Lenovo Tab B10シリーズは「Lenovo公式サイト」で販売されるモデルで、全く同じものがLenovo Tab M10シリーズとして量販店で販売されています。
今回のTab B10(3rd Gen)はTab M10 Gen 3と全く同じですが、M10 Gen 3の方はメモリ4GB、ストレージ256GBモデルもあります。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 3.2] |
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コスパ | [usr 3.3] |
総合評価 | [usr 3.3] |
Contents
Tab B10 3rd Genのスペック
Soc | Unisoc T610 |
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メモリ | 3GB |
ストレージ | 32GB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(10.1型) | 1920×1200ドット IPS液晶 |
OS | Android 12 |
無線 | Wi-Fi 5 |
生体認証 | 顔認証 |
カメラ | 500万画素 800万画素 |
オーディオ | ドルビーアトモス |
寸法(幅×奥行×高さ) | 239.8 × 158.6 × 8.5mm |
重さ | 460g |
バッテリー | 最大約9時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 2.4万円~ |
<性能評価>
タブレットの心臓部分であるSoCには、ローエンドモデルのUnisoc T610が搭載です。旧モデルよりも高い性能になっていますが、そこまで高い性能ではありません。電子書籍を見たり、Webサイトや動画を見たりと負荷の少ないことに向いています。
メモリはLPDDR4Xで、3GB搭載です。一昔前で言えば普通の容量ですが、ここ最近は4GBが標準容量だと思うので、小さめになります。
ストレージはeMMC 5.1が搭載で、32GBになります。かなり小さな容量で、システムなどで結構取られるので、多くのアプリをダウンロードする人は、microSDカードを購入して増設した方が良いかもしれません。最大2TBまで対応しています。
ディスプレイはWUXGA(1920×1200ドット)で、2023年に発売されている多くのPCと同じ解像度になっています。画面が10.1インチとPCに比べ小さいので、より高精細です。液晶は視野角が広いIPS液晶になります。
OSはAndroid 12です。現行最新の13ではありません。細かい話をすると、このBシリーズってTab M10シリーズと同じ機種、ほぼ同じスペックを使用しており、M10シリーズは量販店モデルなんです。この量販店モデルがLenovo公式サイトで販売されるとB10シリーズになります。
で、Tab M10 Gen 3と言う本機と全く同じ機種は、2022年12月に量販店で発売されており、製造時のOSがおそらくAndroid 12だったので、本機B10 3rd Genも12のままになったんだと思います。
その他のスペックは、Wi-Fi 5に対応し、フェイスアンロックに対応、カメラはフロント500万画素、リア800万画素と低いので、写真を撮るときはスマホを使うと思います。
10.1インチで460g、バッテリー駆動時間は最大約9時間と標準的です。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/旧モデル>
旧モデルのTab B10 HD(2nd Gen)との比較です。上の画像は旧モデルが大きく見えますが、実際の寸法は新機種の方が大きいです。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 旧モデル | |
SoC | Unisoc T610 | MediaTek P22T |
メモリ | 3GB | 2/3GB |
ストレージ | eMMC 5.1 32GB | |
ディスプレイ | WUXGA IPS | HD IPS |
無線 | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 5 |
バッテリー | 9時間 | 10時間 |
重量 | 460g | 420g |
寸法 | 239.8 × 158.6 × 8.5mm | 241.54 × 149.38 × 8.25㎜ |
主な変更点です。
・SoC性能が22%ほどアップ
・2GBメモリがなくなった
・解像度がアップ
・最大バッテリー駆動時間が1時間減った
・40g重くなった
・少し短くなり、幅と厚さが大きくなった
こちらは、SoCの性能を表すGeekBenchのスコアです。
Geekbench5 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Unisoc T610 | |
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MediaTek Helio P22T |
約22%も性能が高くなっており、以前より使いやすい機種になっています。
Tab B10 3rd Genの特徴
低価格モデルにしてはベゼル(画面の黒い枠)も太くなく、普通のタブレットに見えますね。
意外にも(と言っては失礼ですが)、アルミニウム合金の筐体で高級感はあります。
寸法は、
・幅 239.84㎜
・奥行 158.62㎜
・厚さ 8.5㎜
で、普通サイズの10.1インチタブレットですね。
厚さは旧モデルから0.25㎜太くなりましたが、分からない範囲ですね。
10.1インチで460gとこちらも標準的で、方手持ちじゃなく両手持ちで使用することになります。
LenovoのノートパソコンであるThinkBookを思わせるデュアルカラーで、おしゃれですね。
リアカメラは一眼でフラッシュ無しの、800万画素になります。フロントカメラは500万画素と、ビデオ通話には十分な品質です。
タブレットのカメラって画質が低いので、写真やビデオをとるならスマホになると思います。
オーディオ
すっぴーかーはDolby Atmosに最適化されており、一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できます。
SoC
Unisoc T610 | |
製造プロセス | 12nm |
コア | 8コア(1.8GHz×2、1.8GHz×6) |
GPU | Mali-G52 MP2 |
SoCは、Unisoc T610です。今まではMediaTek(本社・台湾)が使われることが多かったですが、中国企業のUNISOCになっています。
こちらのGeekbench 5はクロスプラットフォームのベンチマークで、CPUやGPUコンピューティングの性能スコアを計測できます。
Geekbench5 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 Yoga Tab 13 |
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Snapdragon 870 Tab P12 Pro |
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MediaTek Kompanio 1300T Tab P11 Pro Gen 2 |
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Snapdragon 690 5G Lenovo TAB6 |
