Core i7-1165G7の実機ベンチマーク(Lenovoノートパソコン)

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超高性能のIntel第11世代CPUで、その中でも特に性能が高いCore i7-1165G7のベンチマークです。

クリエイターPCにも搭載されるCPUで、普段使い用と言うよりも、クリエイティブワークなどの特殊なことをする人に向いています。

また、比較的重たい2DゲームのファイナルファンタジーIXVも「普通」にプレイできるほど、グラフィック性能は高いです。

Core i7-1165G7の仕様

Intel製CPUは11世代から「各社がTDPを設定」できるようになっており、同じ会社でも機種によってはTDPが違うこともあります。計測機種は最大の28Wでしたが、すべてが28Wじゃないので、TDPにより性能が大きく変わります。

Core i7-1165G7 Thinkbook 13s gen 2 cpu-z

製造プロセス コア/スレッド
キャッシュ
グラフィックス 標準クロック
ターボブースト時
Core i7-1185G7 10nm
SuperFin
4/8
12MB
Iris Xe 3.0GHz
4.8GHz
Core i7-1165G7 10nm
SuperFin
4/8
12MB
Iris Xe 2.8GHz
4.7GHz
Core i5-1145G7 10nm
SuperFin
4/8
8MB
Iris Xe 2.6GHz
4.4GHz
Core i5-1135G7 10nm
SuperFin
4/8
8MB
Iris Xe 2.4GHz
4.2GHz
Core i3-1125G4 10nm
SuperFin
4/8
8MB
UHDグラフィックス 2.0GHz
3.7GHz
Core i3-1115G4 10nm
SuperFin
2/4
6MB
UHDグラフィックス 3.0GHz
4.1GHz

省電力モデルやHシリーズを除き、主にノートパソコンに搭載されるCPUは上記8種類で、Core i7-1165G7は上から2番目の性能になります。

計測機種

Lenovo thinkbook 13s gen 2 core i7 1165G7 model

計測機種はLenovo Thinkbook 13s Gen 2で、購入価格は約11万円ほどでした。画面比が16:10と縦に長いので表示情報が多く、1.26㎏と持ち運びもしやすい機種で、筆者のメイン機種として活躍しています。

スペックは以下になります。

CPU Core i7-1165G7
メモリ 16GB
ストレージ SSD 512GB

また、今回は計測時期を分けており、購入時の新品の状態で計測、そして8か月使った後にも計測しています。8ヶ月後はいろいろなソフトが入っているので、実際に使っていくうちにどのくらい性能が下がるのかも見れると思います。

設定は主に「高パフォーマンス」「インテリジェントクーリング」の標準性能で計測し、いくつかのベンチマークは「エクストリームパフォーマンス」というCPU性能を最大に使うモードでも計測しました。

電源モード

電源スマート設定

Passmarkスコア

購入直後はまっさらな状態なので13242と高いスコアが出ており、8カ月酷使した後は12615になりました。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・計測機種 青・・・世界平均

購入時  13242
8ヵ月後  12615
Core i7-1165G7平均  10634

本機搭載CPUは、Core i7の平均値よりもかなり高い性能になっています。

その他CPUとの比較です。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

購入時  13242
8ヵ月後  12615
Core i7-1185G7  10958
Core i5-1145G7  10907
Core i7-1165G7平均  10634
Core i5-1135G7  10098
Core i3-1125G4  9405
Core i7-1065G7  9063
Core i5-1035G1  8010
Core i7-10510U  6915
Core i3-1115G4  6546
Core i5-10210U  6482
Core i3-10110U  4052

 

Cinebench R23

こちらはCinebench R23のスコアで、マルチコア性能はパソコンの総合性能、シングルコア性能が高いと編集などのクリエイティブワークもしやすくなります。また、ゲームをするならシングルコア性能が高いCPUを選びますね。

Lenovo ThinkBook 13s Gen 2・Core i7-1165G7 Cinebench R23のスコア<購入時/マルチコア 4648・シングルコア 1472>

thinkbook 13s gen 2 core i7-1165G7 Cinebench R23<8カ月後/マルチコア 5105・シングルコア 1459>

マルチコア性能は購入時の方が低く、8か月後の方が高くなりましたが、シングルコアは同じくらいですね。エクストリームパフォーマンスモードでも計測しましたが、結果が全然変わらなかったので、割愛します。

Cinebench R23

オレンジ色・・・マルチコア 青・・・シングルコア

平均  6070
 1504
購入時  4648
 1472
8か月後  5105
 1459

 

