インテル14世代CPUを搭載した16インチのThinkPadで、グラフィック性能やAI性能が上がっており今まで以上に快適に使えます。
また、メモリとストレージの増設が可能で、スペックが足りなくなったときに増設をしたら末永く使えます。
全体的なスペックを見ると旧モデルからそこまで変化はないですが、やはりインテル14世代を搭載したことが一番の強みです。
レビュー機のスペックは、Core Ultra 5 125H、メモリ16GB、SSD 512GBになります。
Contents
ThinkPad E16 Gen 2インテルのスペック
CPU | Core Ultra 5 125H/125U Core Ultra 7 155H/155U |
---|---|
メモリ | DDR5-5600 最大32GB(最大容量64GB) |
ストレージ | SSD×2 |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(16型) | WUXGA/WQXGA IPS タッチあり |
OS | Windows 11 Home/Pro |
通信 | Wi-Fi 6/6E、1ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー/顔認証(オプション) |
WEBカメラ | HD、FHD、FHD+IRカメラ |
寸法(幅×奥行×高さ) | 356.1 × 247.7 × 19.85mm |
重さ | 1.78㎏~ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約8.5時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 12.0万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはインテル第14世代が搭載で、省電力のUシリーズか、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズになります。
どちらもNPUというAIコアが搭載しており、使い勝手が上がります。
グラフィックスはUシリーズがインテルグラフィックス、HシリーズはインテルArcグラフィックスになります。Arcはグラボ並みの性能があり、画像編集や動画編集などグラフィック性能が必要なことをする人は、Hシリーズがおすすめです。
メモリはDDR5-5600が搭載で、公式サイトでは最大32GBにできますが、最大64GBに対応しています。自分で増設をしたら安くスペックアップできます。
ストレージは最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、最大1TBと大容量です。M.2スロットがもう1つあるので増設も可能です。
PCIe 4.0はデータ転送速度が爆速で、パソコン起動やアプリの立ち上げなどサクサクです。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長いWUXGA(1920×1200ドット)か、WQXGA(2560×1600ドット)で、16インチですが17インチ並みの情報が表示されるので、作業効率もアップします。
また、2.5KはsRGB 100%と高色域で、画像編集をする様なクリエイターに合います。
その他のスペックは、Winodws 11 HomeかProが選べ、無線は高速安定通信ができるWi-Fi 6かWi-Fi 6E、そして有線接続も可能、Webカメラは最高で高画質FHD 1080pになります。
指紋センサーと顔認証はオプションで追加でき、サインインも一瞬で完了です。
バッテリーは47Whrか57Whrがあり、バッテリー駆動時間は最大8.5時間となっています。16インチで1.78㎏と据え置き用として使いやすいです。
ハーマンカードン製でドルビーアトモスに対応した2Wスピーカーが2つ搭載しており、そこそこ高めのスペックですね。
16インチにしてはインターフェイスは多くないですが、最低限必要なものはあります。また、Thunderbolt 4が1つあるので、ケーブルが多い人はドックを使うとデスク上もまとまります。
2024年のトレンドと比較
2024年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
14世代CPU | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6/6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ以上 |
〇 | △ | 〇 | △ |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | 重量1.7㎏前後 | バッテリー14時間以上 |
〇 | △ | 〇 | × |
旧モデルとの比較
旧モデルのThinkPad E16 Gen 1との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
旧モデル | 本機種 | |
CPU | Core i3-1315U Core i5-1335U Core i7-1355U Core i5-1340P Core i7-1360P |
Core Ultra 5 125H/125U Core Ultra 7 155H/155U |
メモリ | DDR4-3200 40GB | DDR5-5600 64GB |
ストレージ | SSD×2 | |
ディスプレイ | WUXGA/WQXGA IPS | |
無線 | Wi-Fi 6/6E | |
バッテリー | 13.9時間(JEITA 2.0) | 8.5時間(JEITA 3.0) |
重量 | 1.76㎏ | 1.78㎏ |
寸法 | 356.1 × 247.7 × 19.9㎜ | 356.1 × 247.7 × 19.85mm |
主な変更点です。
・CPUが最新の14世代インテルに
・メモリがDDR5に
・20g重くなった
・HD Webカメラが追加
・USBが少しパワーアップした
