本機はYogaの新しいシリーズで、Pro 7シリーズになります。2022年に発売されたYoga Slim 770i ProXや、Slim 770i Proがおそらく人気だったのか、Proシリーズを本格的に続けるようです。
Proシリーズはディスプレイが他のモデルよりも高品質で、リフレッシュレートが高いという特徴があります。その名の通り、プロ(業務用)にも使いやすいスペックです。
また、Yogaでは珍しくグラフィックボード搭載モデルもあり、本格的な作業も可能です。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.8] |
---|---|
コスパ | [usr 4.0] |
総合評価 | [usr 4.4] |
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore i7-13700H、メモリ16GB、SSD 1TB、RTX 4050、そして解像度は3072×1920ドットになります。
サクッと概要をつかみたい方は、こちらの動画をどうぞ。
Yoga Pro 7i Gen 8のスペック
CPU | Core i5-13500H Core i7-13700H |
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メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス RTX 3050 RTX 4050 |
ディスプレイ(14.5型) | WQXGA IPS 光沢なし 90Hz 3K IPS 光沢なし 120Hz |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | FHD&IRカメラ |
スピーカー | 2W×4(ドルビーアトモスに最適化) |
寸法(幅×奥行×高さ) | 325.5 × 226.49 × 15.6mm |
重さ | 1.49㎏ |
バッテリー 電源 |
最大約18時間 100W/140W |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 12.8万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第13世代で、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズが搭載です。Core i7はCPU Markスコアが約2.7万、Core i5は2.5万と、異次元の性能です。
当サイトではビジネス用途では1万以上を、クリエイター向けは1.8万以上を推奨していますが、余裕でこの数値を超えていますね。
メモリも最新のLPDDR5が搭載で、最大32GBになっています。これだけあると、十分余裕をもって作業ができますね。ただし、グラフィックボード搭載モデルは最大16GBです。
ストレージも同じく最新のSSD PCIe 4.0×4が搭載で、最大1TBと大容量です。データ転送速度が速いので、パソコンの起動も速いし、何をするにしても快適です。
グラフィックスは内蔵グラフィックスか、RTX 3050、そしてRTX 4050が搭載できます。どちらもメモリ6GBですが、RTX 3050と4050は2万円ほど価格が変わります。4050は80%ほど性能が高いので悩ましい選択です。
ディスプレイはWQXGA(2560×1600)か、3K(3072×1920)解像度があり、視野角の広いIPS液晶になります。画面アスペクト比が16:10なので、より多くの情報が表示され、解像度も高いので高精細で見やすいです。
また、Super Resolutionと言う画質を上げることができる設定もあり、低画質の動画でも解像度を上げることができます。(Lenovo Vantageから設定可能)
2.5Kはリフレッシュレート90Hz、3Kモデルは120Hzなので、より滑らかな映像が映し出されます。ただし、そのまま使っていると60Hzなので、Fn+Rを押してリフレッシュレートを60⇔90/120Hzに切り替えます。
色域もWeb用画像編集向けのsRGB 100%か、デジタルシネマ規格のDCI-P3 100%があるので、作業内容に合わせて選んでもいいですね。
その他のスペックはWindows 11 HomeかProが選べ、無線はWi-Fi 6Eに対応、高画質FHD Webカメラと顔認証用のIRカメラも搭載しています。
また、2Wスピーカーを4つ搭載しており、覚えている限りじゃ、Lenovoで一番大きなスピーカーになっています。他社を見渡しても、ゲーミングPC以外で2Wスピーカー4つも搭載している機種は、ほとんどないんじゃないかなと思います。通常、低価格モデルなら1.5~2Wが2つ、高い機種でも2Wが2つに0.8Wが2つの計4つとかなので、本機はすごいですね。
14.5インチで重さは1.49㎏(2.5K・CPU内蔵グラフィックモデル)と若干重たいですが、グラボ搭載モデル(3Kディスプレイモデル)は1.59㎏からと、グラボ付きにしてはかなり軽いです。
バッテリー駆動時間は最大約18時間と長めなので、外出先でもガッツリ仕事ができます。
Evoプラットフォーム認証を得た機種でとにかく快適に使え、CPU内蔵グラフィックモデルは12万円台から、グラボモデルは18万円台からとなっています。
2023年のトレンドと比較
2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
12世代CPU | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | 重量1.4㎏前後 | バッテリー14時間以上 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
旧モデルとの比較
