Lenovo Yoga Pro 7i Gen 10 Aura Edition(14型 Intel)のレビューです。
今まで多くのYogaをレビューしてきたし、筆者のメイン機種もYogaですが、最高のYogaを見つけました!
本機は超高品質なディスプレイや美しいボディなど「いつもの」Yogaの良さを持ちつつ、なんとSDカードリーダーが搭載し、しかもSSDの増設が可能なんです。
こんなYoga見たことないですよ。
今までクリエイターが「これが欲しい!」と思っていたものが追加された機種で、完璧なんじゃない?って思いました。
しかも画面比が16:10の14.5インチで、15.6インチ以上の情報が表示できるので、外出先でも生産性を落とさずに使えます。
レビュー機はメーカからお借りしており、スペックはCore Ultra 9 285H、LPDDR5X-8533MHz 32GB、SSD 1TBになります。
まずは本機の良い点、残念な点です。
良い点 | 残念な点 |
超高品質ディスプレイ | ちょっと重たい |
Evo Editionプラットフォーム認証+Aura Edition | – |
CPUとグラフィック性能がめちゃくちゃ高い | – |
14.5インチだが15.6インチ以上の表示が可能 | – |
高画質500万画素のWebカメラ | – |
良いスピーカー | – |
SSDの増設が可能 | – |
SDカードリーダー | – |
Wi-Fi 7 | – |
・新着セール情報
Contents
Yoga Pro 7i Gen 10 Aura Edition(14型 Intel)のスペック
CPU | Core Ultra 7 255H Core Ultra 9 285H |
---|---|
メモリ | LPDDR5X-8533 32GB |
ストレージ | SSD 1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(14.5型) | 3K OLED DCI-P3、Adobe RGB |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 7 |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | 500万画素+IRカメラ |
オーディオ | Dolby Atmos、2W×2基 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 325.3 × 228.1 × 16.9mm |
重さ | 1.54㎏ |
バッテリー(PCMark10で計測) | 最大約14.3時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 18.9万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはCore Ultraシリーズ2が搭載で、Core Ultra 9も7も同じ16コア16スレッドで、13 TOPSになります。
メモリはLPDDR5X-8533MHzでオンボード32GB、ストレージはSSD PCIe 4.0で1TBとどちらも高性能で大容量です。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長い14.5インチで、15.6インチ並みの情報が表示できます。
解像度は3K(3000×1872ドット)のOLEDディスプレイを採用しており、OLEDなので完全な黒を描写でき、高品質PureSight Proディスプレイ、HDR1000に対応し、デジタルシネマ規格のDCI-P3 100%にAdobe RGB 100%、そしてΔE<1と色域が広く、リフレッシュレートは120Hzとぬるぬるです。
その他のスペックはWindows 11 HomeかProを選択でき、無線はWi-Fi 7に対応、Webカメラは超高画質500万画素で、顔認証のIRカメラ付きになります。
14.5インチで1.54㎏と毎日の持ち運びには重たいですが、バッテリー駆動時間は長めの最大14.3時間になります。
また、重たい分、Yogaでは珍しくインターフェイスが充実しており、USB-Aが2つ、Thunderbolt 4も2つ、マイク/ヘッドフォンジャックにHDMI、そしてSDXCカードリーダーがあります。
やっと、やっとクリエイターPCにSDカードリーダーが搭載した!!
