5 7535U  8176
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Ryzen 3 7335U  7499
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Core i5-1235U  5542
Snapdragon X Plus X1P-42-100  4641

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  9578
Core Ultra 5 125H  8250
Ryzen 5 8640HS  7777
Ryzen 7 7735U  7159
Core i7-1260P  6406
Core i5-1240P  5875
Ryzen 5 7535U  5851
Ryzen 5 PRO 6650U  5636
Ryzen 5 5625U  5372
Ryzen 7 5700U  5282
Ryzen 3 7335U  4872
Core i5-1235U  4716
Snapdragon X Plus X1P-42-100  4251
Ryzen 3 5425U  4240

 

レンダリング時間

 

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 5分の4K動画のレンダリング時間

5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。

本機は8コア8スレッドなのでレンダリング時間が遅く、Ryzen 5 7535Uにも負けてしまいました。

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Core Ultra 7 258V  6分2秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒

 

50枚の4K解像度のRAW画像をPhotoshopでJpegに変換するのにかかった時間は48秒78でした。爆速じゃないですが、悪くない速度です。

 

50枚のRAW画像をPhotoshopでJpegに変換するのにかかった時間

50枚のRAW画像1.17GBをPhotoshopでJpeg(最高画質)に変換するのにかかった時間です。

RAW to Jpeg

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 5 8640HS  68秒
Ryzen 5 7535U  52秒41
Core i7-1260P  49秒75
Core Ultra 7 258V  48秒78
Core Ultra 5 125H  43秒43

 

 

3D Graphics Mark

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 3D Graphics Mark計測結果

グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。3D Graphics Markのスコアは5067と良いスコアでしたが、思ったほど伸びませんでした。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 8845HS  9055
Ryzen 5 8640HS  6065
Core Ultra 5 125H  5507
Ryzen 7 7735U  5098
Core Ultra 7 258V  5067
Ryzen 5 7535U  4127
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1335U  2686
Ryzen 3 7335U  2609
Core i5-1340P  2542
Ryzen 7 5800U  2416
Ryzen 7 PRO 5850U  2328
Core i5-1240P  2326
Ryzen 5 5500U  2326
Core i5-1235U  2319
Ryzen 3 7335U  2609

 

3DMark

次はゲームのベンチマークを使い、グラフィック性能を測ります。

Steel Nomad Lightは2734、Wild Lifeは25716、Fire Stikeは7839、そしてNight Raidは31139とすべて高性能でした。

Steel Noamd LightWild LifeFire StrikeNight Raid

Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです

Steel Nomad

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  4902
GTX 1650 Max-Q  2819
Core Ultra 7 258V  2734
Core Ultra 5 125H  2472
Ryzen 7 7735U  1437
Snapdragon X Plus X1P-42-100  1139
Wild Lifeはクロスプラットフォームのベンチマークで、レイトレーシングを使用しない軽めのゲームを想定したベンチマークで、PCやタブレット、スマホなどとスコアの比較ができます。

Wild Life

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050 Ti  29016
Core Ultra 7 258V  25716
GTX 1650 Ti  23752
Core Ultra 5 125H  23037
GTX 1650 Max-Q  16974
Ryzen 7 8845HS  16368
Ryzen 5 8640HS  13987
Snapdragon X Plus X1P-42-100  11404
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアで、Fire Strike ExtremeはQHD、UltraはUHDのレンダリング解像度です。

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  10718
GTX 1650  8033
Core Ultra 5 125H  7904
Core Ultra 7 258V  7839
GTX 1650 Max-Q  6861
Arc A350M  6770
Ryzen 5 8640HS  6614
Ryzen 7 7735U  4645
Snapdragon X Plus X1P-42-100  3599
Night RaidはDirectX 12のベンチマークで、グラフィックボードがない機種の性能を測ります。

Night Raid

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4050  43397
RTX 3050  39341
RTX 3050 Ti  34440
Core Ultra 7 258V  31139
GTX 1650 Ti  27333
Core Ultra 5 125H  26261
GTX 1650 Max-Q  20322
Ryzen 7 7735U  17539
Snapdragon X Plus X1P-42-100  16232

 

 

ゲームのベンチマーク

ドラゴンクエスト10のベンチマークは18362、FFXIV黄金のレガシーは9490とどちらも高性能です。グラフィック性能はすごく高いです。

ドラクエXFFXIV

ドラクエX FHD画質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  18362
Core Ultra 5 125H  17314
Ryzen 5 5625U  10747
Ryzen 3 5345U  9348
Ryzen 7 7730U  9033
Ryzen 5 8640HS  8954
Ryzen 5 PRO 6650U  7949
Ryzen 7 7735U  7291
Core i7-1260P  6272
Core i7-1355U  6213
Core i5-1240P  6204
Snapdragon X Plus X1P-42-100  5157
Core i5-1335U  5150
Core i5-1235U  5135
Ryzen 3 7335U  5071

FFXIV黄金のレガシー 標準品質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  9490
Core Ultra 5 125H  7547
Ryzen 5 8640HS  5470
Ryzen 7 8845HS  5345
Snapdragon X Plus X1P-42-100  4794
Ryzen 7 7735U  4398
Ryzen 3 7335U  2051

 

 

バッテリー駆動時間

Intel Core Ultra 258V 屋外で使用したときのバッテリー駆動時間

バッテリー駆動時間はお使いの機種によるので、参考値としてみてください。

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9で3つの状況で実際に使って計測しました。

注意点)テスト3のみ間違って一番性能が高い「最適なパフォーマンス」で計測していました。すぐに「バランスモード」で計測しなおします。

テスト1 テスト2 テスト3
状況 太陽光の入る明るい室内で1時間使用 太陽光の入る明るい室内で1時間使用 快晴の屋外・屋根ありで2時間使用
輝度 80% 80% 100%
作業内容 WordPressで執筆、Web検索、電話など休憩なしで利用 Davinci Resolveで動画編集、LightroomやCanvaを休憩なしで利用 執筆、メールの返信、SNSを休憩なしで利用
検証時間後のバッテリー残量 Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 実際の使用でのバッテリー駆動時間の計測 Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 実際の使用でのバッテリー駆動時間の計測 動画編集時 Core Ultra 7 258V 明るい屋外で2時間使用したときのバッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間 1h+7h 14min =約8時間 1h+6h 15min=約7時間 2h+3h 55min=約6時間

面白いことに、負荷の高い動画編集をしてもそこまで駆動時間は落ちず、最大輝度で作業をしても6時間もバッテリー駆動時間がありました。

バッテリー効率はすごく良いです。

 

Core Ultra 7 258V搭載機種

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9(レビュー機)

ASUS Zenbook S 14

THIRDWAVE DX-L7LA

 

関連リンク

Snapdragon X Plus X1P-42-100のベンチマーク 

Copilot+PCでできることすべて紹介

 

 

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