ワークステーションのThinkStationは、CADと3DCAD、CAEを使う人や、解析を行う人や企業、映像クリエイターなど向けの機種です。
iGPUモデルは10万円ちょっとからあり手ごろな値段ですが、高いモデルはウン百万円するものもあります。
スペックも高く、セキュリティも豊富、信頼できる機種がThinkStationです。
ThinkStationの特徴
Lenovoのワークステーションは、大掛かりなもので言えば「エネルギー開発や複雑なシミュレーション」などの大規模データ処理にも向いており、地球物理学の研究などにも使用されています。
他にもCADやCAE、CAM、CASなどの設計やエンジニアリングシミュレーション、映像クリエイター(映画や放送の編集からビデオゲーム開発、VRやARコンテンツ作成など)など多岐にわたる業種に合うワークステーションなんです。
個人向けのスペックから企業向けのスペックまで幅広くあるので、多くの人に合う機種です。
また、一部の機種はNECの米沢事業所で生産されているため、最短5営業日での配達も可能です。急いでいるときは助かりますね。
故障率
こちらのグラフは2019年のテクノロジー調査会社TBRによる、欧米の449人のIT管理者、計50万台以上のデスクトップとノート型ワークステーションを対象にした調査結果で、「Lenovoは製品導入後3年間、業界平均の故障率を下回った唯一のベンダー」になります。
ちなみに、多くのPCメーカーはEMS(電子機器受託生産会社)に生産を委託している中、Lenovoは自社生産で生産技術の向上と蓄積に取り組んでいるため、業界水準以下の故障率だということです。
ISV認証
ISVとは(Independent Software Vendor)の略で、独立系ソフトウェアベンダーを指し、業界向けのアプリケーションを制作している企業の事です。ISV認証とは、ベンダーがワークステーションをテストし、高いパフォーマンスを提供した機種のみ取得可能な認証で、アプリとの互換性や安定稼働などもチェックされています。
LenovoのワークステーションはこれらのISV認証を取得しており、安心して使うことができます。
購入前に、ISV認証確認ページ(英語)で調べることができ、「Certified(認証済み)」や「Recommended(おすすめ)」などのステータスを確認できます。上の画像はThinkStation P520で「Autodesk 3ds Max」で検索した結果ですが、「Recommended」と表示されています。
基本的にほとんどのメジャーなソフトは認証されていますが、購入前に確認してみてもいいと思います。
カスタマイズがしやすい
ThinkStationの大きな特徴として、カスタマイズがしやすいというのがあるのですが、基本的にツールフリーで筐体内部にアクセスできます。ねじを外したり、ドライバーを使ったりしなくていいんです。
写真はThinkStation P920の筐体内部ですが、側面パネルはずらして取り外せ、筐体内部には赤線で印があるので、カスタマイズや取り換えをするときにどこを触ればいいか一目でわかるんです。しかも、各コンポーネントは赤線部分を開けるだけでOKです。ちなみに、マザボもツールフリーでアクセスできるし、電源なんかもモジュールを差し込むだけで、交換可能です。
また、Flexベイ/FLEXモジュールは光学ドライブを搭載したり、メディアカードリーダー、eSATAポートなどを増やせたり、FLEXトレイは3.5インチまたは2.5インチのストレージなどを増設できたりします。
基本的に、公式サイトからクリック一つでカスタマイズできるので、簡単にスペックアップができます。
注)古い機種やTinyなどの一部の機種には上記が当てはまらないことがあります
セキュリティ
ワークステーションなので他の機種とは違ったセキュリティがあり、堅牢性が高いです。こちらは一部ですが、こういったセキュリティが搭載されています。(一部機種はオプションで搭載可能)
- TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
- ハードディスクパスワード・・・ハードウェアレベルでパスワードを設定できるので、パソコン内部のデータが盗み見られる可能性がかなり減ります
- Kensingtonロック・・・パソコンが持ち出されないようにロックするワイヤー設置する個所
- USBロック・・・USBポートを外部USBデバイスからロックする。パスワードを入れて解除できます
- OPAL・・・自己暗号化ドライブ。データが流出した時など、暗号化されているので解読されにくいという特徴があります。
- シャーシ イントルージョン スイッチ・・・筐体へのアクセスを記録できる(誰かが勝手に開けて内部を触っても分かる)
スペック
ThinkStationはP以降の数字が大きい方が基本的に筐体も大きく、高いスペックになります。また、数字が大きな機種の方が、電源も大きくできます。
