Xシリーズ同様コミュニケーションバーが搭載し、マイクやカメラ性能が上がったT14s Gen 5 Intelです。
14インチで1.24㎏と軽く、バッテリー駆動時間が最大約14.2時間と長い機種です。また、Thunderbolt 4が2つ搭載しており、外出用でも屋内用でも使いやすい機種です。
最新スペックが満載で、クリエイティブワークもできるほどのスペックにできます。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.7] |
---|---|
コスパ | [usr 4.4] |
総合評価 | [usr 4.6] |
Contents
ThinkPad T14s Gen 5 Intelのスペック
CPU | Core Ultra 5 125U/135U Core Ultra 7 155U/165U Core Ultra 5 135H Core Ultra 7 155H/165H |
---|---|
メモリ | LPDDR5X-7500 最大64GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
グラフィックス | インテルグラフィックス インテルArcグラフィックス |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS タッチパネルあり 2.8K OLED |
OS | Windows 11 Home/Pro |
通信 | Wi-Fi 6E、LTE/5Gあり |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー |
WEBカメラ | 500万画素 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 313.6 × 219.4 × 16.9mm |
重さ | 1.24㎏~ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約14.2時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 17.9万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはインテル第14世代Core Ultraが搭載で、vPro対応モデルも含め7種類あります。
Uシリーズは省電力モデルで、末尾がHのものはハイパフォーマンスモデル、バッテリー重視ならUシリーズ、性能重視ならHシリーズが合います。また、14世代CPUはNPUコアが搭載しAI関連の性能が上がっています。
メモリはLPDDR5X-7500MHzと周波数が高く、最大64GBになります。デスクトップ並みに大容量で、周波数も高く快適に使えます。
ストレージはSSD PCIe 4.0が搭載で、最大2TBと大容量です。PCIe 4.0はデータ転送速度が爆速で、アプリの立ち上げもパソコンの起動もサクサクです。
グラフィックスはUシリーズがインテルグラフィックス、HシリーズはインテルArcグラフィックスになります。Arcはグラボ並みの性能があり、画像編集や動画編集などグラフィック性能が必要なことをする人は、Hシリーズがおすすめです。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、14インチでも15インチ並みの情報が表示されます。解像度はWUXGA(1920×1200ドット) IPS液晶か、2.8K(2880×1800ドット) OLEDディスプレイがあり、WUXGAはタッチパネルやPrivacy Guardモデルもあります。
OLEDディスプレイはリフレッシュレートが120Hzと高く、高色域のDCI-P3 100%になっています。映像編集をする人にも使えるスペックです。
その他のスペックはOSはWindows 11 HomeかProが選べ、WEBカメラとマイクはコミュニケーションバーに集約され、超高画質500万画素になります。また、一部モデルはHPD(人感検知機能)対応です。
無線はWi-Fi 6EにLTE、そして5Gも搭載可能で、最軽量モデルは1.24㎏と軽めで、最大約14.2時間(動画再生時)の長時間バッテリー駆動時間があります。
2024年のトレンドと比較
2024年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
14世代CPU | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ以上 |
〇 | △ | 〇 | 〇 |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | 重量1.4㎏前後 | バッテリー10時間以上 |
〇 | △ | 〇 | 〇 |
兄弟モデルとの比較
<左/本機種・右/T14 Gen 5>
兄弟モデルのT14 Gen 5との比較です。見た目やスペックはほぼ同じですが、本機は「S」がある分、軽量でコンパクトです(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
T14 Gen 5 | 本機種 | |
CPU | Core Ultra 5 125U/135U Core Ultra 7 155U/165U Core Ultra 5 135H Core Ultra 7 155H/165H |
|
メモリ | DDR5-5600 64GB | LPDDR5X-7500 64GB |
ストレージ | SSD 2TB | |
ディスプレイ | WUXGA IPS 2.8K OLED |
|
通信 | Wi-Fi 6E、LTE/5G、ギガビットイーサネット | |
バッテリー | 10.7時間 | 14.2時間 |
重量 | 1.3㎏ | 1.24㎏ |
寸法 | 315.9 × 223.7 × 17.7mm | 313.6 × 219.4 × 16.9mm |
CPUやメモリなどのスペックはほとんど同じですが、本機には2.2Kディスプレイがないです。また、60g軽量でバッテリー駆動時間は3.5時間長いです。
価格は本機が17.9万円から、T14 Gen 5は16万円からとなっており、より軽く、そしてより長く動くものが必要であれば本機T14s Gen 5が、そこまで長時間のバッテリー駆動時間は必要ないという場合はT14 Gen 5がおすすめです。
T14 Gen 5は自分で簡単にバッテリーを交換できる設計になっているので、ゆくゆくバッテリー交換を視野に入れている人や企業は、T14の方が長い目で見てコストが低いかもしれません。また、T14にはイーサネットコネクタ(RJ45)が搭載しています、本機にはありません。