これ、結構当たり前のように聞こえますが、クリエイターPCなのにSDカードリーダーがない機種って多いんですよ。いや、多いというよりもむしろ搭載していないのがほとんどです。
私が覚えている限り、クリエイターPCにSDカードリーダーがあったのはワークステーションくらいじゃないでしょうか?Yogaでは、記憶にありません。
筆者は一眼を使うのでSDカードリーダーは必須ですよね。って言っても、今言ったようにSDカードリーダーはほとんど搭載していないので、いつもアダプタを使っています。
これだけでもうれしいですが、本機はEvo Editionプラットフォーム認証にAura Editionの快適ハイエンドPCです。
よくある質問と回答
ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。
質問 | 回答 |
---|---|
納期が変わりました。こういうことは良くありますか? | 時期によりますが、大きなセールがある12月、1月、そして新年度に向けての買い替え需要が高い3月4月、サマーセールがある7~8月は納期がずれることがあるようです |
出荷からどのくらいで届きますか? | 経験からみると、出荷から通常2~3日以内に届くと思います(購入日からじゃなく出荷されてから) |
画像・動画編集に使えますか? | 当サイトの計測ではRTX 3050に近いスコアが出ていたので、動画編集もしやすいです |
ファンはうるさいですか? | ベンチマーク計測時は47dBと音はしますが、一般的な使用をしているときは静かです |
PD充電できますか? | Thunderbolt 4があるので可能です |
PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? | Thunderbolt 4があるので可能です |
オンラインレッスンに合いますか? | カメラの解像度は500万画素と高いので、講師の方にも、オンライン配信の方にも合うほどの品質です |
メモリ/ストレージの増設はできますか? | いいえ、できません |
持ち運びに向いていますか? | 14.5インチで1.54㎏とこのサイズにしてはちょっと重たいですが、コンパクトでバッテリー駆動時間も長めなので持ち運び向きです |
ディスプレイは明るいですか? | 最大1000ニットとすごく明るいです |
Officeの使い心地は? | 快適に使えます |
PCを快適に使う目安のスペックは? | どのモデルを選んでも快適に使えます |
ディスプレイの色域の違いは何ですか? | 色域が広いとより正確な色を描写できます。広さはAdobe RGB(これはほとんどない) >DCI-P3 > sRGB > NTSC 45%になり、本機はAdobe RGB 100%でΔE<1になります |
バッテリー駆動時間は長いですか? | PCMark10計測で14.3時間と長めです |
リフレッシュレートはいくつですか? | 最大120Hzです |
以下にて本機の特徴をご紹介します。
Lenovo Aura Editionとは?
執筆時現在3つのThinkPadと1つのYogaがAura Editionとして販売されています。
スマートモードにはシールドモードやアテンションモード、コラボレーションモードなど、PCをより安全に、そしてより賢く使える機能があります。
スマートシェアはスマートフォンをPCにタップするだけでデータ転送ができ、スマートケアは国内どこにいてもバーチャルサポートを受けることができます(有料)。
この特徴については「Lenovo Aura Editionとは?」にまとめたので、こちらをどうぞ。
個人的に気に入っているのは、Smart Shareです。
Evo Editionプラットフォーム認証に準拠
本機は5世代めのEvoプラットフォーム認証に準拠している特別な機種です。
Evoは14世代以降のCPUを搭載しているすべてのPCが準拠しているわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。
14世代CPU搭載のEvoプラットフォーム認証の主な要件は75を超え、Intel曰く「高性能、高速充電、長寿命バッテリー、即時起動、クラス最高の接続性、および最適なサイズと重量など、75 を超える項目について、妥協することない高い水準をクリアする必要がある」とのことです。
以下は要件の一部です。
- Core Ultra 5/7/9搭載
- Intel Arc、もしくはdGPU搭載
- アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
- 電源を問わずにレスポンスが良い事
- フルHDで実利用10時間以上のバッテリー駆動時間
- フルHD以上
- 1.5秒以内でスリープから復帰
- 生体認証/近接デバイス認証対応
- 30分の充電で4時間以上駆動
- 15㎜以下(iGPU)もしくは20㎜以下(dGPU)の厚さ
- Wi-Fi 6E実装
- Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
- フルHD以上のWebカメラを搭載
- 音声ノイズ抑制や背景ぼかしなどの機能
- Windowsスタジオエフェクト対応
- Thunderbolt 4搭載
- EPEATR Silver以上などサステナブルであること
- Intel Unisonのサポート
代々、Evoプラットフォーム認証を受けた機種は数えるほどしかなく、特別な機種になります。
Lenovo AI Nowが使える
Lenovo AI Nowは、簡単に言うと「完全無料でインターネット不必要、そして完全にローカルで処理をするChat GPT」と言った感じで、プラスアルファの機能があります。
