本機はハイエンドクリエイターPCで、プロセッサーも高性能ですが、何と言ってもディスプレイがすごい!2.8K解像度に10bitカラー(10.74億色)、色域はDCI-P3 100%となっています。もちろん、HDRにも対応しているので、実際に目で見た色彩に近い色が表現されます。
また名前から分かる通りカーボン素材を使用した筐体で、軽量だが耐久性も高く、傷や汚れが付きにくい加工もされています。
外出先でもパワフルに作業をしたい、アクティブに動き回るクリエイター向けのPCです。
Contents
Yoga Slim 760 Carbon(14)のスペックレビュー
CPU | Ryzen 5 5600U Ryzen 7 5800U |
---|---|
メモリ | 8GB/16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
グラフィックス | Radeonグラフィックス |
ディスプレイ(14型) | 2.8K OLED 10.74億色 DCI-P3 100% 90Hz 画面縦横比16:10 |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1 |
オーディオ | Dolby Atmos、2ウェイ4スピーカー |
生体認証 | IRカメラ(顔認証) |
セキュリティ | Windows Defender、TPM |
寸法(幅×奥行×高さ) | 313 x 214.5 x 14.9㎜ |
重さ | 1.1㎏ |
バッテリー | 14時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 13.6万円~ |
各動作の快適度で、◎が一番です。
Web閲覧 | Office | 動画視聴 | ビデオ電話 |
◎ | ◎ | ◎ | 〇 |
画像・動画編集 | |||
〇 |
パソコンの頭脳であるプロセッサーは、上位モデルのRyzen 5000シリーズが搭載です。アーキテクチャも最新のZen 3になっており、一般的に搭載されるRyzen 5000シリーズプロセッサーよりもさらに上の性能です。
メモリは基盤直付けのLPDDR4xが搭載で、最大16GBになります。基盤直付けのメモリは処理速度が速いので、よりサクサクと高負荷な作業もできます。ストレージも速度が速いM.2 SSDが搭載で、大きなデータも移動しやすいし、パソコンの起動も速いです。
特に力を入れているのが、ディスプレイですね。このハイスペックで13万円台からの機種としては珍しい、2.8K OLED(有機EL)液晶が搭載、10bitカラー(10.74億色)、リフレッシュレート90Hzです。色域はデジタルシネマ規格のDCI-P3 100%で、動画編集はもちろん、画像編集も正確な色でできます。
また、画面縦横比率が通常の16:9じゃなく縦に長い16:10なので、15型以上の情報が表示されます。Premiere ProやPhotoshopなどを使用しているときに、より多くのアイコンや機能が一目で多く見て取れるので、生産性もアップしますね。 最高峰のディスプレイです。
オーディオもこだわりのDolby Atmosに、ツイーター(高音)は3Wが2つ、ウーファー(低音)は2Wが2つの合計4つになっています。ノートパソコンのスピーカーは1W×2が多い中、かなり高性能です。ハイエンドタブレット以上の音響ですね。
無線通信も充実しており、最新規格のWi-Fi 6とBluetooth 5.1に対応、3つあるUSB-Cのうち2つは映像出力機能付きで、最大3画面作業もできます。
もう一つの特徴は、カーボン素材を使用している点です。カーボンは加工が難しく大量生産しにくいので価格が高くなりがちですが、本機はこのスペックにしては低価格、そして超軽量の1.1㎏となっています。持ち運びがかなりしやすいですね。 しかも、バッテリー駆動時間は14時間と長めで、丸1日持ち運ぶ人でも十分だと思います。
ただし、小型軽量にしたために、USB-AとHDMIが無いので、USB-Cケーブル(もしくはUSB-C – Display Port)が必要になります。また、これだけのクリエイタースペックなのにSDカードリーダーが無いので、変換ポートが必要になります。 コンパクトにする分、どこかを削らないといけないのでしょうがない点ではあります(SDカードリーダーを別途購入したら大丈夫です)。
総合的に見て、クリエイターだったら欲しい!と思う機種だと思います。
旧モデルとの比較
本機は、14型Yogaでは初のCarbonシリーズになり、旧モデルはありません。
13.3型ではYoga Slim Carbon 750iがあり、インテル11世代搭載、966gと超軽量になっています。
Yoga Slim 760 Carbon(14)の特徴
まず、この機種を見て最初に気付く点は、ベゼル(画面の黒い枠)がめちゃくちゃ狭いことですね。いわゆる狭額ベゼルですが、こんなに細いベゼルのPCを見たことありません。画面比率は91%となっています。
上にちょっと飛び出している部分はWebカメラとIRカメラ(顔認証カメラ)があり、電子式のプライバシーシャッターもあります。
ベゼルが細いので全体的にコンパクトで、寸法は
・幅313㎜(≒1万円札2枚分/320㎜)
・奥行き214.5㎜(≒500mlペットボトル/205㎜)
