Lenovo ThinkPad X13 Gen 6(13.3型 Intel)のレビューです。
大容量バッテリー搭載でも1㎏以下の機種で、取り回しが良い機種です。
13.3インチでも14インチ並みの情報が表示でき、生産性を落とさずにどこででも使えます。
まずは本機の良い点、残念な点です。
良い点 | 残念な点 |
省電力CPUか高性能Hシリーズが選べる | Core Ultra 5 225Uだと排熱も十分できていたが、性能が完全に引き出せていない。発熱が大きいHシリーズを搭載すると十分排熱できるか疑問 |
めちゃくちゃ軽い!! | – |
高画質500万画素のWebカメラ | – |
Wi-Fi 7に対応し、5G/LTEも搭載可能 | – |
高色域sRGB 100% | – |
爆速ストレージ | – |
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore Ultra 5 225U、LPDDR5X-8533MHz 16GB、SSD PCIe 4.0 512GBになります。
・週末セール(土日開催)
・新着セール情報
Contents
ThinkPad X13 Gen 6(13.3型 Intel)スペック
CPU | Core Ultra 5 225U/235U Core Ultra 7 255U/265U Core Ultra 5 225H Core Ultra 7 255H |
---|---|
メモリ | LPDDR5X-8533 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(13.3型) | WUXGA IPS、sRGB 100% |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 7、LTE/5G Sub6(オプション) |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー(どちらもオプション) |
WEBカメラ | 500万画素+IRカメラ(オプション) |
オーディオ | Dolby Atmos、2W×2基 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 299.3 × 207 × 9.85mm(最厚部17.75mm) |
重さ | 933g~ |
バッテリー(PCMark10で計測) | 最大約12.9時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 16.3万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはCore Ultraシリーズ2が搭載で、最大13 TOPSのNPU性能があります。また、コア数が多いCPUなので、複数のプロセスも並行して実行しやすいです。
メモリはLPDDR5X-8533MHzでオンボード最大32GB、ストレージはSSD PCIe 4.0で最大1TBとどちらも高性能で大容量です。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長い13.3インチで、14インチ並みの情報が表示できます。
解像度はWUXGA(1920×1200ドット)のIPS液晶を採用しており、sRGB 100%の高色域、そしてタッチパネルモデルもあります。
その他のスペックはWindows 11 HomeかProを選択でき、無線はWi-Fi 7に対応、Webカメラは超高画質500万画素で、顔認証と指紋センサーはオプションで追加できます。
13.3インチで933グラム(41Whrバッテリー)と毎日の持ち運びに最適な軽さで、バッテリー駆動時間は長めの最大12.9時間になります。
これだけ軽いのにThunderbolt 4が2つにUSB-Aは1つ、そしてHDMIもあるので十分だと思います。
よくある質問と回答
ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。
質問 | 回答 |
---|---|
納期が変わりました。こういうことは良くありますか? | 時期によりますが、大きなセールがある12月、1月、そして新年度に向けての買い替え需要が高い3月4月、サマーセールがある7~8月は納期がずれることがあるようです |
出荷からどのくらいで届きますか? | 経験からみると、出荷から通常2~3日以内に届くと思います(購入日からじゃなく出荷されてから) |
画像・動画編集に使えますか? | 当サイトの計測(Core Ultra 5 225U)ではグラフィック性能は普通で、レンダリング時間は遅かったので、向いているわけではありません。ただし、趣味でやる分には十分かと思います |
ファンはうるさいですか? | ベンチマーク計測時でも41dBと、音はしますが静かな方です |
PD充電できますか? | Thunderbolt 4があるので可能です |
PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? | Thunderbolt 4があるので可能です |
オンラインレッスンに合いますか? | カメラの解像度は500万画素と高いので、講師の方にも、オンライン配信の方にも合うほどの品質です |
メモリ/ストレージの増設はできますか? | いいえ、できません |
持ち運びに向いていますか? | 13.3インチで1㎏以下、そして最大13時間のバッテリー駆動時間があるのですごく向いています |
ディスプレイは明るいですか? | 最大400ニットと室内ではすごく明るい、屋外では直射日光が当たらなければ見やすいです |
Officeの使い心地は? | 快適に使えます |
PCを快適に使う目安のスペックは? | どのモデルを選んでも快適に使えます |
ディスプレイの色域の違いは何ですか? | 色域が広いとより正確な色を描写できます。広さはAdobe RGB(これはほとんどない) >DCI-P3 > sRGB > NTSC 45%になり、本機はsRGB 100%になります |
バッテリー駆動時間は長いですか? | JEITA 3.0計測で12.9時間と長めです |
リフレッシュレートはいくつですか? | 最大60Hzです |
以下にて本機の特徴をご紹介します。
500万画素高画質カメラ
WEBカメラは超高画質500万画素で、顔認証のIRカメラはオプションで搭載可能、そしてプライバシーシャッター(画像右)も搭載しています。
また、通常シャッターのスイッチはカメラ上部にありますが、本機は左側に移動しており、ちょっとですが軽量化に貢献しているそうです。