CPUは基本的にインテルXeonが搭載可能で、下位のモデルはCore i3-10100から搭載可能です。P620のみAMD性能プロセッサーが搭載で、最強・64コア128スレッドのThreadripper Pro 3995WXが搭載可能です。
基本的に、ワークステーションにはAMD社のCPUが使われることが少ないです。互換性や安定稼働の面でIntelモデルが大多数を占めます。
搭載可能なCPUの数があまりに膨大なので、ここでは紹介せずに各機種のレビュー記事にて紹介しています。大雑把に分けるとこんな感じで、上から下に行くにつれて性能が下がります。
- Xeon Platinum
- Xeon Gold
- Xeon Silver
- Xeon Wシリーズ
- Core i9
- Core i7
- Core i5
- Core i3
これプラスAMD Threadripperになります。最低でCore i7-10700以上を選んでいたら、性能は高いです。
メモリはECCメモリが搭載で、「メモリ上で発生したシングルビットエラーの検出に対して訂正を可能とするメモリ」で、サーバー向けPCやワークステーションではほぼすべてECCメモリが搭載です。
グラフィックボードは、通常のパソコンにはGeForce(3Dゲーム/DirectXに最適化)が使われますが、本機種ではQuadro(CADなどの専門的な高度な技術計算/OpenGLに最適化)が搭載です。業務用で使用されるグラフィックボードが搭載で、より本格的な作業が可能です。
サポート・保証
ThinkStationでは全ての機種で3年間のオンサイト修理保証と、プレミアムサポートが標準で付いています。
・翌営業日オンサイト修理・・・万が一の場合はエンジニアが通常、翌営業日に直接伺って修理をし、保証期間内であればパーツ代は無料
・プレミアサポート・・・専用コールセンター(24時間365日!)にて専任エージェントがサポートしてくれる
最長で5年まで延長でき、他にも修理交換した際の「ハードディスク返却不要サービス」や、パフォーマンスやネットワークの最適化などをする「Vantage Smart Performance Services」もあります。
全機種の比較
Tiny | Ultra | SFF |
約1.2~1.4㎏ | 約3.6㎏ | 約5㎏ |
Tower | C | 数字だけのモデル |
約9㎏ | 15㎏前後 | 約24~30㎏ |
特徴 | |
Tiny | Tiny(タイニー)と名が付くだけあり、かなり小さい筐体。電源が小さく拡張性がほぼ無し |
Ultra | 小型モデルだが若干の拡張性があり、メモリ最大128GB |
SFF | 小型モデルで同じく電源が小さいがXeon搭載モデルあり |
Tower | ミニタワーでエアフローも上記2機種よりは良いが、あまりハイスペックにはしない方が吉 |
P520C | 電源もそこそこ大きく、個人使用であれば十分な人が多い |
P520 | CPUの性能も高く、メモリは最大512GB、ストレージもかなり大きく、電源も大きい |
P620 | Threadripper搭載のモンスターPC |
P720 | タワー型PCでハイスペック。Xeon2枚搭載可能 |
P920 | フルタワー型に近い大きな筐体で、Lenovo最高性能 |
各モデルの大きな違いは、基本的にP以降の数字が大きい方が筐体も大きく、スペックも高いです。
筐体が大きいとエアフローも良くなるし、拡張ベイの数も多くなるのでより多くのストレージを搭載できたり、大きな電源を搭載できたりと良い事だらけです(価格が高くなるというデメリットもありますが・・・)。
また、パソコンで電源はすごく重要なので電源のことを何度か言及しましたが、電源が大きいとより高いパフォーマンスを発揮できるし、パソコンの寿命も長くなるので、電源の大きさを選べる場合は大きめの電源を選んだ方が良いです。
2024年モデル
ThinkStation P8(AMD)
最強ワークステーションの登場じゃないでしょうか?消費電力が怖すぎて一般家庭では使わないと思いますが、AR/VR、AIモデリング、データサイエンスなどの重たい作業向けのPCです。アストンマーティンとパートナーシップを結んでデザインをした筐体も秀逸です
CPU | AMD Ryzen Threadripper PRO 7900シリーズ |
---|---|
メモリ | 最大128GB(ECC/non ECCあり) |
ストレージ | SSD×8+HDD×3 |
グラフィックス(最大4枚) | 内蔵グラフィックス NVIDIA T400/T1000 RTX A2000/A4000/A6000 RTX 4000/4500/5000/6000 Ada Radeon PRO W6400/7600/7900 |
無線 | なし、Wi-Fi 6E |
LAN | 1Gbe(標準)、サーバーアダプターなど |
重さ | 最大22.7kg |
電源 | 1000W/1400W(92%) |
価格 | 52.1万円~ |
ThinkStation P2 Tower
