ASUS Zenbook SORA 16のレビューです。
2025年発売のSORAは14インチで899gからと超軽量モデルで、2026年モデルは14インチと16インチの2種類あり、本機は16インチで1.2㎏と同じく超軽量モデルになります。
本機はMacBook Proを思わせる機種で、非常に高い完成度の機種でした。まだ使えないアプリやドライバもありますが、その欠点を上回るメリットを提供できる機種で、クリエイターPCとして最高峰の出来かもしれません。
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore Ultra X7 358H、LPDDR5X 32GB、SSD PCIe 5.0 1TBになります。
Contents
Zenbook SORA 16(UX3607OA)
| SoC | Snapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100 |
|---|---|
| メモリ | LPDDR5X-9523 48GB |
| ストレージ | SSD 1TB |
| グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
| ディスプレイ(16型) | 2.8K OLED グレア DCI-P3 100% |
| OS | Windows 11 Home Arm |
| 無線 | Wi-Fi 7 |
| 生体認証 | 顔認証 |
| WEBカメラ | 207万画素Webカメラ+IRカメラ |
| オーディオ | スピーカー×6基 |
| 寸法(幅×奥行×高さ) | 353.5 × 242.4 × 13.8~16.5mm |
| 重さ(実測) | 1208g |
| バッテリー ACアダプタ |
約22時間 130W |
| 標準保証 | 1年間 |
| 価格 | 33.9万円~ |
パソコンの頭脳であるCPUはSnapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100を搭載で、最大80 TOPSの強力なNPUを備え、前世代の12コアから計18コア(12のPrimeコア+6のPerformanceコア)へと大幅に強化されたSoCです。
ACアダプタは130W出力のものを採用し、一般的なモバイルノートPCで使われる65Wアダプタの約2倍の出力を備えており、本機がいかに高いパフォーマンスを前提に設計されているかが分かります。
この高出力な電力供給能力があるからこそ、18コアのCPUや強力なGPU、そして80TOPSのNPUといったハイエンドなSoCのポテンシャルを、電力不足による制限(スロットリング)を受けることなくフルに引き出すことが可能です。
ベンチマークを測るとデスクトップ並みの性能を持っており、モバイル向けプロセッサとしては間違いなく最高峰の性能を誇ります。また、内蔵GPU(iGPU)のポテンシャルも極めて高く、設定次第で本格的なゲームプレイが可能なほか、高負荷な動画・画像編集といったクリエイティブワークまでストレスなくこなせる、汎用性の高い一台に仕上がっています。
メモリには、超高速なLPDDR5X-9523を大容量48GB搭載。オンボード仕様のため後からの増設はできませんが、この圧倒的な帯域幅と容量があれば、メモリを大量に消費するAI処理や、数十のタブを開くようなハードなマルチタスクも余裕を持って運用できます。
ストレージはPCIe 4.0対応の1TBで、転送速度は規格上の上限値に迫る数値をマークしました。4K動画のような大容量データの読み込みやアプリの起動も素早く完了し、「転送待ち」や「読み込み待ち」といった、制作の思考を止める無駄な時間も減ります。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長い16インチで、2.8K解像度にASUS Lumina OLEDディスプレイを採用し、クラス最高レベルのDCI-P3 100%の色域にDelta-E < 1の色精度を兼ねそろえ、100万対1のコントラスト比とプロ向けのディスプレイです。
また、リフレッシュレート120HzとゲーミングPC並みのぬるぬるで、ゲームはもちろん、クリエイティブワークでも画面の書き換えに伴う微細なチラつきや、視点移動時の残像感が劇的に減少するので、目が疲れにくくなります。
その他のスペックはWindows 11 Home Armを搭載し、無線は最新のWi-Fi 7に対応、Webカメラは207万画素で、顔認証のIRカメラ付きになります。
そして最大の特徴の1つである質量は、16インチの大画面でありながら実測1208gという驚異的な軽さです。通常、14インチで1.2kgを切れば「超軽量」と呼ばれますが、16インチでこの軽さはすごいです。さらに特筆すべきは、この軽さを実現しながら「中身」を一切妥協していない点です。
軽量化のために犠牲になりがちな排熱機構やバッテリー容量ですが、本機は70Whの大容量バッテリーに加え、デュアルファンと2本のヒートパイプを搭載し、ハイエンド機に相応しい冷却性能をしっかりと維持しています。
また、高性能SoCを搭載していますが、最大バッテリー駆動時間は22時間と、さすがSnapdragonといった駆動時間で、軽さも相まって外出先でも長時間作業が可能です。
筐体は最薄部13.8ミリという薄さを実現しながら、インターフェースも妥協なく搭載されています。次世代規格のUSB4が2つ、汎用性の高いUSB 3.2 Gen 2が1つ、さらにはHDMIやSDカードリーダーまで備えており、ハブに頼らずとも周辺機器を直接接続できる利便性を維持しています。
有線LAN(RJ45)こそ非搭載ですが、外出先や一般的なオフィスワークであれば、ハブを持ち歩く必要はないでしょう。必要に応じてドックを活用することで、デスク上での拡張性も十分に確保できます。