上の画像は本機のWEBカメラと、一般的なビジネスPCに搭載されるFHDのWEBカメラで撮影した同じ人形で、本機はすごく高画質ですね。相手に映し出される自分の映りがすごく良くなります。
マイクは360度全方位マイクを搭載しており、Dolby Voice(周囲の騒音があるときや、複数人で会議をしているときに、自動的に音量を調整する機能)にも対応しているので、Web会議も電話もばっちりできます。
Dolby Atmosの2Wスピーカーが2基搭載しており、こんなに小さな筐体なのにすごく良い音でした。
また、本機にはNPUが搭載しているのでWindowsスタジオエフェクトが使え、自動フレーミングやアイコンタクト、背景のぼかしなどの効果が簡単に使えます。
コンパクトで超軽量筐体
これ、すっごいコンパクトで軽いんですよね~。
本機は大容量54.7Whrバッテリーを搭載し、実測982gでした。41Whrを選ぶと933gからと50gほど軽くなります。
ベゼルもすごく細く、左右6ミリ、上6.8ミリ、下は9.5ミリでした。
背面です。最近、多くの機種の背面にLENOVOのロゴが入っていますね。天板はカーボンファイバーを使用し、底面はアルミニウムになります。MIL-STD-810Hという米軍の物資調達規格に準拠した品質で、2 の基準、26 の手順、200 以上の品質チェックを満たしており、極度の温度、圧力、振動などの厳しい条件でも動作する耐久性を提供します
寸法は幅299.3ミリ、奥行き207ミリ、厚さ9.85(前端) – 17.75(最厚部)ミリとすごくコンパクトです。
ディスプレイは180度開くので、人と画面共有するときなんかに便利です。
また、指一本でディスプレイを開けることができるので、片手にドリンクなど持っていてもすぐに開いて(顔認証もあるので)使うことができます。
本機は取り回しが良く、カフェなどに行って使いたくなるような機種でした。
高色域ディスプレイ
ディスプレイはWUXGA(1920×1200ドット)のIPS液晶で、色域はsRGB 100%、400ニト、コントラスト比1500:1、リフレッシュレートは60Hzになります。
本機は画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16:9の14インチディスプレイよりも多くの情報を表示できます。このおかげでスクロール回数も減るし、一目でより多くの情報を見て取れるので作業効率もアップします。
色域はsRGB 100%と広く、一般的なクリエイターPCに採用されることが多い色域です。動画・画像編集、2D/3DCADなどのクリエイティブワークや、動画視聴にすごく合います。
こちらは黒をどれだけ描写できるかの比較で、本機はIPS液晶にしてはしっかりと黒を表現できています。すごく良いディスプレイだと思います。
視野角は170度で、どこから見ても暗くなる部分がなくしっかりと見えています。
輝度は400ニトと室内では十分、屋外では直射日光が当たらなければ見えるほどです。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
1kgを切る13.3インチにしては十分なインターフェイス
インターフェイスはThunderbolt 4が2つ、USB-Aは1つ、そしてHDMIにマイク/ヘッドフォンジャックがあります。
LTEや5Gモデルを選んだ場合は、右側面にnanoSIMスロットがあります。
RJ45がないので、こういったRJ45変換アダプタがあると便利です。筆者はLenovoのものを使用していますが、5000円と高いです。Amazonで買うと1500円くらいからあります。
タイピングがしやすいキーボード
キーボードはフルサイズ88キーで、バックライトはカスタマイズから選択できます。バックライトがないキーボードはプラスチック感が強く打鍵感も低いので、必ずバックライト付きを購入するようお勧めします。
また日本語キーか英語キーも選べるので、好みで購入できます。
キーボードについてはこちらで解説しているので、是非ご覧ください。
主要キーはすべて同じ大きさでタイピングしやすく、カーソルキーも上下左右4つ全て大きく作られているので使いやすいです
コパイロットボタンもあるので、調べ物や疑問があるときもワンタッチで呼び出せるので快適です。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測18.5×17.9㎜とフルサイズ並みで窮屈じゃなく、キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1.0㎜で、ThinkPadにしては打鍵感が低いですが、それでも一般的なノートPCのキーボードよりも気持ちよくタイピングできます。
タッチパッドは実測115.8ミリ×60.9ミリと小さいですが、トラックポイントもあるし3つボタンもあるので操作しやすいです。
Wi-Fi 7に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11be (Wi-Fi 7) |
2.4/5/6GHz | 46Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 7に対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。
6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。
その他の特徴
Intel Core Ultraシリーズ2搭載
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
搭載できるCPUは以下になります。
12コア14スレッド
・Core Ultra 5 225U
・Core Ultra 5 235U(vPro対応)
・Core Ultra 7 255U
・Core Ultra 7 265U(vPro対応)
14コア14スレッド
・Core Ultra 5 225H
16コア16スレッド
・Core Ultra 7 255H
末尾がHのCPUはハイパフォーマンスシリーズで性能が高く、末尾がUの省電力モデルは性能が少し抑えられている分バッテリー駆動時間が伸びます。
以下にてベンチマークを紹介しますが、レビュー機はCore Ultra 5 225Uが搭載しています。
まずは総合評価。
総合してみるとCPU性能は悪くないが高負荷な作業をすると性能が頭打ちになり、作業効率が落ちそうです。AI関連の性能はぼちぼち高く、Officeワークも普通にできる程度でした。中負荷作業に合う機種です。
CPUの性能を測るCPU Markのスコアは18816と、まぁまぁ良いスコアでした。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ/本機 青/その他
