ThinkPad X1 Extreme はクリエイターPCやワークステーションと言った方が良い様なスペックで、執筆時現在、これ以上求めることは無理なんじゃ?と言うくらい、最新で最高のスペックを詰め込んでいます。
最高峰のノートパソコンです。
まずは、レビューのまとめからどうぞ。
良い点
・16型画面比16:10と大画面
・カーボン素材アリでおしゃれ・傷もつきにくい
・CPUやメモリ、SSDが最新
・ディスプレイが最高峰品質
・GPUが4つから選べ、現行最高のRTX 3080 Tiもあり
・Wi-Fi 6Eに5G LTE搭載可能
・Thunderbolt 4が2つ
残念な点
・??
ThinkPad X1 Extreme Gen 5のスペックレビュー
CPU | Core i7-12700H/12800H Core i9-12900H |
---|---|
メモリ | 最大64GB |
ストレージ | SSD×2 |
グラフィックス | RTX 3050 Ti RTX 3060 RTX 3070 Ti RTX 3080 Ti(Core i9) |
ディスプレイ(16型) | WUXGA / WQXGA / WQUXGA IPS 光沢なしAdobe RGB 100%あり |
OS | Windows 11 Home / Pro |
無線 | Wi-Fi 6E、5G LTE |
オーディオ | Dolby Atmos |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
Webカメラ | FHD 1080p |
寸法(幅×奥行×高さ) | 359.5 × 253.8 × 17.9㎜ |
重さ | 1.88㎏~ |
バッテリー | 4セル・90Wh |
電源 | 170W/230W |
保証 | 1年間 |
ペン | Lenovo presicion Pen 2購入可能 |
価格 | 32.7万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは、最新のインテル第12世代Hシリーズが搭載で、このHは「ハイパフォーマンスモデル」になります。通常のPシリーズでも高い性能ですが、HシリーズはワークステーションやゲーミングPCに搭載されるハイエンドモデルです。
メモリも最新のDDR5-4800MHzが搭載で、メモリスロットは2つ・最大64GBになります。大容量ですね。
ストレージも最新のPCIe 4.0が搭載で、M.2スロットは2つでSSD2枚搭載可能です。RAID 0と1も設定できるので、ワークステーションとしても使いやすいですね。
グラフィックボードも最新のRTX 30シリーズで、ミドルクラスのRTX 3050 Tiから、現行最高性能のRTX 3080 Tiも選択できます。用途を選ばずに、何でもできる性能です。
ディスプレイは画面比が縦に長い16:10で、FHD相当のWUXGA、2.5KのWQXGA、そして4KのWQUXGAが搭載可能です。色域はsRGB 100%かAdobe RGB 100%があり、輝度は最大600ニト、リフレッシュレートも最大165Hzとなっています。
その他のスペックは、Windows 11 HomeかProが選べ、無線は最新のWi-Fi 6E搭載、5G LTEも搭載可能、WEBカメラは高画質FHD 1080p搭載で、IRカメラ付き、指紋センサーもあります。
バッテリーは90Whrとかなり大きく、電源は170Wか230Wとこちらも大きいです。
ワークステーションとして、ゲーミングPCとしても、クリエイターPCとして使え、現行最高スペックを搭載できる機種で、用途を選ばずに何でもできるウルトラハイエンドPCです。これ以上の機種は、知る限りありません。
2022年のトレンドと比較
2022年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。
ハイエンドPCは2022年に入り、基本スペックが高く、欠点が減ってきている状況です。欠点というと、例えばWebカメラが720Pの低画質や、マイクの質だったりですが、今まで別途購入が必要だったものが標準搭載になってきたイメージです。
12世代CPU | Evo | DDR5 | PCIe 4.0 |
〇 | × | 〇 | 〇 |
アスペクト比16:10 | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | 素材 | Dolby Atmos | 全方位360°マイクが4つ |
〇 | カーボンファイバー | 〇 | × |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | 重量1.2㎏前後 | 18時間以上バッテリー |
〇 | 指紋センサー 顔認証 |
〇 | ― |
Evoプラットフォーム認証は、100機種以上販売しているLenovoでも数機種しかないほどのものになります。全方位マイク4つ搭載はいくつかのThinkPadに搭載して言いますが、本機には遠距離マイクが2つ搭載しています。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/ThinkPad X1 Extreme Gen 4>