同じ筐体を使用しており、14世代CPUとDDR5になったこと以外はほぼ変化なしです。
こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアです。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 155H | |
---|---|
Core Ultra 5 125H | |
Core i7-1360P | |
Core i5-1340P | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i5-1335U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i7-1355U | |
Core i3-1315U |
Uシリーズは微増で、HシリーズはCore Ultra 7が大きくCPU Markを伸ばしています。ただし、14世代にはNPUが搭載し、グラフィック性能が上がったので、Passmarkスコア以上に使いやすくなっています。
インテル第14世代CPU搭載
Core Ultra 7 155H | Core Ultra 5 125H |
|
製造プロセス | Intel 4(7nm) | |
P/E/LPコア | 6/8/2 | 4/8/2 |
スレッド | 22 | 18 |
キャッシュ | 24MB | 18 |
Pコア最大クロック | 4.8GHz | 4.5GHz |
Eコア最大クロック | 3.8GHz | 3.6GHz |
Xコア | 8 | 7 |
ベースパワー | 28W | |
マックスパワー | 64/115W |
Core Ultra 7 155U | Core Ultra 5 125U |
|
製造プロセス | Intel 4(7nm) | |
P/E/LPコア | 2/8/2 | 2/8/2 |
スレッド | 14 | 14 |
キャッシュ | 12MB | 12MB |
Pコア最大クロック | 4.8GHz | 4.3GHz |
Eコア最大クロック | 3.8GHz | 3.6GHz |
Xコア | 4 | 4 |
ベースパワー | 15W | |
マックスパワー | 57W |
CPUは今までのようにPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)も搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、14世代からLP Eコアという低消費電力コアも搭載しており、よりバッテリーが長持ちしやすくなっています。
AI専用のプロセッサーであるNPUを搭載し、グラフィックスはIntel Arcベース(Hシリーズ)かIntel Graphics(Uシリーズ)になっています。
ここ最近PhotoshopなんかでもAI生成などAIを使うことが増えており、こういった作業はCPUとGPUだけよりも、NPUも一緒にやると全体的なパフォーマンスが上がります。また、Hシリーズのグラフィック性能は大きく上がったので、グラボなしでも作業がしやすくなりました。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markのスコアです。スコアは公開されているものや当サイトで計測したものになり、本機(Core Ultra 5 125H)は22197と好スコアでした。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 185H | |
---|---|
Core i9-13900H | |
Core i7-13700H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core i5-13500H | |
Core i7-1370P | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 7 7730U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 7530U | |
Core i5-1240P | |
Core Ultra 7 165U | |
Core i7-1355U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i5-1335U |
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。本機は10103と好スコアでしたが、別機種で計測したときにマルチコアは10%ほど高いスコアだったので、もうちょっと行くかなと思いました。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 185H | |
---|---|
Core i9-13900H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core i7-13700H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1335U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 185H | |
---|---|
Core Ultra 7 155H | |
Core i7-13700H | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1235U |
次はCinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 8845HS | |
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Apple M1 Max | |
Ryzen 5 8640HS | |
Apple M1 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i7-1280P | |
