ThinkPhone by motorolaの実機レビュー

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motorola(モトローラ)はLenovoの100%子会社で、スマホなどを販売している会社です。Lenovo CES2023で「ThinkPhone」の発表があったのですが、2023年2月末現在、日本では未発売です。と言うことで、海外のモトローラから購入して入手しました。

「Think製品」だから安心と思い、スペックなど調べずに購入したのですが、1000ユーロ・約14万円でした。高いですね。

日本で発売されるときは、10万くらいじゃないかなと思います。

Lenovoでは11/28までブラックフライデーセール を開催中で、割引+ポイントが最大で10倍還元+小型アダプタ110円!

 

2024年10月26日追記)

新モデルのThinkPhone 25は2024年11月から、海外で発売開始します。

ThinkPhone 25発売間近!旧モデルとの比較

 

ThinkPhoneのスペック

SoC Snapdragon 8+ Gen 1
メモリ LPDDR5 8GB
ストレージ UFS 256GB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(6.6型) FHD+(2400×1080ドット) pOLED液晶
OS Android 13
無線 5G sub6/LTE/3G、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、nfc
SIM デュアルSIM
生体認証 顔認証、指紋センサー
カメラ リア/5000万画素+1300万画素+200万画素、最大8Kビデオ
フロント/3200万画素、最大4Kビデオ
オーディオ スピーカー×2、ドルビーアトモス、マイク×2
セキュリティ ThinkShield
寸法(高さ×幅×厚さ) 158.76 × 74.38 × 8.26mm
重さ 189g
バッテリー
アダプタ
5000mAh/最大36時間、ワイヤレス充電対応
最大68W
標準保証
価格

スマホの頭脳であるSoCはSnapdragon 8+ Gen 1で、Geekbench 6のスコアを見る限り、Androidデバイスでは世界中の中で5番目に高い性能です。iOS製品と比べるとTOP20の性能で、iPhone 12 Pro Max(2020年11月発売)と同等性能でした。

メモリは最新のLPDDR5で、8GBと大容量です。パソコン並みのスペックです。

ストレージはUHS 3.1で、256GBも搭載です。PCに搭載されるSSD並みの速さがあったので、かなり高性能です。

ディスプレイを最初見たとき4Kかなと思いましたが、FHD+ 2.4K解像度でした。しかし、AMOLED液晶を採用し、基盤にはガラスでなくプラスチック版を用いており(pOLEDと呼ばれています)、フレキシブルなディスプレイを実現する新技術だそうです。

また、HDR10+に対応し、効色域のDCI-P3 100%、リフレッシュレートは144Hz、そして最大輝度は1200ニトと超高輝度です。屋外で使うと、一目でこの明るさがわかります。

カメラも高性能で、リアカメラ2眼に深度カメラ付きで、f値1.8の5000万画素、タイムラプス対応、最大8K動画が撮影でき、フロントカメラはf値2の3200万画素、最大4K解像度の動画が撮影できます。

通信環境も抜群で、最大で5G sub6、Wi-Fi 6Eに対応しています。超高速通信が可能ですね。

顔認証の精度・速度ともに速く、指紋センサーはディスプレイ上にあり、指紋センサーは複数の指を登録できます。

スピーカーはドルビーアトモスなだけあって高品質で、中重低音もしっかりしています。

バッテリーは5000mAhとタブレット並みに大容量で、充電アダプタは68Wです!これでノートパソコンも充電できます。と言うことは、持ち運びをするときに、あのACアダプタを持ち運ばなくてなるということですね。これはうれしい。

 

 

ThinkPhoneの外観

ThinkPhoneと箱

さすがThink製品だけあって、重厚な箱に入れられていました。箱の文字はSoy Ink(豆由来のインク)を使ってプリントとされており、Lenovoの環境への配慮がモトローラでも見受けられます。

 

ThinkPhoneの充電アダプタ

箱の中には説明書や、SIMトレーを開けるピン、スマホカバー(でもフィルムは無し)、そしてUSB Type-Cケーブルと、68Wアダプタが入っていました。

これ、実は私の長年の悩みを解決してくれたんです。職業柄、自室のコンセントはPC用65Wアダプタ(USB Type-C)、65WACアダプタ(通常の丸い端子)、そしてタブレットやスマホ用のアダプタ(USB Type-C)がささっており、PC用とスマホ用をよく間違えるんです。

また、コンセントにケーブルが多すぎてごちゃごちゃしてたんですが、ThinkPhoneのアダプタでPCもタブレットも、スマホも充電できるので、ケーブルが1つ減っただけで、ずいぶんすっきりしました。