Yoga SlimシリーズにはProモデルがありましたが、Yogaでは初になります。ただし、本機は2 in 1 PCじゃないので、Yoga Slimと名前がついていても良かったですね。
Evoプラットフォーム認証
第13世代CPUのEvoプラットフォームは、Project Athenaから数えて第4世代のEvoになります。CPUで言えば11、12、13世代のインテルCPUに、Evo認証があります。
ただし、13世代CPUを搭載していたらEvo認証を得るわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。
- Iris Xeグラフィックス搭載の第13世代CPU搭載機種
- アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
- AI推論も高速で使える
- 電源を問わずにレスポンスが良い事
- 9時間以上のバッテリー駆動時間
- フルHD以上
- 1秒以内でスリープから復帰
- 30分の充電で4時間駆動
- Wi-Fi 6E実装
- Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
- フルHD以上のWebカメラを搭載
- 音声ノイズ抑制機能搭載
- Thunderbolt 4搭載
- ノートパソコンであること
- Intel Unisonのサポート
12世代のEvo認証の要件に、「Intel Unisonのサポート」が追加されました。これは、スマホとPCをリンクして、PC上でスマホのデータをコピペしたり、スマホをPC上で操作できるものです。今も「スマートフォン連携」と言うアプリがありますが、これの連絡先にiPhoneも加わりました。
代々、Evoプラットフォーム認証を受けた機種は数えるほどしかなく、特別な機種になります。
Yoga Pro 7i Gen 8の特徴
タッチレスログインは便利
Yoga pro 7i gen 8 pic.twitter.com/YuBIIvPmLV
— パソコンガイド (@pc_reviewer) October 9, 2023
本機の箱は、タブレットが入っていそうな箱で、コンパクトな感じで驚きました。グラボ付きの筐体なのに、コンパクトです。
また、スリープ状態なのに何度も勝手に画面がついて、「故障か?」と思ったのですが(笑)、人感検知機能があり、人の動きに反応して復帰するんです。便利ですね。
ディスプレイ表示領域が91%と多く、ベゼル(画面の黒い枠)がすっごく細いですね。カメラやマイクがある部分のみ大きく、その他の上ベゼルは細くなっているので、よりスリムに見えます。
ベゼル幅は、上7.3㎜、下9㎜、左右4㎜で、上下左右全部ここまで細いのは珍しいです。
寸法は
・幅 325.5㎜
・奥行 226.49㎜
・高さ 15.6㎜
で、ベゼルが細いのでコンパクトな筐体です。本機の凄い点は、グラボ搭載でこのコンパクトな筐体は実現している点です。
重量は、RTX 4050搭載モデルが実測1518g(公称1.59㎏)とめちゃくちゃ軽く、持ち運びに向いています。グラボ付きのPCは軽くても1.7㎏くらいからで、標準的なものは2㎏~2.2㎏くらいです。
CPU内蔵グラフィックモデルは1.49㎏と若干重たいですね。1.4㎏程に抑えることができていたら良かったです。
それにしても、Yogaのボディラインはすっごく美しいですね。滑らかで輝きがあって、高級感もあります。厚さが15.6㎜と薄いので、より一層おしゃれです。
本機は、指1本でディスプレイを開くことができるんです。これ、カフェに行ったときや、片手に書類を持っているときなどすごく便利です。
また、日常でも両手を使わずにディスプレイを開けるのは、すごく便利です。こういった機種って少ないんですよね。
ディスプレイは最大で180度まで開くことができ、画面共有をするときなどに便利です。
筐体はアルミニウムを使用しており、手触りも見た目も良く、堅牢性も高い機種です。また、MILスペックと言う米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。
カラーはストームグレーと、タイダルティールの2種類あります。タイダルティールはすっごくおしゃれに見えますね。
排熱性能
アルミニウムの底面カバーには大きな通気孔があり、エアフローも良さそうです。
底面だけじゃなく、背面にも横長の排気口があります。写真を撮るのが難しかったので、公式サイトの画像を使っています。
Cinebench R23と言うCPUをフルパワーで使うベンチマークを計測時に、CPU温度を測りました。ら、なんと温度計測モニターがうまく機能していないので、Core Tempで計測しなおしました。
Core Tempはグラフで出てこないのでどのような動きか分かりにくいのですが、画像の様に最大96°まで上昇していました。また、温度は一定じゃなく上下していたので、うまく排熱できていないのかなと思いましたが、ベンチマークのスコアを見たら平均よりも上回っていることが多かったので、排熱はできていそうです。
騒音値
こちらは、Fire Strikeを計測時に測った騒音値です。右は筐体正面に、左は背面に測定器を置きました。
平均値は正面が8.8dB、背面が20.5dBで、最大値は約50dBほどでした。平均値は意外に下がりましたが、感覚的には最大値がずっと続いていた感じで、扇風機の中~大くらいの騒音値です。
グラボ搭載モデルでは、だいたい50dBくらいの騒音値なので普通と言えば普通ですが、静かではないです。
図書館などの静かなところ以外なら、人に迷惑にならずに使えます。
Lenovo Smart Appearance
Lenovo Smart Appearanceから、以下の設定ができます。Webカメラを使う機会が多い人には便利ですね。
- 背景・・・背景をぼかしたり、切り替えたりできる
- フェイスフレーミング・・・自動で顔にズームインをして、顔を最適なサイズにし、中央に持ってくる
