デスクトップのゲーミングPCを購入したら、モニターも必要になってきますよね。でも、性能がいろいろ書かれていて分かりにくいですよね。
パソコン本体の性能も大切ですが、モニターにもリフレッシュレートがあるので、例えばRTX 2080を使っているのにモニターが60fpsまでしか対応していないと、当然60まででしか表示されないし、応答速度が遅いと「一瞬の性能差」で被弾したりするし、画質が悪くて見にくいのでやられたり・・・。
なんてことが無い様に、おすすめのゲーミングモニターをご紹介します。
Contents
ゲーミングモニターに必要な性能
ゲーミングモニターに必要な性能は多くありますが、重要な点は3点ですね。
- 動きが滑らかに表示される
- 応答速度
- 画質
動きが滑らかと言うのはリフレッシュレートと関係してくるのですが、リフレッシュレートが低いとカクカクした動きになったり、敵の弾が見えなかったり、などと弊害しかありません。
また、応答速度が遅いと弾が相手に当たったと思っても、コンマ1秒遅く反応したために実は当たってなかった、なんてありますね。
画質は当然ですが、あまり低いスペックのものを使っていたら見にくくてやる気もなくなりますよね。
リフレッシュレート
リフレッシュレートとは1秒間に更新されるフレームで、単位はfps(Frame per Second)になります。性能値として表示されるときはHz(ハーツ)で表示されます。
一般的なモニターは60Hz(最大リフレッシュレートが60fps)が一般的なので悪くないですが、まぁ、普通のゲーマーだったら120Hz、もしくは144Hzが出るモニターを選びます。
グラフィックボードを製造しているNVIDIAが分かりやすい動画を上げていたので、ご紹介します。
60fpsって1秒間に60コマの更新があるのですごく性能が良さそうに聞こえますが、動きが悪いですよね。動画はスロー再生なので顕著に差が表れているという事もありますが、表示される建物の形まで変わっているので、
モニターはパソコンと同じくらい重要なパーツなので、最低でも144Hz以上のモニターが欲しいですね。
応答速度
応答速度と聞くと、「パソコンからモニターに信号が伝達する速度」ってイメージがあるかもしれませんが、実は画面の色が「黒→白→黒」と変わる時の時間なんです。
単位はms(ミリ秒)で、1msは0.001秒という事になります。
ただしゲーミングPCで必要なのはただの応答速度じゃなく、GtoG(Gray to Gray)の応答速度が必要なんですね。
GtoGは、中間諧調(中途半端な色)から中間諧調(中途半端な色)に変わる時の時間です。
と言うのも、ゲームをやってて画面が「黒→白→黒→白」なんて変わる事って少ないですよね。むしろ「黄土色(荒野)→灰色(建物)」や「緑(フィールド)→赤(車の色)」などの、中間色から中間色に切り替わる事が多いですよね。
で、この速度ですが、応答速度が遅いと残像が残って見える感じ表示されるので、速いに越したことはないです。
比較的安価なゲーミングモニターでも、GtoG1msで販売されているので、ここは要チェック個所です。
画質
一般的なゲーミングPCの画質は、FHD、WQHD、UHD(4K)の3種類になります。HDはもうほとんど見ないですよね。
HD | ハイディフィニション/解像度1280x720 |
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FHD | フル・ハイディフィニション/解像度1920x1080 |
WQHD | ワイドクワッド・ハイディフィニション/解像度2560x1440 |
UHD(4K) | ウルトラ・ハイディフィニション/解像度3840×2160 |
一番主流なのはFHDで、比較的低価格~販売されています。WQHDやUHDモニターを選ぶ場合は、パソコンの性能が追い付いていないと高fpsが出せないので、ハイエンドモデルのグラボが必要になります。
例えば4Kモニターで、Red Dead Redemption2を4K画質でゲームをしても20fpsしか出なかったら意味が無いので、解像度を下げますよね?