旅行の時も、これ1つあれば十分ですからね。

 

ThinkPhone 上から撮影

指示に従って、設定を済ませました。まず驚いたのが、ディスプレイです。すっごくきれいですね。

設定はいろいろしたのですが、生体認証がちょっと驚きでした。

ThinkPhone 指紋センサー 登録数上限

指紋センサーはディスプレイ上にあり、登録できる指紋は5つもありました。こんなに必要かなと思いましたが、レビューのために取りえず登録してみました。

 

ThinkPhone 背面

カーボン素材の背面に、ThinkPadと同じ赤のポイントがあります。ThinkPadファンにはたまらないデザインですね。

スマホのフレームは航空機に使用されるアルミニウム素材で、冬なのでひんやりします。と言うか、昔の電話を触ったらひんやり来なかったので、今初めて「これは樹脂素材だったんだ」と気付きました(笑)。

 

ThinkPhone 背面のロゴ

かっこいいです。

 

ThinkPhone付属のケース

こちらは、同梱物のケースです。固いプラスチック素材で、落としたりしたときに守ってくれなさそうです。しかも、柔軟性がないので、取り外しがしにくく、筆者のものはすでに、ちょっと割れました。

日本で発売されたら、アマゾンや楽天でケースが販売されると思うので、そちらで購入しようと思います。

ケースの強度は良くないですが、このスマホ自体がMILスペック(米軍の物資調達規格)のテストをクリアしており、航空機に使うアルミニウムを使用しているので、頑丈だと思います。

 

ThinkPhone 背面

ケース装着時ですが、ThinkPhoneのロゴも見えないです。あれが見えないと、意味ないですよね。

 

ThinkPhone 上部

本体上部です。マイクが1つあり(下部にもう1つ)、ドルビーアトモスのロゴが入っています。

 

ThinkPhone 左側面

左側面には、トラックポイントを思わせるファンクションキー的なボタンがあります。ボタンはもちろんエンボス加工になっています。

 

ThinkPhone 右側面

右側面には、音量ボタンと電源ボタンです。

 

ThinkPhone 下部

下部にはSIMトレーとUSB 3.1 Type-C(DisplayPort 1.4 映像出力機能付き)、そしてマイクが1つ、ステレオスピーカーが2つ搭載です。

 

ThinkphoneのSIMトレー

デュアルSIMって書いていたのにSIMトレーが1つしかないと思ったら、1つのトレーの表裏に1つづつはめ込めました。

 

ディスプレイ

ThinkPhone 上から撮影

解像度 光沢 液晶 輝度
FHD+(2400×1080) あり AMOLED(pOLED)液晶 最大1200nit
色深度 色域 リフレッシュレート その他
10bit(約10億色) DCI-P3 100% 144Hz 402 ppi、HDR10+

ディスプレイは、とにかく美しいです。

解像度も高めの2.4K解像度で、AMOLED液晶を採用しており、発色もよく輝度もかなり高め、色域もDCI-P3 100%と広いです。

ThinkPhoneは最高峰のディスプレイスペックなので、iPhoneと比べてみます。価格的にiPhone 14 Plus(134,800円)がライバルになると思います。

本機種 iPhone 14 Plus
解像度 2400×1080 2732×2048
ディスプレイ AMOLED液晶 Super Retina XDRディスプレイ
コントラスト 2,000,000:1
最大輝度 最大1200ニト 最大1200ニト
リフレッシュレート 144Hz 未記載(おそらく60Hz程度)
色域 DCI-P3 100% DCI-P3 100%
HDR HDR10+、Dolby Vision HDRディスプレイ
ppi 402ppi 458ppi

iPhone 14 Plusは横の解像度が高く、ppiも若干高いですね。本機はリフレッシュレートが144Hzなので、ぬるぬるゲームもできるし、高速スクロールをしても滑らかです。

 

 

その他のスペックは似たようなスペックで、共に高性能です。

筆者が特に驚いたのは、輝度ですね。最大1200ニトって、かなり明るいので、直射日光でも快適に使うことができました。

液晶はAMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)で、画素一つ一つの輝度調整やON/OFFが可能なので、高精細だし、黒はより黒く描写もできます。メリハリのある画面です。

また、基盤にガラスじゃなくプラスチック板を使用しており、フレキシブルなディスプレイを実現する新技術が採用されています。今までの様に、落とした時など、画面が割れにくいと思います。

 

 

