2024年4月に発売開始したIdeaPad Slim 3 Gen 8 AMDですが、海外では2023年に発売されており、日本では1年遅れになりました。
1年遅れなのでスペックは2023年のものがメインですが、6万円台から発売されているにもかかわらず、しっかりとしたスペックになっています。
最新スペックにこだわらないけど、サクサク使えるPCが欲しいという場合に合います。
しかも、本機は売上数による人気ランキングTOP 5にいつも入っており、かなり人気があります。
レビュー機はメーカーからお借りしており、Ryzen 5 7530U、メモリ16GB、SSD 512GBになります。
動画も作成したので、こちらもどうぞ。
Contents
IdeaPad Slim 3 Gen 8 15.6型 (AMD)のスペック
CPU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
---|---|
メモリ | DDR4 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(15.6型) | FHD IPS液晶 |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6 |
生体認証 | 指紋センサー |
WEBカメラ | FHD |
寸法(幅×奥行×高さ) | 359.3 × 235 × 17.9mm |
重さ | 約1.62㎏ |
バッテリー | 最大約14時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 6.1万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはRyzen 7000シリーズが搭載で、普段使い用としてはかなり高い性能で、Ryzen 3でも約1.1万ほど、Ryzen 5は1.6万のCPU Markスコアがあり、十分サクサク使えますね。
メモリはDDR4-3200MHzで最大16GB、ストレージはデータ転送速度が速いSSD PCIe NVMeで最大2TBと大容量です。
ディスプレイはFHD IPS液晶と一般的で、光沢なしになります。
その他のスペックはOSにはWindows 11 Homeが搭載で、無線は高速通信が可能なWi-Fi 6、そして指紋センサーが搭載です。
15.6インチで1.62㎏と軽めで、バッテリー駆動時間は最大約14時間とそこそこあるので、据え置き用兼持ち運び用に向いています。
Lenovo AI Engineを搭載しており、適応性の高いSmart Power機能で、作業に基づいて、パフォーマンス、バッテリーライフ、熱効率を最大化します。AI EngineはゲーミングPCに搭載されるシステムでしたが、普段使い用の本機にも搭載しています。
2024年のトレンドと比較
2024年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
Ryzen 8000 | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
× | × | × | × |
Wi-Fi 6 | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | × | 〇 | 〇 |
Copilotボタン | 生体認証 | バッテリー14時間以上 | |
× | 〇 | 〇 |
さすがに2023年の機種なので2024年のトレンドにはほぼ沿っていませんが、いくつか丸もあり悪くないと思います。
旧モデルとの比較
旧モデルは2022年発売のIdeaPad Slim 370 15 AMDで、変更点はこちらです。
・CPUがRyzen 7000シリーズにアップ(以前はRyzen 5000シリーズ)
・TN液晶がIPS液晶に
・HD WebカメラがFHDに
・バッテリー駆動時間が最大9時間から14時間に
欠点だった部分が改善されていますね。
特徴
低価格モデルにしてはベゼル(画面の黒い枠)も細く、安っぽさが全然ないですね。画面占有率は88%と高く、上位モデルとそん色ないくらいです。
寸法はこちらで、この価格のPCにしてはコンパクトで薄いと思います。
・幅 359.3㎜
・奥行き 235㎜
・厚さ 17.9㎜
シンプルなデザインでアークティックグレーと言う色で、どこにでも、誰にでも合いそうですね。手触りはつるつるした感じで安っぽさはないです。
アビスブルーと言う色違いもあります。
底面には幅広く通気口がとられています。
排熱性能
シングルファンにヒートパイプが一本あり、このクラスのPCでは一般的なものになっています。
PCMark10を計測時に表面温度を測ったら、28.1度でした。AMDは発熱が低いけど高い性能なので、安心して使えますね。
CPUをフルパワーで使うCinebenchを計測時にCPU温度の推移を調べました。平均335°(摂氏62°)、最高で338°(摂氏65°)と低い温度、そしてグラフを見るとわかりますがほぼ一直線に安定して動いています。
これは高負荷な作業でも安定して行えます。
キーボードは普通
キーボードは84キーの日本語キーで、バックライト付き、テンキーです。キーピッチは18.7×18.4ミリとフルサイズに近く、キーストロークは1.5㎜と標準的です。
BackSpaceと隣の¥キーが窮屈で若干使いにくいですが、慣れたら問題ないと思います。打鍵感や使いやすさはいつものIdeaPadと言う感じで、可もなく不可もなくです。軽いタイピングをする人に向いています。
タッチパッドは116㎜×70㎜と筐体の大きさに比べて控えめですが、使いにくいサイズと言うわけでもありません。
指紋センサー統合の電源ボタンは、電源を入れたときにサインインも完了するので、すぐに使い始めることができます。
ディスプレイ
ディスプレイは15.6インチのFHD解像度のIPS液晶で、コントラスト比は800:1、視野角は170°になります。
色域はNTSC 45%と一般的な低価格モデルに採用されるものですが、このPCで画像編集などをしないと思うので、気にならないと思います。
解像度がFHDなのでテキストワークをしていても気にならないし、普通に使えます。
また、輝度は300ニトになり、こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
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250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
高画質FHD Webカメラ搭載
意外と言ったら失礼ですが、ビジネスPCに採用されることが多い、高解像度FHD Webカメラ(207万画素)が搭載しています。
通常、低価格モデルや普段使いPCにはHD(約92万画素)が搭載されるので、本機はWeb会議やオンラインレッスンなどで相手により映りが良い自分が表示されます。
FHDとHDじゃ全然違いますね。
また、プライバシーシャッターも搭載しているので、カメラを使わないときは閉じておくと安心です。
マイクは2基搭載し、キーボード上に1.5Wのスピーカーが2つ配置されています。フロントフェイスのスピーカーなので、音が聞こえやすいです。
Ryzen 7000シリーズ搭載
Ryzen 7 7730U | Ryzen 5 7530U | Ryzen 3 7330U | |
製造プロセス | 7nm | ||
アーキテクチャ | Zen 3 | ||
コア/スレッド | 8/16 | 6/12 | 4/8 |
L3キャッシュ | 16MB | 8MB | |
ベースクロック | 2.0Hz | 2.3GHz | |
ブーストクロック | 4.5GHz | 4.3GHz | |
GPUコア | 8 | 7 | 6 |
