セキュリティソフト Avastの使用レビューと評判

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筆者はAVASTを10年以上使っているのですが、以前は無料版を使用していました。無料でも十分保護できるからと思っていたのですが、やはり、ここ最近はフィッシングなどの詐欺も増えているし、用心に越したことはないと思い、AVASTアルティメットを契約しています。

Avastは比較的軽いのでメモリが少ない人にも合うし、最大でデバイス10台まで使えるので、家族の一人が契約していたら、(10台まで)全員分保護ができるのでコスパが高いんですね。

プランは他にもいろいろあるので、特徴などをご紹介します。

 

AVASTのプラン

AVASTのプラン

AVASTの各プランの特徴と割引後価格を記載しています。AavstはWindows PC、mac、タブレットとスマホにダウンロード可能です(割引率は変動するので、必ずしも記載価格とはならない可能性があります)

無料プラン プレミアムセキュリティ アルティメット
年間料金
1台/10台
2年分一括
3年分一括
無料 3278円/4378円

4980円/5780円
7980円/8980円
1万980円/1万2980円
ウイルス/マルウェアブロック
WiFiセキュリティ
ランサムウェア
パスワードプロテクション&ハックアラート
怪しいファイルをブロック
OSが動作しない時にスキャン
偽サイトを回避 ×
怪しいアプリを隔離 ×
高度なファイヤーウォール ×
Webカメラのぞき見防止 ×
機密性能のあるファイルを抹消 ×
アプリ自動アップデート ×
サンドボックス ×
クリーンアッププレミアム × ×
VPN × ×
アンチトラック × ×
リモートアクセスシールド ×
リアルサイト ×
サンドボックス ×

 

プラン比較

基本的に、無料版は必要最低限のセキュリティがあると言った感じで、ないよりあった方がいいかなと思います。ぶっちゃけて言うと、ここ最近のメインは「フィッシングサイトを防げるかどうか」で、無料版はフィッシング検知機能が無いので、そこまで役に立つとは思いませんが。まぁ、Windowsを使っている人だったら、標準セキュリティのWindows Defenderが重いので、その代わりに動作の軽いAVASTを入れる感じでも良いとは思います。

プレミアムセキュリティとアルティメットの違いは、「VPN」「クリーンアップ プレミアム」「アンチトラック」の有無になります。

 

個人的に多くの人に必要だと思うのは、「偽サイトを回避」と「リアルサイト」の項目だと思います。公式サイトでは、それぞれこの様に記載されています。

偽サイトを回避し、ショッピングの安全性を向上
犯罪者によるパスワードや銀行情報の盗難を阻止します。 

DNS(ドメインネームシステム)設定をハイジャックしようとしたり、偽サイトにリダイレクトしてパスワードや銀行情報を盗む出そうとするハッカーを阻止します

これって今はやりの「フィッシングサイト」を、検知するかどうかなんですよね。

ここ最近例えばドコモやau、Pay pay、ETCサイト、アマゾンやメルカリなどを騙って、パスワードなどを変更させるように促して、個人情報を盗む事件が増えていますよね。これの対策があるか無いかなんです。

また、筆者はいろいろなソフトをダウンロードしたりするので、サンドボックスを使ったり、銀行などのお金にまつわる操作をするときはVPNも使用します。

基本的に、セキュリティは「備えあれば憂いなし」ですね。

AVASTはアプリ自体が軽いので、パソコンに負担をかけにくいというのも特徴です。メモリが少なく動作が遅いPCでも使いやすい仕様になっています。

それでは以下にて詳しく見ていきます。

 

AVASTの特徴

特徴1 メモリ使用量が少ない(動作が軽い)
特徴2 セキュリティ以上の機能有り
特徴3 最大10台まで同一アカウントで保護ができる
特徴4 低価格

また、2021年12月17日に、新しいフィッシングサイトの検知率を計測しました。

計測方法は

仮想環境を構築し、出来立てほやほやのフィッシングサイトにアクセスして、検知するかどうか

です。

 