エンジニアからデザイナー、データ・アナリスト、学生まで、幅広い要件に対応するワークステーションですが、重量は最大でも10㎏以下とワークステーションにしては軽く、コンパクトな筐体です。スペックは高いですが排熱性能を考えて、そこまで詰め込まないほうが良さそうです
CPU | Core i3-13100 Core i5-14500 Core i7-14700/14700K Core i9-14900K |
---|---|
メモリ | 最大128GB(ECC/non ECCあり) |
ストレージ | SSD×3+HDD×3 |
グラフィックス(最大2枚) | 内蔵グラフィックス NVIDIA T400/T1000 RTX A2000 GeForce RTX 4060/4070 |
無線 | なし、Wi-Fi 6E |
LAN | 1Gbe(標準)、サーバーアダプターなど |
重さ | 最大9.67kg |
電源 | 500/750W (92%) |
価格 | 29.7万円~ |
2023年モデル
ThinkStation PX
デュアルソケットに対応し最大60コア/120スレッドのモンスターCPUに、グラボは最大4枚と考えうる高負荷なことをする機種です。拡張性も高く、3年間のプレミアムサポートも付いています
CPU(最大2枚) | Xeon Silver 4410Y/T, 4416+ Xeon Gold 5416S/5415+/5418Y/5420+/6416H Xeon Platinum 8468/8490H |
---|---|
メモリ | ECCメモリ最大2TB(16スロット12チャンネル) |
ストレージ | SSD×5+HDD×4 |
グラフィックス(最大4枚) | 内蔵グラフィックス NVIDIA T400/T1000 NVIDIA RTX A2000/A4000/A4500/A5500/A6000 RTX 6000 Ada |
LAN(最大2つ) | ギガビットイーサネット、サーバーアダプターあり |
無線 | なし、Wi-Fi 6E |
PCIスロット | Gen 4.0 PCI Express×4 ×3 Gen 4.0 PCI Express×8 ×1 Gen 5.0 PCI Express×16 ×2 |
重さ | 最大約35.6㎏ |
電源 | 1850W(最大2350W) 92% |
価格 | 87.6万円~ |
ThinkStation P7
リアルタイムレンダリングやCAE、機械学習などの負荷のかかる業務に最適で、データセンターとしても対応できます。RTX 6000 Adaは最大3枚搭載可能で、超重たい作業向き、そして自分でカスタマイズもしやすい設計です
CPU | Xeon w5-3423/3433/3425/3435X Xeon w7-3445/3455/3465X/3475X Xeon w9-3495X |
---|---|
メモリ | ECCメモリ最大1024GB(8スロット4チャンネル) |
ストレージ | SSD×8+HDD×3 |
グラフィックス(最大4枚) | 内蔵グラフィックス NVIDIA T400/T1000 RTX A2000/A4000/A4500/A5500/A6000 RTX 6000 Ada |
LAN(最大2つ) | ギガビットイーサネット、サーバーアダプターあり |
無線 | なし、Wi-Fi 6E |
PCIスロット | Gen 4.0 PCI Express×4 ×3 Gen 4.0 PCI Express×8 ×1 Gen 5.0 PCI Express×16 ×2 |
重さ | 最大約24.5㎏ |
電源 | 1000W/1400W 92% |
価格 | 72万円~ |
ThinkStation P5
ミドルタワーよりも若干スリムな筐体で、デスクに置いてもそこまで圧迫感がないです。スペックはかなり高めですが、グラボはローエンドからハイエンドまで好みのものを選べます。
CPU | Xeon w3-2423/2425/2435 Xeon w5-2455/2455X/2465X Xeon w7-2475X/2495X |
---|---|
メモリ | ECCメモリ最大512GB(8スロット4チャンネル) |
ストレージ | SSD×7+HDD×3 |
グラフィックス(最大2枚) | 内蔵グラフィックス NVIDIA T400/T1000 NVIDIA RTX A2000/A4000/A4500/A5500/A6000 |
LAN(最大2つ) | ギガビットイーサネット、サーバーアダプターあり |
無線 | なし、Wi-Fi 6E |
PCIスロット | Gen 4.0 PCI Express×4 ×3 Gen 4.0 PCI Express×8 ×1 Gen 5.0 PCI Express×16 ×2 |
重さ | 最大約19㎏ |
電源 | 750W/900W/1000W 92% |
価格 | 41.4万円~ |
ThinkStation P3 Tower