・厚さ14.9㎜(1円玉の直径3/4、15㎜)
になります。A4サイズ(297㎜×210㎜)よりもほんのちょっと大きいだけです。
ビジネスノートのThinkPad 13型(L13 Gen 2)と14型(IdeaPad Slim 550i)と、サイズの比較です。
幅 | 奥行 | 厚さ | 重さ | |
本機14型 | 313㎜ | 214.5㎜ | 14.9㎜ | 1.1㎏ |
IdeaPad 14型 | 321.6㎜ | 211.6㎜ | 17.9㎜ | 1.45㎏ |
ThinkPad 13型 | 311.5㎜ | 219㎜ | 17.6㎜ | 1.38㎏ |
本機は画面比率が16:10なので奥行きは大きいですが、画面比16:9のIdeaPad 14型とほぼ変わりないですね。厚さ(高さ)はかなり薄く、重量は全然違いますね。
14.9㎜でこれだけ薄いと、掴みやすいです。
天板はいつもの「Yoga」で、シンプルですね。個人的に、ロゴが真ん中じゃなく4隅にある方が好みです。
エッジは丸く、そして細く加工がしてあり、おしゃれだと思います。が、細くした分、インターフェースの数が犠牲になっているので、個人的に1~2㎜太くてもHDMIやUSB-A、SDカードリーダーがあった方が便利でした。そうすると、ハブを使わなくてもほとんどの機器を接続できるので、外出時にはより使いやすかったと思います。
Lenovo AI Coreと言うCNNアルゴリズムに基づいて設計された機能が搭載しており、全てのLenovoデバイスに補助的な処理をサポート提供し、ユーザーのセキュリティとユーザーエクスペリエンスを向上させ、優れた電力管理が可能とのことです。
オーディオがすごい
オーディオは、ここ最近Netflixなどでも採用されているDolby Atmosで、迫力のある空間オーディオになっています。Dolby Atmosは最大9.1.6chあり、チャンネル数が多いので音がここからもそこからも聞こえるような設定ができるんです。
このオーディオを活かすために、本機は高音スピーカー3W×2つ、低音スピーカー2W×2つを搭載しています。 一般的なノートパソコンは1W、もしくは2Wスピーカーが2つだけなので、本機は外付けスピーカーを使わない場合でも、十分な音質だと思います。
素材もハイエンド
本機種は天板がカーボン素材で、その他はマグネシウムとアルミニウムが使われています。軽い、強い、そして剛性も高く熱によるたわみにも強い材質です。 3層サーマルコートを施したボディで、指紋や汚れが付きにくいし、汚れが付いても簡単に拭き落とせるという特徴があります。
ハイエンド素材です。
MILスペック準拠
MIL-STD-810Hと言う米軍の物資調達規格に準拠しており、ほこりや衝撃、湿度や温度変化などの耐久性テストをにクリアした機種になっています。 ビジネスモデルのThinkPadはMILスペックに準拠していますが、Yogaでは珍しいですね。
キーボード
キーボードは84キーのJIS配列で、バックライトキーボード付きです。右下の左右のカーソルキーも通常サイズなので、押し間違いがしにくくなっています。
CPU
Ryzen 5 5600U | Ryzen 7 5800U | |
アーキテクチャ | Zen 3 | Zen 3 |
---|---|---|
コア/スレッド | 6/12 | 8/16 |
キャッシュ | 16MB | 16MB |
GPUコア | 7 | 8 |
基本クロック | 2.3GHz | 1.9GHz |
ブーストクロック | 4.2GHz | 4.4GHz |
TDP | 15W | 15W |
アーキテクチャが最新のZen 3になっており、キャッシュ容量が倍になったりとパフォーマンスが向上しています。 Zen 2とZen 3の変更点はいろいろありますが、大まかなものは以下になります。
- コアからアクセスできるL3キャッシュが倍増(パフォーマンス向上)
- IPCが19%向上し、電力当たりのパフォーマンスが最大24%UP
- シングルスレッドの性能が最大23%UP
- マルチスレッドの性能が最大108%UP
- バッテリー効率が上がった
また、多くのRyzen 4000シリーズは1コア当たり1スレッドでしたが、Ryzen 5000シリーズは全てが「マルチスレッディング」に対応したため、1コア当たり2スレッドになっています。このおかげで、より多くのデータを同時に処理できるようになりました。
<アプリの数は例>
いくつものタブやアプリ、ソフトを開けて作業する人は、特に使いやすくなっています。
こちらはプロセッサーの性能を測る、Passmarkスコアです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 5800H | |
---|---|
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5600H | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 3 5400U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 3 5300U | |
Core i3-1115G4 | |
Athlon Silver 3050U |
