最高でミドルハイクラスのスペックにでき、メモリとストレージの増設や換装もできます。
高性能ワークステーションなので多くの人には使いやすいと思いますが、ちょっとコストを削減したスペックにもなっているので、気になる個所があるかもしれません。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.6] |
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コスパ | [usr 4.6] |
総合評価 | [usr 4.5] |
Contents
ThinkPad P16vのスペック
CPU | Core i5-13500H Core i7-13700H/13800H Core i9-13900H |
---|---|
メモリ | 最大96GB |
ストレージ | SSD×2 |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス RTX A500 RTX A1000 RTX 2000 Ada |
ディスプレイ(16型) | WUXGA IPS WQUXGA IPS |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E、LTE |
生体認証 | 指紋センサー(標準)、顔認証(オプション) |
WEBカメラ | 1080P/500万画素 |
オーディオ | 2W×2 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 365 × 262 × 24.66mm |
重さ | 約2.2㎏~ |
バッテリー 電源 |
最大約20.18時間 170W |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 20.7万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはインテル第13世代で、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズが搭載です。Core i5からi9まで選べるので、好みのスペックや予算に合わせて購入できます。
メモリはDDR5-5600MHzで、メモリスロット2つ・最大96GBに対応しています。公式サイトを確認したところ64GBが最大販売容量だったので、自分で増設する場合は96GBにできます。ワークステーションですがミドルクラスなので、ECCメモリはないようです。
ストレージは最新のSSD PCIe 4.0で、最大で2つのSSDを搭載できます。公式サイトで販売されているSSDは価格が高いですが、カスタマイズから2つのSSDを搭載したら、ワンクリックでRAID 0か1の設定もできます。自分でやると大変なので、この点はうれしいですね。
グラフィックボードは旧モデルのRTX A500かA1000、そして最新Ada世代のRTX 2000も搭載可能です。標準では内蔵グラフィックスのモデルもありますが、ローエンド、ミドルクラス、そしてミドルハイクラスのGPUが選べるので、ハイエンドを求めていない人には十分です。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16インチでも17インチ並みの情報が表示されます。大画面がさらに多くの情報を表示できるので、生産性も上がります。
ただし、ディスプレイはちょっと残念で、標準搭載はWUXGA(1920×1200) NTSC 45% 輝度300ニトです。WUXGAは3種類ありますがどれも300ニトと室内用の明るさで、屋外では暗いと思うときが多々あります。
この次のディスプレイはWQUXGA(3840×2400) DCI-P3 100% 輝度800ニトと超ハイエンドです。個人的にこの中間があればすごくうれしかったのですが、それはないので、屋外でも使いやすいディスプレイが欲しい人は、+5.1万円必要です(泣)。
その他のスペックは、OSはWindows 11 HomeかProがあり、Wi-Fi 6EにLTEも搭載可能、指紋センサーは標準搭載でIRカメラは500万画素を選択したらついてきます。
電源は170Wで、バッテリーは大容量90Whr、最大バッテリー駆動時間は約20時間と長いです。
Thunderbolt 4が2つありますがインターフェイスは若干貧相で、20万円以上するワークステーションとしては残念なものです。まぁ、Thunderbolt 4対応ドックを持っていたら問題ないです。
本機は持ち運びもするけど、屋内でも据え置き用としても使うような人に向けた構成になっています。
2023年のトレンドと比較
2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
13世代CPU | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | バッテリー14時間以上 | |
〇 | 〇 | 〇 |
最新のワークステーションなので、すべて満たしていますね。
旧モデルとの比較
旧モデルのThinkPad P15v Gen 3との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 旧モデル | |
CPU | Core i5-13500H Core i7-13700H/13800H Core i9-13900H |
Core i5-12500H Core i7-12700H/12800H Core i9-12900H |
メモリ | DDR5-5600 64GB | DDR5-4800 64GB |
ストレージ | SSD PCIe 4.0 ×2 | SSD PCIe 4.0 ×2 |
GPU | RTX A500 RTX A1000 RTX 2000 Ada |
NVIDIA T600 NVIDIA T1200 RTX A2000 |
ディスプレイ | 16インチ WUXGA、WQUXGA |
15.6インチ FHD、UHD |
無線 | Wi-Fi 6E、4G LTE | Wi-Fi 6E |
バッテリー | 20.18時間 | 10時間 |
