LenovoゲーミングPCの最新モデル、Legion Pro 5i Gen 8のレビューです。
インテル13世代のHXシリーズを搭載で、グラボはRTX 4050/4060/4070が搭載でき、高い性能になっています。
また、ディスプレイの色域も広く、2.5Kと高精細なので、ゲームだけじゃなくクリエイティブワークにも使える機種です。
当サイトの評価は、このようになりました。コスパが良いPCです。
スペック | [usr 4.5] |
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コスパ | [usr 4.4] |
総合評価 | [usr 4.5] |
Contents
Legion Pro 5i Gen 8 16型のスペック
CPU | Core i5-13500HX Core i7-13700HX Core i9-13900HX |
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メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD×2枚 |
グラフィックス | RTX 4050 RTX 4060 RTX 4070 |
ディスプレイ(16型) | WQXGA IPS 165/240Hz |
OS | Windows 11 Home/Pro |
通信 | Wi-Fi 6E、1Gbe |
WEBカメラ | FHD 1080p |
オーディオ | Nahimic |
寸法(幅×奥行×高さ) | 363.4 × 260.4 × 22~27mm |
重さ | 約2.5㎏ |
バッテリー | 最大約5時間 |
標準保証 | カスタマイズモデル以外はLegion Ultimate Support標準添付 |
価格 | 19万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル13世代が搭載で、高性能の末尾がHXシリーズになります。CPU Markスコアは、Core i7が約3.3万、Core i9が4.6万とかなり高いスコアです。
メモリはDDR5-4800が搭載で、メモリスロット2つ・最大32GBと十分な容量です。ストレージも最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、最大2枚・2TBの搭載が可能です。SSDはデータ転送速度がかなり速いので、パソコンの起動もゲームのロード時間も速いです。
グラフィックはミドルクラスのRTX 4050かミドルハイエンドのRTX 4060、そしてぎりぎりハイエンドと呼べる4070が搭載でき、多くの重量級タイトルもプレイできます。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、高精細2.5K解像度、そしてIPS液晶になります。リフレッシュレートは240Hzか165Hzの2種類がありますが、どちらもぬるぬるプレイできます。
その他のスペックはWindows 11 Homeに、Wi-Fi 6Eと1ギガビットイーサネット、Webカメラは高画質のFHD、そしてゲーマーに人気のNahmicオーディオになっています。バッテリーは80Whrと大容量ですが、バッテリー駆動時間は最大約5時間となっています。
19万円台からこのスペックのゲーミングPCが購入できるので、コスパが高いですね。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/Legion 570i Pro>
旧モデルのLegion 570i Proとの比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 570i Pro | |
CPU | Core i5-13500HX Core i7-13700HX Core i9-13900HX |
Core i7-12700H |
メモリ | 32GB | 16GB |
ストレージ | SSD×2 | |
GPU | RTX 4050 RTX 4060 RTX 4070 |
RTX 3050 Ti RTX 3060 |
ディスプレイ | 16型WQXGA IPS 165/240Hz | 16型WQXGA IPS 165Hz |
無線 | Wi-Fi 6E、1Gbe | |
バッテリー | 5時間 | 8時間 |
重量 | 2.5㎏ | |
寸法(幅×奥行×高さ) | 363.4 × 260.4 × 22~27mm | 359.9 × 264.4 × 19.9~26.4mm |
主な変更点です。
・CPUが第13世代に
・最大メモリが倍の32GBに
・グラボがRTX 40シリーズに
・ディスプレイにリフレッシュレート240Hzが追加
・筐体の幅と奥行きが若干小さくなり、高さが上がった
プロセッサーとグラフィックボードの、性能比較です。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル
Core i9-13900HX | |
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Core i9-12900HX | |
Core i7-13700HX |
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル
RTX 4070 | |
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RTX 4060 | |
RTX 4050 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 Ti |
Legion Pro 5i Gen 8 16型の特徴
画面占有率は93.08%と、ベゼル(画面の黒い枠)がかなり細いです。上位モデルのLegion Pro 7i Gen 8も同じくらいの占有率ですが、この細さはほとんど見ないくらい細いです。
ベゼルが細いと単純に画面が見やすいし、没入感も高まりますね。
寸法は
・幅 363.4㎜
・奥行 260.4㎜
・高さ22~27㎜
となっており、16インチなので大きいですね。重量は約2.5㎏とずっしりしていますが、16インチの高性能ゲーミングPCとしてはこんなもんかなと思います。
天板に使用しているアルミニウムとマグネシウムの50%は、リサイクル素材です。環境にもこだわった機種なんですね。
インターフェイスは左右と背面にあり、主なものは背面にあるので、机の上がケーブルでごちゃごちゃなりにくいですね。
カラーはオニキスグレーと言う色で、天板はメタル素材ですが、パームレストと底面カバーは樹脂素材になります。