Ryzen 3 8300GE |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Apple M1 Max | |
---|---|
Apple M1 | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1280P |
高性能内蔵グラフィックスIntel Arcグラフィックスあり
グラフィクスはCore Ultra 5 125UとCore Ultra 7 155Uはインテルグラフィックスで、13世代のIris-Xeと同じですが名称が変わっています。
Core Ultra 5 125HとCore Ultra 7 155HはインテルArcグラフィックスで、14世代CPUの目玉の1つです。Arcはかなり高い性能で、ベンチマークではグラフィックボードのGTX 1650 Max-Qに迫る性能です。
画像・動画編集をするならHシリーズがよいと思います。
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアで、計測結果は7904でした。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U |
Night RaidはCPU内蔵グラフィックス向けのDirectX 12のベンチマークで、スコアは26052でした。
Night Raid
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
GTX 1650 Ti | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q | |
Ryzen 7 7735U |
Steel Nomad Lightは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークで、スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できるクロスプラットフォームです
Steel Nomad
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
GTX 1650 Max-Q | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 7 7735U |
増設可能なメモリとストレージ
注)自己増設や換装をすると保証が外れる可能性があるので、ご注意ください
メモリはついにDDR5-5600が搭載し、動作周波数は5600MHzです。公式サイトでは最大で16GB×2枚の32GBにできますが、最大容量は64GBなので最大32GB×2枚の64GBにできます。ヘビーユーザーの筆者としては、すごくうれしいです。
また、今は16GBでも十分という人でも数年後に32GB、その後には64GBなどとその時の状況に合わせてスペックアップできるので、末永く使えます。
ストレージも最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、公式サイトでは最大1TBできますが、M.2スロットがもう一つあるのでストレージの増設も可能です。
スロットはType-2242を使用しており、増設できるスロットはType-2280になります。
PCIe 4.0はデータ転送速度が速く、パソコンの起動も15秒前後と速く、アプリの立ち上げも高速です。
シーケンシャル速度を計測したのですが、153GBも使用した状態で計測しています。なので、より実際の状況に近いスコアかなと思います。リードは4982MB/秒、ライトは4635MB/秒とライトが特に早かったです。
画面比16:10のディスプレイ
<レビュー機はWUXGA 300ニト NTSC 45%>
解像度 | 液晶/光沢 | インチ | 輝度 |
WUXGA WQXGA |
IPS/なし | 16インチ | 300nit 400nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
800:1 1200:1 |
NTSC 45% sRGB 100% |
170° | ― Eyesafe |
ディスプレイは3種類あり、用途に合わせてスペックを選べます。
- WUXGA(1920×1200) IPS 300ニト NTSC 45%
- WUXGA IPS 300ニト NTSC 45% タッチパネル
- WQXGA(2560×1600) IPS 400ニト sRGB 100% EyeSafe
画面アスペクト比が16:10と縦に長いので、16インチでも17インチ並みの情報量があり、モニターを使っているくらい見やすいです。
その他のインチと比較するとわかりやすいですが、一目で見て取れる情報量が多いです。スクロールアップ/ダウンの回数が減るので、作業効率もアップします。
液晶は視野角が広いIPS液晶で、本機は上下横各85°になります。大きな画面でも、四隅が暗くなったりしにくいです。
色域は2種類あり、一般的なNTSC 45%か、Web用画像編集に向いているsRGB 100%になります。
左はNTSC 45%で右はsRGB 100%ですが、同じものを見ていても全然違ったものに見えますね。
輝度は300ニト(WUXGA)か400ニト(WQXGA)で、こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
Copilotボタン搭載キーボード
旧モデルからの変更点ですが、Prtscボタンがあった場所にCopilotボタンがついています。コパイロットはWordやExcelなどのMicrosoft製品をサポートする生成AIで、Chat GPTのような使い方もできます。
その時々で出てくる結果は違いますが、Copilotで「Lenovoパソコンを購入するのに、おすすめのパソコンレビューサイトは?」と質問したら、当サイトも紹介されました。信頼性が高いAIです(笑)。
本機はフルサイズの110キーで、テンキー付き、バックライトの有無はカスタマイズから変更できます。ただし、バックライト無しのキーボードはプラスチック感が強く打鍵感も低いので、バックライトありを強くお勧めします。