12月初旬・・・8件中5件(UFJ、アメックス、ヨドバシ、メルカリ、アマゾン×3、ETC)

12月17日・・・11件中9件(メルカリ8サイト、三井住友2サイト JCB 1サイト)

12月17日に試したときは、メルカリ8のサイトに弾かれ、メルカリ7はフィッシングサイト兼マルウェアが仕込んでありました。マルウェアはAVASTが隔離してくれたので、パソコン自体に感染はしませんでした。(念のため仮想環境を削除し、新たな仮想環境を構築しました)

メルカリ1 メルカリ2 メルカリ3 メルカリ4
検知 検知 検知 検知
メルカリ5 メルカリ6 メルカリ7 メルカリ8
検知 検知 検知 相手に弾かれる
JCB 三井住友銀行1 三井住友銀行2
検知 検知 相手に弾かれる

検索サイトの一部です。

左上はAVASTがマルウェアを検知したのでポップアップが出たもので、右下は私の環境が普通じゃない(仮想環境)ので、相手サイトに弾かれているところです。

通常環境じゃないと相手サイトが弾くようで、他にも多くのサイトに弾かれました。相手も頑張ってますね。

 

他のセキュリティソフトと比較

下の表は他のセキュリティソフトとの比較表で、「Lenovoにおすすめのセキュリティソフト」で紹介している表です。

こちら↑は実験に使用したフィッシングサイトの一例です。メルカリやAmazon、UFJ、ヨドバシなどなどです。

検知率合計 メモリ使用量 価格
ノートン 5/8(62.5%) 49.5MB 3780円~
PC Matic 5/8(62.5%) 68.0MB 4980円(5台まで)
Avast 14/19(73.6%) 99.8MB 3278円~
マカフィー 5/8(62.5%) 286.1MB 5980円~
ウイルスバスター 4/8 326.8MB 3122円~
カスペルスキー 2/8 90.7MB 3445円~
Windows Defender 0/8 310.7MB Windows標準搭載

※AVASTは12月17日に、PC Maticは12月10日、その他のソフトは12月初旬に計測

上の表で順位を付けるとこの様になり、総合ポイントは各順位の合計、ランキングは総合評価です。

検知率 メモリ使用量 価格 総合ポイント
ノートン 2位 1位 4位 7(2位)
PC Matic 2位 2位 5位 9(3位)
Avast 1位 4位 2位 7(1位)
マカフィー 2位 5位 6位 13(4位)
ウイルスバスター 5位 7位 1位 13(5位)
カスペルスキー 6位 3位 3位 12(6位)
Windows Defender 7位 6位 13(7位)

 

プレミアムセキュリティの特徴

Avastのセキュリティ<筆者のAVASTプロテクション一覧>

プレミアムセキュリティを入れておけば、ほぼ安心だと思います。各機能を簡単に紹介していきます。

  • ウイルススキャン・・・マルウェアの侵入を可能にするセキュリティ上の欠陥を見つけ出しブロックする
  • メインシールド・・・ファイル・アプリを監視し、ウェブ攻撃と危険なダウンロード、メールをブロック
  • Wi-Fi検査・・・脆弱性や見知らぬ人が勝手にWiFiを使っていないか検査
  • ランサムウェアシールド・・・写真やファイルを変更・削除したり、人質に取ったりするランサムウェアや信頼できないアプリを阻止
  • ファイアウォール・・・PCが送受信するものを管理し、ハッカーの侵入を阻止
  • リモートアクセスシールド・・・ハッキングされるのを阻止
  • リアルサイト・・・偽サイトにリダイレクトしたり、DNS設定をハイジャックしようとする行為を阻止
  • サンドボックス・・・怪しいアプリやファイルを隔離された場所で試すことができる
  • ハックアラート・・・登録メルアドにリンクされている全てのアカウントを監視し、パスワードがオンラインで漏洩した場合は通知してくれる
  • パスワードプロテクション・・・パスワードの保護
  • Webカメラシールド・・・ウェブカメラの乗っ取りや信頼できないアプリを阻止
  • 機密データシールド・・・銀行情報、パスワード、IDなどの機密文書が含まれる文書を保護
  • データ抹消・・・データを完全に、そして恒久的に削除