底面カバーですが、かなり大きな通気孔があります。
冷却システムは旧モデルのLegion Coldfron 4.0から5.0にバージョンアップし、3Dブレードを搭載したファンがあり、大型のハイブリッドヒートパイプもあるので、効率的に冷却されるとのことです。
底面とキーの隙間からフレッシュエアーを取り込み、左右1つずつと、背面の2か所、合計4か所から排気します。排気効率はかなり良さそうです。
オーディオは、多くのゲーミングPCに採用されているNahimicオーディオです。バーチャルサラウンド機能で、臨場感や迫力のある音になります。
また、Lenovo VantageでPCのセッティングをカスタマイズをして、オーバークロック制御やAIパフォーマンスチューニングなどにより、より快適にゲームができます。
ちなみに、電源はキーボード上の真ん中についています。
FHD Webカメラ搭載
Webカメラは高画質FHD 1080pで、Tobii HORIZONもあります。Tobiiはウェブカメラを通して、自然な頭の動きを検出し追跡します。さらに、Tobii Awareは、自動調光、スクリーンタイムのトラッキング、プライバシー通知、オートロックなどのスマートな機能により、セキュリティ、プライバシー、生産性を向上させます。
Tobiiは、こちらの動画が分かりやすいので、どうぞ。
キーボード
キーボードは4ゾーンRGBバックライトで、84キーになります。
キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5㎜と浅すぎず深すぎずなので、結構軽めのタイプで入力しやすいですね。
タッチパッドは120×75㎜と大きいので、操作性も高いです。
CPU
Core i9-13900HX | Core i7-13700HX | Core i5-13500HX | |
Pコア | 8 | 8 | 6 |
Eコア | 16 | 8 | 8 |
スレッド | 32 | 24 | 20 |
キャッシュ | 36MB | 30MB | 24MB |
ターボブースト/ターボブーストMax3.0 | 5.4GHz | 5.0GHz | 4.7GHz |
Pコア最大周波数 | 5.4GHz | 5.0GHz | 4.7GHz |
Pコア基本周波数 | 2.2GHz | 2.1GHz | 1.8GHz |
Eコア最大周波数 | 3.9GHz | 3.7GHz | 3.5GHz |
GPU実行ユニット | 32EU | 32EU | 16EU |
ベースパワー | 55W | ||
マックスパワー | 157W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
また、ターボブーストMax3.0対応で,プロセッサーの中の最もパフォーマンスの高いコアを識別し、電力と熱のヘッドルームを利用して、必要に応じてそれらのコアの周波数をあげることにより更なるパフォーマンスを提供します
こちらはCPUの性能を測るCPU markスコアです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900HX | |
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Core i9-12900HX | |
Core i7-13700HX | |
Core i7-1370P | |
Core i7-1360P | |
Core i5-1350P | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1240P |
3万オーバーと4万オーバーのスコアです。どこまで性能上がるんでしょうね?十分以上じゃないでしょうか?
それはさておき、Core i7は第12世代のCore i9-12900HXとほぼ同じスコアで、13世代Core i9は40%ほど高い性能です。すごいの一言です。
また、Cinebench R23のスコアはまだわかっていないので、分かり次第情報をアップデートします。
グラフィックス
RTX 4070 Laptop | RTX 4060 Laptop | RTX 4050 Laptop | |
コードネーム | Ada Lovelace | ||
CUDAコア | 4608基 | 3072基 | 2560基 |
RTコア | 第3世代 | ||
Tensorコア | 第4世代 | ||
ブーストクロック | 2175MHz | 2370MHz | 2370MHz |
メモリタイプ | GDDR6 | ||
メモリ容量 | 8GB | 8GB | 6GB |
メモリバス幅 | 128ビット | 128ビット | 96ビット |
メモリ帯域幅 | 256GB/s | 256GB/s | 192GB/s |
TGP | 140W |
グラフィックスは上からギリハイエンド、ミドルハイ、ミドルクラスと別れており、やりたいゲームや、どのくらいの画質でやりたいかによって選ぶことができます。
それにしても、RTX 4050は一応一番下のモデルですが、性能が高いですね。RTX 2070 Superと同等性能です。RTX 2070 Superは、2020年ごろにハイエンドモデルでした。
こちらはDirectX 11で動作するFire Strikeと、DX12で動作するWQHD(2K/2560×1440)向けのTime Spyです。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4090 | |
---|---|
RTX 4080 | |
RTX 3080 Ti | |
RTX 4070 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 2080S | |
RTX 2080 | |
Radeon RX 6600M | |
Radeon RX 6600M | |
RTX 2070 Super | |
RTX 4050 | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
Time Spy
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4090 | |
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RTX 4080 | |
RTX 3080 Ti | |
RTX 4070 | |
RTX 3080 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3070 | |
RTX 2080S | |
RTX 2080 | |
