2024年前半から、Ryzen 8000シリーズが搭載したPCが発売開始しました。まだあまり情報が多くないので、随時アップデートしていきます。
Ryzen 8000シリーズの特徴
Ryzen 8000シリーズはZen 4とZen 5のアーキテクチャがあり、製造プロセスはTSMC 4nmもしくは3nmになると言われています。
Zen 4と5の2種類のアーキテクチャがある様に、おそらくRyzen 7000シリーズの様にローエンドモデルには旧スペックを、ハイエンドモデルには新スペックをと混ざるかもしれません。
Hawk Point AI NPUをほとんどのモデルに採用しており、インテル同様グラフィック性能は上がりそうです。ただし、一部のUシリーズには採用されていません。
現在販売されているAPUです。
Ryzen 5 8540U | Ryzen 7 8840U | |
製造プロセス | 4nm | |
アーキテクチャ | 2×Zen 4、4×Zen4C | Zen 4 |
Ryzen AI | – | 〇 |
コア/スレッド | 6/12 | 8/16 |
L3キャッシュ | 16MB | |
ベースクロック | 3.2Hz | 3.3GHz |
ブーストクロック | 4.9GHz | 5.1GHz |
GPUコア | 4 | 12 |
TDP | 28W(15W~30W) | 28W(20W~30W) |
Ryzen 5 8640HS | Ryzen 7 8840HS | |
製造プロセス | 4nm | |
アーキテクチャ | Zen 4 | |
Ryzen AI | 〇 | 〇 |
コア/スレッド | 6/12 | 8/16 |
L3キャッシュ | 16MB | |
ベースクロック | 3.5Hz | 3.3GHz |
ブーストクロック | 4.9GHz | 5.1GHz |
GPUコア | 8 | 12 |
TDP | 28W(20W~30W) |
Ryzen 5 8645HS | Ryzen 7 8845HS | Ryzen 9 8945HS | |
製造プロセス | 4nm | ||
アーキテクチャ | Zen 4 | ||
Ryzen AI | 〇 | ||
コア/スレッド | 6/12 | 8/16 | 8/16 |
L3キャッシュ | 16MB | ||
ベースクロック | 4.3Hz | 3.8GHz | 4.0GHz |
ブーストクロック | 5.0GHz | 5.1GHz | 5.2GHz |
GPUコア | 8 | 12 | 12 |
TDP | 45W(35W~54W) |
ベンチマーク
CPU Markの比較です。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 185H | |
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Ryzen 9 8945HS | |
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 7 PRO 7840HS | |
Ryzen 7 8840HS | |
Ryzen 7 8840U | |
Core Ultra 7 155H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640U | |
Ryzen 5 8540U |
こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 8845HS | |
---|---|
Ryzen 7 7840HS | |
Ryzen 7 PRO 8840U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 PRO 8640U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 PRO 8540U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 8845HS | |
---|---|
Ryzen 7 PRO 8840U | |
Ryzen 5 PRO 8540U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7840HS | |
Ryzen 5 PRO 8640U | |
Ryzen 5 7535HS |
Lenovo
Yoga 7 2-in-1 Gen 9 14型AMD
Ryzen AI搭載のRyzen 8000シリーズで、CPU性能もグラフィック性能も大きくアップした機種です。クリエイターに向いたスペックで、外出先でも動画編集などのクリエイティブワークをするような人にも合います。ただし、IPS液晶モデルはスペックが低すぎるため、外付けモニターしか使わないという人以外はOLEDディスプレイ(+約1万円)の選択が必須です。
CPU | Ryzen 5 8640HS Ryzen 7 8840HS |
---|---|
メモリ | LPDDR5X-6400 16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS/OLED |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー(オプション) |
WEBカメラ | IR+1080p FHD |
重さ | 約1.49㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) JEITA 2.0 |
最大約11.8時間(動画再生時) 最大約16.6時間 |
付属 | Lenovo デジタルペン |
価格 | 10.4万円~ |
ThinkPad T14 Gen 5 AMD
インテルモデル同様ハイエンドAI PCで、Ryzen 5にAIコアがない点を除けば特に欠点らしきものがい機種です。最大で2.8K OLEDディスプレイが搭載でき、クリエイティブワークにも向いた機種です
CPU | Ryzen 5 8540U Ryzen 7 8840U |
---|---|
メモリ | DDR5-5600 最大64GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS タッチパネルあり 2.2K IPS 2.8K OLED |
通信 | Wi-Fi 6E、LTE/5Gあり、ギガビットイーサネット |
WEBカメラ | 500万画素 |
重さ | 1.3㎏~ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約10.2時間 |
価格 | 15.6万円~ |
Yoga Pro 7 Gen 9 14型(AMD)