P3シリーズでは一番高性能で最大電源も1100Wと大きいです。Xeonなしのデスクトップとしては最高峰の性能ですが、ミニタワーなので長時間高負荷な作業を連続でするような使い方には合いません。
CPU | Core i3-13100 Core i5-13400/13500 Core i5-13600/13600K Core i7-13700/13700K Core i9-13900/13900K |
---|---|
メモリ | 最大128GB(ECC/non ECCあり) |
ストレージ | SSD×3+HDD×3 |
グラフィックス(最大2枚) | 内蔵グラフィックス NVIDIA T400/T1000 RTX A2000/A4000/A4500/A5500 |
無線 | なし、Wi-Fi 6E |
LAN | 1Gbe(標準)、サーバーアダプターなど |
重さ | 最大13.61kg |
電源 | 500/750/1100W(92%) |
価格 | 29.7万円~ |
ThinkStation P3 Ultra
ミニタワーよりも小さな約3.6㎏の筐体で、どこにでも設置しやすい機種です。ただし、スペックは上位モデルに負けないほどパワフルです。電源がノートパソコン並の最大300Wなので、熱もこもりにくいです。
CPU | Core i3-13100 Core i5-13400T Core i5-13600/13600K Core i7-13700/13700T/13700K Core i9-13900/13900T/13900K |
---|---|
メモリ | 最大128GB(ECC/non ECCあり) |
ストレージ | SSD×2+HDD |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス NVIDIA T400/T1000 RTX A2000/A5500 |
無線 | なし、Wi-Fi 6E |
LAN | 2.5Gbe+1Gbe |
重さ | 3.6kg |
電源 | 170/230/300W |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 15.5万円~ |
ThinkStation P3 Tiny
小型筐体のTinyは、会社や自宅を往復するような人の持ち運びデスクトップとして合います。もしくは大きなデスクトップを置きたくない人ですね。エントリークラスのワークステーションですが、NVIDIA T1000は8GBのものもあるので、そこそこ高負荷なこともできます
CPU | Core i3-13100/13100T Core i5-13400/13400T Core i5-13500/13500T Core i5-13600/13600T Core i7-13700/13700T Core i9-13900/13900T |
---|---|
メモリ | 64GB |
ストレージ | SSD ×2 |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス NVIDIA T400 NVIDIA T1000 |
無線 | なし、Wi-Fi 6E、Wi-Fi 6E |
有線 | 1Gbe サーバーアダプターあり(オプション) |
重さ | 最大約1.4㎏ |
電源 | 170/230W |
標準保証 | 3年間プレミアサポート |
価格 | 13.7万円~ |
2022年モデル
ThinkStation P360 Tower
ミニタワー型で最大9.4㎏と、ワークステーションとしては軽い方です。メモリは最大4枚・128GB、ストレージはSSD 3枚+HDD 4基の最大7つが搭載でき、RAID設定もできます。CPUとグラボも最高峰のスペックです
CPU | Core i3-12100/12300 Core i5-12400/12500/12600/12600K Core i7-12700/12700K Core i9-12900/12900K |
---|---|
メモリ | DDR5 最大128GB |
ストレージ | 最大 SSD×3+HDD×4 |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス NVIDIA T400/T600/T1000 NVIDIA RTX A2000/A4000/A4500/A5000 |
RAID | RAID 0, 1, 5 |
無線 | なし/Wi-Fi 6/Wi-Fi 6E |
有線 | 1Gbe |
重さ | 最大9.4㎏ |
電源 | 500W/750W |
価格 | 21.8万円~ |
ThinkStation P360 Ultra
3.9Lの小型筐体で、最新のインテル第12世代CPUにRTX Aシリーズも搭載可能と基本性能は高く、2.5ギガビットイーサネットと1ギガビットイーサネットの2つのLANポートがあります。Tinyじゃもの足りないから、もうちょっとパワフルな機種が欲しいというニーズに合います