耐久性が高い

ThinkPhoneの耐久性<画像は公式サイトより。さすがに、これを試す勇気はありませんでした(笑)>

本機はMIL規格と言う米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。

また、IP68の認証を得ており、完全防備な感じです。

IP68とは、防塵性能が最高のIP6X(粉塵が内部に入らない)と、防水性能も最高のIPX8(水没しても内部に水が入らない)の等級と言うことです。

IP68は、最も優れた保護性能になっています。

さすが「Think製品」ですね。

 

パソコンでスマホが使える

ThinkPadにThinkPhoneをReady Forを使って接続

これはThinkPad X1 Carbon Gen 10と、ThinkPhoneを接続した状態のスクショです。

私はThinkPhoneを購入するまで、ThinkPadじゃないと接続できないと思っていたのですが、パソコンに「Ready Forアシスタント」というLenovoのアプリをダウンロードしたら、それなりのスペックがあるPCやタブレットなら使えます。(Ready ForアシスタントはMicrosoft Store/Google playからDLできます)

 

IdeapadにThinkphoneを接続

写真は、Lenovo IdeaPad Flex 550(Ryzen 7 5700+メモリ8GB)にReady Forを使って、ThinkPhoneを表示させたところです。ちょっとカクついていましたが、使えました。

 

この機能を使うには、スマホ側の、あの「赤いボタン」を2回押して、スマホのReady Forアプリを起動し「ディスプレイに接続」を押します。パソコン側でも、Ready Forアシスタントを起動してデスクトップをクリックします。

Ready ForとReady Forアシスタントの画面<左・スマホ画面/右・PC画面>

接続はすぐに完了します。ただし、同じWi-Fiに接続している必要があり、VPNを使っていたら接続できません。

何ができるかと言うと、パソコンでスマホが操作できることです。例えば、スマホを使っててコピーしたURLをパソコン上でペーストしたり、スマホの写真にアクセスしたり、まぁ、何でもできます。

また、スマホの高解像度カメラを、PCでのオンラインミーテイング時のWebカメラとしても使うことができます。

 

Ready for アシスタントのメモリ消費量

ただし、合計500MBほどメモリを消費するので、気を付けてください。

動きは快適で、カクツクこともなく結構サクサク動きますが、解像度が低いのがやや難点です。速さと引き換えに、解像度を抑えているのでしょう。

ThinkPadにThinkPhoneをReady Forを使って接続した画面

 

ちなみに、スマホがスリープしても、パソコン上でPINを使って解除もできるので、便利ですね。

こちらの「ThinkPhoneとPCを接続する方法」で詳しく解説しているので、こちらも併せてどうぞ。

 

 

カメラもすごい

ThinkPhoneのカメラ

カメラは2眼+フラッシュと深度カメラ付きで、Quad Pixel Technology(クアッドピクセルテクノロジー)が2.0 µmで採用されています。クアッドピクセルテクノロジーを簡単に言うと、より詳細で明るい写真が撮れます。

また、深度カメラがあることで、カメラのボケも作りやすくなっています。フロントは3200万画素、リアは5000万画素と高画素で、高精細な写真が撮れます。

Thinkphoneで撮影した風景

ThinkPhoneのカメラで撮影<写真は無加工で、リサイズと圧縮しています>

やはり、f値1.8で深度センサー付きなので、ボケは作りやすいですね。

 

ThinkPhoneのカメラで撮影
ThinkPhoneのカメラで撮影

ThinkPhoneのカメラで撮影したパノラマ

他にもパノラマ撮影や、FHD、4K、8K動画の撮影が可能で、本格的な写真も撮りやすいです。

カメラについては、「ThinkPhoneのカメラ性能を実機で徹底チェック」で詳しくレビューをしたので、こちらも併せてどうぞ。

 

 

SoCは超高性能

Snapdragon 8+ Gen 1
プロセス 4nm
コア オクタコア
クロック数 最大3.2GHz
GPU Adreno
5Gモデム Snapdragon™ X65 5G Modem-RF System