旧モデルのThinkPad X1 Extreme Gen 4との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | Extreme Gen 4 | |
CPU | Core i7-12700H/12800H Core i9-12900H |
C11800H/11850H Core i9-11950H |
メモリ | 64GB(4800MHz) | 32GB(3200MHz) |
ストレージ | SSD ×2 | SSD ×2 |
GPU | RTX 3050 Ti RTX 3060 RTX 3070 Ti RTX 3080 Ti |
RTX 3050 Ti Max-Q RTX 3060/3070/3080 |
ディスプレイ アスペクト比 |
WUXGA / WQXGA / WQUXGA 16:10 |
WQXGA、WQUXGA 16:10 |
無線 | Wi-Fi 6、5G LTE | Wi-Fi 6E、5G LTE |
バッテリー | ― | 12.8時間 |
重量 | 1.88㎏ | 1.81㎏ |
価格 | 32.7万円~ | 27.1万円~ |
筐体は底面カバーの通気口部分がちょっと変わっていますが、寸法もほぼ同じ(高さが0.2㎜違う)なので、同じ筐体だと思います。
変更点はこちらになります。
・CPUが11世代から12世代に
・メモリがDDRからDDR5に
・SSDがPCIe 3.0から4.0に
・グラボにRTX 3070 Tiと3080 Tiが追加
・WUXGA(FHD相当)が追加
・70g重たくなった
・底面カバーの通気口がちょっと大きくなった
プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル
Core i9-12900H | |
---|---|
Core i9-12900HK | |
Core i7-12800H | |
Core i7-12700H | |
Core i9-11950H | |
Core i7-11850H | |
Core i7-11800H |
ThinkPad X1 Extreme Gen 5の特徴
ベゼル(画面の黒い枠)上部はノッチになっていないので太く見えますが、左右下はかなり細くなっていますね。
例えば、Lenovoの本格派ハイエンドワークステーションで、15.6インチのThinkPad P15 Gen 2と比較してみると、一回り小さいです。
幅 | 奥行き | 高さ | 重さ | |
本機種 | 359.5㎜ | 253.8㎜ | 17.9㎜ | 1.88㎏ |
ThinkPad P15 Gen 2 | 375.4㎜ | 252.3㎜ | 24.5㎜ | 2.87㎏ |
まぁ、ワークステーションはでかい・重たいが普通なので比較するのもどうかと思いましたが、本機はビジネスノートと言うよりもワークステーションに近いので、比較してみました。
奥行きは画面アスペクト比が16:10なので小さくないですが、15.6インチサイズです。また、厚さは17.9㎜と薄いですね。
天板は2種類あり、こちら↑はブラックペイントになります。
こちらはカーボンファイバーを使用した天板で、WQUXGAを選択した場合はカーボンになります。
底面カバーには大きな通気口があり、ヒンジ部分に排気口があります。エアフローは良さそうです。
スピーカーはキーボードの左右にあり、オーディオはDolby Atmosになります。Dolby Atmosは一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感でき、よりリアルなサウンドになっています。
Netflixなどの動画配信サービスで、ドルビーアトモス対応動画が出ていますね。
FHD 1080p Webカメラ搭載
高画質FHD 1080p WEBカメラが搭載なので、Web会議などが多い人はちょっとうれしい品質です。自分を映すカメラが高画質なので、相手に映し出される映像がきれいになり、相手に与える印象もちょっとアップすると思います。
また、顔認証用のIRカメラもあり、プライバシーシャッターもあります。物理シャッターがあるので、カメラを使用していないときは閉じておくと安心です。
仕様書によるとIRカメラがないモデルもあるようですが、執筆時現在販売されているモデルは全てIRカメラ搭載です。念のため、購入時に「内蔵カメラ」にIRと書かれているか確認してみてください。
電源統合型指紋センサー
ここ最近のハイエンドモデルはこのタイプが多く、電源に指紋センサーが統合されています。
電源ボタンを押したらサインインも完了するので、すぐに使い始めることができます。
MILスペック
また、本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。
キーボード
バックライト付きのキーボードで、ThinkPadにしては浅いキーストローク(キーを押したときに沈む距離)の1.5㎜となっています。まぁ、「ThinkPadにしては」と言うだけで、1.5㎜はそこそこ高い打鍵感があります。
また、タッチパッドは62㎜×110㎜と、16インチにしては小さいかな?と思います。
インテル第12世代CPU・Hシリーズ搭載
Core i9 12900H |
Core i7 12800H/12700H |
|
Pコア | 6 | 6 |
Eコア | 8 | 8 |
スレッド | 20 | 20 |
キャッシュ | 24MB | 24MB |