TDP | 15W |
アーキテクチャはRyzen 5000シリーズと同じZen 3になり、TDPは省電力の15Wです。最大温度が95°と低いので、今までよりも長時間高負荷な作業がしやすくなっています。
Ryzen 5 7530UのCPU Markスコアは16172となかなか高いスコアでした。普段使い用途でこれだけあれば、困ることはまずないと思います。Ryzen 3と7は別機種で計測した参考値です。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 14000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 5 125H | |
---|---|
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 7 5825U | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7530U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 3 7330U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7520U | |
Ryzen 3 7320U |
こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i5-1350P | |
---|---|
Ryzen 7 7735U | |
Core i5-1335U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7530U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i5-1335U | |
---|---|
Core i5-1340P | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 7 7730U | |
Core i5-1350P |
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。マルチコアは442、シングルコアは86と、Core i7-1260Pよりも良いスコアですね。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 258V | |
Apple M1 | |
Ryzen 5 7530U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 5 7535U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core i7-1260P |
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は5995→ミドルクラス
- Essentialは10591→通常用途やビデオ会議などは使いやすい
- Productivityは9738→高速に使える
- Digital content creationは5670→高い性能じゃないが重たい動画編集などをしなければ問題ない
本機はエッセンシャルとプロダクティビティの性能はバグかと思うほど高いスコアで、デジタルコンテンツ(グラフィック性能)のみ性能が低いので総合スコアが下がりました。
これは、ビジネス用途でも十分に使えるがクリエイティブワークには向いていないことを示唆しています。
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 5 8640HS | |
---|---|
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5500U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 5 7530U | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1235U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 3 5425U |
グラフィックス
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業、ゲームなどがしやすくなります。
3Dグラフィックスマークのスコアは2475と普通でしたが、別機種で計測したRyzen 7 7730Uよりも若干高いスコアでした。
Ryzen 5 7530Uはゲームができる性能ではないですが、2Dくらいなら十分にできる性能がありました。また、Officeワークも特に問題なくサクサクできます。
その他のCPUとの比較です。Ryzen 7 7730Uは別機種で計測した参考値です。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core i5-1340P | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 7 5800U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i3-1215U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5625U |
次はゲームのベンチマークを使い、グラフィック性能を測ります。
Steel Nomad Lightは1078、Wild Lifeは7123、Fire Stikeは3219、そしてNight Raidは13983とゲーム向けのAPUじゃないのでスコアは伸びませんでした。
Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです
Steel Nomad
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
GTX 1650 Max-Q | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7530U |
Wild Life
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 Ti | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 Ti | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q | |
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7530U |
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7530U |
Night Raid
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4050 | |
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RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 Ti | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
GTX 1650 Max-Q | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7530U |
ドラゴンクエスト10のベンチマークは、とても快適の8994でした。Ryzen 7030や7035シリーズは3Dグラフィック性能は高くないですが、2Dグラフィック性能は高いようですね。