 

個人的に、至れり尽くせりの保護だと思います。

 

アルティメットの特徴

アルティメットは1つ前に解説したプレミアムの機能に、VPNとクリーンアッププレミアム、アンチトラックが追加されます。

VPN

AVAST VPN

「Virtual Personal Network」の略で、簡単に言うと「仮想専用ネットワークを構築し、自分専用のネットワークを使う」技術です。例えばフリーWi-Fiなど多くの人が使っている回線は、ちょっとした知識があれば簡単にハッキングできるらしいですが、VPNを使っていると、公衆Wi-Fiの中に自分専用のネットワークを使っているので、ハッキングされにくいんです。

図にしてみました。

VPNの仕組み

自宅のWiFiもですが、特に公衆WiFiはどんなデバイスを使っているか丸見えで、回線に侵入したらあなたが何をやっているかも分かるし、そこでパスワードなんか使ったら漏洩する可能性があるんですね。

 

 

VPNの仕組み

でもVPNを使うと、自分専用のトンネルがあり、ここで通信をしているため、他の人からは何をしているか見えにくいんです。

また、AVASTは35か国にサーバーがあるので、どの国から閲覧しているか(どの国のIPアドレスを使うか)を選べます。Webサイトの中(特に日本の)には、その国にいないと閲覧できないWebサイトもあるのですが、そういった場合でもその国に設定したら、例えば今北朝鮮にいてもアメリカのサイトにアクセスできたりもします。

筆者は仮想通貨取引をしているのですが、ある会社は日本からじゃないとアクセスできないようになっているんですね。おそらく海外からの攻撃を想定していると思います。

こういったサイトでも、IPアドレスを日本にしたらアクセスできるので、海外旅行や出張をするような人にも使いやすい場面があります。

ただし、VPNを使うと接続が遅くなるし、接続できないWebサイトもあるので、特別重要な事をしているときに使うと良いと思います。

 

クリーンアッププレミアム

AVAST クリーンアッププレミアム

これはいろいろな機能があるのですが、大まかに言うとこちらになります。

・ブラウザをクリーンアップ
・不要なプラグインやツールバーを削除
・空き領域を増やす
・自動メンテナンス
・レジストリをクリーンアップ
・ハードディスクのエラーを修復

簡単に言うと、不必要なものを削除してくれて、パソコンの動作が軽くなります。

クリーンアッププレミアム

筆者も実行したら、5GB容量が増えました。

 

アンチトラック

アンチトラック

これはトラッキングを阻止するものですね。検索エンジンは、自分以上に自分の事を知っていると言われるくらい何でも知っているのですが、それは私たちがWeb上で何を調べて、何を購入してと言った行動がすべて筒抜けだからです。こういったWeb上の行動を追跡されない様、ブロックするサービスです。

「知られて困ることはない」と言う人もいると思いますが、知られないに越したことはないと思います。

また、家族共有PCやタブレットがある人は、注意したいですね。例えば自分が調べたことに関連する商品が、他の家族が使っているときに表示されたりもするので、感がいい人だったら「誰かこういったことを検索したんだ」って分かりますしね。

ちなみにこの機能は別途アプリをインストールし、PCであればGoogleの拡張機能に追加します。

まとめ

今まで筆者は、Windows PCならセキュリティはWindows Defenderがあるからいらないと思っていたのですが、フィッシングサイトの実験をして以降、セキュリティソフトは必要だと思うようになりました。

特にここ最近はフィッシングサイトが多く出回っており、見た目もそっくりなものが多いので、本物か偽物かの判断が難しいですよね。セキュリティソフトはブラックリスト方式なので完全に遮断できませんが、当サイトの実験では、60%以上の出来立てほやほやのフィッシングサイトを検知したので、悪くないと思います。

セキュリティもそうですが、知らないリンクはクリックしないなどの防衛も必要だと思います。

その他のセキュリティソフトとの比較は、こちらから確認できます。

 

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