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MediaTek Helio G90T Yoga Tab 11 |
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Snapdragon 680 | |
Snapdragon 662 Tab P11 |
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Unisoc T610 | |
MediaTek Helio P90 X Game |
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MediaTek Helio P60T IdeaPad Duet |
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Snapdragon 439 Yoga Smart Tab |
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MT8166 Tab M7 (3rd Gen) |
Geekbench5 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 Yoga Tab 13 |
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Snapdragon 870 Tab P12 Pro |
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MediaTek Kompanio 1300T Tab P11 Pro Gen 2 |
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Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
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MediaTek Helio G90T Yoga Tab 11 |
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Unisoc T610 | |
Snapdragon 662 XiaoXin Pad |
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MediaTek MT8183 IdeaPad Slim 360 Chromebook |
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MediaTek Helio P90 X Game |
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Snapdragon 439 Yoga Smart Tab |
スペック自体は下の上と言ったところで、低負荷な作業に合います。
ディスプレイ
ディスプレイはWUXGA(1920×1200ドット)と標準的なパソコンと同じ解像度で、視野角の広いIPS液晶になります。
旧モデルはHD解像度でしたが、ディスプレイが小さいのでそこまで気にならない解像度でした。今回はより高精細に見える解像度です。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR4Xで、3GBの搭載です。ちょっと小さいですが、Web閲覧や動画視聴など軽いことであれば、全然問題ありません。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージはたったの32GBですが、最大2TBのmicroSDカードを搭載できるので、アプリなどのデータを多くダウンロードする人は、メインのストレージじゃなくmicroSDカードにデータを保存した方がいいです。
Wi-Fi 5に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
Wi-Fi 6が主流ですが、本機は低価格モデルと言うこともありWi-Fi 5になっています。重たい動画をストリーミングしたりしなければ、普通に使える速度です。
バッテリー駆動時間
バッテリーは5000mAhと大きめで、最大バッテリー駆動時間は約9時間となっています。自宅で使っても、持ち運んでも、十分な長さだと思います。
インターフェイス
インターフェイスはUSB 2.0 Type-Cで、OTG機能付きになります。OTG機能とは、パソコンを介さずに、例えばHDDを本機に接続するとデータのやり取りができる機能です。
マイク/ヘッドフォンジャックもあるので、有線接続も可能です。
こちらは、ボリュームボタンと電源です。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長2年まで延長できます。また、プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
- 片道引き取り修理・・・自分で郵便局などに行き、Lenovoリペアセンターに郵送。経費は自己負担。リペア後、配送されてくるが、この分は無料。
- 引き取り修理・・・指定住所にLenovoの指定業者がデバイスを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
ライバル機種
この価格帯ではあまりライバルと呼べる機種がなく、と言うか、性能が低いのであまりおすすめ機種もなく、より高負荷なことをする人向けに、Tab M10 Plus 3rd Genをご紹介します。
Tab M10 Plus(3rd Gen)
旧モデルからSoCの性能が50%ほど上がり、ストレージの最大増設容量が1TBと大きくなっています。LTEもあるので、持ち運びをする人に使いやすい機種です。また、バッテリーは最大約12時間あるので、使い方によっては丸1日使えると思います
SoC | Qualcomm Snapdragon 680 |
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メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB(最大1TB 増設可能) |
ディスプレイ(10.61型) | 2K IPS液晶 |
OS | Android 12 |
無線 | Wi-Fi 5、LTEあり |
生体認証 | 顔認証 |
カメラ | フロント・リア 800万画素 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 251.2 × 158.8 × 7.5㎜ |
重さ | 465g |
バッテリー | 約12時間 |
価格 | 3.7万円 |
まとめ
良い点
・このインチにしては解像度が高め
・microSDカードが搭載可能
・顔認証あり
・460gと重たくない
・ドルビーアトモスに最適化されたスピーカー
残念な点
・ストレージが小さい
総合評価
スペックが低く、サクサク使いたい人には合いませんが、低負荷なことであれば十分に使える機種です。子供向けとしても良いですね。解像度が高いし、IPS液晶なので、子供の目にも悪影響じゃないです(使いすぎはいけませんが)。
大人の方であれば、電子書籍やマンガ、動画を大画面でみたり、Web閲覧などの用途であれば、ストレスもなく使えます。