Lenovo Tab P11 Gen 2のレビュー 11.5インチの大画面タブレット

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パワフルなタブレットのPシリーズ、最新機種のTab P11 Gen 2です。

全体的に標準的なスペックをしていますが、ディスプレイは飛びぬけて高品質です。スピーカーも4つ搭載しており、映画を見ることが多い人に向いている機種です。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック [usr 3.8]
コスパ [usr 3.3]
総合評価 [usr 3.5]

※コスパは定価で星を付けています。価格は発売当初なので44,660円となっていますが、すぐに割引セール対象になり価格が下がると思います。

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Tab P11 Gen 2のスペック

SoC MediaTek Helio G99
メモリ 4GB
ストレージ 128GB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(11.5型) 2000×1200ドット IPS液晶
OS Android 12L
無線 Wi-Fi 6
生体認証 フェイスアンロック
カメラ 800万画素/1300万画素
オーディオ ドルビーアトモス、スピーカー×4
寸法(幅×奥行×高さ) 269.1 × 169.4 × 7.4mm
重さ 520g
バッテリー 最大約10時間
標準保証 1年間
価格 4.4万円~

<性能評価>

 

タブレットの心臓部分であるSoCはMediaTek Helio G99で、そこそこ悪くない性能です。メモリが4GBなのでちょっと心もとないですが、旧モデルでも原神がプレイできたので、性能が上がった本機はそれなりの性能を兼ねそろえています。

メモリはLPDDR4Xで、4GBと標準的な大きさです。ビジネス用途でもそこそこ快適に使えるほどですが、重たいゲームはカクツキそうです。

ストレージは128GBと大きくなったので(Gen 1は64GBでした)、ストレージを増設しなくてもこのままで十分な人が多いと思います。

ディスプレイは2K(2000×1200ドット)で、視野角が広いIPS液晶です。視野角は160度とそこまで広くないですが、タブレットなので問題なしだと思います。色域はDCI-P3 97.5%と広く、クリエイター向けの品質です。

リフレッシュレートは120Hzなので、ぬるぬるゲームもプレイできます。

OSはAndroid 12LというAndroid 12の改良版で、本機の様な大画面タブレットでも使いやすいようにUIを改良し、マルチタスクがしやすい仕様になっています。

その他のスペックは、無線はWi-Fi 6に対応し、カメラはフロント800万画素、リア1300万画素、そしてフェイスアンロックに対応しています。

ドルビーアトモス対応のスピーカーが4つも搭載しており、2つのマイクが内蔵、そしてマイク/ヘッドフォンジャックもあるので、有線接続が好みの人にも合います。

 

 

公式サイト

旧モデルとの比較

<左/本機種・右/Tab P11>

旧モデルのTab P11との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 旧モデル
SoC MediaTek Helio G99 Qualcomm Snapdragon 662
メモリ LPDDR4X 4GB LPDDR4 4GB
ストレージ 128GB 64GB
ディスプレイ 11.5インチ 2K 11インチ 2K
無線 Wi-Fi 6 Wi-Fi 6、4G LTE
バッテリー 10時間 12時間
重量 520g 490㎏
寸法 269.1 × 169.4 × 7.4mm 258.4 x 163 x 7.5㎜

変更点です。

・SoCの性能が上がった
・メモリがLPDDR4Xになった
・ストレージが倍に
・色域がNTSC 70%からDCI-P3 97.5%に上がった

うれしくない変更点です。

・LTEモデルがなくなった(執筆時現在)
・バッテリー駆動時間が2時間減った
・30g重くなった
・ボディが大きくなった

純粋な性能は上がっていますが、なんかいろいろと削られた感が強いですね。また、0.5インチサイズアップしたので、ボディが大きくなり、そして重たくなっています。

 

こちらは、SoCの性能を表すGeekbench 5のスコアです。マルチコアは34%ほど上がっており、今まで以上に使いやすくなっています。

Geekbench5 

オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル

MediaTek Helio G99  1875
Snapdragon 662  1397

 

 

Tab P11 Gen 2の特徴

Lenovo Tab P11 Gen 2 キーボードとペン

ベゼル(画面の黒い枠)はほどほどに細く、おしゃれな機種だと思います。

上位モデルのProと比べると数ミリ大きく、30g重たいですが、それでも気になるほどではないですね。

寸法は横置きで、

・幅 269.1㎜
・奥行 169.4㎜
・厚さ 7.4㎜

になります。重さは510gと普通です。

ペンとキーボードは付属じゃないですが、旧モデルと同じくLenovo Precision Pen 2に対応しており、もし持っている場合はそちらを使えます。

Lenovo Tab P11 Gen 2 ペンで絵を描いているところ<Lenovo Precision Pen 2>

ペンは4096段階の筆圧を感知し、傾き検知機能もあります。

 

Lenovo Tab P11 Gen 2 キーボード使用時

キーボードは別途販売されるかもしれませんが、執筆時現在未発売です。

 

