Lenovo LOQ 16IRH8の実機レビュー 低価格モデルにしてはスペックの高いゲーミングPC

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Lenovoの新しいゲーミングブランドで、主にエントリー向けの機種になります。今まではIdeaPad Gamingと言うブランドがあったのですが、これが廃止され、LOQ(ロック)になりました。

IdeaPad Gaming時代よりも筐体がLegionよりになり、洗練された印象です。Legionと比べると若干性能が低くなっていますが、価格を考えると妥当な線で、初めてのゲーミングPCや、中級者にも使いやすいと思います。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック [usr 4.2]
コスパ [usr 4.5]
総合評価 [usr 4.2]

レビュー機はLenovoからの貸し出し機種で、Core i5-13420H+メモリ16GB、SSD 512GB+RTX 3050になります。

Lenovoでは11/28までブラックフライデーセール を開催中で、割引+ポイントが最大で10倍還元+小型アダプタ110円!

LOQ 16IRH8のスペック

CPU Core i5-13420H
Core i7-13620H
Core i5-13500H
Core i7-13700H
メモリ 16GB
ストレージ SSD 512GB(最大SSD×2)
グラフィックス RTX 3050
RTX 4050
RTX 4060
ディスプレイ(16型) WUXGA IPS 光沢なし 144Hz
OS Windows 11 Home/Pro
通信 1ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6
生体認証
WEBカメラ FHD 1080p
オーディオ Nahimicオーディオ
寸法(幅×奥行×高さ) 359.6 × 277.6 × 21~25.9mm
重さ 約2.6㎏
バッテリー
電源
最大約8時間
170W
標準保証 1年間(カスタマイズモデル以外Legion Ultimateサポート付き)
価格 12.4万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは高性能インテル第13世代で、2種類のハイパフォーマンスモデル・計4つから選べます。本機搭載のCPUであれば、下3桁の数値が高い方がより高性能になります。Core i5-13420H<13500H<Core i7 13620H<13700Hと言う順です。

ただし、どのCPUを選んでも性能はかなり高いので、CPUで悩む必要はなさそうです。

メモリはDDR5-5200MHzが搭載で、16GB(8GB×2)になります。スロットは2つありますが、メモリは最大16GBまで対応のようです。32GBなどへの増設には対応していません。

ストレージはSSD PCIe 4.0が搭載で、512GBが搭載、カスタマイズから1TBにできます。M.2スロットがもう一つあるので、SSDの増設は可能です。

ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16インチですが17インチ並みの情報量です。より広範囲を見れるので、ゲームもしやすいです。

解像度はWUXGA(1920×1200)で、視野角が広いIPS液晶を採用しています。輝度は屋外でも比較的見やすい350ニトで、リフレッシュレートは144Hzとぬるぬるです。ただし、色域はNTSC 45%となっており、この点は上位モデルのLegionと差が付いています。

グラフィックボードはローエンドのRTX 3050、ミドルクラスのRTX 4050,そしてミドルハイエンドのRTX 4060が搭載可能です。予算ややりたいゲームに合わせてカスタマイズできます。

通信環境は良く、1ギガビットイーサネット搭載で、Wi-Fi 6に対応です。無線でも有線でも安定した高速回線が使用できます。WEBカメラはFHDと高画質で、オーディオはゲームや映画に合うNahimicオーディオで、出力される音を細かく調整できます。

ここまで見ると「あれ?なんでこれがエントリー向けなの?」と思いますが、上位モデルのLegionに比べ電源が小さくなっており、本機は170Wになっています。Legionはだいたい300Wくらいなので、全然大きいですね。

電源が大きい方がよりパワフルなので、こういったところがエントリークラスのスペックになっています。ただし、今回ベンチマークを計測した結果、同じCPUやGPUの平均値よりも高いスコアが出ました。

また、3カ月のXbox Gaming Passが付いているので、100以上のゲームが無料でプレイできます。

 

 

公式サイト

 

旧モデルとの比較

先述したように、LOQは新しいモデルで、2023年5月ごろから販売が始まりました。旧モデルはありません。

 

 

LOQ 16IRH8の特徴

Lenovo LOQ 16IRH8 同梱物

同梱物はPCにマウス、170Wのアダプタになります。マウスはLOQのマウスで、もちろんゲーミングマウスです。

 