重量 | 2.2㎏ | 2.09㎏ |
寸法 | 365 × 262 × 24.66㎜ | 366.5 × 250 × 22.7㎜ |
主な変更点です。筐体が15.6インチから16インチに変わったので、若干サイズアップしています。
・CPUが最新のインテル第13世代に
・メモリがDDR-5600MHzに
・GPUに最新ADA世代が追加
・画面アスペクトが16:10になった
・LTEが搭載
・バッテリー駆動時間が倍になった
・Thunderbolt 4が2つになったが、イーサネットコネクタ(RJ45)がなくなった
さて、筆者はちょうどこの機種を買おうと思っているのですが、イーサネットがなくなったので購入するかどうかを悩んでいます。と言うか、16インチのワークステーションからイーサネットとっちゃダメでしょ。
出張や旅行用に購入したいのですが、アダプタなどは持ち運びたくないので(小さいとは言え、嫌なんです)、もう、ここ3日ほど悩んでいます(笑)。
話を戻しまして、こちらはプロセッサーの性能を表すCPU Markスコアです。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル
Core i9-13900H | |
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Core i9-12900H | |
Core i7-13700H | |
Core i7-13800H | |
Core i7-12700H | |
Core i7-12800H | |
Core i5-13500H | |
Core i5-12500H |
Core i7の2つはそこそこ性能アップしていますが、他のCPUはスコアが伸び悩んでいますね。
ThinkPad V16 Gen 1の特徴
ワークステーションにしてはベゼル(画面の黒い枠)も細く、ごつくないですね。とは言え、16インチなので大きいことは大きいです。
寸法は
・幅 365㎜
・奥行 262㎜
・高さ 24.66㎜
となっており、幅は一般的な16インチと同じ、奥行と高さはワークステーションなので大きめですね。重さは2.2㎏からと標準的です。
高さ(厚さ)は24,66㎜と分厚く、背面には2つの排気口があり、グラフィックボードは35W~45Wと低めのTGPなので、熱もこもりにくいと思います。
左右側面には通気孔はありません。その割にはインターフェイスは少なく、Thunderbolt 4が後ろに2つありますが、USB-Aは3.2 Gen 1(5Gbps)と貧相です。
天板も底面も樹脂素材を使用し、この価格にしてはコストカットを頑張り過ぎている感もあります。
キーボード
キーボードはJISキーか英語キーが選べ、どちらもバックライト付きです。タッチパッドは115㎜×67.6㎜と、そこそこ大きなサイズです。
トラックポイントもあるし、ThinkPadのキーボードは打鍵感が高くタイピングしやすいので、生産性も高くなります。
また、電源と統合された指紋センサーが搭載で、サインインは一瞬で完了です。
Webカメラ周り
Webカメラは1080p FHDか、2.8K相当の500万画素になり、500万画素を選んだ場合は顔認証用のIRカメラも搭載します。ただし、IRカメラはハイブリットカメラなので、Webカメラと兼用になります。
どちらも高解像度なので、WEBカメラ経由で現場の状況を見せたり、Web会議で自分の映りが良くなったりと、ワンランク上のカメラですね。
スピーカーはドルビーオーディオプレミアムで2Wが2つ、遠距離デュアルマイクが搭載し、Dolby Voiceに対応しています。ドルビーボイスとは、周囲の騒音があるときや、複数人で会議をしているときに、自動的に音量を調整する機能で、騒音が多い現場で会議をするときなどに重宝します。
ISV認証
ISV(独立系ソフトウェアベンダー)により、アプリケーションとの互換性や安定稼働、高い運用性をテストされてISV認証を取得しているので、安心して使えます。
英語版のみですが、Lenovoのサイトでどのベンダーのどのソフトと互換性があるか確認が出来ます。
P16vは新しい機種なのでまだリストに載っていませんでしたが、購入前に確認してみてください。
MILスペック
本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。
CPU
Core i5-13500H | Core i7-13700H/13800H | Core i9-13900H | |
製造プロセス | 10nm | ||
Pコア | 4 | 6 | 6 |
Eコア | 8 | 8 | 8 |
スレッド | 16 | 20 | 20 |
キャッシュ | 18MB | 24MB | 24MB |
ターボブースト | 4.7GHz | 5.0/5.2GHz | 5.4GHz |
ターボブーストMaxテクノロジー | ― | 5.0/5.2GHz | 5.4GHz |
Pコア最大周波数 | 4.7GHz | 5.0/5.2GHz | 5.4GHz |
Eコア最大周波数 | 3.5GHz | 3.7/4.0GHz | 4.1GHz |
GPU実行ユニット | 80EU | 96EU | 96EU |
ベースパワー | 45W | 45W | 45W |
マックスパワー | 95W | 115W | 115W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
ターボブーストマックステクノロジー3.0は、プロセッサーの中の最もパフォーマンスの高いコアを識別し、電力と熱のヘッドルームを利用して、必要に応じてそれらのコアの周波数をあげることにより更なるパフォーマンスを提供します
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCやワークステーションなど専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900HX | |
---|---|
Core i7-13700HX | |
Core i9-13900H | |
Core i7-13700H | |
Core i7-13800H | |
Core i7-13620H | |