また、本機はCopilot+ PCに準拠しており、搭載された強力なNPUを活用した最新のAI機能を余すことなく体験できます。圧倒的なハードウェア性能と最先端のAIソフトウェアが融合した本機は、次世代のコンピューティングを先取りしたいユーザーにとって、最適解と言えるモデルに仕上がっています。
FAQ:よくある質問と回答
ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことが下記にない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| 納期が変わりました。こういうことは良くありますか? | 時期によりますが、大きなセールがある12月、1月、そして新年度に向けての買い替え需要が高い3月4月、サマーセールがある7~8月は納期がずれることがあるようです |
| 出荷からどのくらいで届きますか? | 経験からみると、出荷から通常2~3日以内に届くと思います(購入日からじゃなく出荷されてから) |
| 画像・動画編集に使えますか? | 当サイトFire Strikeの計測ではRTX 3050に近いスコアが出ていたので、動画編集や軽い3Dゲームにも使えます |
| ファンはうるさいですか? | ベンチマーク計測時は平均45dBとゲーミングPCと同等の音はしますが、耳障りではない程度です。また、一般的な使用をしているときは静かです |
| PD充電できますか? | USB4があるので可能です |
| PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? | USB4があるので可能です |
| オンラインレッスンに合いますか? | カメラの解像度は207万画素とビジネスPCに搭載される品質で、オンラインレッスンやミーティングにも合います |
| メモリ/ストレージの増設はできますか? | いいえ、できません |
| 持ち運びに向いていますか? | 16インチで1208gと超軽量なので向いています |
| ディスプレイは明るいですか? | 最大1100ニットと明るいです |
| Officeの使い心地は? | 快適に使えます |
| ディスプレイの色域の違いは何ですか? | 色域が広いとより正確な色を描写できます。広さはAdobe RGB(これはほとんどない) >DCI-P3 > sRGB > NTSC 45%になり、本機はDCI-P3 100%になります |
以下にて本機の特徴をご紹介します。
Arm版Windows 11は使える?使えない?
Arm版のOSって、通常のWindowsと違いできないこともあります。
いろんなアプリとかドライバってIntelとかAMDに合わせて作られているので、タブレットやスマホに搭載されるSnapdragon(Qualcomm社)じゃ使えないものがあります。もしくは、使えてもエミュレーションされてて本来の性能が発揮できないものが多くあります。
以前ARM版Windows 10で使えないものとして、Google日本語入力やプリンター用ドライバーが有名でしたが、Windows 11では対応ソフトが増えました。
今回はいくつか一般的なソフトやデバイスと筆者が頻繁に使うソフトを検証しました。また、良い機会なので2025年モデルのZenbook SORAをレビューした時の状況と比較します。
| SORA 2025年モデル | SORA 2026年モデル | |
| Microsoft Office | 〇 | 〇 |
| Google日本語入力 | 〇 | × |
| 2022年製Canon製プリンター | × | × |
| Bambu Studio (3Dプリンタソフト) | 〇 | 〇 |
| Bluetoothアクセサリ (キーボード、マウス、イヤホン) |
〇 | 〇 |
| Xbox | △ 一部クラウドで対応 | 〇インストール可能。MSStoreじゃなくXboxからDLできる |
| Photoshop | 〇 | 〇 |
| Lightroom | 〇 | 〇 |
| Blender | 動作が重たい | 快適に使えるようになった(Armネイティブサポート) |
| Parsec | 動作が重たい | 快適に使えるようになった |
昨年と変わらず2022年製のCanonのプリンターは使えませんでしたが、メーカーがARM版ドライバーを出しているか、Microsoft IPPやMopria対応のプリンタ(EpsonやHP、Brother、そして最新のCanonプリンタが対応)であれば問題なく使えます。
ソフト全般については、使えるアプリはより快適になった印象です。去年レビューをした時よりも全然快適に動作しました。また、使えるアプリは増えているようですが、特定のアプリを使う場合は、購入前に確認しておいた方がいいです。
ARM版Windows 11からx64エミュレーションをサポートしているため、ARMにネイティブで対応しているソフトよりは効率が落ちますが、SoC性能がすごく高いのでエミュレーターでも快適に動作します。
個人利用であれば、周辺機器を最新モデルに買い替えることで解決しますが、古い備品を使い続ける必要があるビジネス現場では、特定のプリンターや専用ソフトが動作しないといった問題に直面するかもしれません。
この状況は、2020年頃にMacがAppleシリコン(M1チップ)へと移行した当時の「過渡期」に非常によく似ています。あの時もアプリやドライバーの互換性問題で混乱が生じましたが、わずか数年で業界全体が対応し、そのハードルを乗り越えました。Snapdragonも今まさにその歴史を辿っており、今後さらに実用性が高まっていくのは間違いありません。