Lenovo LOQ 16IRH8 左斜め前から

外観は「ザ・ゲーミングPC」と言った感じで、IdeaPad Gaming時代よりもずいぶんかっこよくなりましたね。

また、

Lenovo LA1 AIチップを搭載した革命的なLenovo AI Engine+で、パワフルなゲーミングパフォーマンスを実現します。センサーを利用したスマートできめ細かいチューニングを施したシステムを実現し、ゲーム体験を向上させることができます。

とのことです。

Lenovo VantageでPCのセッティングをカスタマイズをして、オーバークロック制御やAIパフォーマンスチューニングなどにより、より快適にゲームができます。

 

Lenovo LOQ 16IRH8 背面

必要なポートは背面にあるので、デスク上にケーブルがごちゃごちゃならないです。また、背面に2つと、左右側面に1つずつの排気口があります。

 

Lenovo LOQ 16IRH8 筐体内部

4本のヒートパイプが張り巡らされており、4つの排気口、そして底面には大きな通気孔があり、2つのファンが搭載しています。フレッシュエアーをがっつり吸い込んでくれそうな仕様です。

 

Lenovo LOQ 16IRH8の排気口

排気口です。後ろの排気口にある水色の部分は、プラスチック製の装飾で、ライティングではありません。

 

Lenovo LOQ 16IRH8 底面カバー

底面の通気孔は大きいだけじゃなく、おしゃれなデザインになっていますね。底面カバーは、触るとすぐにプラスチックだとわかる素材です。

 

Lenovo LOQ 16IRH8 底面のゴム足

底面のゴム足は大きくしっかりしており、ちょっとラフにプレイしてもしっかり固定されています。

 

Lenovo LOQ 16IRH8 正面

画面比16:10の16インチと大型ですが、ベゼル(画面の黒い枠)が細いので幅は大きくありません。

 

LOQ 16IRH8のベゼル幅

ベゼル幅は左右7.3㎜、上8.9㎜、下は10.2㎜と、めちゃくちゃ細いです。ゲーミングPCらしからぬ細さです。

 

Lenovo LOQ 16IRH8 横から

寸法は

・幅 359.6㎜
・奥行 277.6㎜
・高さ 21~25.9㎜

で、ゲーミングPCならではの後部が出っ張った形状なので、奥行きが大きいです。

 

Lenovo LOQ 16IRH8 重さ計測

重さは公称2.6㎏(実測2.56㎏)とゲーミングPCとしては標準的な重さで、あまり持ち運ぼうとは思はない重量ですが、シンプルな外観でこてこてのゲーミングPCと言うわけでもないので、持ち運んで使っても良いと思います。

 

Lenovo LOQ 16IRH8 背面

天板にはシンプルに、でも大きくブランド名が入っています。ロゴはちょっとかわいらしいですね。ちなみに、天板も樹脂素材ですが、底面カバーの様に安っぽさはありません。

本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。堅牢性もある機種です。

 

Lenovo LOQ 16IRH8のディスプレイが開く最大角度

これは、ディスプレイを開ける最大の角度です。150°程でしょうか、180°開くことはできませんが、一般的なゲーミングPCよりも開ける角度が広いです。

 

 

騒音測定

Lenovo LOQ 16IRH8の静音性

Fire Srike Graphicsのベンチマークをやっているときの、測定値です。平均51.7dBと静かな事務室にカテゴライズされていますが、自宅なので、扇風機の中速度くらいの音です。

 

 

WEBカメラ周り

Lenovo LOQ 16IRH8のWebカメラ

WEBカメラは高画質FHD 1080pで、一般的なWebカメラ(HD画質)よりも高精細です。

左は本機で、右は他のPCで撮影したものです。本機はFHD画質なので、全然見た目が違いますね。きれいです。

FHDカメラはHDの2倍以上の解像度があるので、配信などに利用してもそこそこ良い画質です。また電子式プライバシーシャッターも搭載しており、カメラを使わないときや、配信中に映したくないものが映った時などに便利です。

