Lenovo ThinkStation P350 Tinyのレビュー 最大6画面使えるトレーダー向けワークステーション

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エントリークラスのワークステーションで、最大で最新11世代のCore i9が搭載でき、エントリ―クラスのQuadro T600かP1000選べます。

性能的に旧モデルのP340 Tinyから微増した程度ですが、価格が安くなっている分お買い得の機種です。

2DCADや簡単な3DCADをやるクリエイターや、複数画面を使って作業をするトレーダー、画像編集や動画編集をする人に合う機種です。

Lenovoでは7/25まで激熱サマーセールを実施中で、めっちゃ安いです。

土日は週末セールをやっているのでお見逃しなく!

ThinkStation P350 Tinyのスペックレビュー

Lenovo ThinkStation P350 Tiny 正面

CPU Core i3-10105/10305/10325
Core i3-10105T/10305T
Core i5-11400/11500/11600
Core i5-11400T/11500T/11600T
Core i7-11700/11700T
Core i9-11900/11900T
メモリ 最大64GB
ストレージ SSD x2
グラフィックス 内蔵グラフィックス
Quadro T600/P1000
スピーカー 内蔵
有線 ギガビットイーサネット
無線 オプションで搭載可能
付属 キーボード、マウス
電源 170W/230W
セキュリティ パワーオン パスワード、ハードディスク パスワード、
アドミニストレーター パスワード、セキュリティケーブルスロット、USBロック(BIOS)、TPM
寸法(幅x奥行きx高さ) 36.5 x 182.9 x 179㎜
重さ 最大1.25㎏
保証 1年間オンサイト修理
価格 6.8万円~

パソコンの頭脳であるCPUは第10世代のCore i3と第11世代のCore i5、i7になり、一番性能が低いCore i3-10105TでもPassmarkスコアが8354と高めで、Core i9に至っては23320とモンスタークラスの性能です。ただし、グラフィックスは内蔵グラフィックスか、エントリ―クラスのQuadro T600,Quadro P1000なので、エントリ―クラスの性能です。

メモリは2スロットあり最大64GB、ストレージもSSD 2枚搭載可能で最大4TBと、このサイズの筐体にしては良いと思います。ただし、Raid設定はできないのでご注意を。

インターフェースも充実しており、Displat portやHDMI、Mini DPは合計最大6つ搭載できるので、複数のモニターも使いやすいです。

無線はオプションでWiFi6も搭載可能、有線はギガビットイーサネットが標準搭載、キーボードやマウスも標準搭載と、モニターを持っていたらすぐに使い始めることができるのもポイントですね。

電源は170Wか230Wと必要十分な容量で、総合的に見ると低負荷な作業に合うワークステーションになります。

公式サイト

旧モデルとの比較

Lenovo ThinkStation P350 Tinyと旧モデルの筐体<左/本機種・右/ThinkStation P340 Tiny>

旧モデルのThinktation P340 Tinyとの比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 Thinktation P340 Tiny
CPU 10世代Core i3
11世代Core i5~i9
10世代Core i3~i9
メモリ 64GB 64GB
ストレージ SSD x2 SSD x2
グラフィックス 内蔵グラフィックス
Quadro T600/P1000
内蔵グラフィックス
Quadro P620/P1000/
無線 WiFi5/6(オプション) WiFi5/6(オプション)
電源 170W/230W 170W/230W
重量 1.25㎏ 1.4㎏
価格 6.8万円~ 8.4万円~

最大重量は違いますが、同じ筐体を使っていますね。インターフェースの配置や形状も全く同じです。

変更点は以下になります。

  • CPUが10世代から11世代に
  • メモリ周波数が2933MHzから3200MHzに
  • Quadro P620がT600に
  • 最低価格が1.6万円下がった

プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-11900  23320
Core i9-11900T  21553
Core i7-11700  21306
Core i7-11700T  ???
Core i5-11600  18215
Core i5-11600T  ???
Core i5-11500  17859
Core i5-11500T  ???
Core i5-11400  17556
Core i5-11400T  13367
Core i3-10325  ???
Core i3-10305  9689
Core i3-10305T  8136
Core i3-10105  9007
Core i3-10105T  8354

ちょっと種類が多すぎるので旧モデルのスコアを載せませんでしたが、旧モデル最高のCore i9-10900は21279、最低のCore i3-10100Tは7555です。全体的にスコアが伸びています。