- ビデオエンハンサー・・・顔と環境が鮮明に映る
- アイコンタクト補正・・・目の焦点を自動で調整し、自然なアイコンタクトの様に見せる
- 顔フィルター・・・顔を補正して、Photoshopで加工したような顔にできる
ちなみにこの顔フィルターですが、細かい変更ができ、別人になれます。
カメラ周り
Webカメラは高解像度のFHD 1080pで、顔認証用のIRカメラ、そして電子式プライバシーシャッターもあります。ここ最近のハイエンドモデルは、ほぼすべてFHDですね。
FHDカメラと、一般的なノートパソコンに搭載されているHD 720pカメラを比べると、一目瞭然ですね。Web会議などのビデオ通話時に、相手により映りの良い映像が届くので、印象アップにもなります。
画像は夜撮影したのですが、PCからのライトで顔部分は明るくなっていますね。
また、ノイズキャンセリング機能付きのマイクが4つも搭載しており、ドルビーアトモスに最適化された2Wスピーカーを4つ搭載しているので、カメラだけじゃなく、その他もハイスペックです。
Dolby Atmosは一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できます。
2Wが4つも搭載した機種は少なく、ゲーミングPCくらいでしょうか?こんな大きなものが4つもあるのは。しかも、本機は大きなスピーカーを搭載しているのに軽いですね。
また、本機は顔認証カメラがあり、ゼロタッチログインを設定できるので、パソコンを触らずにログインも可能です。
ゼロタッチログイン
公式サイトでは「ゼロタッチログイン」と呼んでいるタッチレスログインや、オートロック機能があります。人感検知機能付きですね。
タッチレスログインはその名の通り、PCが人を検知して起動し、顔認証を設定していたらそのままログインができます。
オートロックは、PC前に誰もいないと画面を暗くし、その後ロックされます。
設定はLenovo Vantageに行き、デバイス→アドバンスセッティングからインテリジェントセンサーの項目でON/OFFができます。
キーボード
キーボードは84キーの日本語キーで、バックライト付き、タッチパッドは80㎜×135㎜と大きく操作性が高いです。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は19.0 × 18.3㎜で、フルサイズ並みで。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5㎜と標準的ですが若干堅く、滑らかな打鍵感はないので、意識して押すと良いと思います
主要キーはほぼすべて同じサイズの大きなキーで、左右のカーソルキーも大きいですね。ミスタイプはしにくいと思います。
CPU
Core i5-13500H | Core i7-13700H | |
製造プロセス | 10nm | |
Pコア | 4 | 6 |
Eコア | 8 | 8 |
スレッド | 16 | 20 |
キャッシュ | 18MB | 24MB |
ターボブースト | 4.7GHz | 5.0GHz |
Pコア最大周波数 | 4.7GHz | 5.0GHz |
Eコア最大周波数 | 3.5GHz | 3.7GHz |
GPU実行ユニット | 80EU | 96EU |
ベースパワー | 45W | |
マックスパワー | 95W | 115W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
こちらはCPUの性能を測るCPU markスコアで、Core i7-13700Hは27517でした。以下に紹介するCore i5-13500Hのスコアは、公式サイトが発表している平均値か、当サイトで別機種で計測した結果になります。
全体を通して、シングルコア性能もマルチコア性能も高く、クリエイティブワークがしやすいです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-13700HX | |
---|---|
Core i7-13700H/平均 | |
Core i7-13700H/本機 | |
Core i5-13500H | |
Ryzen 9 6900HX | |
Ryzen 7 6800H | |
Core i7-1360P | |
Ryzen 7 7735U | |
Core i5-1340P | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U |
Core i7-13700Hの平均から、10%ほど低い性能です。
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
本機はマルチコアが13070、シングルコアが1936と高いスコアでした。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900H | |
---|---|
Core i7-13700H/別機種 | |
Core i7-13700H/本機 | |
Core i9-13900H | |
Core i5-13500H/別機種 | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1355U | |
Core i7-1360P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1340P |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1355U | |
---|---|
Core i9-13900H | |
Core i7-13700H/本機 | |
Core i9-13900H | |
Core i5-13500H/別機種 | |
