2019年に販売された旧モデルよりもプロセッサー性能とメモリ容量が50%増しになり、より使いやすくなりました。プロセッサーは8コアなので、複数タブやアプリを開けて使う様な、ある程度負荷のある使い方にも対応できますね。
低価格モデルですがアルミニウム筐体を使用しているので、耐久性も高く、高級感もあります。
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Lenovo Tab M8 (3rd Gen)のスペックレビュー
CPU | Media Tek Helio P22T |
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メモリ | 3GB |
ストレージ | eMMC 32GB |
ディスプレイ(8型) | HD ワイドIPS液晶 |
OS | Android 11 |
無線 | WiFi5、Bluetooth v5.0 |
オーディオ | ドルビーアトモス |
内蔵カメラ | 200万/500万画素 |
その他 | WiFiディスプレイ対応、顔認証 |
寸法(幅x奥行きx高さ) | 199 x 121.8 x 8.15㎜ |
重さ | 305g |
バッテリー | 約12時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 販売各社による |
タブレットの頭脳であるプロセッサーはエントリークラスでも上位スペックのHelio P22Tdeで、8コアと大きいので複数のタブやアプリを開けて作業もしやすい仕様です。
メモリは3GBとタブレットでは普通の容量、ストレージは32GBと少ないですが、最大128GBのmicroSDカードを搭載できるので心配ないと思います。
ディスプレイは8型と小さく、HDディスプレイに高品質のIPS液晶になります。HDは解像度が低いですが、8インチのディスプレイだとHDもFHDも差は分からないと思います。IPS液晶はコントラスト比も高く、視野角も広いので見やすい液晶ですね。
WiFiディスプレイにも対応しているので、パソコンからWiFi経由でタブレットに画面を複製したり、セカンドモニターとして使ったりもできます。
内蔵カメラは前面が200万画素、背面が500万画素とカメラとして使う分には低画素ですが、一般的なノートパソコンのWebカメラが92万画素なので、Webカメラとして考えると全然良いと思います。
アルミ筐体を使用し、重さは305gと軽めで最大バッテリー駆動時間は約12時間と長いので、持ち運びもしやすく出先でも使いやすい機種ですね。また、OTG機能と言って、タブレットに直接HDDなどの外付けドライブを接続できるので、パソコンを介してデータのやり取りをする必要がありません。楽です!
ちなみに本機種は量販店モデルなので、街の電気屋さんや楽天などで販売されます。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/Tab M8(HD)>
旧モデルのTab M8(HD)との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | Tab M8(HD) | |
CPU | Helio P22T | Helio A22 |
メモリ | 3GB | 2GB |
ストレージ | 32GB | 16GB |
ディスプレイ | HD IPS | |
無線 | WiFi5 | |
バッテリー | 12時間 | |
重量 | 305g | |
価格 | ― | 1.5万円前後 |
ボディは前作と同じものを使用しているようで、マイクロUSBポートがUSB-Cポートに変更しただけの様です。
プロセッサーの性能を表すGeekbench 4スコアです。
Geekbench 4ベンチマーク
オレンジ色・・・マルチコア 青・・・シングルコア
Helio P22T | |
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本機種 |
総合性能であるマルチコア性能が、50%ほど高くなりましたね。シングルコア性能は微増です。
メモリも50%増し、ストレージも倍なので、本機種は順当にアップグレードされていますね。
ライバル機種
<左から本機種・Amazon Fire HD 8 Plus ・Lenovo Tab M8 FHD>
本機種と似たような機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | Fire HD 8 Plus | Tab M8(FHD) | |
CPU | Helio P22T | MT8163 | Helio P22T |
メモリ | 3GB | 3GB | 4GB |
ストレージ | eMMC 32GB 128GBまで増設可能 |
eMMC 32GB/64GB 1TBまで増設可能 |
eMMC 64GB 256GBまで増設可能 |
ディスプレイ | HD IPS | FHD IPS | |
無線 | WiFi5 | ||
バッテリー | 12時間 | ||
重量 | 305g | 355g | 305g |
価格 | – | 1.2万円~ | 2.6万円 |
プロセッサーの性能を表すGeekbench 5スコアです。
Geekbench 5ベンチマーク
オレンジ色・・・マルチコア 青・・・シングルコア
Helio P22T | |
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Fire HD 8 Plus(2020) |
各機種の特徴
- 本機種・・・プロセッサーの性能がFireの倍くらいなので比較的快適に使え、軽くて持ちやすい
- Amazon Fire・・・性能は低いが、それなりの使い方なら問題なし。プラスチック素材で人によっては安っぽさを感じる
- Tab M8 FHD・・・高解像度のFHDディスプレイでメモリも4GBと大きめ。タブやアプリを多く開けて使う人におすすめ
メリット・デメリット
良い点
・小型軽量で持ち運びがしやすい
・アルミニウム素材で高級感あり
残念な点
・カメラが高解像度だったらもっと使いやすかった
Tab M8 (3rd Gen)の特徴
8インチなので比較的小型で、持ち運びもしやすいサイズですね。ただし、8インチは片手で持つには若干大きいです。縦持ちなら何とかできますが、横持ちだときついですね。
