All in One PCはモニターとパソコンが合体したモデルで、省スペースなので人気がありますよね。
すっきりまとまっているので、「家や事務所が狭くて普通のパソコンを置き場所に困る」という人にも購入しやすくなっています。
ディスプレイも23.8型と大きく見やすいし、性能もライトユーザー向けからビジネスでがっつり使えるほどの性能までいろんなモデルが選べます。
ベゼルも狭いので、おしゃれです。
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Lenovo ThinkCentre M90a All-In-Oneのレビュー
CPU | Intel Celeron G5900 Intel Pentium G6400 Intel core i3-10100 Intel core i5-10400 Intel core i7-10700 |
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メモリ | 最大64GB |
ストレージ | HDD 最大2TB+最大2TB+SSD 最大1TB(OPAL対応) |
グラフィックス | CPU内蔵 AMD Radeon 625 2GB GDDR5 64bit |
OS | Windows 10 Home、Windows 10 Pro |
ディスプレイ | 23.8型フルHD WVA(IPS)液晶(マルチタッチあり、Privacy Guardあり) |
光学ドライブ | 無し ウルトラスリムDVD-ROMドライブ ウルトラスリムDVDスーパーマルチドライブ |
無線LAN | 無し Wireless-AC 9560 + Bluetooth Wi-Fi 6 AX201 + Bluetooth |
内蔵カメラ&マイク | 無し 1080Pカメラ&デュアルマイク RGB-IRカメラ&マイク(顔認証ログイン可能) |
付属 | キーボード、マウス |
電源 | 150W、170W |
セキュリティ | Windows Defender、TPM、Smart USB Protection、セキュリティキーホール、シャーシイントルージョンスイッチ、Privacy Guard |
保証 | 1年間オンサイト |
価格 | 15.9万円~ |
パソコンの頭脳であるCPUは、ライトユーザー向けのCeleronとPentium、そしてがっつり使う人向けに最新世代のCoreシリーズが選べます。
メモリも大容量の64GBまで搭載でき、ストレージはデュアルストレージを超えて最大3つ・5TBまで搭載できます。当然SSDもあるのでご心配なく。
次世代通信規格のWiFi6にも対応しているので、LANケーブルが届きにくい位置で使う場合でも高速通信が可能です。
LenovoのThinkシリーズはビジネス用途になるので、セキュリティも豊富で堅牢です。
特にビジネスモデルは「オンサイト修理保証」と言って、技術員が直接自宅や会社に来て修理をしてくれます。何かあったときに、Lenovoの工場にパソコンを送らなくていいので楽です。しかも、ビジネスで使っているパソコンをデータごと送りたくないですよね?セキュリティ面を見ても、オンサイト修理は必要ですね。(保証は最長5年間)
本機は量販店モデルなので、街の電気屋や楽天で販売されています。
ThinkCentre M90a All-In-Oneの特徴
ThinkCentre M90a All-In-Oneのディスプレイですが、ベゼル(画面の黒い枠)が細くておしゃれですよね。画面がパソコンいっぱいに広がっています。
23.8型の大画面なので、見やすいですしね。
Privacy Guardディスプレイを選択すると、ボタン一つで視野角が狭くなる「のぞき見防止」機能もあり、視線を感じたら自動でONになる機能もあります。
視野角が狭くなると横からディスプレイが見にくく、正面からじゃないとはっきり見えなくなります。
後ろから見た時もビジネスパソコンっぽい外観で、対面営業で使う場合でもすっきりした見た目で問題ないです。
本機種には「省電力」「静音性」「効率」の3つのモードがあり、例えばお客さんが目の前にいる時は「静音性」、がっつり使う時は「効率」など、状況によってモードを変えることが出来ます。
配線もスタンドの中に収納出来るので、デスクが散らかって見えることもありません。インターフェイスも豊富で、困ることはまずないと思います。
画面右側面に、
- 内蔵マイクロフォン ミュートボタン
- USB3.1 Gen1 Type-Cポート
- USB3.1 Gen2ポート
- コンボジャック(マイク入力/ヘッドホン出力対応)
- 電源ボタン
背面に、
6 電源コネクター
7 DisplayPor
8 イーサネットポート(RJ-45/LANケーブルポート)
9 USB3.1 Gen1
10 USB3.1 Gen1
11 ケーブルクリップ(ケーブル固定用)
付いています。
これらに付け加えて、メディアカードリーダー、シリアルポート、光学ドライブの追加も可能です。
もしモニターを2つ使う時で、今お持ちのモニターがHDMIポートしかない、DVIやVGA(アナログ・古い規格)しかない場合は、変換ケーブルが必要になります。Display Portがあるモニターや、外付けモニターを使わない人は必要ありません。
<公式ページで購入できます>
CPU
パソコンの頭脳であるCPUは、かなり多くの種類から選べます。全て最新世代のCPUになるので、Celeron以外は高性能です。
型番 | Passmarkスコア | |
Celeron | Intel Celeron G5900 | 2737 |
Pentium | Intel Pentium G6400 | 4312 |
Core i3- | 10100 10300 |
9057 9381 |
Core i5- | 10400 10500 |
13120 13470 |
Core i7- | 10700 | 18023 |
<CPU世代の見方・CoreシリーズであればCore i3-10100などの先頭の数字が世代を表します。現在は10世代が最新>
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Core i3は1世代前のCore i5-9400(第9世代)とほぼ同等性能で、Core i5は1世代前のCore i7-9700とほぼ同等性能です。かなり性能が上がっていますね。