Core i7-1360P | |
Core i7-13700H/別機種 | |
Core i5-1335U | |
Core i5-13420H | |
Core i5-1340 | |
Core i5-1235U |
こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
本機のマルチコアは13092、シングルコアは2704と今まで計測したCore i7-13700Hで一番高い性能でした。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-13700H/本機 | |
---|---|
Core i9-13900H | |
Core i7-13800H | |
Core i7-13700H/別機種 | |
Core i5-13500H/別機種 | |
Core i7-13700H/別機種 | |
Core i5-1350P | |
Core i5-1340P | |
Core i7-1360P | |
Core i7-1370P | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1360P | |
Core i7-1355U/zenbook s 13 | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1345U | |
Core i7-1365U | |
Core i3-1315U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7530U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13980HX | |
---|---|
Core i9-13950HX | |
Core i9-13900HX | |
Core i7-13700H/本機 | |
Core i9-13900H | |
Core i7-1355U | |
Core i7-1370P | |
Core i7-13800H | |
Core i7-1360P | |
Core i7-13700H/別機種 | |
Core i5-13500H/別機種 | |
Core i5-13420H | |
Core i5-1340P | |
Core i7-1360P | |
Core i5-1345U | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1315U | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 7 7730U | |
Core i7-1365U |
PCMark10
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・5000以上・・・ハイスペック
・4000以上・・・中位モデル
・3000以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は5888
- Essentialは9825→通常用途やビデオ会議などかなり使いやすい
- Productivityは9022→かなり高速に使える
- Digital content creationは6249→高い性能
その他のCPUとの比較です。
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900H | |
---|---|
Core i7-13700H | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 5 7535U | |
Core i5-1335U | |
Core i7-1355U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 3 5425U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7520U | |
Core i5-1235U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 7730U | |
---|---|
Ryzen 5 7535U | |
Core i7-13700H | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 3 5425U | |
Core i9-13900H | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U | |
Ryzen 5 7520U | |
Core i5-1340P | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900H | |
---|---|
Ryzen 7 7735U/Pavilion Aero 13 | |
Ryzen 5 7535U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-13700H | |
Core i5-1335U | |
Core i7-1355U | |
Ryzen 7 7730U | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 5 7520U |
グラフィックス
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集、3DCADなどのグラフィックパワーが必要なものがしやすくなります。
簡単な画像編集や2DCADなどを使う人はグラボ無しでもよいと思いますが、本格的な作業をする場合や、サクッと終わらせたい方は、グラボ付きがおすすめです。
