常に最先端技術を詰め込んで作られたYogaシリーズで、最上位モデルになります。
14型の筐体なのに、重さも寸法も13型クラスで、4Kディスプレイ搭載なのにバッテリー駆動時間は18.7時間とかなり長くなっています。
最新のインテル11世代CPU搭載、Evoプラットフォーム認証で応答性も高く、最新規格のWiFi6にThunderbolt 4も搭載です。
画像編集をするクリエイターに特におすすめの機種で、生産性UPすること間違いなしです。
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Lenovo Yoga Slim 950iのスペックレビュー
CPU | Intel core i5-1135G7 Intel core i7-1165G7 |
---|---|
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
グラフィックス | Iris Xe |
ディスプレイ(14型) | (FHD IPS sRGB 100% 400nit マルチタッチ) 4kUHD IPS HDR400, Dolby Vision,3Dガラスカバー,マルチタッチ,sRGB 100% |
OS | Windows 10 Home |
無線 | WiFi6、Bluetooth v5.1 |
オーディオ | Dolby Atmos |
生体認証 | 顔認証 |
その他 | Office Home & Business 2019搭載モデルあり |
寸法 | 318×200.7×13.9㎜ |
重さ | 1.3㎏ |
バッテリー | 18.7時間 |
保証 | 1年間引き取り修理 |
価格 | 16万4307円~ |
最新の第11世代CPUであるCore i7搭載で、Evoプラットフォーム認証を受けた機種になります。Evoの詳細は後述していますが、とにかく「サクサク使える」ことが特徴です。
また、メモリはLPDDR4xで、最大16GBまで搭載できます。ストレージは高速タイプのSSD M.2 PCIeで、最大2TBとかなり大容量になっています。
ディスプレイの質がとにかく高く、4K UHDディスプレイはHDR(ハイダイナミックレンジ)で、sRGB 100%と高い色域があります!クリエイター心をくすぐる品質ですね。
個人的に一番うれしいのは、小型軽量モデルで高性能なのに、バッテリー駆動時間が18.7時間もあるところです。通常小型軽量モデルはスペースの関係上、もしくは重たいバッテリーを少なくするために小さなバッテリーを入れるのですが、本機種は4セルリチウムイオンバッテリーで大容量なので駆動時間が長いんですね。
次世代規格のThunderbolt 4やWiFi6にも対応し、顔認証でサインインも出来るので、とにかくスムーズに作業が出来ます。
音響も映画館やNetflixでも使われているDolby Atmosなので、音質は良いです。
ライバル機種
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの方は表を右にスクロールできます)
本機種 | Yoga 950i | Yoga Slim 750i Carbon | |
CPU | Intel core i7-1165G7 | Intel core i5-1135G7 Intel core i7-1185G7 |
Intel core i5-1135G7 Intel core i7-1165G7 |
メモリ | 16GB | 16GB | 16GB |
ストレージ | SSD 2TB | SSD 1TB | SSD 1TB |
グラフィックス | Iris Xe | Iris Xe | Iris Xe |
ディスプレイ | UHD HDR sRGB 100% 14型画面比16:9 |
UHD HDR DCI-P3 90% 14型画面比16:9 |
2.5K HDR sRGB 100% 13.3型画面比16:10 |
無線 | WiFi6 | WiFi6 | WiFi6 |
バッテリー | 18.7時間 | 12.2時間 | 14時間 |
重量 | 1.3㎏ | 1.37㎏ | 966g |
価格 | 16.4万円~(Core i7) | 14万円~ 15.2万円~(Core i7) |
11.8万円~ 15.3万~(Core i7) |
本機種はYoga Slimシリーズの最高峰モデルなので、基本性能が高くバッテリも長持ち、価格も高めです。ちなみに、Thunderbolt 4が3つも搭載しているのは、本機種だけです。
Yogaシリーズ最高峰のYoga 950iも性能自体はかなり高いですが、バッテリー駆動時間が若干短く、重さが70g重いです。バッテリー駆動時間を気にしないなら、こちらもいいかもしれません。
Slim 750i Carbonは13.3型ですが、とにかく軽いですね。持ち運び重視の人なら、こちらも良いかもしれません。
Yoga Slim 950iの特徴
最大の特徴の一つであるベゼル(画面の黒い枠)ですが、かなり細いです。こんなに細いベゼルは初めて見ました。スマホで使われる技術で、局面エッジディスプレイ(スクリーン)と呼ばれています。さすがに性能や機能が違うのでスマホの様に完全にエッジを失くすことはできませんが、それにしてもかなり細いです。
おしゃれで有名な、SurfaceとMacBook Proの新モデルと比較してみます。
一目瞭然ですね。ベゼルが細いと見栄えがいいし、作業中に視界に邪魔が入らないので使いやすいんですよね。
寸法は幅318㎜、奥行き200.7、高さ13.9㎜とかなり小さいです。ついでなので、上で紹介した3機種での比較です。若干インチが違うのですが、分かりやすいと思います。