Core Ultra 9 285H | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 9 185H | |
Ryzen AI 9 365 | |
Ryzen 7 8845H | |
Core Ultra 7 165H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8840HS | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125H | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core i5-1335U | |
Core Ultra 5 225U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 165U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS |
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア355、シングルコア101とマルチコアは何かの間違いじゃないかと言うくらい低いスコアでした。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 9 285H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Core Ultra 7 155H | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640U | |
Core i5-13420H | |
Apple M1 | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1280P | |
Core Ultra 5 225U |
シングルコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
Core Ultra 9 285H | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 7 155H | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 225U | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1280P |
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。
Single Precision(単精度)は2607、Half Precision(半精度)は1031、Quantized(量子化スコア)は5039と高い性能でした。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 285H | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 225U | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 8640HS | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
---|---|
Core Ultra 9 285H | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 225U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 285H | |
---|---|
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 225U | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は5895→ミドルクラス
- Essentialは9872→通常用途やビデオ会議などはすごく快適にでできる
- Productivityは7850→快適に使える
- Digital content creationは7174→軽い作業ならOK
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 9 285H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i5-13420H | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 225U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5500U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 9 285H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 225U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 285H | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 225U | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1260P | |
Core i5-13420H | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 PRO 6650U |
5分の風景を撮影した4K動画の、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。
3回計測し平均は5分14秒と遅いです。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core Ultra 5 225U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 7 258V | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Core Ultra 9 285H | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i7-14700+RTX 4060 | |