ターボブースト時 | 5.0GHz | 4.8/4.7GHz |
Pコア最大周波数 | 5.0GHz | 4.8/4.7GHz |
Pコア基本周波数 | 2.5GHz | 2.4/2.3GHz |
Eコア最大周波数 | 3.8GHz | 3.7/3.5GHz |
GPU実行ユニット | 96 | 96 |
ベースパワー | 45W | |
最大パワー | 115W | 115W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900H | |
---|---|
Core i7-12800H | |
Core i7-12700H | |
Ryzen 9 6900HS | |
Ryzen 7 6800H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1165G7 |
12世代になりかなり性能が上がっており、通常スコアが7000くらいあればビジネス用途でもがっつり使え、1.5万あればゲーミングPCやワークステーションなどに搭載されるっような性能になります。
下から2、3番目の末尾がPのものは、一般的なノートパソコンに搭載されるもので、これでも高性能、一番下のCore i7-1165G7は11世代になります。
本機搭載モデルは異次元なほど高い性能で、何をするにも困ることはないと思います。
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコアは1万あるとかなり高性能、シングルコアは1500以上でかなり高性能になります。
Cinebench R23 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
---|---|
Core i9-12900H | |
Ryzen 7 6800U | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i9-11900H | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i7-1165G7 |
Cinebench R23 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900H | |
---|---|
Core i7-12700H | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 7 6800U | |
Core i9-11900H | |
Core i7-1165G7 | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800H |
グラフィックス
RTX 3050 Ti Laptop |
RTX 3060 Laptop |
RTX 3070 Ti Laptop |
RTX 3080 Ti Laptop |
|
アーキテクチャ | Ampere | |||
プロセス | 8nm | |||
CUDAコア | 2560基 | 3840基 | 5,888基 | 7424基 |
RTコア | 20基 | 30基 | 46基 | 58基 |
Tensorコア | 80基 | 120基 | 176基 | 232基 |
ブースト周波数 | 1035~1695MHz | 1282-1485MHz | 1035-1485Hz | 1260-1590Hz |
メモリタイプ | GDDR6 | |||
メモリ帯域 | 192GB/s | 336GB/s | 448GB/s | 512GB/s |
メモリバス幅 | 128bit | 192bit | 256bit | 256bit |
メモリ容量 | 4GB | 6GB | 8GB | 16GB |
TDP | 35~80W | 90W | 80-125W | 115-150W |
RTX 3080 TiとRTX 3070 Tiはウルトラハイエンドモデルで、RTX 3060はミドルクラス、RTX 3050 Tiはミドルクラス寄りのエントリ―クラスになります。
何をするかにもよりますが、RTX 3060やRTX 3070 Tiが人気のスペックになると思います。
DirectX 11で動作するFire Strikeと、DX12で動作するWQHD(2K/2560×1440)向けのTime Spyです。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3080 Ti | |
---|---|
RTX 3070 Ti | |
RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 2080S | |
RTX 2080 | |
RTX 2070 Super | |
RTX 3060 | |
RTX 2070 | |
RTX 2070 Max-Q | |
RTX 2060 Max-Q | |
GTX 1660 Ti | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 | |
GTX 1650 Max-Q |
Time Spy
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3080 Ti | |