それでは、特徴をご紹介します。
インテル第14世代CPU搭載
Core Ultra 7 155H/165H | Core Ultra 5 135H |
|
製造プロセス | Intel 4(7nm) | |
P/E/LPコア | 6/8/2 | 4/8/2 |
スレッド | 22 | 18 |
キャッシュ | 24MB | 18 |
Pコア最大クロック | 4.8/5.0GHz | 4.6GHz |
Eコア最大クロック | 3.8/3.8GHz | 3.6GHz |
Xコア | 8 | 8 |
ベースパワー | 28W | |
マックスパワー | 115W |
Core Ultra 7 155U/165U | Core Ultra 5 125U/135U |
|
製造プロセス | Intel 4(7nm) | |
P/E/LPコア | 2/8/2 | 2/8/2 |
スレッド | 14 | 14 |
キャッシュ | 12MB | 12MB |
Pコア最大クロック | 4.8/4.9GHz | 4.3/4.4GHz |
Eコア最大クロック | 3.8GHz | 3.6GHz |
Xコア | 4 | 4 |
ベースパワー | 15W | |
マックスパワー | 57W |
CPUは今までのようにPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)も搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、14世代からLP Eコアという低消費電力コアも搭載しており、よりバッテリーが長持ちしやすくなっています。
AI専用のプロセッサーであるNPUを搭載し、グラフィックスはIntel Arcベース(Hシリーズ)かIntel Graphics(Uシリーズ)になっています。
ここ最近PhotoshopなんかでもAI生成などAIを使うことが増えているし、カメラのズームなど知らずにAIが活躍していることが多いので、今後もっと使いやすくなります。また、Hシリーズのグラフィック性能は大きく上がったので、グラボなしでも作業がしやすくなりました。
Core Ultra 7 165U/HとCore Ultra 5 135U/HはvPro対応モデルで、企業で多くのPCを一括管理をする場合に便利です。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markのスコアです。スコアは公開されているものや、当サイトで計測したものになります。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 185H | |
---|---|
Core i9-13900H | |
Core Ultra 7 165H | |
Core i7-13700H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 135H | |
Core i5-13500H | |
Core i7-1370P | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 7 7730U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 7530U | |
Core i5-1240P | |
Core Ultra 7 165U | |
Core i7-1355U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i5-1335U |
なんか、この表を見たらCore Ultra 7 155Uの性能が低く見えますが、1.5万もあるので高い性能です。
こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機 青・・・比較
Core Ultra 7 155H | |
---|---|
Core i9-13900H | |
Core Ultra 7 165H | |
Core i7-13700H | |
Core i5-13500H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 155U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core i5-1335U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・14世代 青・・・13世代
Core i9-13900H | |
---|---|
Core Ultra 9 185H | |
Core Ultra 7 165H | |
Core i7-13700H | |
Core Ultra 7 155U | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 5 135H | |
Core i5-1335U | |
Core i5-13500H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 135U |
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 185H | |
---|---|
Core i9-13900H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core i7-13700H | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1335U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 185H | |
---|---|
Core Ultra 7 155H | |
Core i7-13700H | |
Core Ultra 5 135H | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1235U |
高性能内蔵グラフィックスIntel Arcグラフィックスあり
グラフィクスはCore Ultra 5 125U/135UとCore Ultra 7 155U/165Uはインテルグラフィックスで、13世代のIris-Xeと同じですが名称が変わっています。
Core Ultra 5 135HとCore Ultra 7 155/165HはインテルArcグラフィックスで、14世代CPUの目玉の1つです。Arcはかなり高い性能で、GTX 1650並みの性能があります。