本機はWindows版MacBook Proを狙った挑戦機という感じで、今は人を選ぶPCですが、近い将来に万人向けのPCになると思います。
ただし、「今、この瞬間に導入すべきか」という視点で評価するならば、利用シーンによって選ぶべき基準が明確に分かれます。
個人利用であれば、「一定の知識があり、環境を自分で整えられる人であれば、Zenbook SORAのようなArm版を選んでも後悔しない」という段階に来ています。圧倒的な電池持ちや軽さといった恩恵が、多少の工夫を上回るからです。
一方でビジネス用途においては、「自身の知識に加え、職場のプリンターや基幹ソフトの対応状況を事前に徹底調査し、万が一の際にも代替手段を確保できるか」が判断基準となります。この「事前調査と適応力」がクリアできるのであれば、次世代のビジネス環境を先取りする強力な武器になるはずです。
Copilot+PCとは?

Copilot+PC(コパイロットプラスピーシー)と言うのは、Microsoftが「Microsoft Build 2024」で発表した新しいカテゴリのPCで、AI技術を活用するための機種と位置付けられています。
主な特徴です。
・NPU搭載
・16GB以上のDDR5/LPDDR5メモリ
・256GB以上のストレージ
・40+TOPS(1秒当たり40兆回の演算)
・終日のバッテリー寿命
・最先端のAIモデルへのアクセス
・RecallでPCで見たものを簡単に検索
・CocreatorでほぼリアルタイムにAI画像の生成及び調整
・Live Captionで40以上の言語の音声を英語に翻訳
・薄型軽量、美しいデバイス
すごく簡単に言うと、AIがいろいろなサポートをしてくれて作業効率が上がる(便利になる)、と考えていたら問題ないです。
こちらにCopilot+PCでできることを紹介しているので、あわせてどうぞ。
すごく手厚い保証
ASUSではメーカー保証が1年ついており、朝9時から夜7時まで電話サポートがあります。また、「あんしん保証」と良い意味でクレイジーな保証があり、
どんな壊れ方でも原因不問で対応
してくれます。(1年間に1回のみ利用可能)
しかも初年度は加入無料で、すべての購入者が対象です。
あんしん保証は修理にかかった部品代金の20%+消費税がかかりますが、「あんしん保証プレミアム3年パック」にすると故障時の負担は0円になります。
他社に比べかなり手厚い保証です。詳しくは「ASUS安心保証」をどうぞ。
え?これ13.3インチノート?めちゃくちゃ軽い16インチ
16インチですが、これ、すっごく軽いんです。片手で持っても余裕です。
実測で1208gでした。
これがどのくらい軽いかと言うと、ノートパソコンの平均質量は
・13.3インチ・・・1.2㎏
・14インチ・・・1.4㎏
・16インチ・・・1.7㎏前後
で、13.3インチ並みの軽さなんです。
また、先述しましたが、軽量化のために性能を犠牲にすることなく、しっかりとファン2つにヒートパイプも2本あります。まぁ、ACアダプタが130Wなので、排熱機構を削減することはできなかったと思いますが、それにしてもすごいです。
しかも、本機は軽いだけじゃなく高級感がすごく高く、質感も良いです。
また、ベゼルは非常に細く、左右3.4ミリ、上7.3ミリ、下9.5ミリになっています。
高いPCってアルミニウムやマグネシウム、そしてカーボンファイバーが採用されますが、本機はセラルミナムと言うセラミック素材をアルミニウム素材に融合した不思議な素材で、なんとASUSは4年かけてこの素材を作り出したみたいです。高強度で耐摩耗性と耐傷性、そして耐衝撃性が高く、さらさらとした手触りです。
もちろんMIL-STD-810Hにも準拠しているので、安心してどこにでも連れていくことができます。
筐体は16インチと大画面ですが、寸法は幅353.5mm×奥行き242.4mmと抑えられており、平均的な16インチノートPCよりもコンパクトです。さらに特筆すべきはその薄さで、高さ13.8~16.5mmというスリム設計により、大画面モデルにありがちな「カバンの中でかさばる」といったストレスが減ります。
ディスプレイが開く最大角度は、写真の通りです。135°くらいだと思います。
指一本で開くディスプレイ
本機は1.2kgと極めて軽量ですが、「指一本でディスプレイを開ける」絶妙なヒンジ調整が施されています。片手が塞がっていてもスムーズに使い始めることができるこの仕様は、カフェや移動中など、場所を選ばず即座に作業を開始したいモビリティ重視のユーザーにとって、極めて重要な「本物の使いやすさ」と思います。
最大22時間のバッテリー駆動時間
70Whの大容量バッテリーを搭載し、通常、一般的に消費電力が大きいとされるOLEDディスプレイを採用しながらも、SoCの高い電力効率により最大約22時間(動画視聴時)のバッテリー駆動時間を実現しています。
これだけ長いと、作業内容によっては丸1日バッテリー切れを起こすことなく使える人もいると思います。
また、充電サイクルが従来の1000回から1200回に向上しており、長期にわたって劣化を抑え、高いパフォーマンスを維持したまま使い続けられる可能性が高いです。
超高品質ディスプレイ
16インチの2.8K OLEDディスプレイで、画面比は縦に長い16:10と一般的な16:9の画面よりも多くの情報を表示できます。
クリエイター向けの品質で特徴が多いので、まとめました。
・16インチ(アスペクト比16:10): 縦に広く、一度に表示できる情報量が多い
・2880×1800ドット: 非常に高精細で文字も画像もくっきり
・ASUS Lumina OLED: 厳格な基準をクリアした最高峰の有機EL
・DCI-P3 100%・Delta E<1: 正確な色を表現可能(Pantone認証取得のカラーレンダリング)