ドラクエX FHD画質
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5345U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 7 7735U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 3 7335U |
メモリはDDR4だが悪くな速度
メモリはDDR4-3200MHzと最新のDDR5じゃないですが、最大16GBもあるし、普段使い用としては十分だと思います。
Memory Markでベンチマークを計測したら、2415とDDR4の平均よりもだいぶ良いスコアでした。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
LPDDR5X平均 | |
---|---|
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
本機種 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージはPCIe 3.0×4.0
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。こちらも最新のPCIe 4.0じゃなくPCIe 3.0×4で、最大1TBと大容量です。
シーケンシャル速度を計測したらリード3407MB/秒、ライト1759MB/秒と高速じゃないですが問題ない速度です。使っていても特に遅さも感じないし、普段使い用途なら全然速い方です。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
IdeaPadにはWindows標準搭載のWindows Defenderがあり、Natural File Guardという統合されたセキュリティで守られています。
より強固なセキュリティをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
Wi-Fi 6に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
バッテリー駆動時間
バッテリーは47WHrが搭載で、最大約14時間とそこそこ長いバッテリー駆動時間があります。また、急速充電にも対応しており、約2時間で満充電になります。
インターフェイス
USBのデータ転送速度はすべて5Gbpsで、インターフェイスはこのクラスのPCでは十分にあると思います。
右側面インターフェイスは4-in-1 メディアカードリーダーと、USB 3.2 Gen 1です。
左側面インターフェイスは電源コネクタ、USB 3.2 Gen 1、HDMI、USB 3.2 Gen 1 Type-C(Fullファンクション)、そしてマイク/ヘッドフォンジャックです。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
また、保証は引き取り修理になります。
引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
ライバル機種
ライバル機種はすべて2024年モデルで、画面アスペクト比が16:10と縦に長い機種です。
IdeaPad Slim 5i Gen 9 15.3型
15.3インチと変わったサイズですが、画面アスペクト比が16:10と縦に長いので16インチ並みの情報が表示されます。省電力モデルのインテル14世代Uシリーズを搭載し、全体的に最新スペックを搭載していますが、7万円台からとコスパが高い機種です
CPU | Core 5 120U Core 7 150U |
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メモリ | LPDDR5X 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(15.3型) | WUXGA IPS 光沢なし |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6/6E |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
WEBカメラ | FHD、IRカメラあり |
重さ | 約1.793㎏ |
バッテリー | 最大約9.8時間 |
価格 | 7.7万円~ |
IdeaPad Slim 3i Gen 9 16
こちらは本機の2024年モデルで、16インチになります。同じく6万円台からと低価格ですが、16インチの大画面でアスペクト比が16:10と縦に長く、17インチ並みの情報が表示されます。指紋センサーやWi-Fi 6、そしてFHD Webカメラが搭載と、6万円台のPCとは思えないスペックです
CPU | Core 3 100U Core 5 120U Core 7 150U |
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メモリ | DDR5-5200 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大1GB |
ディスプレイ(16型) | WUXGA IPS液晶 光沢なし |
LAN | Wi-Fi 6 |
生体認証 | 指紋センサー |
WEBカメラ | 1080p FHD |
重さ | 約1.74㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) JEITA 2.0 |
最大約7.7時間(動画再生時) 最大約13.9時間 |
価格 | 6.6万円~ |
IdeaPad Slim 3i Gen 9 14
画面比が16:10と縦に長く、14インチですが15インチ並みの情報が表示されます。DDR5にSSD PCIe 4.0が搭載、WEBカメラは高画質FHDと高めのスペックです。電源ボタンに統合された指紋センサーもついており、サインインは一瞬です。このスペックで6万円台からと、2024年モデルでTOP5に入るコスパが高い機種だと思います。
CPU | Core 3 100U Core 5 120U |
---|---|
メモリ | DDR5-5200 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大1GB |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS液晶 光沢なし |
LAN | Wi-Fi 6 |
生体認証 | 指紋センサー |
WEBカメラ | 1080p FHD |
重さ | 約1.37㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) JEITA 2.0 |
最大約8.2時間(動画再生時) 最大約12.9時間 |
価格 | 6.7万円~ |
まとめ
良い点
・CPUが低温度で安定して動作するので、一般的に見て寿命が長くなる
・Wi-Fi 6に対応
・高画質FHD Webカメラ搭載
・指紋センサー搭載
・15.6インチで1.62㎏とちょっと軽い
残念な点
・価格を考えると特になし
総合評価
約6万円と言う価格を考えると、すごく良いスペックだと思います。高性能のRyzen 7000シリーズが搭載し、指紋センサーにFHD Webカメラ、そしてWi-Fi 6にも対応しているし。
15.6インチで1.62㎏と軽いので、持ち運びにも向いていますね。
何よりも、CPU動作が安定しており、高負荷な作業を行っていても低めの温度で動作するので、こういう機種は故障しにくいし、使っていてイライラすることも少ないです。