オーディオは、多くのゲーミングPCに採用されているNahimicオーディオです。バーチャルサラウンド機能で、臨場感や迫力のある音になります。ヘッドフォンを使うのが一番ですが、このスピーカーも悪くないです。

 

Lenovo LOQ 16IRH8のスピーカー

スピーカーは2Wが2つに、デュアルマイクが搭載です。

 

 

キーボード

Lenovo LOQ 16IRH8のキーボード

キーボードはフルサイズの84キーで、ホワイトバックライト付き、主要キーはすべて同じ大きさなのでミスもしにくく、カーソルキーは大きいので操作しやすいです。

ゲーミングPCのキーボードとしてはちょっと残念で、よく使う「WASD」が見やすいわけじゃないです。ただし、真ん中の「S」に小さな突起があるので、キーボードを見なくてもホームポジションに指を置きやすいです。

キーピッチは実測で、縦横19.2㎜×18.7㎜と広く、タイピングしやすいです。キーストロークは1.6㎜と若干深く、はっきり言って、筆者がメインで使用しているThinkPad X1 Carbon Gen 10よりも打鍵感があります。ThinkPadって打鍵感が高くタイピングがしやすいのですが、ゲーミングPCであるLOQ方が高品質です(笑)。

 

Lenovo LOQ 16IRH8 バックライト

バックライトはホワイトで、RGBライティングはありません。

タッチパッドは75㎜×120㎜と大きく、操作性も高いです。ただし、本機にはLenovo LOQ M100 RGBマウスが標準添付しているので(一部のモデルには非添付)、こちらの方が使いやすいです。

Lenovo LOQ M100 RGB マウス

マウスは人間工学に基づいて設計されており、プログラム可能な7つのボタンがあり、7色の2ゾーンLEDイルミネーションもあります。マウスは有線接続で、ケーブルが1.8㎜もあるので、離れたところに置いたPCに接続しても、十分な長さがあります。

 

Lenovo LOQ M100 RGBマウス

底面のLEDライトは強い赤で、ロゴとホイール部分はいろんな色に変わります。

 

 

CPU

Core i5-13420H Core i7-13620H
製造プロセス 10nm
Pコア 4 6
Eコア 4 4
スレッド 12 16
キャッシュ 12MB 24MB
ターボブースト 4.6GHz 4.9GHz
Pコア最大周波数 4.6GHz 4.9GHz
Eコア最大周波数 3.4GHz 3.6GHz
GPU実行ユニット 42EU 64EU
ベースパワー 45W
マックスパワー 95W 115W
Core i5-13500H Core i7-13700H
製造プロセス 10nm
Pコア 4 6
Eコア 8 8
スレッド 16 20
キャッシュ 18MB 24MB
ターボブースト 4.7GHz 5.0GHz
Pコア最大周波数 4.7GHz 5.0GHz
Eコア最大周波数 3.5GHz 3.7GHz
GPU実行ユニット 80EU 96EU
ベースパワー 45W
マックスパワー 95W 115W

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。

こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアの計測結果で、Core i5-13420Hは20451でした。

Lenovo LOQ 16IRH8 CPU Markスコア計測結果

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900HX  46415
Core i7-13700HX  33484
Core i7-13700H  30029
Core i7-13620H  27302
Core i5-13500H  25096
Core i7-1360P  21549
Core i5-13420H/本機  20451
Core i5-1340P  20197
Core i5-13420H/平均  19950
Core i7-1260P  18691
Core i5-1240P  17318
Core i7-1365U  14982

搭載できるCPUの中で一番性能が低いCore i5-13420Hでも、約2万ほどのスコアになっています。CPUはあまり心配せずに、グラボにお金をかけたいですね。

 

Lenovo LOQ 16IRH8 geekbench 6計測結果

こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

本機はマルチコア9912、シングルコア2321で、悪くないスコアです。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H  12706
Core i7-13700H  12410
Core i5-13500H  12215
Core i5-1340P  10302
Core i5-13420H/LOQ 16IRH8  9912
Core i7-1360P  9542
Core i5-1335U  8102
Core i7-1365U  7549
Ryzen 7 7730U  6714
Ryzen 5 7530U  5546