CPU | Core i3-12100/12300 Core i5-12400/12400T/12500/12600/12600K Core i7-12700/12700T/12700K Core i9-12900T/12900/12900K |
---|---|
メモリ | DDR5 最大128GB |
ストレージ | SSD×2+HDD |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス NVIDIA T400/T1000 NVIDIA RTX A2000/A5000 |
RAID | RAID 0、RAID 1 |
無線 | なし/Wi-Fi 6/Wi-Fi 6E |
有線 | 2.5GbE+1Gbe |
重さ | 最大3.6㎏ |
電源 | 170W/230W/300W |
価格 | 19.9万円~ |
ThinkStation P360 Tiny
お弁当箱大サイズの超小型筐体で、持ち運びもできるほどの機種です。12世代CPUにDDR5のメモリ、そしてSSD PCI Express 4.0が搭載、旧名称がQuadroであるNVIDIA Tシリーズの、エントリー~ミドルクラスのグラボが搭載できます。小型筐体の方が使い勝手が良いという人向け
CPU | Core i3-12100・12300/Tシリーズあり Core i5-12400~12600/Tシリーズあり Core i7-12700/12700T Core i9-12900/12900T |
---|---|
メモリ | 最大64GB |
ストレージ | SSD ×2 |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス NVIDIA T400/T600 NVIDIA T1000 4GB/8GB |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | なし/Wi-Fi 6/6E |
有線 | イーサネット/インテル イーサネット サーバーアダプター |
重さ | 最大1.4㎏ |
電源 | 170W/230W |
価格 | 15.2万円~ |
2021年以前モデル
ThinkStation P920
Lenovoワークステーションで最強最高性能の本機種は、Xeonを2枚搭載でき、メモリも最大1024GB、グラフィックボードに至っては最大5枚(P400)も搭載可能です!これ以上は望めないじゃないか?ってくらい、完成されたモデルです。
CPU | Intel Xeon Silver x2(2つ搭載) Intel Xeon Gold x2(2つ搭載) Intel Xeon Platinum x2(2つ搭載) |
---|---|
メモリ | ECCメモリ最大1024GB |
ストレージ | M.2スロット<9xM.2 SSD(オンボードx2,PCIex x7)> ドライブベイ<4×3.5 HDD/SSD> Flexベイ<2×2.5インチHDD/SSD> |
チップセット | インテルC621 |
グラフィックス | NVIDIA Quadro P400/600/620/1000/2200/ NVIDIA Quadro RTX /4000/5000/6000/8000 NVIDIA Quadro GV100 |
電源 | 最大1400W |
寸法(W/D/H) | 200 x 620 x 440㎜ |
価格 | 約29万円~ |
ThinkStation P720
P920よりも若干筐体が小さく電源が最大1000Wになっていますが、同じくXeon 2枚搭載可能でメモリは最大768GB、小さなグラボなら複数枚搭載可能です。P920は大きな筐体なので場所を取りますが、スペースの関係上少し小さな筐体が良いという場合は、本機種の方が設置しやすいと思います。ただし、若干小さな筐体と言ってもタワー型なので小さくはないです。
CPU | Intel Xeon Silver x2(2つ搭載) Intel Xeon Gold x2(2つ搭載) |
---|---|
メモリ | ECCメモリ最大768GB |
ストレージ | HDD SATA最大10基 SSD最大10基 |
チップセット | インテルC621 |
グラフィックス | NVIDIA Quadro P400/600/620/1000/2200/ NVIDIA Quadro RTX /4000/5000/6000/8000 NVIDIA Quadro GV100 |
電源 | 最大1000W |
寸法(W/D/H) | 175 x 485 x 446㎜ |
価格 | 約26万円~ |
ThinkStation P620
CPUはあのAMD Threadripperで、最小でも12コア24スレッドの3945WX、最大で64コア128スレッドの3995WXが搭載可能です!夢のようなプロセッサーですね。メモリは最大512GB、グラボも複数枚搭載できる優れものです。筐体はP720より、幅1㎝、奥行き2㎝小さいだけです。