・VESA DisplayHDR True Black認証: 漆黒を表現でき、白飛びや黒つぶれを劇的に軽減
・最大10.7億色の色深度: 滑らかで自然なグラデーション
・ピーク輝度1100ニット: 直射日光下でも見やすい圧倒的な明るさ
・ASUS Splendidテクノロジー: 用途に合わせて一瞬で色域を切り替え
・焼き付き防止機能: ASUS OLED Care(保証期間内の無料パネル交換対応)で安心して使い倒せる
・コントラスト比100万:1: 映画館のような深く豊かな階調
・120Hz / 応答速度0.2ms: 残像感がなく、動画や操作が驚くほど滑らか
・ターゲットモード: 作業中のウィンドウ以外を暗くし、消費電力を賢く節約
・ASUS Tru2Life技術: 動画のコントラストとディテールを最適化
・アイケア機能: ブルーライトを約70%低減し、フリッカーフリーで目への負担を軽減
パソコンに詳しくない方には「なんだか凄そうだけどよくわかんない」という感じかもしれませんが、一言で言えば「プロが映像編集で使う業務用モニター並みのスペックが、この薄いノートPCに凝縮されている」ということです。
大きな特徴はこちらです。
本機は画面アスペクト比が16:10と縦に長く、一般的な16:9の17インチ並みの情報を表示できます。その分スクロール回数が減り、一目で把握できる情報量が増えるため、作業効率の向上にもつながります。
左側が本機、右側が一般的なDCI-P3 100%のディスプレイです。比較すると分かる通り、本機は単に「色が鮮やか」なだけでなく、Delta E<1という極めて高い色精度を実現しており、実物に近い忠実な色彩を再現できています。
この正確な色表現力は、繊細な色調整が求められる動画・画像編集や2D/3DCADといったクリエイティブワークにおいて、プロの期待に応える信頼性を提供します。もちろん、映画などのコンテンツ視聴においても、制作者の意図した通りの深みのある映像を楽しむことが可能です。

ΔE<1(Delta E測定で1以下)は、「現実の色とディスプレイ上の色の差が、肉眼では判別できないレベルである」ことを意味しています。
つまり、目の前にある実物と、画面の中に映し出された被写体が、ほぼ同じ色彩で描かれているということです。この極限まで高められた再現性こそが、プロのクリエイターが「Lumina OLED」を選ぶ最大の理由であり、失敗の許されない色校正や編集作業において安心感をもたらしてくれます。
こちらは「黒」の描写力を比較した画像です。本機に搭載されたLumina OLEDは、一般的なOLEDディスプレイと比較しても明らかに表現力が豊かで、文字通り「漆黒」を再現しています。
バックライトを必要とせず、素子そのものが消灯する有機ELならではの特性に加え、厳しい認証基準をクリアしているため、暗いシーンでもディテールが埋もれることはありません。引き締まった黒が他の色をより一層引き立て、映像に圧倒的な立体感と没入感を生み出しています。
視野角は非常に広く、上下左右どの方向から見ても暗くなる部分がなく、表示内容をはっきり確認できます。
輝度はピーク時1100ニットと高く、屋内でも屋外でも見やすいです。
| 220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
|---|---|
| 250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
| 300ニト | 屋外の日陰ならなんとか見える |
| 400ニト | 屋外の日陰なら使える |
| 500ニト | 屋外向け |
| 600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
| 1000ニト | 直射日光下でも実用的 |
FHD WebカメラとIRカメラ

WEBカメラは207万画素で、顔認証に対応したIRカメラも搭載しています。さらに電子式のプライバシーシャッターも備えており、Web会議の休憩中などオフにしていればプライバシーも守られます。
こちらの画像は、本機のウェブカメラと一般的なビジネスPC(FHD対応)で、同じ人形を撮影して比較したものです。ズームすると一目瞭然ですが、本機の方がディテールまで精細に描写されており、同じFHD規格の中でも頭一つ抜けた品質の良いカメラが搭載されていることがわかります。
ただし、デフォルトの状態では全体的にやや暗め(黒浮きが少ない引き締まった絵作り)に映る傾向があります。使用環境に合わせて、初回に明るさやコントラストの設定を自分好みに調整しておくのが、本機のカメラを最大限に活かすコツと言えるでしょう。
スピーカーは6基搭載しており、音も大きく音質もすごく良いです。
また、NPUを搭載しているのでWindowsスタジオエフェクトが使え、自動フレーミングやアイコンタクト、背景のぼかしなどの効果が簡単に使えます。
インターフェイスは必要十分
インターフェイスはUSB4が2つ、USB-A(10Gbps)、そしてHDMIとSDカードリーダー、ヘッドフォンジャックになり、RJ45がない以外は特に問題ないと思います。
左からHDMI、USB4が2つ、3.5ミリジャック
左からSDカードリーダー、USB Type-A 10Gbps
ゆとりあるキー配置と、広々としたタッチパッドがもたらす抜群の操作性
キーボードは日本語で84キーのバックライト付きで、すべての主要キーが同じ大きさです。
右Shiftキーや半角/全角キーは小さめですが、使用頻度は高くないため普段の作業では大きな支障はないと思います。ただし、カーソルキーも小さいため、慣れが必要な人もいると思います。せめて左右カーソルキーが大きかったら、すごく使いやすかったと思います。