Core i5-13500H | |
Core i7-1360P | |
Core i5-1340P | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1365U |
こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13950HX | |
---|---|
Core i9-13900HX | |
Core i7-13700HX | |
Core i9-13900H | |
Core i7-13800H | |
Core i7-13700H | |
Core i5-13500H | |
Core i5-1350P | |
Core i5-1340P | |
Core i7-1370P | |
Core i7-1360P | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1345U | |
Core i7-1365U | |
Core i3-1315U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7530U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13950HX | |
---|---|
Core i9-13900HX | |
Core i9-13900H | |
Core i7-1370P | |
Core i7-13800H | |
Core i7-13700HX | |
Core i7-13700H | |
Core i5-13500H | |
Core i7-1360P | |
Core i5-1345U | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1315U | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 7 7730U | |
Core i5-1350P | |
Core i7-1365U |
グラフィックス
グラフィックは高度な技術計算(OpenGL)に最適化された旧称Quadroで、業務用になります。
RTX2000 | RTX A1000 | RTX A500 | |
アーキテクチャ | Ada Lovelace | Ampere | |
CUDAコア | 3072基 | 2560基 | 2048基 |
RTコア | 24基(第3世代) | 16基(第2世代) | 16基 |
Tensorコア | 96(第4世代) | 80基(第3世代) | 64基(第3世代) |
メモリ | GDDR6 8GB | GDDR6 6GB | GDDR6 4GB |
メモリ帯域幅 | 256GB/秒 | 168GB/秒 | 112GB/s |
TFLOPS | 14.5 | 9.3 | 7.3 |
TGP | 45W | 45W | 35W |
ローエンドのRTX A500かミドルクラスのRTX A1000、そして最新のAda世代RTX 2000が選べるので、予算や用途によって購入しやすいです。
ディスプレイ
ディスプレイは4種類ありますが、このクラスのワークステーションに合うものは2つだけです。
全モデルIPS液晶、光沢なし、視野角170°で、画面アスペクト比は16:10と縦に長く、16インチでも17インチ並みの情報が表示されます。
・WQUXGA(3840×2400ドット) 800ニト DCI-P3 100% HDR 400 Dolby Vision
・WUXGA(1920×1200ドット) 300ニト sRGB 100%
・WUXGA 300ニト NTSC 45%
・WUXGA 300ニト NTSC 45% マルチタッチ
上2つのディスプレイは良いと思いますが、下2つはNTSC 45%と色域が狭く、低価格PCに搭載される様なものになっています。選択肢が多いことは良いことですが、それなら2.5Kや2.8Kを準備してくれていたら助かります。
WQUXGAは+51,700円と高価なんですよね。屋外で使わない人なら300ニトで十分ですが、屋外で使う人はWQUXGA一択です。
色域は3種類あり、左からNTSC 45%、Web用の画像や動画編集に合うsRGB 100%、そしてデジタルシネマ規格のDCI-P3 100%になります。
私の用途ではsRGB 100%でもDCI-P3 100%でも、どちらでも構わないのですが、300ニトの次が800ニト(+5.1万円)しかないのが残念です。
ただし、WQUXGAはかなりハイスペックで、3.8Kと高精細でHDR400やDolby Vision(従来よりもより明るく(白はより白く、黒はより黒く描写できる)表現できる技術)に対応しています。完全なるクリエイター向けです。
また、WQUXGAのみファクトリーカラーキャリブレーションに対応しており、ワンクリックで工場出荷時の状態に戻すことができます。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはDDR5-5600MHzで、メモリスロット2つ・最大96GBになります。公式サイトでは32GB×2の64GBまで販売されているので、それ以上にしたい人は自身で増設する必要があります。
また、メモリは5600MHzですが、動作は5200MHzになります。
大容量メモリで増設もできるので、メモリに関しては何も問題ありません。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載SSDはSSD PCIe 4.0で、2枚搭載できます。公式サイトでSSDを2枚にしたらかなり価格が高いですが、その代わりにRAID設定がワンクリックでできます。RAID設定をしない人は自身でSSDを購入して増設した方が良いです。SSDはType 2280です。
RAIDは0か1が設定できます。
- RAID 0・・・読み込み書き込みが高速で出来るし、分散してデータを保存ができる反面、1つのストレージに障害が発生すると復旧できません。