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H  2617
Core i7-1370P  2536
Core i7-13700H  2426
Core i5-13500H  2378
Core i5-13420H/LOQ 16IRH8  2321
Core i7-1360P  2306
Core i5-1340P  2217
Core i5-1335U  2183
Ryzen 5 7530U  1885
Ryzen 7 7730U  1857
Core i5-1350P  1727
Core i7-1365U  1636

 

Lenovo LOQ 16IRH8 cibenench r23計測結果

Cinebench R23はマルチコア9948、シングルコアは1661とそれなりに高いスコアでした。

 

 

グラフィックス

RTX 4060 Laptop RTX 4050 Laptop RTX 3050 Laptop
コードネーム Ada Lovelace Ampere
CUDAコア 3072基 2560基 2048基
RTコア 24基 20基 16基
Tensorコア 96基 80基 64基
ブーストクロック 2370MHz 2370MHz 1732MHz
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 8GB 6GB 4GB
メモリバス幅 128ビット 96ビット 128ビット
メモリ帯域幅 256GB/s 192GB/s 192GB/s
TGP 115W 95W 95W

RTX 40シリーズは最新のモデルで、RTX 3050は前世代になります。どのGPUもレイトレ対応で、より美しい描写が可能です。また、DLSSにも対応しているので、ゲームによってはfpsを落とさずに画質をアップできます。

 

リアルタイムレイトレーシング<レイトレーシングOFF> リアルタイムレイトレーシング<レイトレーシングON>

DLSS OnとOFFの比較<DLSS ONとOFFの比較・NVIDIA公式より>

レビュー機はRTX 3050が搭載で、各ベンチマークをサーマルモードを「バランス」と「パフォーマンス」の2種類で計測しました。サーマルモードはLenovo Vantageから変更できます。

Lenovo LOQ 16IRH8 Fire Strike計測結果<左/バランス・右/パフォーマンスモード>

Fire strikeはバランスは12,264、パフォーマンスは12,786となりました。

 

Lenovo LOQ 16IRH8 Time spy計測結果

Time Spyはバランスは5678、パフォーマンスは5812となりました。

DirectX 11で動作するFire Strikeと、DX12で動作するWQHD(2K/2560×1440)向けのTime Spyのスコアの比較です。本機はRTX 3050の平均よりもぜんぜん高いスコアになり、RTX 3050 Tiよりも上でした。

Fire StrikeTime Spy

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4090  35361
RTX 4080  33106
RTX 3080 Ti  26136
RTX 4070  26024
RTX 3070 Ti  24924
RTX 4060  23768
RTX 3080  23637
RTX 2080  20939
RTX 3070  22431
RTX 2080S  21862
RTX 2070 Super  19070
RTX 4050  18269
RTX 3060  17853
RTX 3050/パフォーマンス  12786
RTX 3050/バランス  12267
Radeon RX 6500M  11868
RTX 3050 Ti  11768
RTX 3050/平均  10718
GTX 1650  8033

Time Spy

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4090  20269
RTX 4080  18091
RTX 3080 Ti  12599
RTX 4070  12310
RTX 3080  11510
RTX 3070 Ti  11427
RTX 4060  10653
RTX 3070  10260
RTX 2080S  10096
RTX 4050  8498
RTX 2070 Super  8328
RTX 3060  8323
RTX 2060 Max-Q  5870
RTX 3050/パフォーマンス  5812
RTX 3050/バランス  5678
RTX 3050 Ti  5518
RTX 3050/平均  5018
GTX 1650  3555

 

 

ゲームのベンチマーク

スコアの単位はfps(1秒間に更新されるコマ数)で、60以上が「快適」にプレイできる目安です。基本的にどのグラボでもFHDでのプレイになり、RTX 4060であれば最高画質でのプレイができるものも多くなります。

RTX 3050以外のスコアは、別のPCで各グラフィックボードでプレイした際の平均値です。参考値として見てください。

RTX 3050 ベンチマークスコア

オレンジ色・・・1080p 青・・・標準 赤・・・1440p

Fortnite  200
 35
Red Dead Redeption 2  55
GTA V  155
 30
Battlefield V  100
 50
Apex Lengends  115
 60

 