タッチパッドは実測151×99.8mmと非常に大きく、ディスプレイと同じアスペクト比なので、画面を見ながら正確に移動ができます。また、単に広いだけでなく、クリック時のフィードバックも非常に心地よく、マウスなしでも作業をスムーズに完結できるほどです。
そして、スマートジェスチャーに対応しており、音量調節や動画の再生操作、輝度の調整もできます。
個人的によく使うコパイロットボタンが搭載されているので、調べ物や疑問が出たときにワンタッチで呼び出せてとても快適です。
キーピッチは実測18.9×18.5mmで、フルサイズらしく余裕のある配置です。キーストロークは1.0mmでしたが、底打ち感がなくしっかりと打ち込める感覚がありました。

バックライトは明るく、キーの輪郭がくっきりと浮かび上がるため、夜間の作業中に手元が迷うこともありません。暗所でのストレスを最小限に抑えた、実用的な設計です。
最新のWi-Fi 7に対応
| 対応周波数 | 速度 | |
| IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
| IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
| IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
| IEEE802.11be (Wi-Fi 7) |
2.4/5/6GHz | 46Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 7に対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。
6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。
また、別の項目でお伝えしたように、HP eSIM Connectモデルもあるので、外出時でもすぐにオンラインの作業を開始できます。
ベンチマーク

Qualcommの第3世代Oryon CPUを採用し、前世代の12コアから計18コア(12のPrimeコア+6のPerformanceコア)へと大幅に増強され、最大4.7GHzのクロック速度にキャッシュは53MBと大容量。AI性能はNPU単体で80 TOPSという業界最高クラスの数値を叩き出しており、複雑な生成AIタスクもデバイス内でできるものが増えます。
さらに、メモリ帯域幅が228GB/sへと拡張されたことで、48GBという大容量メモリを余すことなく活用し、重量級のクリエイティブ作業でも遅延を感じさせません。これほどのパワーを持ちながら、3nmプロセスの恩恵による極めて高いワットパフォーマンスを実現しています。
TOPS・・・1秒間に何兆回演算を実行できるかの数値。80 TOPSは80兆回/秒
詳細ベンチマークは「Snapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100(Zenbook SORA)の実機ベンチマーク」をどうぞ。
ベンチマークの総評を先に言うと、本機は「モバイルの域を超えた、新世代のハイエンド・パワー」を備えていることが証明されました。
まず、CPU Markで45,000超え、Cinebench 2024のマルチコアで1470というスコアは圧巻です。これはデスクトップ級の処理能力に迫る数値であり、重いマルチタスクも余裕でこなせます。特筆すべきは4K動画のエンコード性能で、3回連続で1分34秒台という安定した速さを記録。連続負荷時でもパフォーマンスが落ちない優れた放熱設計が見て取れます。
また、AI性能(Geekbench AI)やPCMark 10のクリエイティブ項目での高スコアは、最新のAIツールや写真・動画編集において、これまでにない恩恵を受けられることを示唆しています。グラフィックス面でもFire Strikeで約1万スコアをマークしており、本格的な動画編集はもちろん、軽めのゲームなら快適にプレイ可能です。
総じて、これほど薄く軽量な筐体でありながら、あらゆる作業で「待たされない」圧倒的なレスポンスを維持できる点は、まさに次世代のプロ向けモバイルノートにふさわしい仕上がりと言えます。
CPU Mark計測結果
CPU Markにおいて45,352という非常に高いスコアを記録しました。これは、デスクトップ向けのチップをモバイル用に最適化したCore Ultra 7 255HXに迫る性能で、最高性能クラスになります。
これほどのパワーがあれば、本格的なAIの活用や高負荷なクリエイティブワーク、次世代のマルチタスク、ゲームにも使えるほどです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ/本機 青/その他
| Core Ultra 7 255HX | |
|---|---|
| Snapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100 | |
| Core Ultra 9 285H | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core Ultra X7 358H | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core Ultra 9 185H | |
| Ryzen AI 9 365 | |
| Ryzen 7 8845H | |
| Core Ultra 7 165H | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen 7 8840HS | |