トラックパッド(タッチパッド)は68㎜×115㎜と大きく、操作性も高いです。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測19.1 × 19.1㎜で、十分な幅があります。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.7㎜とそこそこ深めの打鍵感です。
ThinkPadのキートップは若干湾曲しているので、ミスタイプしにくいです。
また、トラックポイントをダブルタップすると、TrackPoint Quick Menuがポップアップし、カメラやマイク、ノイズ抑制などの設定ができるようになりました。
次は、その他の特徴です。
その他の特徴
外観
べゼル幅は左右4.9㎜、上7.8㎜(最薄部)、下11.2㎜とすべてが狭額で、16インチですがスリムにまとまっています。画面占有率は91%なので、いかにベゼルが細いかわかりますね。
寸法は、
・幅 356.1㎜
・奥行 247.7㎜
・高さ 19.85㎜
で、ちょっとぶ厚いですが、15.6インチサイズですね。
重さは1.78㎏からと持ち運びには重たいですが、できないこともない重量です。基本据え置き用として使い、時々持ち運びをするという人にも合います。
ディスプレイは180度開くことができ、床に座って作業をすることがあるエンジニアにも使いやすいです。
天板はアルミニウムを使用し、手触りもよく、高級感があります。
MIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。
底面カバーもアルミニウムで、底面の排気口のデザインが変わっており、よりがっつりとフレッシュエアーを吸ってくれそうです。ただし、シングルファンにヒートパイプも1つなので、排熱性能は高くないです。
使い始めた当初は「指紋が付きにくいな」と思っていましたが、このレビュー時に触っていると指紋がめっちゃ付きました。
WEBカメラ周り
Webカメラは3種類あり高画質FHD 1080p、FHD 1080p+IRカメラ、そしてHD 720pカメラになり、プライバシーシャッター付きになります。IRカメラは顔認証用です。
IRカメラはWebカメラとのハイブリットカメラになり、1つのカメラでWebカメラとIRカメラの機能が付いています。
ズームするとわかりやすいですが、FHDの方が倍近い画質で、毛並みまできれいに見えます。Web会議などで相手に表示される自分の映像が高精細になり、印象がアップします。
マイクはデュアルアレイで2つ搭載、そして2Wのスピーカーが2つあります。また、周囲の騒音があるときや、複数人で会議をしているときに、自動的に音量を調整するDolby Voiceにも対応しています。
セキュリティ
ThinkPadは、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られており、堅牢性が高い機種になっています。
AIを搭載したインテル スレット・ディテクション・テクノロジーは、ランサムウェアやクリプトジャッキングなどを検出します。
一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
Wi-Fi 6/6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6、もしくは6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができます。そして1ギガビットイーサネットも搭載しており、無線でも有線でも快適に使えます。
バッテリー駆動時間
バッテリーは47Whrと57Whrがあり、最大バッテリー駆動時間は約8.5時間になります。半日くらいは十分使えるので、(1.78㎏ありますが)外出用としても使いやすいです。
インターフェイス
16インチとしてみたらインターフェイスは多くないですが高品質で、USB4(Thunderbolt 4対応)もあるので、Thunderbolt 4対応ドックがあると、据え置き時により使いやすいです。
USBのデータ転送速度はUSB4が40Gbps、USB 3.2 Gen 2×2は20Gbps、Gen 2は10Gbps、そしてGen 1は5Gbpsです。速度がこんなに違うとややこしいですね。
右側面インターフェイスはUSB 3.2 Gen 1、RJ45、そしてケーブルロックスロットになります。
左側面インターフェイスはUSB 3.2 Gen 2×2 Type-C(映像出力機能付き)、USB4(Thunderbolt 4対応)、USB 3.2 Gen 2、HDMI、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになり、Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
- オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
- 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理
まとめ
良い点
・16インチとしては比較的コンパクト
・画面アスペクト比が16:10と縦に長い
・2.5Kディスプレイや、sRGB 100%もあり
・インテル第14世代CPU搭載
・HシリーズのCPUはグラフィック性能がかなり高い
・メモリとストレージの増設が可能
・Wi-Fi 6/6Eに対応
・高画質FHD Webカメラ搭載可能
・USB4(Thunderbolt 4)搭載
残念な点
・CPU以外、旧モデルからあまり変化がない
総合評価
最新スペックが満載で、メモリとストレージの増設が可能で末永く使える機種です。インテル14世代CPUを搭載しており性能はかなり高く、今後どんどん必要になってくるAI関連の機能にも対処できます。
HシリーズのCPUを選び、2.5Kディスプレイを選択したらクリエイターにも使える機種なので、いろいろな用途に対応できます。
重量が重量なので据え置き用として使うことが多いかもしれませんが、持ち運びもできない重さではないので、時々外出するような人にも合います。