Lenovo Tab P11 Gen 2 背面

ボディはメタルと樹脂素材を使用しており、薄い部分がメタル、上の濃い部分は樹脂を使用しています。この樹脂部分があるので、タブレットをつかんだ時に滑りにくいです。

背面カメラは1300万画素でフラッシュ付き、全面カメラは800万画素になります。タブレットにしてはちょっと良く、Web電話やミーティングなど問題なく使用できます。または、SNS用の写真ですね。

 

Lenovo Tab P11 Gen 2 電子書籍

公式サイトにはこの画像があり、これを見ると方手持ちで楽に持てそうですが、11.5インチです。短時間ならOKですが、基本両手持ちで使うことになります。

 

 

オーディオ

オーディオはドルビーアトモスで、1Wのスピーカーが4つ搭載です。

Lenovo Tab P11 Gen 2 側面 Lenovo Tab P11 Gen 2 側面

Dolby Atmosは一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できるので、より迫力がある音を楽しめます。

 

Android 12L

Lenovo Tab P11 Gen 2 画面分割

OSはAndroid 12じゃなく、システムUIが大画面用に最適化された「L」のAndroid 12Lになります。マルチタスクを直感的にし、アプリの互換性も改善されています。

 

 

Lenovo Freestyleでサブモニター化

タブレットにはLenovo Freestyleというアプリがインストールされており、「すべてのデバイスをスムーズに接続して共有するソフト」とのことです。モバイルモニターやペンタブとしても、使用できるみたいですね。

 

Lenovo Freestyle 設定方法

Freestyleをタップするとタブレットの方にスクリーンマークが出るので、これをクリックするとサブモニターとして使えます。

PC側でF7を押して「拡張」じゃなく複製を選べば、すべての画面が同じになり、パソコンでもタブレットでも操作ができます。ペンタブ代わりになりますね。

Lenovo Freestyleの使い心地

動き自体はカクツキが多いですが、タブレットに書いた文字はパソコンの方には少しの誤差で表示されます。

あまりお勧めしたいアプリではないですが、Lenovo Freestyleの詳しいレビューは、こちらをどうぞ。

サブモニターとして使うなら、Spacedeskの方がクオリティが高く使いやすいです。

 

 

SoC

MediaTek Helio G99
プロセス 6nm
コア 8コア(Arm Cortex-A76×2+A55×6)
最大クロック 2.2GHz/2.0GHz
GPU Arm Mali-G57 MC2

Socはbig.Littleで、パフォーマンスの高いコアと、省電力のコアの2種類を搭載しており、低負荷なことをしているときは省電力コアで作業をするため、バッテリー駆動時間が長くなるという特徴があります。

こちらはGeekbench 5はクロスプラットフォームのベンチマークで、マルチコア性能は総合性能で、シングルコア性能が高いとゲームやクリエイティブワークもしやすくなります。

マルチコアシングルコア

Geekbench5 マルチコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon 870
Tab P12 Pro
 3096
MediaTek Kompanio 1300T  2864
MediaTek Helio G99  1875
Snapdragon 690 5G  1873
Snapdragon 7c Gen 2  1629
Snapdragon 730G
Tab P11 Pro
 1625
MediaTek Helio G90T  1622
Snapdragon 662
Tab P11
 1397
MediaTek Helio P60T  928
Snapdragon 439  817

Geekbench5 シングルコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon 870
Tab P12 Pro
 935
MediaTek Kompanio 1300T  739
Snapdragon 690 5G  610
MediaTek Helio G99  565
Snapdragon 7c Gen 2  553
Snapdragon 730G
Tab P11 Pro
 551
MediaTek Helio G90T
Yoga Tab 11
 495
Snapdragon 662
Tab P11
 314
MediaTek Helio P60T  261
MediaTek Helio P90  218

歴代のLenovoタブレットで見ると、中の上クラスになっています。Google Playでゲームをダウンロードしても、多くのもは普通にプレイできるほどの性能です。

 

 

グラフィックス

グラフィック性能を測る、Sling Shotのスコアです。P11 Pro Gen 2とは大きく差がありますが、悪くないスコアです。リフレッシュレートは120Hzとぬるぬるなので、fpsゲームもしやすいです。

Sling Shot

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

MediaTek Kompanio 1300T
Lenovo Tab P11 Pro Gen 2
 8440
MediaTek Helio G99  3596
Snapdragon 730G
Lenovo Tab P11 Pro
 3475
MediaTek Helio P90
X Game
 2212
Snapdragon 662
XiaoXin Pad
 1849
Helio P60T
IdeaPad Duet
 1820
MediaTek MT8166
Tab 7 3rd Gen
 523

 

 

ディスプレイ

Lenovo Tab P11 Gen 2 正面

解像度 光沢 液晶 輝度
11.5型 2000×1200 あり IPS 400nit
コントラスト比 色域 視野角 リフレッシュレート
1400:1 DCI-P3 97.5% 160° 120Hz