画像・動画編集をするならHシリーズが、画像編集なし、もしくは簡単な画像編集をするような人であればUシリーズでよいと思います。
2.8K OLEDディスプレイ搭載可能
ディスプレイはWUXGA(1920×1200ドット) IPS液晶と、2.8K(2880×1800ドット) OLEDの2種類があります。
- 2.8K OLED 、DCI-P3 100%、HDR500、400ニト
- WUXGA IPS液晶、sRGB 100%、Privacy Guard、500ニト
- WUXGA IPS液晶、sRGB 100%、400ニト
- WUXGA IPS液晶、NTSC 45%、マルチタッチ、400ニト
- WUXGA IPS液晶、NTSC 45%、400ニト
全モデル光沢なしで、OLEDディスプレイのみリフレッシュレートが120Hzとぬるぬると、ゲームもしやすいです。
画面アスペクト比が16:10と縦に長く、14インチでも15インチ並みの情報が表示されます。今まで以上に一目で見て取れる情報量が増え、作業効率もアップします。
<左から2.8K DCI-P3 100%、WUXGA sRGB 100%、NTSC 45%>
WUXGA(1920×1200ドット)はIPS液晶でNTSC 45%か、画像編集向きのsRGB 100%、2.8K(2880×1800ドット)はOLEDディスプレイを採用し高精細で細かな部分も見やすく、映像編集向けのDCI-P3 100%と高色域で映像クリエイター向けの品質です。
また、OLEDディスプレイは完全な黒を描写でき、コントラスト比は10万対1、そしてHDR True Black 500対応とメリハリのある描写が可能です。
sRGB 100%とDCI-P3 100%クリエイティブワークをする人だけじゃなく、動画配信を見る人や画面をシェアすることがある人にも合います。
輝度は400/500ニトで、こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
WUXGAの1モデルのみPrivacy Guardに対応しており、内蔵されたフィルターで横からののぞき見を防止する機能です。若干輝度が下がりますが、横からはかなり見にくくなるなので、カフェなどで作業をすることがある人は、あったら便利です。
超高画質500万画素WEBカメラ搭載
WEBカメラは超高画質の500万画素(2.8K解像度)で、一般的なPCに搭載されるHD(約72万画素)やビジネスPCに採用されるFHD(約200万画素)よりも全然高画質です。
カメラはIRカメラ付きもあり、プライバシーシャッターも搭載しています。また、いくつかのモデルにはHPD(人感検知機能)付きで、のぞき見防止などに役立ちます。
360度遠距離マイクが2つ、そして周囲の騒音があるときや複数人で会議をしているときに、自動的に音量を調整するDolby Voiceにも対応しています。オーディオは2Wスピーカーが2つで、ドルビーオーディオになります。
また、Windows Studioエフェクトによるオートフレーム機能や背景ぼかし機能、カメラ目線に補正するアイコンタクト機能などもあります。
筐体上部に乗っている長丸のバー・コミュニケーションバーのおかげで、マイクやカメラの性能が上がりましたね。
ポジションバー付きキーボード
キーボードはフルサイズの89キーで、USキーか日本語キーが選べ、バックライトの有無も選択できます。
ちなみにCtrボタンがついに左端に移動し、Fnキーが1つ中に入りました。Ctrl⇔Fnボタンの変更はできき、私自身は歓迎ですが、長年のThinkPadユーザーから悲鳴が聞こえてきそうな変更です。
また、アクセシビリティ向上のため、エンターキーやFnキー、F2とF3キーに突起(ポジションバー)が付きました。重要なキーの押し間違いが減りそうです。
そして、トラックポイントをダブルタップすると、TrackPoint Quick Menuがポップアップし、カメラやマイク、ノイズ抑制などの設定ができるようになりました。
指紋センサー搭載は電源ボタンに統合されており、電源をつけたらサインインも一瞬で完了です。
その他の特徴
外観
ベゼルは結構細く、コンパクトです。2023年発売の上位モデル・ThinkPad X1 Carbon Gen 11(315.6 × 222.5 × 15.36mm/T14s Gen 5は313.6 × 219.4 × 16.9mm)よりも縦横が小さいので、いかにコンパクトかわかりますね。
重量は1.3㎏と14インチでは軽く、持ち運びがしやすいですサイズです。
小さい・軽いだけじゃなく、本機はMIL-STD 810Hと言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。
屋内で使うときも、以前は右側面にあった排気口がなくなったので、特に夏場は助かります。
以前はマウスを使っていると、側面の排気口から出る温風が手に当たって不快感がありましたが、本機はそういったこともないので安心です。
底面の通気口は小さめです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはLPDDR5X-7500MHzで、最大64GBと大容量です。デスクトップ並みに使いやすくなりましたね。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージはSSD PCIe 4.0が搭載で、データ転送速度が爆速です。パソコンの起動やアプリの立ち上げもサクサクです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
ThinkPadは、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られており、堅牢性が高い機種になっています。
一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができます。
LTE/5G 対応
LTEはQuectel EM061K 4G CAT6が搭載でき、5GはQuectel RM520N-GL 5G Sub6になります。
・LTEは下り最大300Mbps、上り最大50Mbpsと十分な速さです。
・5Gは下り最大2.4Gbps、上り最大900Mbpsとかなり速いです。
eSIMにも対応しているので、ネットでeSIMを注文したらすぐに使い始めることができますね。
テザリング用の格安SIMなら、楽天最強プランがおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