RTX 4060 ゲームベンチマーク

青・・・FHD高画質 赤・・・FHD最高画質

Watch Dogs Legion  84
 65
Horizon Zero Dawn  95
 108
Red Dead Redemption 2  65
 43
Assassin’s Creed Odyssey  77
 60
Monster Hunter World  98
 85
Far Cry New Dawn  98
 90
Cyberpunk 2077  68
 74
Apex Legends  127
 128
Fotnite  145
 121

 

RTX 4050 ゲームベンチマーク

青・・・FHD高画質 赤・・・FHD最高画質

Watch Dogs Legion  105
 49
Horizon Zero Dawn  114
 94
Red Dead Redemption 2  63
 37
Assassin’s Creed Odyssey  70
 55
Monster Hunter World  90
 71
Far Cry New Dawn  94
 82
Cyberpunk 2077  72
 65
Apex Legends  122
 115
Fotnite  132
 117

 

 

ディスプレイ

Lenovo LOQ 16IRH8 正面

解像度 光沢 液晶 輝度
16型 WUXGA なし IPS 350nit
コントラスト比 色域 視野角 リフレッシュレート
1200:1 NTSC 45% 178° 144Hz

画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16インチでも17インチ並みの情報が表示され、より多くのものを一目で見れるので、ゲームはもちろん、WebサイトでもExcelでも、より使いやすくなっています。

解像度はWUXGA(1920×1200ドット)で、視野角が178°と広いIPS液晶を採用、そして輝度は350ニト(実測345ニト)と、この価格のゲーミングPCにしてはかなり明るいです。コントラスト比も高く、リフレッシュレートは144Hzとぬるぬるです。

ゲームをするには、十分以上の性能です。

ただし、ここは上位モデルとの差を出すためにと思いますが、色域は低価格モデルに採用されるNTSC 45%です。上位モデルのLegionであれば、2023年以降はsRGB 100%になっています。

i1 Display Proで色域と輝度を計測しました。

Lenovo LOQ 16IRH8 色域計測結果

大きな三角がsRGB 100%で、本機は黄色で塗られた三角です。sRGBカバー率は62.9%、sRGB比64.3%で、輝度は345ニトでした。

左がsRGB 100%で、真ん中が本機、そして右が他のPCのNTSC 45%のディスプレイです。左に比べると色が薄いですが、同じ色域である右のディスプレイと比べると赤が若干濃いですね。

 

次に、残像を調べるためUFO Testを行いました。シャッタースピードは1/2000です。

Lenovo LOQ 16IRH8 UFO Test

1コマ前の残像が見えるだけで、残像感はほぼないですね。fps系のゲームもしやすいです。

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはDDR5-4800MHzで、8GB×2枚・16GBが搭載です。16GBあれば十分ですが、最大メモリ容量が16GBなので、もし32GBにしたいという人は、Legionがおすすめです。

また、メモリは2枚組のデュアルチャンネルメモリなので、メモリ1枚の機種よりも処理速度が速いです。

 

Lenovo LOQ 16IRH8 Memory Mark計測結果

メモリマークで計測したら、2760と高スコアでした。

その他のメモリとの比較で、当サイトで計測した平均値になります。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

LOQ 16 IRH8/DDR5-4800  2760
DDR5-4800MHz平均  2774
LPDDR4-4266MHz平均  2735
LPDDR5平均  2666
DDR4-3200MHz平均  2151

 

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

ストレージはSSD PCIe 4.0が搭載で、M.2スロットがもう一つあるので、増設も可能です。PCIe 4.0はデータ転送速度がかなり速く、ゲームのロード時間も、パソコンの起動時間も爆速です。

 

Lenovo LOQ 16IRH8 シーケンシャル速度計測結果

シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み)3211MB/秒、ライト(書き込み)3217MB/秒で、ライトはかなり速いです。リードも十分な速度がありますが、PCIe 4.0にしては速度が伸びませんでした。

こちらはシーケンシャル速度の目安です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

Wi-Fi 6に対応し、1ギガビットイーサネット搭載

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

有線は1ギガビットイーサネットが搭載です。

 

 

電源

電源は170Wが搭載で小さめですが、今回計測した限りでは、同じCPUやグラボを搭載した機種の平均値よりも高い性能だったので、気にしなくてもよいかと思います。

 

 

