Lenovoの新製品、ThinkBook Plusが発表されました。
画期的なデュアルディスプレイで、天板にもE Inkディスプレイが搭載されているので、パソコンをわざわざ開かなくてもメールチェックが出来たり、会議のメモ取り、電子書籍を読んだりと、今までとは違うパソコンになっています。
海外では先行販売されているようでレビューもあったので、一緒に紹介します。
Contents
Lenovo ThinkBook Plusのレビュー
<背面にあるディスプレイ> | <前面ディスプレイ> |
CPU | Intel core i5-10210U Intel core i7-10510U Intel core i7-10710U |
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メモリ | 最大16GB |
ストレージ | 最大512GB SSD |
ディスプレイ | 13.3型 FHD IPS 光沢なし 300nit sRGB100% |
背面ディスプレイ | 10.8型 モノクロ FHD 光沢なし シングルタッチパネル |
グラフィックス | Intel UHDグラフィックス |
OS | Windows 10 Home、Windows 10 Pro |
指紋センサー | 有り(電源ボタンと統合) |
セキュリティ | Windows Defender、TPM、ハードディスクパスワード、スーパーバイザーパスワード |
無線LAN | WiFi6、Bluetooth5.0 |
寸法 | 308x217x17.4㎜ |
重さ | 1.4㎏~ |
バッテリー | 12.5時間 |
付属 | Lenovo Precision Pen |
価格 | 11.7万円 |
ThinkBookは新機種が導入されないな~と思っていたら、デュアルディスプレイなんて言う飛び抜けたものがリリースされましたね。
天板に付いているディスプレイでメールをチェックしたり、PDFを開いたり、付属のペンでメモを取ったりと、簡単な作業はパソコンを開かなくても出来ます。
パソコンの頭脳であるプロセッサーも、最新第10世代のCore i5かCore i7なので性能も高いです。メモリは最大16GBと大きめで、ストレージも最大512GBのSSDなので困る事は無いと思います。
また、ThinkBookはThinkapdとIdeapadのハイブリットなPCなので、IdeaPadのおしゃれな外観に(言い換えるとThinkPadの様にコテコテのビジネスノートっぽくなく)、セキュリティはThinkPadの様に堅牢です。
Lenovo ThinkBook Plusの特徴
ここ最近のLenovoの特徴で、ベゼル(画面の黒い枠)が極細というのがあります。本機種も上と左右のベゼルがかなり細く、見やすい画面です。付属のペンは本体内部に収納出来ませんが、画面両側面にくっつきます。
天板にある2ndディスプレイはモノクロで、PDFを表示したり、メモやスケッチをしたり、電子書籍を読むことも出来ます。また、壁紙も設定できるので、自分の好きな画像を表示できるし、後ろから他人が見た時は「ん?なにこれ?」って2度見すると思いますよ。
寸法は幅308㎜、奥行き217㎜、そして厚さは17.4㎜です。大学ノートA4サイズ(297㎜x210㎜)と比べても、幅+1.1㎝、奥行き+0.7㎝とコンパクトなので、カバンにもすっぽり入りやすいです。
厚さ17.4㎜と言えば、1円玉(直径20㎜)より若干小さいサイズなので、カバンの中でもかさばらないと思います。重さもたったの1.4㎏なので、移動が多い人にも向いている機種です。
ちなみに電源ボタンは側面にあり、指紋センサーを統合しているので、電源を入れたらそれだけでログイン完了です!