幅 | 奥行き | 高さ | 重さ | |
Yoga・14インチ | 318㎜ | 200.7㎜ | 13.9㎜ | 1300g |
Surface Laptop 3・13.5インチ | 308㎜ | 223㎜ | 14.5㎜ | 1265g |
Macbook Pro 13・13インチ | 304.1㎜ | 212.4㎜ | 15.6㎜ | 1400g |
本機種は特に奥行きが狭いのですが、これはベゼルが小さい分無駄な個所が無いのでこれほど小さくなっています。高さ(厚さ)も一番小さいですね。
幅は本機種のみ14型なので一番大きいですが、ディスプレイ自体の面積は13型に比べ約20%、13.5型に比べ約10%大きいです。しかも軽いですね。本当に軽い。本革を使っている分重くなるのですが、14インチで1.3㎏であれば持ち運びにも困らないし、ディスプレイが大きいので外で作業もしやすいです。
素材はアルミ製CNC加工をしたシャーシに、本革仕様のカバーを使用しているので、軽いし耐久性も高く、おしゃれです。パームレストはガラス製なので、滑らかで手を擦りません。長時間・長期間使用する場合でも手が痛くならないと思います。
ディスプレイ上部には「Yoga 9 Series」とさり気に書かれています。
<本革仕様のカバー><ガラス製のパームレスト>
細部にこだわった一品ですね。
筐体は丸みを帯びたエッジで、メタリックな機械の中にも柔らかさを感じます。
バッテリー駆動時間はかなり長めの最大18.7時間で、約2時間の充電で満タンになります。外出前にサクッと充電していけば安心です。
IRカメラにより「顔認証ログイン」が可能なので、パソコンを開けばすぐに使い始めることが出来ます。また、外出先で使っている時などに、背後から誰かが来たときはアラームが出るようにも出来ます。離席時には自動でログアウトも可能です。セキュリティのモラルが求められる昨今、こう言った機能は助かりますね。
オーディオは映画館やNetflixでも採用されているDolby Atmosが搭載で、一つ上の音響になっています。Dolby Atmosは9.1.6chのサラウンディングと、いろいろな方向から音が出ているかのように聞こえます。(Atmos対応スピーカーやヘッドフォンが必要です)
スピーカーはキーボードの横にあるので、音もクリアに聞こえます。
Evoプラットフォーム認証
Evoプラットフォーム認証を受けた本機種は、インテルとの共同開発で生まれた機種になります。Evoプラットフォームを簡単に説明すると、「とにかく快適に使えるノートパソコン」になります。インテル11世代のCPUを搭載していたらいいわけじゃなく、下記の項目全てに当てはまったもののみが、Evo認証を受けることが出来ます。
- ノートパソコンであること
- Iris Xeグラフィックス搭載の第11世代CPU搭載機種
- アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
- AI推論も高速で使える
- 電源を問わずにレスポンスが良い事
- 9時間以上のバッテリー駆動時間
- フルHD以上
- 1秒以内でスリープから復帰
- 30分の充電で4時間駆動
- WiFi6対応
- Thunderbolt 4搭載
インテル11世代CPUを搭載した機種で、より高い性能がある一部の機種のみ認証されています。
色々な作業が「快適にできる」機種なんです。
CPU
製造プロセス | コア/スレッド キャッシュ |
グラフィックス | ベースクロック シングルコアターボ時 |
|
Core i7-1165G7 | 10nm SuperFin |
4/8 12MB |
Iris Xe | 2.8GHz 4.7GHz |
Core i5-1135G7 | 10nm SuperFin |
4/8 8MB |
Iris Xe | 2.4GHz 4.2GHz |
CPUは最新第11世代が搭載で、今までよりもパワフルな性能があります。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
[visualizer id=”16835″ lazy=”no” class=””]一番上のCore i7-10750Hは「ハイパフォーマンス」シリーズで、ゲーミングPCなどのグラフィックボードが搭載された機種に搭載です。
Core i7-1165G7はそのCore i7と同等のスコアがあり、かなり高い性能になっています。Core i5でも8000オーバーになっており、ビジネス用途で快適に使えるほどです。
こちらはシングルコア、マルチコアの性能です。
[visualizer id=”16841″ lazy=”no” class=””]マルチコアではCore i7-10750Hに負けていますが、シングルコアでは同等性能、その他のCPUと比べるとかなり高い数値です。
これプラスEvoプラットフォームなので、サクサク快適ですね。
グラフィックス
グラフィックスは内蔵グラフィックスとしては最高のものが搭載で、外部グラフィックボードのNVIDIA GeForce GTX 660並みの性能になります。
[visualizer id=”16845″ lazy=”no” class=””]一番下にあるインテルUHDグラフィックスと少し上のIris Plusは、今までのCPUに内蔵されていたグラフィック性能です。比較したらわかりますが、全然高い性能になっていますね。
ディスプレイ
右にスクロールできます↓
光沢 | 液晶 | 輝度 | HDR | 色域 | その他 | |