他のCPUとの比較です。

Cinebench R23 マルチコア

オレンジ色・・・計測機種 青・・・比較

Ryzen 7 5700U  9555
Ryzen 5 5500U  7783
Core i7-1165G7平均  6070
Core i5-1135G7  5913
購入時
8カ月後
 4648
 5105
Core i7-1065G7  4475
Core i5-1035G1  3672
Core i3-1115G4  3343
Core i7-10510U  3271

Cinebench R23 シングルコア

オレンジ色・・・計測機種 青・・・比較

Core i7-1165G7平均  1504
購入時
8か月後
 1472
 1459
Core i5-1135G7  1343
Core i3-1115G4  1319
Ryzen 5 5700U  1274
Ryzen 5 5500U  1180
Core i7-1065G7  1153
Core i7-10510U  1102
Core i5-1035G1  1060

 

マルチコア性能はRyzenが高いですが、シングルコアはインテルがぶっちぎりですね。

3Dグラフィックベンチマーク

グラフィック性能が高いとOfficeワークや複数画面での作業、そして画像・動画編集やゲームが快適にできます。

ThinkBook 13s Gen 2 Core i7-1165G7のCPU Passmark 3Dグラフィック性能<購入時・3681>

thinkbook 13s gen 2 core i7-1165G7 3D グラフィックスコア<8カ月後・3657>

グラフィック性能は購入時も今も、ほぼ同じスコアですね。

Video Card Benchmarks

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

MX450  3715
購入時
8カ月後
 3681
 3657
Core i5-1135G7  2898
Iris Xe平均  2872
MX250  2582
Ryzen 5 5500U  2326
Ryzen 7 5700U  2251
Core i3-1115G4  2147
Ryzen 7 4700U  2066
Iris Plus  1859
Ryzen 5 4500U  1818
UHD  888

内蔵グラフィックスとしては、かなり高い性能です。これが要因で、筆者は11世代CPU搭載モデルを使用しています。というのも、PhotoshopやLightroomを使うし、簡単な動画編集もするので、11世代CPUの方が使いやすいんですよね。

Geekbench 5

Geekbench 5はクロスプラットフォームのベンチマークで、Cinebenchの様にシングルコア性能とマルチコア性能を測定できます。機械学習などの処理も取り入れており、Cinebenchとは違った結果になっています。

Geekbenchは購入時にベンチマークを計測していなかったので、現在のスコアのみになります。

thinkbook 13s gen 2 core i7-1165G7 Geekbench 5 <通常・シングルコア 1531/マルチコア 5720>thinkbook 13s gen 2 core i7-1165G7 Geekbench 5 エクストリームパフォーマンスモード<エクストリームパフォーマンス・シングルコア 1520/マルチコア 5724>

通常モードでもエクストリームパフォーマンスモードでも、スコアはほぼ同じでした。いくつもの機種のベンチマークを取りましたが、エクストリームパフォーマンスモードって変わらない場合が多いんですよね。

 

Geekbench 5 マルチコア

オレンジ色・・・計測機種 青・・・比較

標準
エクストリーム
 5720
 5724
Ryzen 7 5700U  5478
Core i7-1165G7平均  4558
Ryzen 5 5500U  4376
Core i5-1135G7  4225
Core i7-10510U  3027
Core i3-1115G4  2458

Geekbench 5 シングルコア

オレンジ色・・・計測機種 青・・・比較

標準
エクストリーム
 1531
 1520
Core i7-1165G7平均  1394
Core i5-1135G7  1261
Core i3-1115G4  1171
Ryzen 7 5700U  1029
Core i7-10510U  963
Ryzen 5 5500U  937

総じて平均よりも高く、Cinebench R23ではかなり性能が高かったRyzen 7 5700Uよりも50%ほど高い性能になりました。11世代CPUは機械学習などのAI機能が高いので、こうなったのかなと思います。

ゲームのベンチマークスコア

まずは、ドラゴンクエストXです。設定は標準画質・FHD 1920 x 1080です。

標準性能での計測は13150で「すごく快適」、ハイパフォーマンスモードだと13453で同じく「すごく快適」でした。

Core i7はグラフィック性能が高いので、ゲームもしやすいですね。

次は、ドラクエよりも重たいファイナルファンタジーXIV Endwalker 暁月のフィナーレです。

thinkbook 13s gen 2 core i7-1165G7 ドラゴンクエストX ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ<標準モード・5561>

thinkbook 13s gen 2 core i7-1165G7 ドラゴンクエストX ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ ハイパフォーマンスモード<ハイパフォーマンスモード・5731>

標準(高いパフォーマンス)で計測したら5561、最も高いパフォーマンスモードだと5732でした。

評価は「普通」なので、普通にプレイできるスペックになります。

Core i7-1165G7搭載おすすめ機種

Thinkbook 13s Gen 2

Lenovo thinkbook 13s Gen 2

今回ベンチマーク計測に使用した機種で、とにかく使いやすいです。筆者は自宅にいる時は外付けモニターに接続し、画面比16:10の13.3インチなので14型以上の表示情報があり、外出時も快適に作業ができます。