CPU | AMD Threadripper Pro 3945WX/3955WX/3975WX/3995WX |
---|---|
メモリ | ECCメモリ最大512GB |
ストレージ | 3.5インチHDD SATA最大5基 SSD最大11基 |
チップセット | AMD WRX80 |
グラフィックス | NVIDIA Quadro P620/1000/2200/ NVIDIA Quadro RTX /4000/5000/6000/8000 AMD Radeon Pro W5500/W5700/WX3200 |
電源 | 最大1000W |
寸法(W/D/H) | 165 x 460 x 446㎜ |
価格 | 約30万円~ |
ThinkStation P520
ここからは搭載可能CPU1枚になりますが、Xeon搭載でグラボも複数枚搭載可能とハイエンドワークステーションです。比較的手ごろな価格から購入が可能で、個人利用としては本機種がコスパ的に良いと思います。
CPU | Intel Xeon Wシリーズ |
---|---|
メモリ | ECCメモリ最大512GB |
ストレージ | 3.5インチHDD SATA最大4基 SSD最大10基 |
チップセット | インテルC422 |
グラフィックス | NVIDIA Quadro P400/620/1000/2200/ NVIDIA Quadro RTX /4000/5000/6000/8000 NVIDIA Quadro GV100 |
電源 | 最大1000W |
寸法(W/D/H) | 165 x 460 x 400㎜ |
価格 | 約18.5万円~ |
ThinkStation P520C
一つ前に紹介した機種の兄弟機種で、「C(コンパクト)」モデルになります。コンパクトだけどメモリは最大256GB、グラボも最大2枚搭載可能と高い性能ですが、電源が625Wと大きくないためほどほどの性能にするのであれば、本機種はコスパが高いです。
CPU | Intel Xeon Wシリーズ |
---|---|
メモリ | ECCメモリ最大256GB |
ストレージ | HDD 最大4基 SSD最大4基 |
チップセット | インテルC422 |
グラフィックス | NVIDIA Quadro P400/620/1000/2200/ NVIDIA Quadro RTX /4000/5000 |
電源 | 625W |
寸法(W/D/H) | 175 x 426 x 376㎜ |
価格 | 約16.2万円~ |
ThinkStation P350 Tower
CPUは何と22種類から選べ、メモリ最大128GB、ストレージは最大SSD 3枚+HDD 4基搭載できます。ミニタワーですが性能も高く、電源も最大750Wと高めなので、多くの用途で十分活躍してくれると思います。比較的低価格なので人気が出そうな機種です。
CPU(10世代) | Core i3-10105/10305/10325 Core i5-10400/10500 Core i7-10700/10700K Core i9-10900/10900K |
---|---|
CPU(11世代) | Core i5-11500/11600/11600K Core i7-11700/11700K Core i9-11900/11900K |
CPU(Xeon) | Xeon W-1350/1350P Xeon W-1370/1370P Xeon W-1390/1390P |
メモリ | 最大128GB |
ストレージ | PCIe SSD x3+HDD x4 |
グラフィックス | NVIDIA T400/T600/T1000 NVIDIA Quadro P2200 NVIDIA RTX A4000/A5000 |
LAN | ギガビットイーサネット、WiFi6(オプション) |
重さ | 最大約9.4㎏ |
電源 | 500W/750W(92%) |
価格 | 10.6万円~ |
ThinkStation P340 Tower
本機種はXeon以外に、Core iシリーズも搭載できるエントリークラスのワークステーションです。とは言え、Xeonも搭載可能、メモリ最大128GB、Quadro RTX 5000も搭載できるので、ミドルクラスにもなります。電源が最大500Wと小さめなので、ほどほどのスペックにするのが良いと思います。
CPU | Core i3-10100 Core i5-10400/500/600 Core i7-10700/700K Core i9-10900/900K Intel Xeon Wシリーズ |
---|---|
メモリ | メモリ最大128GB(通常版・ECCメモリあり) |
ストレージ | 最大 約16TB |
チップセット | インテルW480 |
グラフィックス | NVIDIA Quadro P400/620/1000/2200/ NVIDIA Quadro RTX /4000/5000 |
電源 | 最大500W |