となると、4Kモニターに表示されるRDR 2の画質が低画質設定だったら、「ん?意味ある、コレ?」ってなりますね。(正確に言うと意味が無いわけじゃないですが、最大限に性能を引き出せないと言う意味です)
なので、パソコンの性能にあった画質選びが必要です。
また、意外なことにゲーミングモニターにはTN液晶が使われることが多いのですが、「えっ?」って思う人もいると思います。だってTN液晶は色彩も劣るし、視野角が狭いですもんね。
でも、応答速度がめちゃ早なんですよ。
一般的なモニターに使われるIPS液晶は、良い色彩を再現できるし、視野角も広いので多くのノートパソコンやデスクトップのモニターに使われています。でも応答速度が遅いんです。中には応答速度が速いIPS液晶もありますが、値段が高いです。
ただしここ最近は、TN液晶とIPS液晶の中間の性能でVA液晶と言うものがあります。中間的な性能なので、人気もあります。
液晶の種類と特徴をまとめますね。
TN液晶 | IPS液晶 | VA液晶 | OLED | |
応答速度 | 速い | 遅い | 標準 | 速い |
視野角 | 狭い | 広い | 標準 | 広い |
色彩 | 低い | 高い | 標準 | 高い |
コントラスト比 | 低い | 普通 | 少し高い | 高い |
価格 | 安い | 高い | 中間 | 高い |
おすすめ用途 | ゲーム | 動画・画像編集 | ゲーム・編集両方する人向け | 全てに対応 |
おすすめフルHDゲーミングモニター
まずは比較的安いけど、ゲームに必要な機能搭載のゲーミングモニターを紹介します。
Lenovo G24-10(23.6インチ)
2万円以下で買えるゲーミングモニターで、144HzのリフレッシュレートにWLEDが使われています。
多くのゲーマーにとって十分すぎる性能で、画質も良くコスパも高いので一番おすすめになります。
FHD | フル・ハイディフィニション、解像度1920x1080 |
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TN液晶 | 視野角が狭く、横からモニターを見ると薄暗く見える角度もある |
WLED液晶 | 色純度が高いので発色が良く、軽量、視野角が広い |
アスペクト比 | 16:9 |
リフレッシュレート | 144Hz・1秒間に切り替わるフレームの数。大きければ大きいほど滑らか描写になる。144Hzは性能が高い |
応答速度(GtoG) | 1ms(0,001秒) |
輝度 | 300nit・ディスプレイの明るさを表す。250前後あれば標準 |
インターフェイス | HDMI, Display Port, ヘッドフォン |
チルト | モニターの傾き可能角度・前5度、後ろ22度傾けることが可能 |
フリッカーフリー | フリッカー(画面のちらつき)がない(出にくい) |
ブルーライト軽減機能 | モニターから出る青い光(ブルーライト)は、長時間みると目が疲れるため、ブルーライトが軽減できる機能付き |
AMD Radeon FreeSyncテクノロジー搭載 | 遅延のない滑らかな描写が可能 |
保証 | 3年間 |
価格 | 17600円 |
ViewSonic XG240R
フルHDのゲーミングモニターで、RGBライティング搭載のモニターです。光ると嬉しいですよね(笑)。また、FPSやMOBAなど様々なゲームに最適化されたプリセットモードがあるので、スピードを重視したり、カラーを重視したりと設定を変えることが出来ます。
解像度 | FHD・1920x1080 |
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パネル方式 | TN液晶 光沢なし |
応答速度(GtoG) | 1ms(オーバードライブ時) |
リフレッシュレート | 144Hz |
入力端子 | HDMI 1.4x2、Display Port1.2x1 |
Black Stabilization | 暗いシーンで、視認性を高める機能。暗闇のシーンでも物がはっきり見やすい |
フリッカーフリー | 対応 |
ブルーライトフィルター | 対応 |
スピーカー | 2Wx2 |
付属品 | 電源ケーブル(約1.5m)×1 USB3.0ケーブル(約1.5m)x1 DisplayPortケーブル(約1.8m)×1 |
保証 | 3年間 |
価格 | 2万7280円 |
ASUS VP228HE(21.5インチ)
2015年にASUS液晶モニターのPCMAG’S Reader’s Choice Awardを受賞した商品で、高性能・低価格モデルです。コントラスト比は1億:1と、かなり鮮やかに映像が映し出されます。
これはやばい一品ですね。
解像度 | FHD、1920x1080 |
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パネル | TN液晶 |
光沢 | 無し |
輝度 | 250nit |
コントラス比 | 1億:1 |
応答速度 | 1ms |
フリッカーフリー | 対応 |
ブルーライト軽減機能 | 搭載 |
SplendidPlus対応 | 風景・標準・シアター・sRGB・夜間モード・読書用・暗室用にモードを変えて最適な画質に変更できる |
入力端子 | HDMIx1、D-subx1 |
価格 | 1万620円 |
おすすめWQHDゲーミングモニター