グラフィックボードはP620が最新のT600に、そしてP1000は同じものになります。T600を選ぶ場合は性能が上がっていますが、P1000は同じものなのでCPUの性能分、若干高い性能になります。

全体的に見ても、そこまで性能が上がった機種ではないですが、価格が安くなっているので旧モデルよりお得です。

ライバル機種

Lenovo ThinkStation P350 Tinyと比較機種の筐体<左から本機種・ThinkStation P340 SFF・ThinkPad P15s Gen 2>

本機種と似たようなスペックの機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

本機種 P340 SFF P15s Gen 2
CPU 10世代Core i3
11世代Core i5~i9
10世代Core i3~i9
Xeon
Core i5-1135G7/1145G7
Core i7-1165G7/1185G7
メモリ 64GB 128GB(ECCメモリあり) 48GB
ストレージ SSD x2 SSD x2+HDD x2 SSD 1TB
グラフィックス Quadro
T600/P1000
Quadro
p400/620/1000
Iris Xe
Quadro T500
通信 WiFi6・ギガビットイーサネット
電源 170W/230W 380W 65W
重量 1.25㎏(最大) 5.7㎏(最大) 1.75㎏(最小)
価格 6.8万円~ 11.4万円~ 19.2万円~

本機種の様に、こんな小さな筐体のワークステーションってないので比較機種はバラバラですが、上位スペックが組めるP340 SFFか、もうノートパソコンでも性能がそんなに変わらないのでThinkPad P15sも検討に入るかもしれません。

各機種の特徴です。

  • 本機種・・・ここまで小型でエントリークラスとは言えQuadro搭載のワークステーション。低負荷な作業ならこれで十分。
  • P340 SFF・・・本機種に比べると大きな筐体で、Xeon搭載可能、電源も380Wと大きめです。グラボは最大P1000と同じですが、Xeonが搭載できるのでCPU性能が欲しい作業向け
  • P15s Gen 2・・・同じくエントリ―クラスのワークステーションですが、ノートパソコンなので持ち運び可能。

Windows 11

Microsoftが2021年6月にWindows 11を発表しました。今までのWindowsのアップデートと違い、全機種アップデートできるわけじゃなく、以下の要件を満たした機種のみになります。

  1. 1GHz以上で動作する複数コアを搭載した64bitCPU
  2. メモリ4GB以上
  3. ストレージ64GB以上
  4. DirectX 12サポート
  5. 9インチ以上720p以上の解像度
  6. Microsoftアカウント
  7. ネット接続
  8. UEFIによるセキュアブートをサポート
  9. TPM 2.0

1~8は現在公式サイトで販売されている機種であればほぼ大丈夫なのですが、TPM 2.0というセキュリティチップは搭載していない機種が多いんです。

ただし、本機種の様なワークステーションやビジネスモデルにはTPM 2.0が標準搭載なので問題ありません。

万が一Windows 11に対応しない機種を購入した場合は、2025年10月までWindows 10がサポートされるので4年ほど使うことができます。4年なのでちょうど買い替え時期に当たるくらいなので、これを良しと取るかどうかは人によりますね。

メリット・デメリット

良い点

・小型軽量で省スペース
・低価格

残念な点

・価格は安くなったが、旧モデルから大して性能も上がっていない

ThinkStation P350 Tinyの特徴

Lenovo ThinkStation P350 Tiny 付属のマウスとキーボード、別売りモニター

Tinyと言う名前からも分かるように、かなり小さいですね。

・幅36.5㎜(1,000円札の短辺76㎜の半分)
・奥行き182.9㎜(一万円札の長辺160㎜+2㎝)
・高さ179㎜(一万円札の長辺・160㎜+2㎝)

とほぼ同じサイズです。このサイズなのでシェルフにも置けるし、デスクに置いても邪魔にならないですね。

Lenovo ThinkStation P350 Tinyと鉛筆の長さ比較

寝かせて置いたら鉛筆(約178㎜)とほぼ同じです。これだけ小さいと盗難の心配もありますが、ワイヤーを付けるセキュリティスロットもあるので安心です。

Lenovo ThinkStation P350 TinyとオプションのウルトラスリムDVDスーパーマルチドライブ

ちょうどよいサイズの光学ドライブ(DVDスーパーマルチドライブ、DVD-ROMドライブ)も、オプションから購入できます。

バーティカルスタンドに載せたLenovo ThinkStation P350 Tiny 左斜め前から

こちらのバーティカルスタンドも、オプションから購入できます。

Lenovo ThinkStation P350 Tiny 左側面

左側面はメッシュ状になっています。

Lenovo ThinkStation P350 Tiny 右側面

右側面には小さなメッシュ状の吸気口があり、カスタマイズから「ツールレス」を選ぶと工具なしで簡単に筐体内部にアクセスできるので、カスタマイズやメンテナンスがしやすくなりますね。