本体後ろの排気口です。
底面です。スピーカーが底面に付いているパソコンは、音が反響して意外に聞きやすいですよね。
キーボードは13.3型なので、テンキーは付いていません。Fキー列に、ビデオ電話用の受信・終了ボタンが配置されているので、ビデオ会議が多い人は仕事がしやすくなりますね。
海外レビュー
イギリスとドイツでは販売が先に始まっているようで、各国のレビューをチェックしてみました。
<Lenovo Germanyより><Lenovo Englandより>
レビューの数が多くないので正確性を欠きますが、大半の人がE Inkのディスプレイに不満を持っているようです。
こういったレビューがありました。
- デザインや性能はいいけど、天板の画面の明るさを変えることが出来ないので、暗くて読めない
- 天板のディスプレイはまだβ版じゃないの?キンドル読めるって言ってたのに、アプリが入ってなく、アプリも入れれないし、反応も遅いよ
- 天板のアプリでキンドルやアレクサ使えるって言ったのに、アプリが無いし、サポートもどうやってアプリを使えるようにするかやり方が分からない。
- (海外はペンが付属されていないので)天板のディスプレイはペンが無いと使いにくいです。でも、速いしサクサク動くし、持ち運びにパーフェクトなサイズです
いくつかのレビューを紹介しましたが、E Inkディスプレイは不評の様ですね。海外ではキンドルやアレクサが使えると宣伝していた様ですが、日本では「電子書籍リーダーとして使える」という文言になっています。
あまりE-inkディスプレイの使い勝手が悪いのなら、IdeaPad Slim 550iなどの普通のノートパソコンがいいかもですね。
ディスプレイ
正面ディスプレイは、13.3型 FHD IPS液晶 300nit sRGB100% 光沢なし Dolby Visionです。
天板にあるE-Inkディスプレイは、10.8型 FHD モノクロ 光沢なし シングルタッチパネルになります。
IPS液晶 | コントラストが高く、視野角が広いので、上下左右どこから見ても比較的見やすい |
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nit | 輝度(明るさ)を表す単位で、通常250~300nitが標準 |
光沢なし | 映り込みが軽減された液晶で、自分や背景が画面に反射しにくい |
sRGB | 国際的な標準色空間。Web用画像編集向けの高色域 |
Dolby Vision | Dolby社が開発したハイダイナミックレンジの規格で、より鮮やかな色を描写できる |
シングルタッチパネル | マルチじゃないので2か所同時に押しても1か所しか反応しないタッチパネル |
モノクロ | 白黒 |
ちなみにメインのディスプレイはタッチパネルじゃないので、ペンを使うことは出来ません。
CPU
CPUはパソコンの頭脳で、一番重要な個所と言っても過言じゃありません。メモリやストレージも重要ですが、CPUが低い性能だとパソコンの動きも遅いです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い
(グラフをタップすると数値が表示されます)
[visualizer id=”13392″ lazy=”no” class=””]本機種搭載のCore i5で6510、Core i7-10510Uが7349で、ビジネス用途でもがっつり使えるくらいの性能になります。
Core i7-10710Uはスコア1万オーバーの、超高性能モンスターCPUです!かなり快適にパソコンを使うことが出来ます。ゲーミングPCなどの、専門的なパソコンに搭載されるような性能のCPUです。
Core i5-10210U | Core i7-10510U | Core i7-10710U | |
コア/スレッド | 4/8 | 4/8 | 6/12 |
基本クロック | 1.6GHz | 1.8GHz | 1.1GHz |
ブーストクロック | 4.2GHz | 4.9GHz | 4.7GHz |
キャッシュ | 6MB | 8MB | 12MB |
コアとスレッドが大きいと、同時に処理できるデータ量が上がるので、Core i7-10710Uはおすすめですね。
<アプリの数は例です>
4コア8スレッドでも大きい方ですが、6コア12スレッドとなるとかなり快適に多くの事が同時にできるし、大きなデータも扱いやすいです。
メモリ
メモリはパソコンの作業台で、メモリが大きいとより多くのデータ、より大きなデータが扱いやすくなります。
本機種では最大16GBまで選べるので、困る事は無いと思います。
ちなみにメモリの種類はDDR4-2666MHzで、ソケットが1つ付いているので増設も出来るようです。
ストレージ
ストレージはM.2 PCle-NVMeのSSDで、最大512GB搭載できます。
PCIe 3.0×4なので、最大データ転送速度の理論値は32Gbps(32GB/秒)とかなり速く、データ移動も速いし、パソコンの起動は10秒前後とかなり速いです。
HDDと比べると数十倍の速度になっています。
セキュリティ
- Windows Defender・・・Windows標準搭載のセキュリティで、マルウェアやフィッシングなどのウイルスからパソコンを守ってくれます。
- TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
- ハードディスクパスワード・・・ハードウェアレベルでパスワードを設定できるので、パソコン内部のデータが盗み見られる可能性がかなり減ります
無線LAN
次世代通信規格のWiFi6に対応しており、通信速度の理論値は9.6Gbpsと超高速です。ただし、契約回線やルーターもWiFi6に対応していないと、ルーター対応規格での通信になります。
インターフェイス
- HDMI
- USB 3.1 Gen2 Type-C
- マイクロフォン・ヘッドフォンコンボジャック
- 電源ボタン
- USB 3.1 Gen1
- USB 3.1 Gen1
インターフェイスは必要最低限になっていますね。USB Type-CはDisplay Portでの出力があるので、これかHDMIで外付けモニターに繋ぐことが出来ます。
まとめ
海外では今のところ天板のディスプレイは不評の様ですが、面白い試みだと思います。新しいもの好きの人や、電子書籍とノートパソコンを持ち運ぶ人なんかには合うと思います。荷物が1個減りますね。
詳しくはLenovo公式ページで確認をどうぞ。