Ryzen 8000シリーズ搭載で、最高でRTX 3050を搭載できるクリエイターPCです。SDカードリーダーがない点を除けば、必要な機能やスペックはほとんどあるんじゃないかなと思います。純粋な性能は下で紹介している旧モデルの方が高いですが、CPUがRyzenになりTDPが大きく下がり発熱と消費電力も下がりました。
CPU | Ryzen 7 8845HS |
---|---|
メモリ | LPDDR5X-6400 16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス RTX 3050 |
ディスプレイ(14.5型) | WQXGA IPS 光沢なし 90Hz 3K IPS 光沢なし 120Hz |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | FHD&IRカメラ |
重さ | 1.49㎏ |
バッテリー 電源 |
最大約11.5時間 100W/140W |
価格 | 13.1万円~ |
IdeaPad Pro 5 Gen 9 14型 (AMD)
Ryzen 8000HSシリーズ搭載の本機はRTX 3050も搭載でき、2.8K OLED 10bitと業務用にも使えるスペックです。ハイスペックですがバッテリー駆動時間は最大12.9時間と長く、1.46㎏と持ち運びも苦じゃない重量です。USB4も搭載しており、ドックがあれば据え置き時にも使いやすいです。
CPU | Ryzen 5 8645HS Ryzen 7 8845HS |
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メモリ | LPDDR5X-6400 最大32GB |
ストレージ | 最大SSD 1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス RTX 3050 |
ディスプレイ(14型) | 2.8K(2880×1800) OLED DCI-P3 100% 光沢 |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E/6 |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | FHD 1080p+IRカメラ |
アダプタ | 100/140W |
重さ | 1.46㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約12.9時間(動画再生時) |
価格 | 12.3万円~ |
IdeaPad 5 2-in-1 Gen 9 14型 AMD
Ryzen 8000HSシリーズが搭載した2 in 1 PCで、高性能・最新スペック満載の機種です。ペンも付属しており、これ1台購入したらすぐにイラストやメモ取りなどもできます。CPU性能がかなり高く、OLEDディスプレイを選べば高色域DCI-P3 100%なので、クリエイティブワークにも向いています
CPU | Ryzen 5 8645HS Ryzen 7 8845HS |
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メモリ | LPDDR5X 16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(16型) | WUXGA IPS 光沢あり WUXGA OLED 光沢あり |
無線 | Wi-Fi 6/6E |
生体認証 | 指紋センサー |
重さ | 約1.6㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約10.4時間 |
付属 | Lenovoデジタルペン |
価格 | 9.9万円~ |
LOQ 15AHP9
Ryzen 8000シリーズ搭載で、最高でRTX 4060とミドルハイスペックの機種です。メモリとストレージの増設も可能で、ちょっとした拡張性があります。画面比は16:9と他のゲーミングPCの様に16:10ではないですが、リフレッシュレートは最大165Hzとぬるぬるです。
CPU | Ryzen 5 8645HS Ryzen 7 8845HS |
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メモリ | 16GB(最大32GB) |
ストレージ | SSD 最大1TB(最大SSD×2) |
グラフィックス | RTX 3050 RTX 4050 RTX 4060 |
ディスプレイ(15.6型) | FHD IPS 144Hz WQHD IPS 165Hz |
通信 | 1ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6 |
WEBカメラ | HD/FHD |
重さ | 約2.38㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) 電源 |
最大約6時間 170W |
価格 | 17.1万円~ |
HP
HPでは現在数機種が販売中です。最新情報は公式サイトをどうぞ。
Pavilion Aero 13-bg
Ryzen AI搭載のRyzen 8000シリーズを搭載し、カメラは500万画素と超高画質です。13.3インチで画面比が16:10と縦に長く14インチ並みの情報が表示されるので、小型でも作業効率が高いです。また、990gと軽量で、毎日の持ち運びが便利になります
APU | Ryzen 5 8640U Ryzen 7 8840U |
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メモリ | LPDDR5x-6400 16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | Radeonグラフィックス |
ディスプレイ(13.3型) | WUXGA IPS 400nit sRGB 100% |
無線 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
カメラ | 500万画素+IRカメラ |
生体認証 | 顔認証 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 297 × 211 × 16.5㎜-17.4㎜ |
重さ | 990g |
バッテリー | 11.5時間 |
価格 | 12.5万円~ |
Pavilion 16-ag
Ryzen 8000シリーズ搭載で、全体的に最新スペックが搭載です。Ryzen 7はAIコアを搭載しており、ビジネス用途で購入をお考えならおすすめです。今後ますます使いやすくなります。Ryzen 5はAIコアを搭載していませんが、性能も高くサクサク使えます