| Core Ultra 5 135H | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Core Ultra 7 355 | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
| Core i5-1335U | |
| Core Ultra 5 135U | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Core Ultra 7 165U | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 5 7535HS |
Cinebench 2024計測結果
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftをベースに、CPUとGPUの能力を計測します。
今回の結果は、マルチコア1470でハイエンド、シングルコア146でこちらもハイエンドスコアでした。モバイル向けCPUとしてはトップクラスの性能を証明しており、これほどのパワーがあれば、Cinema4DやBlenderを用いた複雑な3Dシーンのレンダリングにおいて、デスクトップ機に近い速度での作業が可能です。
また、Premiere ProやDaVinci Resolveでのタイムライン操作が非常に軽快になり、複数の4Kクリップを重ねたり、高度なカラーグレーディングやエフェクトを適用したりしても、プレビューがカクつくことなくスムーズに作業しやすいです。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ/本機 青/その他
| Snapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100 | |
|---|---|
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core Ultra 9 285H | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Ryzen 7 8845HS | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Core Ultra X7 358H | |
| Apple M1 Max | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core Ultra 7 355 | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Ryzen 5 8640U | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core i5-13420H | |
| Apple M1 | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 5 7535HS |
シングルコア性能
オレンジ/本機 青/その他
| Snapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100 | |
|---|---|
| Core Ultra 9 285H | |
| Core Ultra X7 358H | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core Ultra 7 355 | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Apple M1 Max | |
| Apple M1 | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Core i5-13420H | |
| Ryzen 3 8300GE | |
| Ryzen 7 8845HS | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen 5 8640U | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 5 7535HS |
PCMark10計測結果
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
ただし、このベンチマークはエミュレーターで動いているため、本来の性能よりも低いスコアが出ています。
総合性能は6862と、一般的なノートPCの中でも上位クラスの処理能力を備えています。
Essentialでは7179とやや低めのスコアが出ましたが、起動・ブラウジング・アプリの立ち上げといった日常動作は快適です。
Productivityは9266と高く、Office作業や資料作成、複数アプリを並行して使うワークフローでも処理落ちしにくいです。
Digital Content Creationは13182と非常に優秀で、写真編集や動画編集など、クリエイティブ用途でも十分に対応できるパフォーマンスを発揮します。
結果、エミュレーターで動作しても、一般的なノートPC以上の性能がありました。
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Ryzen AI 7 350 | |
|---|---|
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core Ultra 9 285H | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Core Ultra X7 358H | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core i7-1260P | |