SoCはQualcomm Snapdragon 8+ Gen 1で、超高性能です。

何をするにしても、すっごく速いです。クロック数も3.2GHzと高く、オクタコアなので、スマホでできることに対しては十分以上でしょう。

最新のGeekBench 6はクロスプラットフォームのベンチマークで、CPUやGPUコンピューティングのスコアを計測しました。

ThinkPhone Snapdragon 8+ Gen 1のGeekbench 6 スコア

シングルコアは1781、マルチコアは4596と、どちらもハイスコアでした。

他のSoCとの比較です。

マルチコアシングルコア

Geekbench5 マルチコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon 8+ Gen 1  4596
Snapdragon 870  3538
MediaTek Kompanio 1300T  2864
Snapdragon 750G  1940
Snapdragon 690 5G  1873
Snapdragon 7c Gen 2  1629
Snapdragon 730G  1625
MediaTek Helio G90T  1622
Snapdragon 680  1592
Snapdragon 662  1397
MediaTek MT8183  1384
Unisoc T610  1213
MediaTek Helio P90  1031
Snapdragon 439  817
Snapdragon 429  552
MT8166  497

Geekbench5 シングルコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon 8+ Gen 1  1781
Snapdragon 870  1047
MediaTek Kompanio 1300T  739
Snapdragon 750G  644
Snapdragon 690 5G  610
Snapdragon 7c Gen 2  553
Snapdragon 730G  551
MediaTek Helio G90T  495
Snapdragon 680  376
Unisoc T610  339
Snapdragon 662  315
Snapdragon 439  177
MediaTek Helio P22T  167

ここ最近レビューをしたAndroidデバイスの中で、一番高い性能です。ぶっちぎりですね。

 

それでは、世界で販売されているAdroidデバイスとiOSデバイスとの比較です。

AndroidデバイスのGeekbench 6のスコア

Androidデバイスは、2023年2月25日現在のTOP5の画像で、本機はシングルコア4位、マルチコア5位になります。

世界中で販売されているAndroidデバイスのTOP5に入るって、すごいですね。

 

iOSデバイスのGeekbench 6のスコア

こちらはiPhoneやiPadのiOSデバイスです。iOS製品の中ではTOP20の性能で、iPhone 12 Pro Max(2020年11月発売)と同等性能です。

ThinkPhone、侮れない性能ですね。

 

次はPCMark for Androidで、アプリケーション実行時の総合的なパフォーマンスを計測しました。これは、SoC性能だけでなく、デバイス全体の性能が関係します。

 

ThinkPhone PCMark for Android 計測結果

総合評価は15388とかなり高く、Web Browsingは13470、Writingは21664など、Video Editing以外はかなり高性能です。

Video Editingだけなぜスコアが上がらなかったのか分かりませんが(と言ってもよいスコアです)、動画編集以外であればかなり高速に使うことができます。

 

その他の機種との比較です。

総合

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

ThinkPhone  15388
Tab P11 Pro Gen 2  12242
Tab P11 Pro  8343
Tab M10 Plus 3rd Gen  6892
IdeaPad Slim 360 Chromebook  6694
IdeaPad Duet Chromebook  6458
ALLDOCUBE X Game  6340
XiaoXin Pad  6258
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen)  5430
Tab M7 (3rd Gen)  4585

Webブラウジング

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

ThinkPhone  13470
Tab P11 Pro Gen 2  11795
Tab P11 Pro  6986
IdeaPad Slim 360 Chromebook  6530
Tab M10 Plus 3rd Gen  6392
XiaoXin Pad  5978
ALLDOCUBE X Game  5763
IdeaPad Duet Chromebook  5649
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen)  5523
Tab M7 (3rd Gen)  4966

 

 

3Dグラフィックス性能

グラフィック性能はかなり高く、重たいゲームにも対応できます。

グラフィック性能を測る、Wild Life Extreme、Wild Life、Sling Shot Extremeを計測しました。

ThinkPhone Wild Life Extreme、Wild Life、Sling Shot Extremeを計測

Wild Life Extremeのみ正常に計測でき、他のベンチマークは、ThinkPhoneの性能が高すぎて計測不可でした。

グラフィック性能も、めちゃくちゃ高いです。

 

メモリ速度も高速

ThinkPhone メモリ処理速度計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリは最新のLPDDR5で、8GBと大容量です。パソコン並みの容量なので、スマホで困ることはないと思います。

メモリ速度をCPDTベンチマークで計測したら、12.33GB/秒とかなり高速でした。今まで計測したAndroidデバイスの中では、ぶっちぎりで最高速度です。

こちらは比較です。

メモリ速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

ThinkPhone/8GB  12.23GB/秒
Tab P11 Pro Gen 2/6GB  6.79GB/秒
Tab P11 Pro/6GB  4.84GB/秒
XiaoXin Pad/6GB  4.44GB/秒
Tab M10 Plus 3rd Gen  4.34GB/秒
ALLDOCUBE X Game  3.03GB/秒
Tab M7 (3rd Gen)/2GB  1.52GB/秒
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen)/4GB  1.4GB/秒