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。マルチコア性能は総合性能ですが、シングルコア性能が高いとゲームやクリエイティブワークもしやすくなります。
・Ryzen 7 5800U・・・マルチ/11203、シングル/1478
・Ryzen 5 5600U・・・マルチ/7582、シングル/1372
こちらから他のCPUとの比較が見れます。
グラフィックス
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。
Video Card Benchmarks
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
MX450 | |
---|---|
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
MX250 | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i3-1115G4 | |
Ryzen 5 5600U | |
Iris Plus | |
Ryzen 3 5400U | |
Ryzen 3 4300U |
ディスプレイ
解像度/光沢 | 液晶 | コントラスト比 | 輝度 |
2.8K/あり | OLED | 1000000:1 | 400nit |
リフレッシュレート | 色域 | 視野角 | その他 |
90Hz | DCI-P3 100% | 170° | HDR 500 Dolby Vision |
2.8K | 解像度2880×1800ドットで、WQHD以上の解像度 |
---|---|
リフレッシュレート | 1秒間に更新される最大のコマ数。一般的なノートパソコンは60Hz |
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
コントラスト比 | 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能 |
OLED液晶 | 発色がよくコントラスト比がかなり高い。有機ELのため黒がより黒く描写され、より引き締まった色彩が描写できる |
nit | 明るさを表す単位。通常250nitが標準 |
ディスプレイはあまり類を見ないほどの高品質で、2.8K解像度に有機EL(OLED)液晶搭載です。一般的なディスプレイはFHD(1920×1080)なので、66.6%増しの解像度です。また、OLED液晶は発色が良くコントラスト比も高いので、より力強い描写が可能です。
多くのOLED液晶はコントラスト比が10万:1ですが、本機は100万:1となっています。
百万って、かなりすごいですよ。一般的なIPS液晶は700対1で、高品質なものでは1500対1なので、信じられないくらいの高コントラスト比です。
また、Dolby VisionとHDR 500対応で、黒潰れや白飛びが少なく、実際の目で見る映像に近い描写が可能になっています。すごい!
輝度も400ニトと高く、標準的なノートパソコンは室内用で250ニト、ちょっと価格が高めの持ち運び用で300~350ニトなので、日中の日が当たる場所でも見やすいディスプレイです。
色域はデジタルシネマ規格のDCI-P3 100%で、映像編集をするプロクリエイター向けの品質です。ただし、本機はグラフィックボードが無いのでテレビや映画向けの編集は難しいですが、 簡単なものであれば性能的に大丈夫です。
こちらは極端にしていますが、一般的なノートパソコン(NTSC 45%)だと色も薄く実際の色とは乖離していますが、色域が広くなるにつれて実際に目で見た色と近い色が描写できるんです。
また、周囲の明るさに合わせて自動で輝度を調整する機能もあります。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR4x-4266MHzと現行最高の動作周波数があるので、処理速度が速い=パソコンがサクサク動きます。
メモリは8GBと16GBの2種類になり、オンボードなので増設はできません。普段使いであれば8GBで十分ですが、編集をする人は16GBあった方が良いです。
ストレージ
SSD(PCIe NVMe) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大16Gbps~32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分 |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 3.0×4とデータ転送速度が速いものが搭載なので、とにかく爆速です!容量も512GBとなっているので、十分な大きさです。
セキュリティ
- Windows Defender・・・Windows 10に標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
- TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
基本的にWindows Defenderで十分だと思いますが、追加のセキュリティをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。
WiFi6