| Core i5-1240P | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 5 5625U | |
| Ryzen 7 5700U | |
| Ryzen 3 5425U | |
| Ryzen 3 7335U | |
| Ryzen 5 PRO 6650U | |
| Snapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100 |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Core Ultra X7 358H | |
|---|---|
| Core Ultra 7 355 | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Snapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100 | |
| Ryzen 5 5625U | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Core Ultra 9 285H | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen 3 7335U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Core Ultra X7 358H | |
|---|---|
| Snapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100 | |
| Core Ultra 9 285H | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Ryzen 7 7735U | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core Ultra 7 355 | |
| Core i5-13420H | |
| Ryzen 5 7535U |
4K動画エンコード時間計測結果
5分の風景を撮影した4K動画を、DaVinci Resolveでレンダリング(エンコード)した際の処理時間を計測しました。当然ながら、時間が短いほど高性能です。
結果は、1回目が1分35秒、2回目が1分34秒、3回目が1分35秒で、3回平均は1分34秒と非常に速い書き出し時間でした。
この3回平均が1分34秒というタイムは非常に優秀で、iGPU構成のノートPCとしてはトップクラスの処理速度、そしてグラフィックボード搭載機種とそん色のない速度です。複数回の連続エンコードでも性能が落ち込まないため、日常的な動画編集やYouTube向けのクリップ制作であれば、実用的なパフォーマンスを発揮すると思います。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Ryzen 5 7535U | |
|---|---|
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Core Ultra 7 355 | |
| Core Ultra 9 285H | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Core Ultra X7 358H | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core i7-14700+RTX 4060 | |
| Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060 | |
| Snapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100 |
Fire Strike計測結果
次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。
Fire Strike のスコアは9917と非常に高い数値で、Core Ultra 9 285Hに迫る性能、そしてRTX 3050(Laptop)にあと一歩まで迫っているというスコアです。
中量級ゲームであれば設定次第でプレイ可能で、ValorantやApex LegendsなどはフルHDであれば快適に、そして4K動画編集などもしやすい性能です。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| RTX 3060 | |
|---|---|
| Core Ultra X7 358H | |
| RTX 3050 | |
| Core Ultra 9 285H | |
| Snapdragon X2 Elite Extreme X2E-94-100 | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core Ultra 7 258V | |
| GTX 1650 | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core Ultra 5 125H | |
| GTX 1650 Max-Q | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Arc A350M | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 7 355 | |