UHD/HDR | あり | IPS | 400nit | 〇 | sRGB 100% |
HDR 400 Dolby Vision 3Dガラス |
仕様書にはFHDディスプレイもありますが、執筆時現在、公式サイトではUHDのみの販売になっています。
FHD | フル・ハイディフィニション、解像度1920x1080 |
---|---|
UHD | ウルトラ・ハイディフィニション、解像度3840x2160 |
IPS | 視野角が広く、コントラスト比も比較的高く、自然な色合いが描写できる |
光沢あり | 背景などが画面に反射しやすい反面、より鮮やかな色が描写できる。スマホやタブレットと同じく、タッチディスプレイでは光沢ありが普通。 |
nit | 輝度(明るさ)を表す単位で、通常250前後が標準 |
HDR | ハイ・ダイナミック・レンジの略で、黒つぶれ、白飛びなどが無く、より本来の色を表現できる |
Dolby Vision | Dolby独自の規格。最大輝度を高め、より大きなコントラストに滑らかなグラデーション、そして高い色域を表現できる |
sRGB | 色空間の規格。Web用画像編集にも向いているほど高色域 |
注)仕様書では500nit、DCI-P3 90%となっていますが、今販売されているモデルはsRGB 100%、400nitとなっています。
4K UHDディスプレイと解像度が高いので表示される情報量も多いし、HDR・Dolby Visionなのでより鮮やかな色が描写されます。色域も高く、sRGB 100%となっています。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する場所で、パソコンの作業台になります。メモリが大きい(=作業台が大きい)と、より多くのデータ、より大きなデータが扱いやすくなります。
メモリはLPDDR4xと最新のメモリで、最大16GBまで搭載可能です。通常、8GBあれば十分ですが、画像編集や動画編集を考えている人は16GBだと安心して色々なソフトを使えます。
ストレージ
ストレージは最速モデルのSSD M.2 PCIe NVMeなので、データ移動は快適にできます。
一般的に使われるストレージは以下の種類があり、この様な特徴があります。
SSD | SSD SATA/HDD SATA | HDD | |
速度 | 最大32Gbps | 最大6Gbps | 最大0.2Gbps |
ストレージには色々種類があり、一般的によく見るHDDは単体で使われることはほぼ失くなり、SSD+HDDなどで使用されることが多いです。本機種搭載のSSDは現行で最速のM.2 PCIe NVMeと言う種類で、とにかく「速い」です。
ストレージはデータを移動するときだけじゃなく、パソコンの起動にも関わるので重要なパーツなんですね。
SSD搭載のノートパソコンは、パソコンの起動は10秒くらいと爆速です。
バッテリー駆動時間
バッテリーは最大18.7時間と、超長持ちです。通常、筐体が小さなパソコンや性能が高いもの、あとは4Kディスプレイを搭載しているものはバッテリー駆動時間が短いのですが、本機種は丸一日外出していても安心して使えると思います。
また、バッテリーには省電力モードや、インテリジェンスクーリングでシステムとファンのバランスの取れた状態で動作を、重たい作業をする時はエクストリームパフォーマンスにしたりと、使用状況に合わせてパフォーマンスの上げ下げが出来ます。
インターフェイス
1. 電源ボタン
2. Thunderbolt4 ポート
3. プライバシーシャッター(電子式)
4. マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
5. Thunderbolt4 ポート
次世代規格のThunderbolt 4が3つも搭載で、こちらはパワーデリバリー、DC-in(コンセントから電源供給)、Display Portへの映像出力機能付きです。
Thunderbolt 4の主な特徴は以下になります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き(充電できるという意味)
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
- USB4.0規格に準拠
ここ最近の薄型モデルはどれも、HDMIやUSB-Aが省かれることが増えましたね。時代の流れでしょうね。Thunderbolt対応のドッキングステーションを持っていた方が、今後快適に使えるんでしょうね。
USB-Aの機器をお持ちの方は多いと思うので、これであればUSB-C→USB-Aの変換アダプタが1000円くらいであります。
保証・サポート
Lenovoでは標準サポートとして、電話・チャット・LINE・メールのでのサポートがあります。保証は標準で1年間で、3年~5年に延長が可能です。(機種・モデルにより延長期間は変わります)
標準サポートでも十分ですが、不安な方はPremium Careという「知識豊富な専任エージェント」がサポートする保証にアップグレードも出来ます。
また、ADP(アクシデント・ダメージ・プロテクション)は、落下、水濡れ、火災などの破損や盗難紛失でも保証してくれます。
まとめ
最新・最先端の技術が搭載したクリエイター向けのノートパソコンで、「おしゃれ・高性能・バッテリーが長い」と言う特徴があります。
Yogaはとにかく快適に作業をしたい人や、おしゃれなパソコンが欲しい人にも向いていますね。
小型軽量で持ち運びもしやすく、それでいて14インチの大画面で作業が出来ます。ディスプレイが4Kと高解像度なので、写真の編集や動画視聴にも向いている万能PCですね。