WQHDモニターを使ってのゲームは、やるゲームにもよりますがグラフィックボードはRTXシリーズが望ましいです。
GIGABYTE
本モニターはIPS液晶で色彩・コントラスも豊かで、応答速度も1msの高速モデルになります。
応答速度は今まで紹介しているGtoGではなく、MPRT(Moving Picture Response Timeの略)1msになります。簡単に言うと、MPRTはピクセルが連続して見える時間で、数字が低い方が残像ボケが少なくなります。
本モニターはsRGBカバー率124%、NTSC 94%と色域が高いので画像・動画編集にも適していて、ゲーム以外でも応用できます。
解像度 | 2560x1440 |
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パネル | VA液晶 光沢なし |
応答速度 | 1ms(MPRT) |
リフレッシュレート | 165Hz |
sRGB | 124% |
NTSC | 94% |
コントラスト比 | 3000:1(ダイナミックコントラスト比1200万:1) |
輝度 | 350nit |
HDR | VESA HDR400 |
Adaptive Syncテクノロジー対応 | ティアリングやスタッタリングを解消し、滑らかな映像が可能 |
フリッカーフリー | 対応 |
入力端子 | HDMI 3.0×2 / HDMI×1 / DisplayPort×1 |
付属品 | 電源ケーブル HDMIケーブル ,DPケーブル、USBケーブル |
価格 | 4万3978円 |
おすすめUHD(4K)ゲーミングモニター
最後に超高画質の4K対応モニターです。ゲームも画像・動画編集もする人におすすめですが、4K画質でゲームをすると世界観が変わりますよ。そのくらい圧倒される画質です。
ただし、この場合はRTX3080クラスのグラボが必須です!(画像・動画編集の場合はRTX 20シリーズ推奨です)
Lenovo Legion Y44w(43.4インチ)
43.4インチの大型で、アスペクト比が32:10の横長モニターです。このモニターでゲームをしたら没頭感がたまらないでしょう。
2つ、3つの画面を使ってプレイする人なんかは、これ1台にした方がベゼルも邪魔にならないしプレイしやすいですね。ただし4K画質なので、グラボはRTX 2080以上推奨です。
本機種はゲームのみならず、画像・動画編集者にも対応したモデルです。
解像度 | 3840x1200 |
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VA液晶 | 色彩・反応速度など全てが標準性能 |
WLED | 色純度が高いので発色が良く、軽量、視野角が広い |
コントラスト比 | 3000:1 |
リフレッシュレート | 144Hz |
応答速度(GtoG) | 4ms(0.004秒) |
輝度 | 450nit |
インターフェイス | HDMI 2.0 x 2,DisplayPort 1.4 x 1、USB Type-C(DisplayPort 1.2 Alternate mode) x 1、USB Type-C(DisplayPort 1.4 Alternate mode) x 1、USB3.0 x 4 |
AMD Radeon FreeSyncテクノロジー搭載 | 遅延のない滑らかな描写が可能 |
DisplayHDR400 | 対応(HDRとはハイダイナミックレンジの略で、より豊かな色彩表示が可能です) |
フリッカーフリー | 対応(フリッカー(画面のちらつき)がない(出にくい)) |
ブルーライト軽減機能 | 搭載(モニターから出る青い光(ブルーライト)は、長時間みると目が疲れるため、ブルーライトが軽減できる機能付き) |
チルト | チルト : 前5° 後22°、スイベル: 左20° 右20°、回転機能 : あり、高さ調節 : 130mm |
価格 | 15万1360円 |
BenQ EL2870U(27.9インチ)
BenQは台湾に本社がある会社で、低価格なモニターなどを販売している会社です。
このモニターは27.9インチの4K画質ですが、価格も3万円台とかなり安く販売されています。10bit対応モニターなので、最大10億7000万色の表示が可能、コントラスト比も1200万:1(補正有効時)とプロの動画・画像編集者にも合う機種です。
画質 | 3840x2160 |
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応答速度 | 1ms(GtoG) |
視野角 | 160度 |
コントラスト比 | 1000:1(補正時1200万:1) |
最大表示色数 | 10億7000万色 |
輝度 | 300nit |
HDR対応 | (HDRとはハイダイナミックレンジの略で、より豊かな色彩表示が可能です) |
内蔵スピーカー | 搭載 |
AMD FreeSync対応 | 遅延のない滑らかな描写が可能 |
フリッカーフリー | 対応 |
ブルーライト軽減 | 搭載 |
価格 | 3万7470円 |
まとめ
モニターはパソコン本体と同じくらい重要なパーツなので、どこに重点を置くか考え、慎重に購入しましょう。
多くの人は、FHD(解像度1920x1080)の標準モデルを買うと思いますが(個人的にこれが一番おすすめ)、画像・動画編集も併せてする人はWQHDか4Kモデルのディスプレイがおすすめです。