これ凄いんですよ。無料で、しかも回数制限もなく、自分好みのAIアシスタントを簡単に構築できます。
Local AI Modeでは完全にローカルで処理をするため、今まで情報漏洩の観点からChat GPTなどを使えなかった人にも合います。
Lenovo AI Nowには以下の機能があります。
・Local Chat(Chat GPYやGeminiみたいなもの)
・Knowledge Assistant(パーソナルナレッジベース (PKB) にファイルをアップし(ローカルに保存される)、検索、要約、洞察などができる)
・PC Assistant(Windowsの設定などを簡単にできる便利機能)
・Cloud Chat(現在使えないが、オンライン版のチャットのよう)
・Explore(Lenovo AI Nowの機能を1画面にまとめた項目)
こちらで詳しいレビューをしているので、ぜひ読んでみてください。
500万画素高画質カメラ
WEBカメラは超高画質500万画素で、顔認証のIRカメラ付き、そして電子式プライバシーも搭載しています。ちなみに、電子式なのでシャッターを閉じてもカメラの見た目は変わりません。
上の画像は本機のWEBカメラと、一般的なビジネスPCに搭載されるFHDのWEBカメラで撮影した同じ人形で、本機は高画質ですがちょっと暗く映っています。
マイクはノイズキャンセリング機能付きの3Dアレイマイクが4つ搭載しており、スピーカーは2Wのウーファーが2つ、2Wのツイーターが2つになります。
動画で紹介しますが、音質はすごく良いです。
また、本機にはNPUが搭載しているのでWindowsスタジオエフェクトが使え、自動フレーミングやアイコンタクト、背景のぼかしなどの効果が簡単に使えます。
超高品質ディスプレイ
ディスプレイはすごくきれいです。Yogaのディスプレイは本当にきれいで、目も疲れにくいし、色も正確に描写できるし、コントラスト比も高く見やすいです。
超高品質ディスプレイで特徴が多いです。
・14.5インチ
・3K OLEDで高精細、そして完全な黒を描写できる
・画面比16:10で15.6インチ並みの情報量
・PureSight Proディスプレイで、よりシャープな映像がより速く、そしてより現実の様に描写できる
・ΔE<1、DCI-P3 100%、Adobe RGB 100%でプロ向けの正確な色を描写できる
・コントラスト比100万:1でくっきりすっきり
・ハイダイナミックレンジのHDR1000対応で白はより白く、黒はより黒く描写
・最大1000ニト
・TÜV 認定のブルーライト低減
・マルチタッチ
・120Hzのリフレッシュレートでぬるぬる
大きな特徴はこちらです。
本機は画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16:9の15.6インチディスプレイよりも多くの情報を表示できます。このおかげでスクロール回数も減るし、一目でより多くの情報を見て取れるので作業効率もアップします。
<例のため少し誇張しています>
ΔE<1(Delta E測定で1以下)なので、現実のものと色差は肉眼ではわからないくらいになります。言い換えると、現実にあるものと本機のディスプレイに映し出されたものは、ほぼ同じ色彩であるということです。
PureSight Proの詳細は公開されていないのですが、PureSightはいくつかの旧モデルにも採用されており、「よりシャープな映像がより速く、そしてより現実の様に描写できる」とのことです。今回はPro版なので性能が上がっているんだと思います。
色域はDCI-P3 100%・Adobe RGB 100%と広く、一般的なクリエイターPCに採用されることが多いsRGB 100%よりもより正確に色を描写できます。動画・画像編集、2D/3DCADなどのクリエイティブワークや、動画視聴にすごく合います。
こちらは黒をどれだけ描写できるかの比較で、完全な黒を描写できるOLEDディスプレイなのでしっかりと黒を表現できています。またコントラスト比は100万対1と高いので、メリハリのある映像になっています。
オリジナル画像よりも色鮮やかで、黒も真っ黒です。
視野角はどこから見ても暗くなる部分がなくしっかりと見えています。
輝度はピーク時1000ニト(標準500ニト)とかなり高いです。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
おしゃれな筐体
Yogaの筐体はどれも美しいですね。筆者のメイン機種はYogaを使用しているのですが、それもこれもこの美しいボディと高品質なディスプレイに惹かれたからなんです。
背面から見てもおしゃれ感が高いです。
ベゼルも細く、すっきりした見た目です。
ベゼル幅は左右5.5ミリ、上12.0ミリ、下は7.5ミリでした。細いですね~。
寸法は幅325.3ミリ、奥行き228.1ミリ、厚さ16.9ミリとコンパクトです。もちろん14インチよりも一回り大きいですが、15.6インチよりも小さいです。
重さは実測1539gで、軽いわけじゃないです。
ディスプレイは180度開くので、人と画面共有するときなんかに便利です。
また、指一本でディスプレイを開けることができるので、片手にドリンクなど持っていてもすぐに開いて(顔認証もあるので)使うことができます。
アダプタはスリムタイプですが大きめの100Wになります。
豊富なインターフェイス
インターフェイスはThunderbolt 4が2つ、USB-Aも2つ、そしてSDカードリーダー、HDMIに3.5ミリジャックがあるのですごく便利です。Yogaでドックを使わなくても十分なPCって本機くらいじゃないでしょうか?
