ついに出た、画面アスペクト比が16:10のThinkPad Eシリーズで、高性能インテル第13世代CPUに、メモリとストレージの増設も可能なので、低価格でスペックアップもできます。
しかも、旧モデルが発売された時は10万円ちょっとだったのですが、本機はスペックが上がったのに8.1万円からとかなり低価格に設定されています。
性能と価格を見ると、このEシリーズはコスパがかなり高いので大好きなモデルなのですが、本機E16はその中でも最高峰にコスパが高いです。
ちなみに、8.1万円の機種で、Thunderbolt 4が搭載している貴重な機種でもあります。
ThinkPad E16の特徴
CPU | Core i3-1315U Core i5-1335U Core i7-1355U Core i5-1340P Core i7-1360P |
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メモリ | 最大24GB |
ストレージ | SSD×2 |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(16型) | WUXGA/WQXGA IPS タッチあり |
OS | Windows 11 Home/Pro |
通信 | Wi-Fi 6/6E、1ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー/顔認証(オプション) |
WEBカメラ | FHD、FHD+IRカメラ |
寸法(幅×奥行×高さ) | 356.1 × 247.7 × 19.9mm |
重さ | 1.76㎏~ |
バッテリー | 最大約13.9時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 8.1万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはインテル第13世代が搭載で、省電力のUシリーズか、パワフルなPシリーズが搭載可能です。省電力モデルでもかなり性能が高く、Core i3-1315Uでも前世代のCore i7-1255U並みの性能があります。
メモリはDDR4-3200MHzが搭載で、オンボードに8GBがあり、1つあるスロットには16GBまで搭載可能です。合計24GBなので、そこそこメモリが必要な作業をする人にも使いやすいです。
ストレージは最新のSSD PCIe 4.0が搭載ですが、仕様書を見るとPCがPCIe 4.0に対応しているモデルと、PCIe 3.0×4までしか対応していないモデルもあるようです。
また、最大で2つのSSDが搭載できるので、大容量ですね。購入時にカスタマイズから追加もできるし、自信がある方は自分でやってもいいと思います。ここ最近SSDの価格が下がっており、CrucialのSSDでも1TBで1万円くらいであるので、かなり安く増設できます。
ディスプレイは、ついにアスペクト比が16:10と縦に長くなりました。なかなか16:10にならないので「あれ?」って思っていたのですが、ようやくなりましたね。しかも、価格は据え置きです。いや、むしろ安いんです。旧モデルが発売された当初、10万円ちょっとから販売されていたのですが、本機は8.1万円からです。
また、2.5K解像度もあるし、sRGB 100%も、そしてタッチパネルもあるので、用途や予算に合わせていろいろなスペックが選べます。
その他のスペックは、Winodws 11 HomeかProが選べ、無線は高速安定通信ができるWi-Fi 6かWi-Fi 6E、そして有線接続も可能、Webカメラは高画質FHD 1080pになります。
バッテリー駆動時間は最大13.9時間と長く、重さは1.76㎏と標準的な16インチの重さです。
8万円台からこのクラスのスペックのノートパソコンを買えるのは、すごくコスパが高いです。また、メモリとストレージの増設ができるのも、ポイントが高いですし、Eシリーズでは初のUSB4(Thunderbolt 4)も搭載しています。
外観
16インチと大きくなりましたが、ベゼル(画面の黒い枠)も細く、無駄のない筐体ですね。おしゃれです。
寸法は、
・幅 356.1㎜
・奥行 247.7㎜
・高さ 19.9㎜
で、ちょっと厚いですが、幅は15.6インチの旧モデルよりも小さく、奥行きはほぼ同じサイズです。16インチと大きいので「コンパクト」とは言いませんが、小さくまとめられています。
19.9㎜と分厚いのはちょっと気になりますが、16インチ大型なのでアンバランスではないです。また、重さは1.76㎏と標準的な16インチの重さですが、旧モデルの15.6インチよりも、20g軽くなっています。
天板はアルミニウムを使用し、手触りもよく、高級感があります。底面カバーは樹脂素材です。
MIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。
Webカメラは高画質FHD 1080pでプライバシーシャッター付き、そして顔認証用のIRカメラモデルもあります。
マイクはデュアルアレイで2つ搭載、そして2Wのスピーカーが2つあります。また、周囲の騒音があるときや、複数人で会議をしているときに、自動的に音量を調整するDolby Voiceにも対応しています。
ディスプレイは4種類あり、用途に合わせてスペックを選べます。
- WUXGA IPS 300ニト NTSC 45%
- WUXGA IPS 300ニト sRGB 100% EyeSafe
- WUXGA IPS 300ニト NTSC 45% タッチパネル
- WQXGA IPS 400ニト sRGB 100% EyeSafe
WUXGAはFHD相当で、1920×1200ドットになります。WQXGAは2.5Kで、2560×1600ドットと高精細です。
液晶は視野角が広いIPS液晶で、本機では上下横各85°になります。大きな画面でも、四隅が暗くなったりしにくいです。
色域は2種類あり、一般的なNTSC 45%か、Web用画像編集に向いているsRGB 100%になります。
ThinkPadのキーボードはタイピングがしやすいことで有名で、打鍵感が良く、トラックポイントと合わせて使えば、ホームポジションから離れずに作業が可能です。
本機はフルサイズの110キーで、テンキー付き、バックライトの有無はカスタマイズから変更できます。ただし、バックライト無しのキーボードはプラスチック感が強く打鍵感も低いので、バックライトありを強くお勧めします。
トラックパッド(タッチパッド)は68㎜×115㎜と大きく、操作性も高いです。
ちなみに、指紋センサーありのモデルは電源ボタンと統合されているので、電源を入れたらサインインも完了です。
インテ―フェイスは十分にあり、ThinkPad Eシリーズでは初のUSB4(Thunderbolt 4対応)もあるので、かなり使い勝手が上がりました。USBのデータ転送速度はいろいろありますが、40Gbps、10Gbpsもあるので、データ移動もサクサクできます。
右側面インターフェイスはUSB 2.0、RJ45、そしてセキュリティキーホールになります。
左側面インターフェイスはUSB 3.2 Gen 2 Type-C(映像出力機能付き)、USB4(Thunderbolt 4対応)、USB 3.2 Gen 1、HDMI、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになり、Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
ベンチマーク
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1370P | |
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Core i7-1360P | |
Ryzen 7 7735U | |
Core i5-1350P | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 7 7730U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7530U | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1355U | |
Core i7-1255U | |
Core i3-1315U |
当サイトでは、ビジネス用途ではスコア1万以上を推奨していますが、Core i3-1315Uでも1.3万と高スコアです。
画像編集や動画編集などをしないのであれば、どのCPUでも大丈夫と思いますが、する場合はCore i7-1355Uか、Pシリーズをお勧めします。
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