Tiny in one

専用のTiny in oneモニターを購入すれば、上の写真の様にモニターと合体できるので場所を取りません。

MILスペック

米軍の物資調達規格であるMILスペックに準拠しており、落下テストや湿度・温度テストなどの様々なテストをクリアした機種になります。耐久性や信頼性の高い機種なので、安心して使えますね。

ISV認証

ISV(独立系ソフトウェアベンダー)により、アプリケーションとの互換性や安定稼働、高い運用性をテストされてISV認証を取得しているので、安心して使えます。

英語版のみですが、Lenovoのサイトでどのベンダーのどのソフトと互換性があるか確認が出来ます。例えば下の画像は本機種「P350 Tiny」「Autodesk」「Autodesk AutoCAD」で検索した結果です。

Lenovo ThinkStation P350 TinyのISV認証

もちろん、Certified(認証済み)となっています。

CPU

 

Core i3 10105/10105T 10305/10305T 10325
開発コード Comet Lake
製造プロセス 14nm
コア/スレッド 4/8
ベースクロック 3.7/3GHz 3.8/3.0GHz 3.9GHz
ターボクロック 4.4/3.9GHz 4.5/4.0GHz 4.7GHz
キャッシュ 6MB 8MB 8MB
TDP 65W/25W 65W/25W 65W
Core i5 11400/11400T 11500/11500T 11600/11600T
開発コード Rocket Lake
製造プロセス 14nm
コア/スレッド 6/12
ベースクロック 2.6/1.3GHz 2.7/1.5GHz 2.8/1.7GHz
ターボクロック 4.4/3.7GHz 4.6/3.9GHz 4.8/4.1GHz
キャッシュ 12MB
TDP 65W/25W
Core i7 11700/11700T 11900/11900T
開発コード Rocket Lake
製造プロセス 14nm
コア/スレッド 8/16
ベースクロック 2.5/1.4GHz 2.8/1.9GHz
ターボクロック 4.9/4.6GHz 5.2/4.6GHz
キャッシュ 16MB
TDP 65W/125W

CPUは性能が高い通常版と、省電力のTシリーズが搭載です。小さな筐体なので、発熱が高くならないようにTシリーズを選ぶのがいいかなと思います。

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Xeon Gold 6230  23330
Core i9-11900  23320
Core i9-11900T  21553
Core i7-11700  21306
Xeon Gold 6226  19810
Core i7-11700T  ???
Core i5-11600  18215
Core i5-11600T  ???
Core i5-11500  17859
Core i5-11500T  ???
Core i5-11400  17556
Core i5-11400T  13367
Core i3-10325  ???
Core i3-10305  9689
Core i3-10305T  8136
Core i3-10105  9007
Core i3-10105T  8354

Core i3はノートパソコン並みの性能なので、おそらくCore i5以上を選ぶことになると思います。

こちらはCinebench R23のスコアで、マルチコア性能はパソコンの総合性能、シングルコア性能が高いとクリエイティブワークがしやすくなります。まだ出たばかりでデータが少ないので、分かり次第追記します。

Cinebench R23

オレンジ色・・・マルチコア 青・・・シングルコア

Core i9-11900 ??
1630
Core i9-11900T ??
1538
Core i7-11700 ??
1538
Core i7-11700T ??
1538
Core i5-11600 ??
1508
Core i5-11600T ??
??
Core i5-11500 ??
1492
Core i5-11500T ??
??
Core i5-11400 ??
1492
Core i5-11400T ??
??

 

グラフィックス

グラフィックスは内蔵グラフィックスか、Quadro T600かP1000が選べます。

T600 P1000
アーキテクチャ Turing Turing
CUDAコア 640 640
メモリタイプ GDDR6 GDDR5
メモリ容量 4GB 4GB
メモリ帯域幅 80Gbps 96Gbps
TDP 40W 40W

どっちもどっちといった性能ですが、T600は前作のP620に比べ大きく性能が上がっているので、より使いやすいと思います。

公式サイト

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

本機種はこんなに小さな筐体なのにメモリスロットが2つあり、最大64GBも搭載できます。また、メモリはDDR4-3200MHzで、現行最高の周波数があるので処理速度も激速です!