---|---|
RTX 3080 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RTX 2080S | |
RTX 2080 | |
RTX 2070 Super | |
RTX 3060 | |
RTX 2070 | |
RTX 2070 Max-Q | |
RTX 2060 Max-Q | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 | |
GTX 1650 Max-Q |
ディスプレイ
解像度 | 液晶 | 輝度 | リフレッシュレート |
WQUXGA | IPS 反射汚れ防止 |
600nit | 60Hz |
IPS 光沢なし |
600nit | 60Hz | |
WQXGA | 500nit | 165Hz | |
WUXGA | 300nit | 60Hz | |
色域 | その他 | ||
Adobe RGB 100% | HDR400、Dolby Vision、タッチ | ||
Adobe RGB 100% | HDR400、Dolby Vision | ||
sRGB 100% | – | ||
sRGB 100% | – |
WQUXGA | 4K UHD相当で、解像度は3840×2400ドット |
---|---|
WQXGA | 2.5Kで、2560×1600ドット |
WUXGA | フル・ハイディフィニション相当で、1920×1200ドット |
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
nit | 明るさを表す単位。250nitが標準。300nitあれば屋外でもそこそ見やすくく、400nit以上あれば直射日光があたる屋外でも見やすい |
Dolby Vision | Dolby社のHDRの技術。従来よりもより明るく(白はより白く、黒はより黒く描写できる)表現できる |
ディスプレイは言う事なしの品質で、現行最高峰ですね。
画面アスペクト比が16:10と縦に長く、17インチ並みの情報が表示されるので、一目でより多くの情報を見て取れます。
液晶はコントラスト比が高く視野角も広いIPS液晶、そして、輝度はなんと最大600ニトです!!こんなに明かるくていいの?と言うくらい高い輝度で、日が当たる屋外でも作業がしやすいです。
色域はWeb用画像編集向きのsRGB 100%と、製版向けのAdobe RGB 100%になります。上の図でいうと、sRGBは小さい黒三角で、Adobe RGBは大きな黒三角になります。
上の図は例ですが、この様に、色域が広いと鮮やかに描写でき、より正確な色彩になります。
また、Dolby VisionとHDR400に対応です。このHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応しているので、より現実に近い色合いが描写されます。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはDDR5-4800MHzで、メモリスロット2つ・最大64GBになります。動作周波数(MHz)も最高速で、処理速度がかなり速くなっています。
メモリ1つを選んだ場合は自分で増設もできますが、保証が外れます。
ストレージ
SSD(PCIe 4.0×4) | SSD(PCIe 3.0×4) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大64Gbps | 最大32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分(新品の場合) | |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい | |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージも最新のPCIe 4.0×4が搭載で、帯域幅が倍になったので、最大データ転送速度も倍の64Gbpsとなっています。
最大で2枚のSSDを搭載でき、デュアルストレージにした場合は、RAID 0か1の設定も可能です。
- RAID 0は読み込み書き込みが高速で出来るし、分散してデータを保存ができる反面、1つのストレージに障害が発生すると復旧できません。(出来ない可能性が高いです)
- RAID 1は読み書きが遅いが、複数のストレージに「同じデータを書き込む」ので、1つのストレージに障害があってももう一つの方のデータを使って作業が出来ます。
こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
- Windows Defender・・・Windowsに標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
- TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
- Privacy Shutter・・・前面カメラの物理カバー
- セキュリティケーブルスロット・・・パソコンが持ち出されないようにロックするワイヤー設置する個所
- OPAL・・・自己暗号化ドライブ。ソフトでなくハードウェアレベルでデータを暗号化するので、解読されづらい