- RAID 1・・・読み書きが遅いが、複数のストレージに「同じデータを書き込む」ので、1つのストレージに障害があってももう一つの方のデータを使って作業が出来ます。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
ThinkPadは、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られており、堅牢性が高い機種になっています。
一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
LTE
WWANはFibocom L860-GL CAT 16が搭載でき、ダウンロードは最大1Gbps、アップロードは最大75Mbpsになります。
LTE用の格安SIMなら大手のIIJmioか、楽天最強プランおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
バッテリー駆動時間
バッテリーは4セル90Whrで、最大バッテリー駆動時間は約20.18時間と長いです。また、電源は170Wになり、そこまで大きくないです。
インターフェイス
インターフェイスは20万円以上するワークステーションにしては乏しく、もうちょっとどうにかできたんじゃないか?と思います。
左側面にはHDMIとSDカードリーダー、そしてカスタマイズからスマートカードリーダーが搭載できます。
右側面にはUSB 3.2 Gen 1が2つと、SIMカードスロット、マイク/ヘッドフォンジャック、セキュリティスロットがあります。
背面にはThunderbolt 4が2つと電源コネクタで、Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
サポート・保証
標準で1年間の「プレミアサポート」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。こちらは、24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
修理保証は一番良い翌営業日オンサイト修理になります。
- 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理
ただし、後々出てくるモデルはプレミアサポートじゃない可能性もあるので、購入時にご確認ください。
ライバル機種
ThinkPad Pシリーズには機動性重視の機種や、スペック重視の機種もあり、選択肢が多いです。本機はちょっとした機動性と、そこそこのスペックになっています。
ThinkPad P1 Gen 6
機動性を高めつつ、性能も最高峰まで上げられる機種です。ワークステーションにしてはコンパクトで軽量なので、外出先でも高負荷な作業をする人に合います
CPU | Core i7-13700H/13800H Core i9-13900H |
---|---|
メモリ | 最大96GB |
ストレージ | SSD×2 |
グラフィックス | RTX A1000 RTX 2000/3500/4000/5000 ada Geforce RTX 4060/4080/4090 |
ディスプレイ(16型) | WUXGA IPS WQXGA IPS WQUXGA OLED |
LAN | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
WEBカメラ | なし/FHD/5MP |
バッテリー 電源 |
最大約19.5時間 170/230W |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 34.4万円~ |
ThinkPad P16 Gen 2
2023年のLenovoノートパソコン最高峰の機種で、これより高いスペックの機種は出ないんじゃないかなと思います。16インチで約3㎏と重たいですが、LTEも搭載可能で現場作業にも向いています。ただし、ストレージが異常に高く、購入する人も限られると思います
CPU | Core i5-13600HX Core i7-13700HX Core i7-13850HX Core i9-13980HX Core i9-13950HX |
---|---|
メモリ | 最大192GB |
ストレージ | SSD ×2 |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス Intel Arc Pro A30M RTX A1000 RTX 2000/3500/4000/5000 ada |
ディスプレイ(16型) | WUXGA/WQXGA IPS 光沢なし WQUXGA OLED 光沢なし |
無線 | Wi-Fi 6E、LTE |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
WEBカメラ | 1080p FHD、IRカメラ搭載モデルあり |
重さ | 約2.95㎏~ |
価格 | 30.4万円~ |
まとめ
良い点
・ちょっとした機動性があり、バッテリー駆動時間が長く、LTEも搭載可能
・最新スペック満載
・画面比が16:10で、16型でも17型以上の情報が表示される
・メモリが大きい
・ミドルハイクラスのRTX 2000 Adaを搭載可能
・ディスプレイが高品質のものもある
・Webカメラが高画質
残念な点
・インターフェイスがぼちぼち
・ディスプレイが極端にスペックが違い、中の上クラスがない
・モデルによってはOSにWinodws 11 Proが選べない
総合評価
ワークステーションにしては価格も安く、それでいてそこそこ高いスペックにできる、コスパが高い機種ですね。まぁ、実際筆者も買おうか悩んでいるくらいの機種なので、性能は問題ないと思います。
ただし、先述したようにインターフェイスが若干貧相で、中の上クラスのディスプレイがないという問題があります。インターフェイスはドックを持っていたら大丈夫ですが、ディスプレイはちょっと予算との相談ですね。
屋外で使わないのであれば、+2万円でsRGB 100%のモデルを購入できますが、屋外で使う人は、+5万円のWQUXGA一択になります。
私にとっては悩ましい選択です。。。
本機は外出先でもある程度のスペックが必要な人や、私の様にWeb用の画像・動画編集をするような人に合う機種です。