Radeon RX 6600M | |
RTX 4050 | |
RTX 2070 Super | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 |
ゲームのベンチマーク
スコアの単位はfps(1秒間に更新されるコマ数)で、60以上が「快適」にプレイできる目安です。スペックや状況により数値は変動するので、参考値として見てください。また、画質は特別表記がなければ最高画質です。
RTX 4070ゲームベンチマーク
青・・・FHD 赤・・・QHD
Watch Dogs Legion | |
---|---|
Horizon Zero Dawn | |
Red Dead Redemption 2 | |
Assassin’s Creed Odyssey | |
Monster Hunter World | |
Far Cry New Dawn | |
Cyberpunk 2077 | |
Apex Legends |
RTX 4060 ゲームベンチマーク
青・・・FHD高画質 赤・・・FHD最高画質
Watch Dogs Legion | |
---|---|
Horizon Zero Dawn | |
Red Dead Redemption 2 | |
Assassin’s Creed Odyssey | |
Monster Hunter World | |
Far Cry New Dawn | |
Cyberpunk 2077 | |
Apex Legends | |
Fotnite |
RTX 4050 ゲームベンチマーク
青・・・FHD高画質 赤・・・FHD最高画質
Watch Dogs Legion | |
---|---|
Horizon Zero Dawn | |
Red Dead Redemption 2 | |
Assassin’s Creed Odyssey | |
Monster Hunter World | |
Far Cry New Dawn | |
Cyberpunk 2077 | |
Apex Legends | |
Fotnite |
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
WQXGA(2560×1600) | なし | IPS | 300nit 500nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | リフレッシュレート |
1200:1 | sRGB 100% | 178° | 165Hz 240Hz |
その他 | |||
---|---|---|---|
Dolby Vision、NVIDIA G-Sync、ブルーライト軽減、HDR 400(240Hzモデルのみ) |
ディスプレイは画面比が16:10と縦に長く、16インチでも17インチ以上の情報が表示されます。また、2.5Kと高精細です。
また、ディスプレイはLenovo Puresightで、よりシャープな映像がより速く、そしてより現実の様に描写できるとのことです。
色域もsRGB 100%と広く、Dolby Vision(Dolby社のHDR規格)にも対応と、高品質です。
<左/sRGB 100%・右/NTSC 45%>
色域が広いと没入感も高く、画像編集などのクリエイティブワークにも合います。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
最新のDDR5-4800MHzが搭載で、メモリスロット2つ・最大32GBになります。メモリを64GBにできたら、デスクトップ並みの本格的な動画編集や3DCADも使いやすかったですね。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージは最新のSSD PCIe 4.0で、最大でSSD2枚搭載できます。シーケンシャル速度が爆速なので、ゲームのロードも、パソコンの起動も激速です。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
Wi-Fi 6Eとギガビットイーサネットに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
有線接続は、最大1ギガビットになります。
バッテリー駆動時間
バッテリー容量は80Whrとかなり大きいですが、パワフルなPCなのでバッテリー駆動時間は最大約5時間となります。
また、急速充電にも対応しており、約1時間で満充電になります。
インターフェイス
インターフェイスは左右と背面に分かれており、ケーブルで机の上がごちゃごちゃなりにくいようになっています。
右側面にはUSB 3.2 Gen 1、マイクヘッドフォンジャック、そして電子式プライバシーシャッターのボタン、左側面にはUSB 3.2 Gen 1とUSB 3.2 Gen 2 Type-Cになります。
背面はRJ45、USB 3.2 Gen 2 Type-C、HDMI、USB 3.2 Gen 1が2つ、そして電源コネクタです。
USB Tupe-Cは、2つともDisplayPort出力機能付きです。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
また、カスタマイズモデル以外には標準で、「ゲーミングに特化した24時間サポート・Legion Ultimate Support」が付いています。このサポートの特徴は、パソコンの不具合の対処法や使い方の事だけじゃなく、最新ゲームの推奨環境やゲームを快適にプレイする上での知識・どうやったら勝てるかなども提供しています。
しかも、スタッフはゲームに精通した熟練プレイヤーなので、専門用語(ゲーム用語)やコミュニティ用語での会話が可能です!
このサポートのおかげで、初心者でも気軽にゲーミングPCデビューできるようになりましたね。
まとめ
良い点
・最新スペック満載
・コスパが良い
・人気のスペックで購入しやすい価格
・グラボが3種類から選べるので、予算や用途によってカスタマイズしやすい
・通気孔が大きい
総合評価
ミドルクラスからハイエンドのグラボが選べ、最新スペックが満載なので、安心してゲームが楽しめそうです。また、価格は安くないですが、このスペックで19万円台からと比較的購入しやすい価格ですね。
ディスプレイは最高で240Hzとぬるぬるなので、一瞬を争うfps系ゲームでも優位にプレイできます。まぁ、165Hzでもぬるぬる動くので、どちらを選んでもよいかなと思います。
また、ゲームだけじゃなく、色域も広いので画像/動画編集にも向いているし、スペック的に3DCADなどのクリエイティブワークにも使えます。
ゲーマー以外にも使いやすい機種ですね。