などがあり、一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。
Wi-Fi 6Eに対応
周波数 | 通信速度 | |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11n | 2.4/5GHz | 300Mbps |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) | 2.4/5GHz | 1.7Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。
LTE
5G SUB6 LTEのFibocom FM350-GLが搭載可能で、ダウンロードは最大4.7Gbps、アップロードは最大1.25Mbpsと超高速です。
SUB6とは6GHz帯以下の周波数と言う意味で、日本では3.7GHzと4.5GHz帯が5Gに使用されています。
ちなみにLTE用の格安SIMなら、大手のIIJmioがおすすめですよ。
バッテリー
バッテリーは4セル・90Whrとかなり大きく、電源も170Wか230Wと大きくなっています(一般的なノートパソコンは45Wか65W)。
バッテリー駆動時間は、分かり次第追記します。
インターフェイス
右側面インターフェイスはSDカードリーダー、USB 3.2が2つ、セキュリティキーホールになります。
左側面インターフェイスは電源、Thunderbolt 4が2つ、HDMI、コンボジャックになります。
有線LANポートがないですが、必要十分だと思います。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
- オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
- 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理
修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。
ライバル機種
<左から本機種・>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | ThinkPad X1 Carbon Gen 10 | ThinkPad P1 Gen 4 | |
CPU | Core i7-12700H/12800H Core i9-12900H |
Core i5-1240P/1250P Core i7-1260P/1270P/1280P |
Core i7-11800H/11850H Core i9-11950H Xeon W-11855M |
メモリ | 64GB | 32GB | 64GB |
ストレージ | SSD ×2 | SSD ×1 | SSD×2 |
グラフィックス | RTX 3050 Ti RTX 3060 RTX 3070 Ti RTX 3080 Ti |
Iris Xe | NVIDIA T1200 NVIDIA RTX A2000/A3000/A4000/A5000 NVIDIA GeForce RTX 3070/3080 |
ディスプレイ | WUXGA、WQXGA WQUXGA 最高Adobe RGB 100% |
WUXGA、WQUXGA 最高DCI-P3 100% |
WQXGA、WQUXGA 最高sRGB、Adobe RGB 100% |
無線 | Wi-Fi 6E、5G LTE | Wi-Fi 6、LTE | Wi-Fi 6E、5G LTE |
バッテリー | ― | 24.9時間 | 13.7時間 |
重量 | 1.88㎏ | 1.12㎏ | 1.81㎏ |
価格 | 32.7万円~ | 22.5万円~ | 23.9万円~ |
X1 Carbon Gen 10のみ14インチで内蔵グラフィックス、ほかの機種は16インチでグラボ付きになります。
各機種の特徴です。
本機種・・・最高のスペックに最高のディスプレイが搭載、価格以外では欠点らしき欠点がない機種です。
X1 Carbon Gen 10・・・グラボがないですが、CPUやメモリ、SSDは同じく最新モデルが搭載。画像編集なら本機でも十分。また、持ち運びもしやすい
ThinkPad P1 Gen 4・・・Xeonも搭載可能で、グラボはゲーム用じゃないNVIDIA Aシリーズが搭載(旧名称はQuadro)。より本格的な研究などに向いている
まとめ
良い点
・16型画面比16:10と大画面
・カーボン素材でおしゃれ・傷もつきにくい
・CPUやメモリ、SSDが最新
・ディスプレイが最高峰品質
・GPUが4つから選べ、最高のRTX 3080 Tiもあり
・Wi-Fi 6Eに5G LTE搭載可能
・Thunderbolt 4が2つ
残念な点
・(高い・・・)
総合評価
Lenovo最高峰のスペックで、これ以上は何も望めないんじゃ?と言うくらい、完璧なスペックになっています。
CPUやメモリ、SSDが最新なのは序の口で、Wi-Fi 6Eもあれば5G LTEも搭載可能。ディスプレイは輝度がかなり高いので、屋外でもがっつり使えます。色域も最高でAdobe RGB 100%なので、最高品質ですね。
これだけ性能が高いので価格も高くなっていますが、こだわり派にはたまらない逸品だと思います。