バッテリー駆動時間
バッテリーは大きめの58Whrで、JEITA 3.0測定で動画再生時最大14.2時間のバッテリー駆動時間になっており、作業内容や輝度によっては一日以上持ちそうです。
大きなバッテリーですが、14インチで1.24㎏と軽いですね。
インターフェイス
インターフェイスは必要十分にあり、Thunderbolt 4が2つあるので、ドックやハブがあれば外出時に多くのケーブルを抜き差ししなくて済みます。また、RJ45がないですが、これもドックやハブで解決します。
Lenovoではいくつかのドックやハブが販売されているので、Lenovoドックのレビューも併せてどうぞ。
右側面にはスマートカードリーダー、USB 3.2 Gen 1が2つ、そしてケーブルロックです。
左側面にはnanoSIMスロット、マイク/ヘッドフォンジャック、HDMI、そしてThunderbolt 4が2つあり、Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
- オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
- 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理
ライバル機種
ThinkPad X1 Carbon Gen 12
旧モデルから大きく変化したGen 12です。第14世代CPU搭載で、メモリやストレージなども最新スペック満載です。キーボードには感圧クリックパッドを選べたり、コミュニケーションバーが搭載したりと、中も外も大きな変化があります。必要な機能は何でもあるんじゃ?というくらい最先端で快適に使えるPCです。また、Evo Editionプラットフォーム認証にも準拠しています
CPU | Core Ultra 5 125U/135U Core Ultra 7 155U/165U Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H |
---|---|
メモリ | LPDDR5X 最大64GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
グラフィックス | Intel Graphics Intel Arc Graphics |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS タッチパネルあり 2.8K OLED |
無線 | Wi-Fi 6E、LTE/5Gあり |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー |
WEBカメラ | 1080p FHD 4K(8MP)+MIPI |
重さ | 1.09㎏~ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約12.8時間 |
価格 | 22.1万円~ |
ThinkPad T14 Gen 5 Intel
記事の最初の方で比較をした「S」がないT14 Gen 5です。T14s Gen 5よりバッテリー駆動時間が3.5時間短く、60g重たいですが、スペックはほぼ同じです16万円からと安いです
CPU | Core Ultra 5 125U/135U Core Ultra 7 155U/165U Core Ultra 5 135H Core Ultra 7 155H/165H |
---|---|
メモリ | DDR5-5600 最大64GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS タッチパネルあり 2.2K IPS 2.8K OLED |
通信 | Wi-Fi 6E、LTE/5Gあり、ギガビットイーサネット |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー |
WEBカメラ | 500万画素 |
重さ | 1.3㎏~ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約10.7時間 |
価格 | 16.0万円~ |
ThinkPad X13 Gen 5
13インチですが、より軽いです。
最高で14世代CPU Hシリーズが搭載でき、メモリは最大64GBとワークステーション並みの性能にできる13.3インチモバイルPCです。また、軽量コンパクトで持ち運びにも便利、顔認証や指紋センサー、人感検知機能なども搭載できます。インターフェスも普通にあり、モバイルPCの中では最高峰の機種です
CPU | Core Ultra 5 125U/135U Core Ultra 7 155U/165U Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H |
---|---|
メモリ | LPDDR5X 最大64GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
グラフィックス | インテルグラフィックス インテルArcグラフィックス |
ディスプレイ(13.3型) | WUXGA IPS タッチパネルあり |
無線 | Wi-Fi 6E、LTE/5Gあり |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー搭載可能 |
WEBカメラ | 500万画素 |
重さ | 1.12㎏~ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約12.4時間 |
価格 | 18.0万円~ |
まとめ
良い点
・小型軽量で持ち運びがしやすい
・最大メモリが64GBと大容量
・最新スペック満載
・CPUの性能が高く、NPUも搭載
・Hシリーズのグラフィック性能が高い
・画面比が16:10で、14インチでも15インチ並みの情報が表示される
・最高で業務用レベルの2.8K OLED搭載可能
・Webカメラが500万画素!
・LTEや5Gも搭載可能
残念な点
・最低価格モデルでも17.9万円と良い値段ですが、色域が狭いNTSC 45%が搭載している
総合評価
14インチで1.24㎏と軽く、そしてハイスペック。インターフェイスもRJ45以外は必要十分にそろっており、Thunderbolt 4は2つも搭載しています。
バッテリー駆動時間が最大14.2時間と長いので、長時間で歩くことがある人でも十分に使えそうです。
性能自体はすごく高く、軽めの作業から簡単な動画編集もできるほどになっているので、用途を選ばない機種だと思います。