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060 |
グラフィックス性能
グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。
3Dグラフィックス性能を測る3D Graphics Markのスコアは、3935と平均的ですがもうちょっと高いスコアを期待していました。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 9 285H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 225U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1340P | |
Core i5-13420H |
次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。
Fire Stikeは4237と悪くないですが良くもないです。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
Core Ultra 9 285H | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core Ultra 5 225U | |
Core i5-13420H |
次は2Dゲームのベンチマークで、軽めのゲームであるドラゴンクエスト10は5758で「快適」、重ためのFFXIV黄金のレガシーは4279で「普通」でした。(画質はFHD)
総合してみると2Dゲームくらいならできる性能で、Canvaなどで簡単な画像編集、切り貼りくらいの動画編集はできますが、毎日多くの編集をするような人には向かないと思います。
排熱性能
Xシリーズではめずらしく底面の通気口が大きいです。
底面カバー内側には熱伝導パッドでしょうか、貼られていますね。これは熱を分散させる役割があります。
筐体内部にはファン1つにヒートパイプが1つと最低限の仕様ですが、ファンは大きく、CPUが省電力モデルを搭載しているし(レビュー機は)、1㎏切る機種なので十分なのでしょう。
CPUの性能を100%フルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PC表面温度と底面温度、そして騒音値を計測しました。
この時のPC表面温度は42.4度とちょっと温かく、騒音値は平均約42dBとファンの音がしっかりと聞こえますが、うるさーい!って言うほどじゃありません。
底面温度は40.5度で、膝の上に置いて使っても大丈夫でした。結構背面が熱くなる機種が多い中、本機はしっかりと排熱されています。
ちなみに普通に使っていてCPUを100%使うことはほぼないので、ここまでの音や温度を見ることはないと思います。
パッケージ統合メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR5X-8533MHzの16GBで、SoCに統合されており処理速度が速いのが特徴です。
Memory Markで性能を計測したら2732と平均よりも低いスコアでしたが、悪くないです。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
LPDDR5X平均 | |
---|---|
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
本機種LPDDR5X | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
シーケンシャル速度が速いストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 4.0の512GBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は7133MB/秒、ライト(書き込み速度)は6331MB/秒とどちらもめちゃくちゃ速いです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
本機種 | |
---|---|
PCIe 4.0×4 | |
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
起動時間を計測しました。5回計測した平均は17秒台と普通の範囲内です。
1回目 | 17秒 |
---|---|
2回目 | 17秒 |
3回目 | 17秒 |
4回目 | 17秒 |
5回目 | 17秒 |
平均 | 17秒 |
バッテリー駆動時間
バッテリーは41Whr(933g~)か54.7Whr(本機・982g)があります。個人的には54.7Whrを選んでも1㎏以下なのでこちらを選んだほうが良いと思います。
54.7Whrバッテリーでは最大約12.9時間と、より持ち運び向きのバッテリー駆動時間です
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、通常であればPremium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができますが、執筆時現在、まだこの保証はありません。こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
- オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
- 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理
まとめ
良い点
・省電力CPUか高性能Hシリーズが選べる
・めちゃくちゃ軽い!!
・高画質500万画素のWebカメラ
・Wi-Fi 7に対応し、5G/LTEも搭載可能
・高色域sRGB 100%
・爆速ストレージ
・Thunderbolt 4が2つあるので便利
残念な点
・Core Ultra 5 225Uだと排熱も十分できていたが、性能が完全に引き出せていない。発熱が大きいHシリーズを搭載すると十分排熱できるか疑問。
総合評価
これ、小さくて軽く、思わず外に持ち出したくなるような取り回しの良さで、毎日PCを持ち運ぶ人はこれがすごく合うと思います。
軽いしバッテリー駆動時間も結構長いので、ほとんど外出しているなんて人にも良いですね。
ただしベンチマークでも見たように高負荷な作業は苦手だったので、Officeやテキストワーク、SNS用の画像編集など中程度の負荷の作業に向いています。
それにしても、軽いのは正義ですね。持ち運びしやすいです。
購入先