寸法を他の機種と比較してみます。
縦 | 横 | 厚さ | 重さ | |
本機種 | 199㎜ | 121.8㎜ | 8.15㎜ | 305g |
iPad mini | 203.2㎜ | 134.8㎜ | 6.1㎜ | 300.5~308.2g |
Tab M8 FHD | 198.2 | 122.6㎜ | 8.15㎜ | 305g |
重さはどの機種もほぼ同じ300gほどですが、iPad miniは横の長さが1.5㎝ほど長いですね。本機種は大きすぎることもなく、小さいわけでもない普通サイズです。
厚さは8.15㎜で、筆者使用のケース付きiPhone 7が9.8㎜だったので、全然薄いと思います。カバンに入れても全然かさばらないサイズですね。
メタルボディで高級感があるタブレットです。Lenovoは低価格モデルでも他社の様に樹脂(プラスチック)を使わずにアルミニウム素材なので、コスパが高いですね。
アマゾンでケースもいろいろ売っています。
カメラ
内蔵カメラは前面200万画素、背面500万画素で、ビデオ通話など問題ない画素数ですが、写真を撮ろうと思うときついですね。低解像度なので、写真はスマホを使った方がいいと思います。
また、前面カメラには顔認証もあります。
プロセッサー
MediaTek Helio P22T | |
コア | 8コア |
最大クロック数 | 2.0GHz |
内蔵GPU | IMG PowerVR GE8320 |
CPUのシングルコア性能とマルチコア性能を測るGeekbench 5の、Helio P22Tの計測結果です。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・マルチコア 青・・・シングルコア
Snapdragon 835 | |
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SnapDragon 662 | |
MT8385 | |
snapdragon 625 | |
Helio P22T |
本機種はエントリークラスなのでそこまで高い性能ではありませんが、8コアもあるので結構気にせずに複数のタブやアプリも開けて使えます。
ディスプレイ
右にスライドできます↓
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 | 色域 | 視野角 |
HD 1280×800 |
あり | IPS | 350nit | NTSC 60% | 160° |
HD | ハイディフィニション、低解像度で安い機種や小型モデルに使用される |
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光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
nit | 明るさを表す単位。通常250nitが標準 |
色域 | 色空間の規格。NTSC 45%は一般的なノートパソコンの色域で、NTSC 60%は若干良い方 |
ディスプレイはHD解像度と低いですが、8インチなのでそこまで画像が荒いと思うことはありません。個人的に、10インチくらいまではHDとFHDの区別が一瞬では付かないので、ほとんどの方も同じかと思います。
輝度は高めの350nit。外で使っても見やすい明るさです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
最新のLPDDR4xが搭載で、3GBとなっています。数年前もしくは今でも低価格モデルは1GBや2GBがざらにあったのですが、3GBとなるとそこそこ普通に使えます。
ストレージ
SSD(PCIe NVMe) | eMMC | |
最大データ転送速度 | 速い | そこそこ速い |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりにくい |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはタブレットやスマホで使用されるeMMC・32GBになります。ストレージは小さいので、Googleドライブを使ったり、microSDカードで増設するとストレージが満タンにならずに使いやすいです。
こちらは筆者が使用しているSanDiskのマイクロSDカードで、質も高く安心して使えます。最近、偽物のカードが出回っているとニュースであっていたので、発送者がSanDiskになっていることを確認して購入した方がいいです。
もしくは本タブレットにはOTG機能(USB On The Go)機能があり、SDカードやHDDに直接繋げば、PCいらずで直接アクセスできます。
<外付けSSDを直接接続した状態>
バッテリー駆動時間
バッテリーは5000mAhで、最大約12時間のバッテリー駆動時間があります。結構長いので、一日外出していても大丈夫な場合が多いと思います。
また、充電は4時間かかります。
インターフェイス
左側面にはmicroSDカードリーダーがあります。
右側面にはボリュームと電源ボタンがあります。
下部にはUSB-C 2.0があり、これにOTG機能があるので直接HDDなどを接続してデータのやり取りができます。
上部にはDolby Atmosのスピーカーと、ヘッドフォン・マイクジャックがあります。音響はDolby Atmosと良いオーディオが搭載で、ここ最近Netflixなどの動画配信サービスでも「Dolby Atmos対応映画」をリリースしていますね。
サポート・保証
標準で1年間の「片道引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長2年まで延長できます。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。
まとめ
旧モデルと同じ筐体でほぼ同じ仕様ですが、プロセッサーの性能とメモリがそれぞれ50%増しになっているので、以前に比べ快適に使えますね。
とは言え、エントリーモデルなので過度な使い方じゃなく、適度に使えば普通に使いやすい機種だと思います。
複数アカウントも作れるので、家族共用タブレットとして使ってもプライバシーが守られるし、オールメタルボディなので子供が万が一落としても壊れにくいですね。