 

超高速ストレージ

ThinkPhone メモリシーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、デバイスの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

CPDTでは、シーケンシャルリードが1.33GB/秒、ライトが626MB/秒とかなり速い結果でした。

 

PCMark for Android storage 2.0計測結果

こちらは、先ほどのPCMark for Androidのストレージ速度を計測するStorage 2.0で、計測した結果です。

リードは1713MB/秒、ライトは1094MB/秒と、PCに搭載されるSSD並みの速度でした。

どっちが正しいか分かりませんが、とにかく処理速度が速いです。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

本機種  1713MB/秒
 1094MB/秒
SSD PCIe 3.0  1200~3000MB/秒
 1000~2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

セキュリティ

Lenovoのセキュリティ

ThinkPadと同じ、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られており、堅牢性が高い機種になっています。

ThinkPhone セキュリティ

私は普段、すべてのデバイスでAVAST Premiumを使っているのですが、ThinkShieldがあるし、Moto Secureというモトローラのセキュリティもあり、VPNも使っているので、このままでいいかなと思っています。

 

ThinkPhoneのセキュリティ ThinkShieldとMoto Secure

 

5G sub6とWi-Fi 6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。

また、5G sub6にも対応しており、超高速通信が可能です。

 

ThinkPad X1 Carbon Gen 10とThinkPhoneのWi-Fi速度<赤枠はX1 Carbonで計測・緑枠はThinkPhone>

こちらはWi-Fiアンテナの感度のチェックで、ThinkPad X1 Carbon Gen 10とThinkPhoneを同じ場所で計測した結果です。(何度か計測し、平均くらいのものを1つピックアップ)

ThinkPhone X1 Carbon
ダウンロード速度 210Mbps 170Mbps
アップロード速度 36Mbps 150Mbps

ThinkPhoneはDL速度がちょっと速いですが、PCであるX1 Carbonはアップロード速度がかなり速いです。(ThinkPhoneは最大でも60Mbpsくらいでした)

パソコンの方が、より実務に向いているからこういうスペックになったのかな?と思います。

ただし、数値自体は契約回線によるので、参考値として見てください。

 

ThinkPhone 4G+の回線速度

次は、モバイル回線です。これも契約回線によるし、時間帯や場所にもよるので一概に言えませんが、土曜日の夜11時に自宅で計測したら、ダウンロードは44Mbps、アップロードは5.5Mbpsでした。

ネットサーフィンや動画視聴には、困らない程度の速さです。

 

バッテリー駆動時間

公称バッテリー時間は最大36時間で、私のスマホを見ると、81%で11時間18分の残り時間と出ています(100%だと時間は表示されないです)。なので、100%だと13時間は行けると思います。

ほぼ丸1日大丈夫ですね。

また、充電速度はかなり速く、15分で満充電になります。と言うのも、この充電アダプタの容量が大きいんですよ。

 

ThinkPhoneの充電アダプタ

この電源アダプタは、なんと68Wなんです。アダプタに薄っすら「68」って書かれてるんですよね。一般的なノートパソコンの電源アダプタが65Wなので、それよりも大きいんです。

と言うことは、これ1つでノートパソコンもタブレットも、スマホも充電できます。旅行や出張の時に、荷物が減って助かりますね~。

また、先述したように、私のデスク下のコンセントは満タンなのですが、このおかげで1つ電源アダプタを外せました。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

海外のサイトで購入したため、日本での詳細は分かりませんが、アクシデントダメージや延長保証+1年などがあったので、日本でもいろいろな保証が用意されると思います。

基本的に、1年間の標準保証がありますが、落下、水濡れなどで故障した場合に、モトローラが端末交換をしてくれるMoto Careもあるので、購入時に確認してください。

 

 

まとめ

とにかくかっこよく、「Think」ファンなら絶対に欲しくなるスマホだと思います。私も欲しくてたまらなくて、海外で購入したくらいなので(笑)

スペック的には必要十分以上で、すべてと言っても過言じゃないくらい、すべての性能が高く、また、所有欲を満たしますね。

また、特徴がありすぎて記事が長くなるので、いくつかの記事に分けてもっと深く紹介していきます。こちらThinkPhoneか、当サイトのTwitterを確認してみてください。

モトローラの公式サイトではまだ販売されていないですが、楽天で、並行輸入品が販売されていました。発売が開始したら、アマゾンなどのECサイトでも販売されると思います。

 

 

モトローラ公式サイト

 

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