インターフェイス

USB Type-Cは1つしかないですが、データ転送速度は10Gbpsと速く、DisplayPort 出力機能付き、Powerdelivery 対応です。

インターフェイスは意外に高品質で、数も困らない程度に普通にあります。

 

Lenovo LOQ 16IRH8 左側面インターフェイス

左側面インターフェイスはUSB 3.2 Gen 2 Type-Cと、マイク/ヘッドフォンジャックです。

 

Lenovo LOQ 16IRH8 右側面インターフェイス

右側面インターフェイスはEシャッターのボタンと、USB 3.2 Gen 1があり、データ転送速度は5Gbpsです。

 

Lenovo LOQ 16IRH8 背面

背面にはUSB 3.2 Gen 2(10Gbps)が2つ、RJ45、HDMI、そして電源コネクタです。

 

 

モニター

モニターの購入をお考えの人は、こちらも併せてどうぞ。

Lenovo おすすめモニター

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。

引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

 

Lenovo Legionのサポート

また、カスタマイズモデル以外には標準で、「ゲーミングに特化した24時間サポート・Legion Ultimate Support」が付いています。このサポートの特徴は、パソコンの不具合の対処法や使い方の事だけじゃなく、最新ゲームの推奨環境やゲームを快適にプレイする上での知識・どうやったら勝てるかなども提供しています。

しかも、スタッフはゲームに精通した熟練プレイヤーなので、専門用語(ゲーム用語)やコミュニティ用語での会話が可能です!

このサポートのおかげで、初心者でも気軽にゲーミングPCデビューできるようになりましたね。

 

 

ライバル機種

 

Legion Pro 5i Gen 8 16

Lenovo Legion Pro 5i Gen 8 16型のレビューコスパが高い機種で、カスタマイズの幅も広いので初心者から上級者まで使いやすいスペックにできます。最新スペックが満載でリフレッシュレートは最大240Hzと、超ぬるぬるです。

CPU Core i5-13500HX
Core i7-13700HX
Core i9-13900HX
メモリ 最大32GB
ストレージ SSD×2
グラフィックス RTX 4050
RTX 4060
RTX 4070
ディスプレイ(16型) WQXGA IPS 165/240Hz
通信 Wi-Fi 6E、1Gbe
WEBカメラ FHD 1080p
重さ 約2.5㎏
バッテリー 最大約5時間
価格 19万円~

レビュー

 

OMEN 16-wf(2023年モデル)

HP OMEN 16 2023年モデルのレビューインテル13世代CPU+RTX 40シリーズが搭載で、ディスプレイは2.5K QHDに、リフレッシュレートは240Hz、そして広色域のsRGB 100%とハイスペックです。全体的に高性能なPCで、旧モデルよりも筐体が大きくなり、エアフローもよくなっています

CPU Core i7-13700HX
メモリ 16GB
ストレージ SSD 1TB+空きスロット1つ
グラフィックス RTX 4060
RTX 4070
RTX 4080
ディスプレイ(16.1型) QHD IPS 240Hz
通信 Wi-Fi 6E、1ギガビットイーサネット
WEBカメラ FHD 1080p
重さ 2.44㎏
バッテリー
電源
最大約4時間45分
280W
価格 27.2万円~(割引前価格)

レビュー

 

 

まとめ

良い点

・Legionより低価格だが、ホビーユーザーから中級者まで十分に楽しめるスペック
・グラフィック性能が同じCPUやGPUを搭載した機種の平均値よりも高性能
・画面比が16:10で、16型でも17型並みの情報が表示される
・ストレージの増設が可能
・最新スペック満載
・リフレッシュレートが144Hzとぬるぬる
・WEBカメラが高画質

 

残念な点

・ディスプレイの色域が狭い

 

総合評価

これ、十分なスペックがありますね。Legionの低価格モデルなので、どのくらいコストカットをしているか気になっていたのですが、大きな点としては色域がNTSC 45%と言うことですね。

色域はsRGB 100%などのモニターを使えば問題ないので、もしゲーミングモニターをお持ちの人は気にしなくてもいいです。

全体的に高性能で、同等スペックの平均値よりも良い性能だったので、冷却性能がうまく機能していたり、Lenovo LA1 AIチップのおかげかなと思います。

 

 

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