次世代通信規格のWiFi6に対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。今まで5GHzにしか対応していなかった周波数が、2.4GHzと5GHzと2バンドに対応しており、また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、カフェなどの混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
バッテリー駆動時間
バッテリーは4セル・61Whで、最大約14時間のバッテリー駆動時間になります。パソコンに入っているFHD(1080p)動画の連続再生時間は14.5時間で、計測時の輝度は150ニトになります。
また、急速充電にも対応しており、約1.8時間で満充電になります。急な外出予定が入っても、サクッと充電して出かけることができますね。
電源は65Wになります。
インターフェイス
左側面はUSB-C(Power Delivery、映像出力機能付き)が2つと、ヘッドフォン・マイクジャックになります。
右側面はUSB-C(データ移動のみ)、プライバシーシャッター開閉ボタン、電源ボタンになります。
インターフェースはSDカードリーダーが無いので個人的にちょっと不満ですが、コンパクトさとスリムさを追求した機種なのでしょうがないと思います。こういった↓ハブを使えば欠点も解消されるので、大きなデメリットにはならないかもしれません。
モニター
<筆者使用のLenovo L28u-30 モニター (28インチ)>
もし、外付けモニターをお探しなら、「おすすめLenovoモニター」を参考にどうぞ。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。
ライバル機種
<左から本機種・ThinkPad X1 Carbon Gen 9・Yoga Slim 750i Carbon>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | ThinkPad X1 Carbon Gen 9 | Yoga 750i Carbon | |
CPU | Ryzen 5 5600U Ryzen 7 5800U |
Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
メモリ | 16GB | 32GB | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB | SSD 2TB | SSD 1TB |
グラフィックス | Radeon | Iris Xe | Iris Xe GeForce MX450 |
ディスプレイ | 14型)2.8K OLED | 14型)FHD、4K相当 IPS | 13型)2.5K IPS |
無線 | Wi-Fi 6 | WiFi6、4G/5G LTE | Wi-Fi 6 |
バッテリー | 14時間 | 26時間 | 14時間 |
重量 | 1.1㎏ | 1.13㎏ | 966g |
価格 | 13.6万円~ | 17.2万円~ | 11.8万円~ |
こちらは全てカーボン素材の機種を比較しており、どれもコンパクトで軽量です。
X1 Carbonはメモリが最大32GBと大きく、LTEもあり、最大で4Kディスプレイも選べます。また、バッテリー駆動時間が一番長いですね。
Yoga Slim 750i Carbonは13.3型で、重量が1㎏以下と超軽量モデルです。価格も若干安いですね。
本機は、何と言ってもOLED液晶で2.8Kと高解像度、また、価格も比較的安いと思います。
ただし、グラフィックの項目で紹介したようにGPU性能はインテルCPUが高いですが、総合性能は本機AMDが高いです。
まとめ
良い点
・小型軽量で持ち運びがしやすい
・カーボン素材でおしゃれ・傷もつきにくい
・画面比が16:10で、14型でも15型以上の情報が表示される
・最大3画面作業ができる
・DCI-P3 100%と広色域、高輝度400ニト、2.8K解像度
残念な点
・USB-AやHDMI、そしてクリエイターPCには必須と言ってよいSDカードリーダーがない
総合評価
プロセッサーの性能はかなり高く、クリエイター向けノートパソコンの中でも上位モデル。メモリはLPDDR4xが最大16GBと大容量だが、PhotoshopやLighroomに多くの写真を一度にアップロードしたり、いくつかのソフトを同時に開いて使うことがある筆者としては、そろそろクリエイターPCは32GBモデルも欲しいですね。
ただし、一般的なクリエイティブワークであれば、メモリが足りないというケースは少ないと思います。
ディスプレイは画面縦横比が16:10と縦に長いので、一般的な14型よりも多くの情報が表示され、スクロールアップ/ダウンをする回数も減るので使い勝手は高いです。
また、コンパクトな筐体で14型で1.1㎏と軽量なので、持ち運びが多い人に合います。
唯一と言ってもよい欠点は、「クリエイターPCなのにSDカードリーダーが無い」ことです。外出先で写真を撮ったときに、筆者使用のCanonはBluetoothやWiFi経由でデータ移動ができますが(アプリ使用時)、1枚当たり数十MBもするデータを移動するのには現実的でないので、やはりSDカードリーダーがあった方が生産性もアップします。