ストレージ

SSD(PCIe NVMe) HDD
最大データ転送速度 最大32Gbps 最大6Gbps(SATAの場合)
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響するパーツです。

本機種には最新のPCI Express 4.0 x4が搭載で、データ転送速度は爆速ですね。今までの最高速度だったPCI Express 3.0×4よりも帯域幅が2倍になったので、ボトルネックも起こりにくく、シーケンシャル速度も7割増しほどになっています。

セキュリティ

以下は全てではないですが、このようなセキュリティが搭載しています。

  • Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれます。
  • TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
  • ハードディスクパスワード・・・ハードウェアレベルでパスワードを設定できるので、パソコン内部のデータが盗み見られる可能性がかなり減ります
  • セキュリティケーブルスロット・・・パソコンが持ち出されないようにロックするワイヤー設置する個所
  • USBロック・・・設定したパスワードを入力しないと、USBポートが使えなくなる機能

LenovoのThinkStationには「ThinkShield」というセキュリティ機能があり、いくつものセキュリティが搭載されています。

Lenovo ThinkShield

BitLockerや自己修復BIOS、エンタープライズ暗号化など、法人向けのセキュリティです。詳しくはこちらをどうぞ。

無線

無線はカスタマイズから追加でき、WiFi5やWiFi6が搭載可能です。

WiFi6は現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっており、今まで5GHzにしか対応していなかった周波数が、2.4GHzと5GHzと2バンドに対応しました。無線通信をするならWiFi6が良いですね。

電源

電源は170W(89%)か230W(89%)で、電源変換効率が高いですね。

例えば100Wの電源だからと言って100W供給されるわけではなく、変換効率(電源の質)によって変わります。

通常はStandardやBronze、Goldなどで表示されますが、本機種は%で表示されていて、変換効率が89%なのでGOLD相当の電源だと思います。

  • 80PLUS Bronze・・・82%~85%
  • 80PLUS Silver・・・85~88%
  • 80PLUS GOLD・・・87%~90%
  • 80PLUS Platinum・・・90~92%
  • 80PLUS Titanium・・・92~94%

変換率が高いと若干省エネにもなるし、パソコンも長持ちします。と言うのも、パソコンも人間も同じで、100%の力でマラソンをするより、50%の力でマラソンをした方が長時間走れますよね?パソコンも同じで、フルパワーで稼働するよりも余力を持って電力を供給した方が長持ちするんです。

ざっくり消費電力を計算したところ、Core i9+Quadro P1000の最高スペックで185Wとなったので、230Wを選んでいたほうが無難だと思います。

インターフェイス

Lenovo thinkStation P350 Tinyの前面インターフェース

前面インターフェイスは、イヤフォン・マイクコンボジャック、USB-A 3.2 Gen2、USB-C 3.2 Gen 2、電源ボタンがあります。

Lenovo thinkStation P350 Tinyの背面インターフェース

背面には、セキュリティスロット、電源コネクタ、Display Port、USB-A 3.2 Gen1が2つ、HDMI、USB-A 3.2 Gen2が2つ、そしてイーサネットがあり、12番の項目はグラフィックボードを搭載したらmini Display Portが4つ付きます。

インターフェースはかなり十分だと思います。

Lenovo ThinkStation P350 Tinyに6つのモニターを接続

映像出力機能があるポートが最大6個あるので、6画面表示も可能です!

サポート・保証

標準で1年間の「オンサイト修理」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、翌営業日オンサイト修理+プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは翌営業日の修理と24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

オンサイト修理とは、エンジニアが会社や事務所・自宅に来て、現場で修理する保証です。

まとめ

プロセッサーはかなり高いスペックにできますが、グラフィックボードはエントリークラスなので、2D CADや簡単な3DCADを作るようなプロのクリエイター、もしくは画像編集に向いている機種ですね。個人使用であれば動画編集もそこそこしやすいです。

ただし、これだけ小型筐体なので、あまり発熱が高いハイスペックCPUを搭載すると、筐体が熱くなりやすいので、私なら省電力モデルのTシリーズか、Core i7以下で構成します。

あえて小型筐体を選ぶのでそれなりの使い方になると思いますが(もしくは高負荷な事を長時間しない)、普通に使える機種だと思います。

公式サイト