右側面には電源ボタンと。電子式プライバシーシャッターボタンもあります。
SDカードリーダーンの速度はリード84MB/秒、ライト61MB/秒と速くないですが普通です。
キーが大きく使いやすいキーボード
キーボードは日本語キーのバックライト付きで、ほぼすべての主要キーが同じ大きさなのでタイプミスしにくかったです。
個人的に良く使う左右カーソルキーも大きいので、好きなキーボードです。
コパイロットボタンもあるので、調べ物や疑問があるときもワンタッチで呼び出せるので快適です。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測18.9×18.4㎜とフルサイズ並みで窮屈じゃなく、キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1.5㎜で、Yogaにしてはタイピングしやすいキーボードでした。
タッチパッドは実測135.6ミリ×80.3ミリと大きく、操作しやすいです。
Wi-Fi 7に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11be (Wi-Fi 7) |
2.4/5/6GHz | 46Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 7に対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。
6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。
Intel Core Ultraシリーズ2搭載
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
Core Ultra 9も7も16コア16スレッドと多コア多スレッドで、すごく性能が高いです。
筆者はCore Ultra 7 258V(8コア8スレッド)搭載モデルを使っていますが、Core Ultraシリーズ2のHシリーズはこれよりも全然使いやすいです。やっぱり多コア多スレッドじゃないと、まともな作業ができないです。
以下にてベンチマークを紹介しますが、レビュー機はCore Ultra 9 285Hが搭載しています。
CPUの性能を測るCPU Markのスコアは38228とかなり良いスコアでした。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ/本機 青/その他
Core Ultra 9 285H | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 9 185H | |
Ryzen AI 9 365 | |
Ryzen 7 8845H | |
Core Ultra 7 165H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8840HS | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125H | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core i5-1335U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 165U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS |
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア1034、シングルコア129とどちらもめちゃくちゃ良いスコアでした。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 9 285H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Core Ultra 7 155H | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640U | |
Core i5-13420H | |
Apple M1 | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1280P |
シングルコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
Core Ultra 9 285H | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 7 155H | |
Core i5-13420H | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1280P |
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。
Single Precision(単精度)は5025、Half Precision(半精度)は2018、Quantized(量子化スコア)は8141とめちゃくちゃ高い性能でした。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 285H | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 8640HS | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
---|---|
Core Ultra 9 285H | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 285H | |
---|---|
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は7601→ハイスペック
- Essentialは10860→通常用途やビデオ会議などはすごく快適にでできる
- Productivityは8879→すごく快適に使える
- Digital content creationは12362→めちゃくちゃ高い性能
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 9 285H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i5-13420H | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5500U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 9 285H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 285H | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1260P | |
Core i5-13420H | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 PRO 6650U |