CPU Intel core i7-1165G7
Intel core i5-1135G7
メモリ 最大16GB
ストレージ SSD 512GB
ディスプレイ
13.3型/16:10
WUXGA(1920x1200) IPS 光沢なし sRGB100%
WQXGA(2560×1600) マルチタッチ sRGB100%
その他 WiFi6、Bluetooth v5.0、指紋センサー、Officeあり
重さ 1.26㎏
バッテリー 最大18.7時間
価格 10.4万円~(Core i7)

レビュー

公式サイト

ThinkPad X1 Carbon Gen 9

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 9インテル11世代CPU搭載モデル・Evoプラットフォーム
ThinkPad X1 Carbonの最新機種で、かなりバージョンアップしています。16:10と縦に表示される情報量が多く、格段に作業がしやすくなっています。また、5GLTEであるCAT20も搭載可能で、WiFi6も搭載なので、無線通信は最高の環境です。1.15㎏と軽いのに、バッテリー駆動時間は最大26時間と文句なしの性能になっています!

CPU Core i5-1135G7/1145G7
Core i7-1165G7/1185G7
メモリ 最大32GB
ストレージ SSD 最大1TB
ディスプレイ(14型) UHD IPS ,HDR400 Dolby Vision, DCI-P3 100% ,500nit, 省電力パネル
FHD IPS ,sRGB 100%、タッチスクリーンあり、省電力パネルあり
無線 WiFi6、Bluetooth 5.1搭載
LTE、NFC搭載可能
重さ 1.13kg~
バッテリー 最大26時間
価格 20.4万円~(Core i7)

レビュー

公式サイト

ThinkPad E14 Gen 2

Lenovo ThinkPad E14 Gen 2 AMD本機も筆者購入機種で、風が強い日や公園そばなど屋外で使うときによく持ち運びをしています。というのも、MILスペックと言う米軍の物資調達企画に準拠しており、耐久性が高いからです。

CPU Intel core i3-1115G4
Intel core i5-1135G7
Intel core i7-1165G7
メモリ 最大32GB
ストレージ SSD 最大1TB
グラフィックス Iris Xe
NVIDIA GeForce MX350/MX450
ディスプレイ(14型) FHD TN 光沢無し
FHD IPS マルチタッチ
FHD IPS 光沢無し sRGB 100%
その他 WiFi6、Bluetooth v5.0、RJ45、指紋センサー、顔認証、Thunderbolt 4、TPM
重さ 1.59㎏
バッテリー 最大12.6時間
価格 10.7万円~

レビュー

公式サイト

IdeaPad Slim 550i

Lenovo Ideapad Slim 550i 14(インテル11世代)先日15.6型の本機を購入し、がっつりとベンチマークを取りました。元々IdeaPadシリーズはコスパが高いので大好きで、本機は安いけど基本スペックが高く、普段使い用に持ってこいです。

CPU Intel core i3-1115G4
Intel core i5-1135G7
Intel core i7-1165G7
メモリ 最大16GB
ストレージ 最大512GB
ディスプレイ FHD IPS 光沢なし
重さ 14型)1.45㎏
15型)1.66㎏
バッテリー 最大13時間
価格 9.9万円~

レビュー

公式ページはこちらから。

15型

14型

IdeaPad Flex 550i

Lenovo IdeaPad Flex 550i(インテル11世代)Flexは妻のお気に入りで、毎シリーズ購入しています(笑)2 in 1 PCで使いやすく、性能も高め。遊びに仕事に活躍する機種です。

プロセッサー Core i3-1115G4
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
メモリ 最大16GB
ストレージ SSD 最大512GB
ディスプレイ FHD IPS 光沢あり マルチタッチ
無線 WIFi、Bluetooth v5.0
重さ 1.5㎏(14型)
1.8㎏(15型)
バッテリー 最大12.2時間
価格 10.3万円~

レビュー

公式サイト・15型

公式サイト・14型

Core i7搭載モデルは安くて10万円くらいからになりますが、快適に使えること間違いなしなので、おすすめです!

まとめ

Core i7-1165G7は全体的に高い性能で、ビジネス用途でもかなり快適に使える性能です。また、グラフィック性能が高く、シングルコア性能も高いので、複数画面を使って作業をしたり、画像編集、そして2Dゲームもしやすいスペックです。

個人的に、Core i7が必要な人はクリエイティブワークもする人で、こういった編集作業などをしない人はCore i3やCore i5で十分快適に使えると思います。

こちらも併せてどうぞ。

Intel core i3-1115G4の実機ベンチマーク

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