グラボはどちらもGDDR6 6GBですが、RTX 3050はローエンド、RTX 4050はミドルクラスの性能です。
ただし、最大グラフィックパワーは60Wと抑えられているので、そこまで高い性能にはなりません。
Fire Strikeは14,114、Time Spyは6294で、平均値よりも20%以上低いスコアでした。これは、最大グラフィックパワーが抑えられていることと、筐体がコンパクトなので低いスコアになったと思います。
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアです
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3070 | |
---|---|
RTX 2080S | |
RTX 2070 Super | |
RTX 4050 | |
RTX 3060 | |
RTX 4050/本機 | |
RTX 2060 | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 |
DX12で動作するWQHD(2K/2560×1440)向けのTime Spyです。
Time Spy
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4060 | |
---|---|
RTX 3070 | |
RTX 2080S | |
RTX 4050/平均 | |
RTX 3060 | |
RTX 2070 | |
RTX 4050/本機 | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
Radeon RX 6500M | |
GTX 1650 |
ディスプレイ
<レビュー機は3K DCI-P3 100% 120Hz>
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
14.5型 3K WQXGA |
なし | IPS | 400nit 350nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | リフレッシュレート |
1500:1 | DCI-P3 100% sRGB 100% |
170° | 最大120Hz 最大90Hz |
14.5型と不思議な大きさで、画面アスペクト比が16:10になります。
14インチの16:10と、15.6インチの16:9と比較してみますが、本機は一番情報量が多いです。15.6インチよりも大きいので、作業がしやすいです。
解像度は高精細WQXGA(2560×1600)か、3K(3072×1920)になり、細かい部分まで見やすいですね。また、視野角は170度と広いIPS液晶で、光沢なしになります。光沢がないと背景などが反射しにくいので、屋外でも使いやすいですね。
<レビュー機はDCI-P3 100%>
色域はデジタルシネマ規格のDCI-P3 100%か、Web用画像編集に合うsRGB 100%と広色域です。どちらも広色域なので、正確な色を見ながら編集ができます。
輝度は350ニトか400ニトで、こちらは輝度の目安です。ディスプレイの品質にもよるので、あくまでも目安として紹介しています。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
また、リフレッシュレートはデフォルトで60Hzですが、Fn+Rを押して60Hz→90/120Hz→Autoに切り替えることができます。もしくはWinodwsの設定→システム→ディスプレイ→ディスプレイの詳細設定からも変更できます。
最後に視野角のチェックです。問題なく、見やすいです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはLPDDR5-5200MHzで、グラボ無しモデルは最大32GB、グラボ搭載モデルは16GBになります。個人的にはグラボモデルも32GBまでできたら、業務用として使用しても満足いったかなと思います。
Memory Markで計測したら、過去最高の3365となりました。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Yoga Pro 7i Gen 8/LPDDR5-5200 | |
---|---|
DDR5-4800MHz平均 | |
LPDDR4-4266MHz平均 | |
LPDDR5平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
最新のSSD PCIe 4.0×4が搭載で、爆速です。データ移動はもちろん、パソコンの起動なども速いです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
本機種 | |
---|---|
PCIe 4.0×4 | |
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
パソコンに起動速度を計測したら、平均10.0秒と速いです。
1回目 | 10秒43 |
---|---|
2回目 | 10秒01 |
3回目 | 9秒94 |
4回目 | 9秒93 |
5回目 | 9秒87 |
平均 | 10.0秒 |
セキュリティ
セキュリティソフトをお考えの場合は、「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
Wi-Fi 6に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
バッテリー駆動時間
バッテリーは、なんと大容量73Whrで、最大約18時間のバッテリー駆動時間があります。長いですね~。急速充電にも対応しており、約2時間で満充電になります。