5分の風景を撮影した4K動画の、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。
3回計測し平均は3分5秒と結構速かったです。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 7 258V | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Core Ultra 9 285H | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i7-14700+RTX 4060 | |
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060 |
グラボ並みのグラフィックス性能
グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。
3Dグラフィックス性能を測る3D Graphics Markのスコアは、7333とすごく高かったです。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 9 285H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1340P | |
Core i5-13420H |
次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。
Fire Stikeは10106とすごく良く、外部グラフィックカードのGTX 1650 Max-Qよりも50%ほど高いスコアで、RTX 3050並みのスコアです。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
Core Ultra 9 285H | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i5-13420H |
次は2Dゲームのベンチマークで、軽めのゲームであるドラゴンクエスト10は20409で「すごく快適」、重ためのFFXIV黄金のレガシーは9317で「快適」でした。(画質はFHD)
総合してみると、中量級ゲームも視野に入り、毎日いくつもの編集をするプロじゃなければ、画像・動画編集も快適にできるほどの性能です。
高い排熱性能
底面にはメッシュの大きな通気口があります。
ただし、通気口の裏側(筐体内部に位置する方)には通気口をふさぐように補強用のプラスチックが配置されているので、実質、大きな通気口の左右部分しか使えていないと思います。
筐体内部には2つのファンに2本のヒートパイプ+アルファがあります。さすが上位モデルなので、高い排熱仕様です。
CPUの性能を100%フルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PC表面温度と底面温度、そして騒音値を計測しました。
この時のPC表面温度は38.7度と低くめでしたが、騒音値は平均47dBとファンの音がしっかりと聞こえます。
ベンチマークで紹介したようにあれだけの高い性能が出ているので、騒音値はこのくらいかと思います。
PC底面温度は、36.5度と表面よりも2℃ほど低かったですが、膝の上に置いて使うと通気口をふさいでしまうので、もっと温度が高くなるかもしれません。
ちなみに普通に使っていてCPUを100%使うことはほぼないので、ここまでの音や温度を見ることはないと思います。
SSDの増設が可能
実は、Yogaなので全然期待していなかったのですが、排熱性能を調べているときにいいものを発見しました。
ここ、大きく「SSD2」って書いてますね。
なんと、M.2スロットがあるのでSSDの増設ができるんです!!
YogaでSSDの増設ができる機種なんて、ほとんどないですよ。これはうれしい。
元々入っているSSDはType-2242で、増設できる方はType-2280になります。
その他の特徴
高性能メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR5X-8533MHzの32GBで、Memory Markで性能を計測したら3413とすごく良いスコアでした。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
本機種LPDDR5X | |
---|---|
LPDDR5X平均 | |
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
シーケンシャル速度が速いストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 4.0の1TBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は6963MB/秒、ライト(書き込み速度)は6559MB/秒とリードも速いですが、ライトがめちゃくちゃ速いです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
本機種 | |
---|---|
PCIe 4.0×4 | |
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
起動時間を計測しました。5回計測した平均は13秒台とすごく速いです。
1回目 | 13秒 |
---|---|
2回目 | 13秒 |
3回目 | 13秒 |
4回目 | 13秒 |
5回目 | 13秒 |
平均 | 13秒 |
バッテリー駆動時間
バッテリーは84Whrと大容量で、PCMark10のバッテリーテストは約14.3時間、150nitの輝度で動画再生をした時は最大約16.5時間ほどになります。
バッテリー駆動時間は結構長いので、重たい作業をしても半日くらい使えそうです。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、通常であればPremium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができますが、執筆時現在、まだこの保証はありません。こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
まとめ
良い点
・超高品質ディスプレイ
・Evo Editionプラットフォーム認証+Aura Edition
・14.5インチだが15.6インチ以上の表示が可能
・高画質500万画素のWebカメラ
・スピーカーが良い!
・Wi-Fi 7に対応
・CPU・グラフィック性能がめちゃくちゃ高い
・SDカードリーダー搭載
・SSDの増設が可能
残念な点
・もうちょっと軽かったら持ち運びがしやすかった
総合評価
これ、個人的にYogaで一番良いPCだと思います。
だって、本機以外のYogaでSDカードリーダーが搭載しているものはないし、14.5インチなので画面がでかい!
しかも、今までレビューをしたグラボなしのYogaで最高のグラフィック性能でした。
また、CPU性能もメモリ性能も高いし、SSDも高品質で高速でしたね。
いや、これ最高じゃないですか?
しかも最安モデルは18万円からと安めです。
購入先