ディスプレイは意外に高品質で、クリエイター向けのスペックです。

解像度はFHDよりも少し高い2Kで、視野角が広いIPS液晶です。とは言え、ここ最近じゃあまり見かけない視野角160°(上下左右80°)で、一般的なパソコンやタブレットと比べると視野角が狭いです(通常170°~178°)。ただし、タブレットなので比較的近くから見ることが多いと思うので、問題ないと思います。

輝度は400ニトと明るく、日の当たる屋外でもそこそこ明るく見えます。

色域が意外に高く、デジタルシネマ規格のDCI-P3を97.5%カバーしています。企業のPR画像やSNS用の画像・動画編集などをするような人にも、十分使える色域です。

こちらは例で、左からDCI-P3 100%、sRGB 100%(一般的な中~高価格モデルのタブレットに搭載)、そしてNTSC 45%(低価格タブレットに採用)です。

本機はDCI-P3 97.5%なので若干色彩が劣りますが、ほぼ同じくらいになります。

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

メモリはLPDDR4Xで、4GB搭載です。処理速度が速いメモリを搭載し、容量は標準的なので、普通に使っていて困ることはないスペックです。

 

 

ストレージ

ストレージはUFS 2.2が搭載で、128GBと大きめの容量です。また、最大1TBのmicroSDカードを搭載できるので、ストレージ容量の心配はいらないと思います。

筆者がいつも購入するSanDiskのmicroSDカードは、128GBが1800円ほどからあり、1TBは1万円ほどでした。価格も安く、増設しやすいと思います。

付属のピンで側面にあるスロットを開け、載せて閉めたら完了です。

microSDカードの挿入方法

 

 

Wi-Fi 6に対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは7500mAhと大容量で、最大バッテリー駆動時間は約10時間になります。

丸一日外出するときは充電アダプターも必要な場合があると思いますが、半日程度なら必要なさそうです。

 

 

インターフェイス

Lenovo Tab P11 Gen 2 側面

上部には内蔵マイクや、音量ボタン、microSDカードスロットがあります。

 

Lenovo Tab P11 Gen 2 側面

下部には、専用キーボードやスマートドックを接続するコネクタです。

 

Lenovo Tab P11 Gen 2 側面

電源ボタンです。

 

Lenovo Tab P11 Gen 2 側面

こちらは充電やデータ移動をするときに使う、USB 2.0 Type-Cと、マイク/ヘッドフォンジャックです。

USBはOTG機能対応で、パソコンを介さずにHDDなどと直接接続し、データのやり取りができます。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「片道引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長3年まで延長できます。また、プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

 

  1. 片道引き取り修理・・・リペアセンターへの配送・梱包は自己負担。修理は無料
  2. 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

 

 

ライバル機種

 

Tab P11 Pro Gen 2

Lenovo Tab P11 Pro Gen 2 左斜め前から上位モデルで価格も高いですが、性能がすっごく高いのに低価格です。特にグラフィック性能が高く、そしてディスプレイがiPad並みにキレイ。クリエイター、映画好き、音楽好きの人に合います。おすすめです!!

SoC MediaTek Kompanio 1300T
メモリ 6GB
ストレージ 128GB
ディスプレイ(11.2型) 2.5K OLED
リフレッシュレート 120Hz
OS Android 12
無線 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1、WWANなし
オーディオ ドルビーアトモス、JBL スピーカー×4
生体認証 顔認証
カメラ 800万画素/1300万画素
重さ 480g
バッテリー 14時間
価格 5.9万円

レビュー

 

Tab M10 Plus(3rd Gen)

Lenovo Tab M10 Plus (3rd Gen)の重量計測旧モデルからSoCの性能が50%ほど上がり、ストレージの最大増設容量が1TBと大きくなっています。LTEもあるので、持ち運びをする人に使いやすい機種です。また、バッテリーは最大約12時間あるので、使い方によっては丸1日使えると思います

SoC Qualcomm Snapdragon 680
メモリ 4GB
ストレージ 64GB(最大1TB 増設可能)
ディスプレイ(10.61型) 2K IPS液晶
OS Android 12
無線 Wi-Fi 5、LTEあり
生体認証 顔認証
カメラ フロント・リア 800万画素
重さ 465g
バッテリー 約12時間
価格 3.7万円

レビュー

 

 

まとめ

良い点

・Android 12L搭載
・ディスプレイがハイスペック
・リフレッシュレートは120Hz
・Wi-Fi 6に対応
・ドルビーアトモスでスピーカーが4つ
・最大1TBのmicroSDカードを増設可能

 

残念な点

・LTEモデルがなくなった

 

総合評価

ディスプレイはすごく高性能ですが、その他は標準的なスペックにまとめられており、使いやすい機種だと思います。

リフレッシュレートは120Hzと高いので、fps系のゲームもしやすいし、色域が広いので動画視聴や画像編集にも合います。特に、映画を見ることが多い人は、スピーカーも併せ、より一層楽しめると思います。

 

 

公式サイト

 

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