寸法(W/D/H) | 170 x 315.4 x 376㎜ |
価格 | 約11.1万円~ |
ThinkStation P350 SFF
旧モデルのP340 SFFに11世代CPUが追加され、グラフィックボードが最新のNVIDIA Tシリーズになりました。小型筐体なので発熱が高くないスペックを選べば、十分メイン機種としての仕様も可能です。個人的に、簡単なCADやトレーディング向けの機種として合うと思います。
CPU(10世代) | Core i3-10105/10305/10325 Core i5-10400/10500 Core i7-10700 Core i9-10900 |
---|---|
CPU(11世代) | Core i5-11400/11500/11600 Core i7-11700 Core i9-11900 |
CPU(Xeon) | Xeon W-1350 Xeon W-1370 Xeon W-1390 |
メモリ | 最大128GB |
ストレージ | PCIe SSD x2+HDD x2 |
グラフィックス | NVIDIA T400/T600/T1000 |
LAN | ギガビットイーサネット、WiFi6(オプション) |
重さ | 最大約5.01㎏ |
電源 | 380W(92%) |
価格 | 11.2万円~ |
ThinkStation P340 SFF
小型ワークステーションで、省スペース、それでいてそこそこ高い性能にできるので、あまりスペックを必要としない機種をお探しなら本機種と次に紹介するTinyはうってつけです。「スペックを必要としない」と言っても、本機種はワークステーションなので、一般的なデスクトップと比べるとかなり高い性能ですが。机上にも置けるほどのサイズなので、置き場所に困ることは無いと思います。
CPU | Core i3-10100 Core i5-10400/500/600 Core i7-10700 Core i9-10900 Intel Xeon Wシリーズ |
---|---|
メモリ | メモリ最大128GB(通常版・ECCメモリあり) |
ストレージ | 最大 SSDx2枚+HDD x2基 |
チップセット | インテルW480 |
グラフィックス | NVIDIA Quadro P400/620/1000 |
電源 | 最大380W |
寸法(W/D/H) | 92.5 x 309.7 x 339.5㎜ |
価格 | 約11.4万円~ |
ThinkStation P350 Tiny
下で紹介している旧モデルから若干変更があった機種で、そこまで高い性能になったわけではありません。ただし、最低価格が1.6万円安くなって若干性能が上がっているので、お得な機種です。複数画面を使うトレーダーや2DCAD、簡単な3DCADを使うクリエイターに向いています。
CPU | Core i3-10105/10305/10325 Core i3-10105T/10305T Core i5-11400/11500/11600 Core i5-11400T/11500T/11600T Core i7-11700/11700T Core i9-11900/11900T |
---|---|
メモリ | メモリ最大64GB |
ストレージ | 最大 SSDx2枚 |
グラフィックス | NVIDIA Quadro T600/1000 |
電源 | 最大230W |
寸法(W/D/H) | 36.5 x 182.9 x 179㎜ |
価格 | 約6.8万円~ |
ThinkStation P340 Tiny
お弁当箱サイズ(より若干大きいですが)の筐体で、XeonやECCメモリはありませんが、メモリ最大64GBにQuadro P1000も搭載できるので、CADや簡単な映像編集などの用途に使えます。かなりの省スペースなのでどこにでも置ける、筐体を隠せば顧客や来訪した人が「使ってみるPC」としても活躍します。
CPU | Core i3-10100/10100T Core i5-10400/400T Core i7-10700/10700T Core i9-10900/10900T |
---|---|
メモリ | メモリ最大64GB |
ストレージ | 最大 SSDx2枚 |
チップセット | インテルQ470 |
グラフィックス | NVIDIA Quadro P620/1000 |
電源 | 最大230W |
寸法(W/D/H) | 37 x 182.9 x 179㎜ |
価格 | 約8.4万円~ |
まとめ
Lenovoのワークステーションは基本的に数字が大きい方が拡張性が高く、電源も筐体も大きいので、スペースの問題が無ければ、同じスペックにするにしても型番が大きなモデルを選んだ方がパフォーマンスが上がります。
また、カスタマイズは自分でもやりやすいし、Lenovo公式サイトならクリック一つでできるので、この点も魅力的ですね。
ノートパソコンのワークステーションは、「ThinkPad Pシリーズの比較レビュー」をどうぞ。