| Ryzen 5 7535HS |
ゼンレスゾーンゼロ(Zenless Zone Zero)をプレイ
ゼンレスゾーンゼロを実際にプレイしてみました。
エミュレーターで動いてますが、QHDの高画質で20~40fpsと快適なプレイとは言えませんが、内蔵GPU+エミュレーターででこれだけのfpsが出るのもすごいです。
今回はQHDでプレイしましたが、フルHD解像度にしたり、画質設定を下げると50fps前後でのプレイも可能です。
Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR5X-9523MHzの48GBで、Memory Markの計測結果は5559と、当サイト計測で過去最高のスコアでした。帯域幅が広く、データの読み書きが高速なため、複数アプリを同時に開くようなマルチタスクや、画像編集や膨大なデータを扱う4K動画のマルチレイヤー編集、そしてAI生成といった高負荷なタスクなどメモリ負荷の高い作業でも快適に動作します。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| 本機種LPDDR5X | |
|---|---|
| LPDDR5X平均 | |
| DDR5平均 | |
| LPDDR5平均 | |
| LPDDR4X-4266MHz平均 | |
| DDR4-3200MHz平均 |
シーケンシャル速度が速いストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはPCIe 4.0接続の1TB SSDで、シーケンシャル速度を計測したところ、リード(読み込み)が7078MB/秒、ライト(書き込み)が5757MB/秒と、PCIe 4.0の上限値に近い速度でした。
この速度であれば、数GBを超える大容量ファイルのコピーや移動も一瞬で完了し、特に動画編集においては、高ビットレートの素材ファイルをプレビューする際のカクつきが抑えられ、ストレスのないタイムライン操作が可能です。
また、大量の高解像度写真を扱うRAW現像や、最新のゲームのローディングにおいても、ストレージがボトルネックになることはないと思います。
起動時間を5回計測した平均は20秒で、爆速SSDを搭載している割には「一瞬で起動する」という感覚ではありませんが、これは48GBという大容量かつ超高速なメモリを搭載しているがゆえの、起動時の入念なシステムチェックによるものと思われます。
| 1回目 | 20秒 |
|---|---|
| 2回目 | 21秒 |
| 3回目 | 20秒 |
| 4回目 | 20秒 |
| 5回目 | 19秒 |
| 平均 | 20秒 |
排熱性能と騒音値の計測
底面には幅広いメッシュ状の通気口があり、ホコリも入りにくい構造なので、長期間の使用でも内部が汚れにくく、冷却性能を安定して維持できるのがポイントです。
内部は2つのファンと2本のヒートパイプで排熱されており、高負荷な作業時でも熱を素早く外部へ逃がす設計になっています。先述の4K動画エンコードが3回連続で安定したタイムを記録できたのも、この強力なデュアルファンによる冷却の恩恵が大きいはずです。薄型超軽量モデルながら、パフォーマンスを維持するための妥協が一切感じられない構造です。
CPUの性能を100%フルで使うCinebench 2024というベンチマークを実行時に、PC表面温度と底面温度、そして騒音値を計測しました。
この時のPC表面温度は48.3度とちょっと高め、底面温度も47.4度と高めで、ワークステーション並みの130Wのアダプタを使用し、CPU性能もかなり高いことを考えると、この温度帯に抑え込めているのはむしろ優秀だと思います。また、膝の上に置いて使っていると、温かいくらいで、「熱い」というわけじゃありませんでした。
騒音値は平均約45dBと、扇風機の中ほどじゃないですが、しっかりと音は聞こえました。気になるほどの音ではなく、アプリの指標では「静かなオフィス」レベルの騒音となっています。
ちなみに普通に使っていてCPUを100%使うことはほぼないので、ここまでの音や温度を見ることはないと思います。
まとめ
良い点
・16インチで1.2㎏と超軽量
・Copilot+PC
・タッチパッドが大きく操作性が高い
・デスクトップ並みのCPU性能で超ハイスペック
・指1本でディスプレイを開けることができる
・長時間バッテリー駆動
・業務用ディスプレイ並みのスペック
・ストレージ速度が爆速
・セラルミナム+MILスペック準拠で持ち運びも安心
・Wi-Fi 7対応
・スピーカーが6基も搭載
残念な点
・RJ45があれば、より便利だった
・カメラの映りは良いが、これだけハイエンド機種なのにFHDカメラはちょっと場違いに見えた
・Arm版OSなので、まだ使えないアプリやドライバがある
総合評価
打倒MacBook Proという感じの機種で、性能は超ハイエンド、カメラ性能以外は一切の手抜きがない造りで、外部GPUを搭載しないクリエイターPCの指標になるんじゃないかなと思うほどの品質です。
CPU性能はIntelやAMDとほぼ変わらないと言っても過言ではなく、それでいてSnapdragonは発熱が低くバッテリー駆動時間が長いという特徴があり、それに加えて16インチでたったの1.2㎏とどこにでも持ち運べる軽さがあります。
実際に私もレビューをしていて、「買おうかなこれ」と思うほどの完成度で、機能美や性能、筐体の美しさに驚きました。
レビュー内でもお伝えしたように、「まだIntelやAMDほどの互換性がない」という欠点もありますが、欠点以上のメリットがある機種なので、これをトレードオフとみて使う人も多くなると思います。
— パソコンガイド編集部
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