Pentiumはスコアが4312とそんなに悪いわけじゃなく、普通な性能です。個人で使う場合で、「あまりパソコンは使わないけど必要」という人であれば問題ないと思います。
Core i7に至っては、ハイエンドモデルの特殊用途PCに良く搭載されるほどの性能です。法人で大きめのデータを扱ったり、多くのソフトやサイトを開いて使う場合は性能が高い方がストレスが無いのでおすすめです。
コア/スレッド | クロック数(ブースト時) | |
Celeron G5900 | 2/2 | 3.4GHz(ー) |
Pentium G6400 | 2/4 | 4.0GHz(ー) |
Core i3-10100 Core i3-10300 |
4/8 | 3.6GHz(4.3GHz) 3.7GHz(4.4GHz) |
Core i5-10400 Core i5-10500 |
6/12 | 2.9GHz(4.3GHz) 3.1GHz(4.5GHz) |
Core i7-10700 | 8/16 | 2.9GHz(4.8GHz) |
コアとスレッド数は大きいと、「同時に処理できるデータ量」が増え、クロック数が高いと「同一時間内に処理できるデータ量」が上がります。
<コアとスレッドの性能解説図>
ただしクロック数は「同一モデルのCPUで型番違い」の時のみ比較できるので、例えばCore i7 2.9GHzとPentium 3.4GHzであれば、当然Core i7の方が処理できるデータ量が上がります。
ここ最近いろんなソフトウェアの推奨スペックに「2.0GHz以上」というものを見ますが、単純にクロック数のみで性能が決まらないので注意が必要ですね。この場合は、他の推奨スペック項目の確認が必要です。
メモリ
<メモリのイメージ>
メモリはパソコンの作業台で、大きなメモリだとより大きなデータが扱いやすくなります。
本機種では最大64GBまで搭載できます。
一般的にメモリ8GBあれば、大抵の作業は難なくできます。16GBとなると、結構大きめですね。All in One PCは通常、ボディを開けて自分で増設などが出来ないので、大きめのメモリがおすすめです。
ストレージ
ストレージはパソコンのデータ保管庫で、ある程度容量が大きい方がパソコンもサクサク動くし、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)搭載であれば、起動・表示速度・データ転送速度ともにかなり速くなります。
SSD | HDD | |
値段 | 高い | 安い |
動作音 | 静か | うるさい |
発熱 | ほぼ無し | 発熱しやすい |
速度 | 速い | 遅い |
耐性 | 衝撃に強い | 衝撃に弱い |
本機種ではHDD2つ、SSD1つ搭載できるので、SSDは追加しておいた方がいいと思います。1stと2ndはHDDで、ThirdがSSDになります。
また、SSD 126GB以外はOPAL対応なので、セキュリティも強固になります。OPALとは「自己暗号化ドライブ」のことで、ハードウェアレベルでデータを暗号化できる機能です。
仮に誰かがデータを盗もうとしても、暗号化されているので解読できない(されにくい)、というものです。
もう一つストレージについてですが、Optaneメモリーも搭載できます。オプタンメモリーとは「頻繁に使うデータをキャッシュ(記憶)する」メモリーで、超高速表示が可能になります。
例えば通常のパソコンの動きは、クリック→探す→見つける→表示するですが、キャッシュされたものは、クリック→表示と工程が減るので速くなります。
人間の脳と同じで、知っている事(記憶された事)であればなにも見ずにすぐに話せますが、知らない事(記憶されていない事)は調べないと話せないですよね。同じ仕組みです。
無線LAN
無線LANは標準でインテル Wireless-AC 9560 + Bluetoothになっていますが、無線LANが欲しいという人はWiFi6を選んだ方がいいと思います。
WiFi6は次世代通信規格で、スマホの5Gと同様に注目されている新しい規格になります。通信速度が速いんですよね。
WiFi6の通信速度は9.6Gbpsで、Wireless-AC 9560は最大1.73Gbpsなので、全然速度が違います。
ちなみに、無線LAN無しも選べますが、無線LANが無いとBluetoothも無いのでご注意を。
MIL規格準拠
MILとはアメリカ国防省が制定した規格で、米軍物資調達の基準になります。簡単に言うと、米軍が戦地や紛争地に持って行っても安心して使える頑丈なもの、という事です。
LenovoではThinkシリーズはMIL規格に準拠した機種で、堅牢性は他のパソコンよりも全然上になります。
セキュリティ
主なセキュリティ機能をご紹介します。
- Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれます。
- TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
- セキュリティキーホール・・・パソコンが持ち出されないようにロックするワイヤー設置する個所
- シャーシ イントルージョン スイッチ(オプション)・・・筐体へのアクセスを記録できる(誰かが勝手に開けて内部を触っても分かる)
- Smart USB Protection・・・USBポートからのデータ流出や、外部からUSBポート経由でシステムやネットワークに侵入を防ぐ
- Privacy Guard・・・先ほど説明したディスプレイの視野角を狭くして、のぞき見を防止する機能
サポート・保証
Lenovo製品は、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、保証は1年間になっています。電話サポートは、Lenovo休業日以外の毎日朝9時から18時までで、Lenovo休業日は通常第2第4日曜日と、年末年始などです。
ビジネスモデルは基本的に「オンサイト修理」と言って、技術員が直接家や事務所に来て修理をする保証が付いています。
最長で5年まで延長も出来るので、保証は長い方がいいと思います。また、ビジネスモデルには「プレミアサポート」と言うサポートがあり、「24時間365日、専任エージェントが対応」してくれる保証も選ぶことが出来ます。
まとめ
個人や法人の事務所で使うのはもちろん、対面営業でお客様の前でパソコンを使うという場合にも向いている機種ですね。
CoreシリーズのCPUを選べば性能はかなり高く、パソコンもサクサク動くのでストレスなく作業が出来ます。
もちろんセキュリティも豊富なので、安心して使えますね。