また、グラボ無しのモデルの電源は100Wと、一般的なノートパソコンの65Wより大きくなっています。
インターフェイス
インターフェイスは薄型PCにしては十分ありますが、SDカードリーダーがありません。なんででしょうね?ProモデルのクリエイターPCなのに・・・。
Thunderbolr 4は1つあり、USB Type-C 3.2 Gen 2は映像出力機能などがついているので、Thunderbolt 4の様に使えます。
データ転送速度はUSB Aが5Gbps、USB Type-Cは10Gbps、Thunderbolt 4は40Gbpsです。Lenovoではいくつかのドックやハブが販売されているので、Lenovoドックのレビューも併せてどうぞ。
右側面は電子式プライバシーシャッター、電源ボタン、マイク/ヘッドフォンジャック、そしてUSB 3.2 Gen 1になります。
左側面にはHDMIにUSB 3.2 Gen 2 Type-C((Powerdelivery 対応、DisplayPort 出力機能付き)、そしてThunderbolt 4があり、Thunderbolr 4はこういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。
また、Premium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
カスタマイズできないモデルにはプレミアムケアが標準搭載で、カスタマイズモデルは標準保証が標準搭載です。
ライバル機種
Yoga 9i Gen 8 14型
欠点が見つからないほど完成された機種で、最新スペックが満載、そしてスピーカーやその他のスペックも全体的に高い機種です。Evoプラットフォームで、ディスプレイは業務用レベル、グラボ無しのクリエイターPCとしては最高峰です
CPU | Core i7-1360P |
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メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(14型) | 2.8K/WQUXGA OLED 光沢 10bit |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
WEBカメラ | IR&FHD 1080p |
オーディオ | ハイディフィニションオーディオ Bowers&Wilkins スピーカー×4(ドルビーアトモスに最適化) |
重さ | 1.4㎏ |
バッテリー | 最大約15時間 |
付属 | Lenovo Precision Pen 2、バッグ |
価格 | 21.4万円~ |
Yoga 7i Gen 8 16型
16インチと大画面で、ハイエンドクリエイターPCです。ディスプレイは2.5K解像度と高精細でsRGB 100%の色域を持ち、Web用画像編集をするようなクリエイターに向いています。1.98㎏と重たいですが、バッテリー駆動時間が長いので、外出先でも長時間作業ができます
CPU | Core i5-1340P Core i7-1360P |
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メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(16型) | WQXGA IPS sRGB 100% |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | IR&FHDカメラ |
重さ | 約1.98㎏ |
バッテリー | 最大約21.5時間 |
付属 | Lenovoデジタルペン(モデルによってはオプション) |
価格 | 14.8万円~ |
Yoga 7i Gen 8 14型
ディスプレイがプロ向けの品質で、スペックも高い機種です。インテル13世代CPUに、メモリやSSDも最新、そして、ディスプレイは最高で2.8K OLED液晶が選べます。この機種の何がすごいかっていうと、WUXGAディスプレイもOLED液晶を採用しています。高品質PCです。
CPU | Core i5-1340P Core i7-1360P |
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メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(14型) | WUXGA/2.8K OLED DCI-P3 100% |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | IR&FHDカメラ |
重さ | 約1.49㎏ |
バッテリー | 最大約17.5時間 |
付属 | Lenovoデジタルペン |
価格 | 13.5万円~ |
まとめ
良い点
・最新スペックが満載
・CPU性能がかなり高い
・メモリが最大32GBと大きい
・リフレッシュレートが高い
・アルミニウム素材でおしゃれ・傷もつきにくい
・Evoプラットフォームで性能が高い
・画面比が16:10で、14.5型でも15.6型以上の情報が表示される
・スピーカーやマイク、カメラもハイスペック
・バッテリー駆動時間が長い
・グラボ搭載モデルはすごく軽い
残念な点
・SDカードリーダーがない
・グラボ無しモデルは若干重たい
総合評価
クリエイターPCとしては、グラボが最大でRTX 4050なので、中の上クラスのスペックです。グラボ無しのモデルとして見たら、最高峰になると思います。
グラフィックパワーは抑えられていましたが、これは小型機種の宿命ですね。より大きなパワーが必要な場合は、持ち運びに不向きですが大きなゲーミングPCの方がいいです。
どちらを取るかですね。機動性か性能か。
また、SDカードリーダーはないですが、別途SDカードリーダーを購入して接続したら大丈夫です。