CPU | Ryzen 5 8540U Ryzen 7 8840U |
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メモリ | LPDDR5-6400MHz 16GB |
ストレージ | SSD PCIe 4.0 512GB |
ディスプレイ(16型) | WUXGA IPS タッチ |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | HP True Vision FHD+IRカメラ |
重さ | 1.79㎏ |
バッテリー | 最大約12.5時間 |
価格 | 11.9万円~ |
Envy x360 14-fa
HPの普段使いPC上位シリーズのEnvyで、最新スペック満載なのに13万円台からと安いです。また、メモリは最大で32GBと大きく、2.8K OLEDを選べば映像編集などのクリエイティブワークもできます。また、2 in 1 PCで1.39㎏と軽く持ち運びも便利、そしてどこででも使いやすいです
CPU | Ryzen 5 8640HS Ryzen 7 8840HS |
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メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS 2.8K OLED |
通信 | 1ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6 |
WEBカメラ | 500万画素、IRカメラ |
重さ | 約1.39㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) 電源 |
最大約14.5時間 |
価格 | 13.9万円~ |
Lavie
執筆時現在、LavieではRyzen 8000シリーズ搭載機種はありません。最新情報は公式サイトをどうぞ。
FMV
執筆時現在、LavieではRyzen 8000シリーズ搭載機種はありません。最新情報は公式サイトをどうぞ。
dynabook
dynabookはAMD搭載機種を今まで販売していないので、販売されるかわかりません。最新情報は公式サイトをどうぞ。
マウスコンピューター
執筆時現在、LavieではRyzen 8000シリーズ搭載機種はありません。最新情報は公式サイト
をどうぞ。
ASUS
ROG Zephyrus G14
ゲーミングPCでは珍しいOLEDディスプレイを採用し、応答速度は0.2ms、リフレッシュレートは120Hzとなっています。また、こんなにハイスペックなのに14インチで約1.5㎏と超軽量なので、持ち運びに便利です。一般的なゲーミングPCのようなごつい排気口がないですが、液体金属グリスとヒートパイプを使用し、冷却効率も上がっています。ゲームもクリエイティブワークもする人におすすめです
CPU | Ryzen 7 8845HS Ryzen 9 8945HS |
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メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
GPU | RTX 4060 RTX 4070 |
ディスプレイ(14型) | 2880×1800 OLED、120Hz |
通信 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | IRカメラ |
重さ | 約1.5㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) 電源 |
最大約11.2時間 180W |
価格 | 32.9万円~ |
ASUS TUF Gaming A15 FA507UV
MUXスイッチ搭載で、GPUの信号をCPUを通さずに直接画面に出力できるので、同等クラスのPCよりも高い性能を発揮できます。ヒートパイプ5本に84枚の静穏ブレードを搭載し冷却性能も高いので、安心してプレイできます。
CPU | Ryzen 9 8945HS |
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メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
GPU | RTX 4060 |
ディスプレイ(15.6型) | FHD、144Hz |
通信 | ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6 |
生体認証 | ― |
重さ | 約2.2㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) 電源 |
最大約9.1時間 240W |
価格 | 18.9万円~ |
DELL
New Inspiration 16
大画面16インチで画面比が16:10と縦に長く、17インチ並みの情報が表示されます。インターフェイスは最低限のものが搭載といった感じですが、USB Type-Cは映像出力機能付きで、Power deliveryにも対応しています。全体的に申し分ない普段使いPCですが、ディスプレイの輝度が250ニトと低く、明るい室内では見にくいと感じかもしれません
CPU | Ryzen 5 8540U Ryzen 7 8840U |
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メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(16型) | FHD+ |
通信 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 指紋認証 |
重さ | 約1.98㎏~ |
価格 | 12.9万円~ |
New Inspiration 14
上で紹介したモデルの14インチモデルです。似たようなスペックで全体的に申し分ないですが、本機もディスプレイの輝度が250ニトと低いです。14インチなので持ち運びを想定していると思いますが、屋外で使うには暗いと思うことが多くなるかもしれません。また、14インチで1.54㎏と重たいです
CPU | Ryzen 5 8540U Ryzen 7 8840U |
---|---|
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(14型) | FHD+ |
通信 | Wi-Fi 6 |
生体認証 | 指紋認証 |
重さ | 約1.54㎏~ |
価格 | 11.9万円~ |
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